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2019/02/05

校長室だより【1月】「成人について」

Tweet ThisSend to Facebook | by teacher01

「成人について」
                 平成31年1月31日 校長 外山 信司
 四街道市の「新成人のつどい(成人式)」が、去る1月13日(日)に開催されました。招待いただいたので、四街道高校卒業生への祝福の気持ちを表すため、参列しました。酒を飲んだり、騒いで式を妨害したりして「荒れる成人式」と言われる所もありましたが、四街道では平穏に式典が行われ、その後にはお笑いグループによるアトラクションや中学校区ごとの懇談会もありました。テレビには他県の様子として、今年の干支のイノシシを頭に乗せた奇抜な髪型やド派手な服装をした若者たちが映っていましたが、四街道では男子はスーツ、女子は振袖がほとんでした(一部に羽織・袴の男子もいましたが)。
 現在の日本では、20歳になると全員が成人となります。しかし、成人年齢の引き下げが議論され、既に18歳選挙権が実現しています。昨年には、成人年齢を18歳に引き下げる改正民法が国会で成立し、2022年4月1日から施行されます。そうなれば、高校3年生で成人を迎えることになります。
 一方で、飲酒や喫煙などの年齢制限は20歳のままです。また、18歳で成人となれば、課題を抱えた青少年がいきなり大人として扱われることになり、保護という観点からは問題が大きいという議論もあります。
 なお、18歳で成人式となれば、高校の制服で参加することができ、スーツや振袖を着る必要もなくなります。個人的には制服がよいと思いますが、晴れ着を着たいという女子(着せたいという親御さん)もいることでしょう。和服業界にとっては大ピンチです。もっとも成人式は法律で決められたものではなく、各地方自治体が開催しているので、18歳のところや20歳のところがあってもよいのかもしれません。
 現代では、成人年齢は法律で定められていますが、前近代ではそうではなく、様々な儀式や風習を行うことによって成人が認められていました。これらを「通過儀礼(イニシエーション)」と言います。
 例えば、スリリングな「バンジージャンプ」は、もともと南太平洋の島国バヌアツ共和国のペンテコスト島の成人儀礼「ナゴール(ランドダイビング)」が起源です。高さ数十メートルのやぐらから、足首にツタなどの蔓を結び付けて飛び降り、その恐怖に打ち勝った若者だけが、成人として認められるのです。
 日本でも、貝塚などから発掘された縄文人の骨をみると、大人は上・下の門歯や下の犬歯を抜いていたことがわかります。虫歯にもなっていない健康な歯を、もちろん麻酔もなしに抜くのですから、とても痛かったはずです。その激しい痛みに耐え抜くことができて大人として認められる訳です。
 ですから、縄文時代であれば、門歯や犬歯がない人は成年、まだある人は未成年と、見た瞬間に大人と子供の区別がつきます。江戸時代まで、大人と子供は髪型や服装がはっきりと区別されていました。元服のことを加冠というように、中世以前では男子は冠や烏帽子をかぶりました。江戸時代には、男子は髷を結い、女子は子供の時はおかっぱ頭でしたが、大人になると髪を伸ばし、日本髪を結ってお歯黒をつけました。
 また、成人すると名前も変えました。子供の時は童名(どうみょう)・幼名(ようみょう)でしたが、元服すると実名(じつみょう)という大人の名前になります。牛若丸➡義経、竹千代➡家光といった具合です。
 このように、昔はきちんと大人と子供が区別されていましたが、今はその境界線はあいまいです。髪型・服装や名前といった「かたち」はともかく、精神面で大人と子供の区別ができていなければ困ります。心が大人になっていなければ、どんなに体格がよくてもまだ子供です。本校の校訓の一つは「自律」ですが、自分で自分を律することができるのが大人です。
 あと1か月余で本校を巣立っていく3年生たちには、真の意味で大人となって羽ばたいてほしいと願っています。 


 


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