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四高日誌
2021年2月の記事一覧
【校長室だより 令和3年2月】
【校長室だより 令和3年2月】
2月7日までの予定で再発出されていた新型コロナウイルス対応の特別措置法に基づく緊急事態宣言が、2月2日、栃木県を除く10都府県で3月7日まで延長されることが決定されました。新規感染者が減少傾向にあるけれども依然として高い水準にあり、医療現場のひっ迫が続いているためとのことです。今後改善すれば3月7日を待たずに解除するという方針も示されました。本日2月26日現在、愛知、岐阜、京都、大阪、兵庫、福岡の6府県で2月末をもって宣言解除の見込みとなっています。
先月も示しましたが、緊急事態宣言が再発出された1月7日からここまでの木曜日ごとの県内の「直近7日間平均感染者数」の推移を見てみると、感染者数は減少してきていますが、なかなか二桁台に落ち着くことがありません。2月15日の「直近7日間平均感染者数」118.4人を最少として、下げ止まりの傾向にあります。17日からは医療従事者を対象としたワクチン接種が国内で始まりましたが、宣言解除はまだ先のことでしょうか。
1月 7日(木)260.0人
14日(木)426.4人
21日(木)451.7人
28日(木)343.3人
2月 4日(木)243.0人
11日(木)158.9人
18日(木)126.1人
25日(木)122.1人
緊急事態宣言下でしたが、24日~25日の二日間、千葉県公立高等学校入学者選抜が実施されました。本校では321名の志願者全員が無事に受検を終了することができました。コロナ禍での高校入試に当たっては、本人はもとより、ご家族や中学校関係者の皆様の心配は計り知れないものがあったかと思います。本県での高校入試が1回だけになる初年度ということもあり、コロナ禍と併せて大変な時期であったはずです。無事に実施できて本当によかったと思います。
また、25日から国公立大学の2次試験前期日程が実施されました。初の大学入学共通テストの実施と併せて、コロナ禍での大学入試が無事に実施されていることに安堵しています。
日付は前後しますが、12日に女性蔑視発言の責任を取って東京オリンピック・パラリンピック組織委員会会長を辞任した森 喜朗氏に代わり、18日に橋本聖子氏が新会長として選出されました。また、1月3日の箱根駅伝での「男だろ!」の檄は一部で炎上したようですが、その後大きな話題とはなりませんでした。ジェンダー・バイアス(社会的・文化的な性差に対する固定観念や偏見)は依然として身の回りにあるのです。
もうふた昔も前のことです。勤務していた高校が平成13年~14年に「総合的な学習の時間」に係る県の研究指定校となり、校内の研究主任を任されました。平成11年に改正男女雇用機会均等法が施行され、求人票から性別欄がなくなり、当時女子高であった勤務校の生徒たちの求職先として多様な選択ができるようになりました。そこで、生徒たちに今までの固定観念にとらわれない生き方を選択するきっかけとなればよいと考え、ジェンダーについて学習することをテーマとして設定し、2年間の授業研究をスタートしました。大学教授の講演や書籍を活用したことに加え、自作教材としてジェンダー・バイアスのかかったTVCMを活用しました。任意の民放局を360分間VHSテープに録画しておき、早回しでCMだけをスキャンし、教材として使えそうなものを集めました。夫婦が登場する自動車のCMではメーカーを問わず常に夫が運転していたり、食品のCMでは料理するのが常に女性であったりと、現在の基準でみればかなりベタにバイアスのかかったCMが少なくなく、容易に集められました。現在では、家族が自動車に乗って出かける場面のCMではお母さんが運転席にいるものをよく見ます。また、男性が料理をするCMも多くあります。意図した変化だと思いますが、ジェンダーへの認識は確実に変わってきています。2年間の取組で、当時の生徒たちの「当たり前」を少しは変えることができたと思っていますが、彼女たちは今どんな思いで令和を生きているでしょうか。昔話が長くなってしまいましたが、研究を開始した平成13年4月時点、内閣総理大臣は森 喜朗氏でした。
話を四高に変えます。昨年6月以来実施している生徒の健康観察結果の入力状況を見てみると、2月に入り、37.5度以上の発熱がある者が各学年1名いるかどうかで推移しています。風邪症状のある者も毎日一桁台であり、ある程度の健康状態が維持され、落ち着いた学校生活が送れています。生徒自身の感染防止対策が緩むことなく徹底できており、家庭での協力も得られているお陰と考えています。高校入試による登校禁止期間も適切に自覚ある行動ができれば、新型コロナウイルスに限らず、広く感染症予防対策を身に付けた生き方ができるのではないかと今後に期待したいものです。
学校生活が落ち着いていることで、学習面だけでなく部活動でも成果が出ているようです。書道部では、第73回千葉県小・中・高校書き初め展で、1年生部員が千葉日報社賞を受賞しました。また、第47回千葉日報書道展の第12回高校生展において、最優秀賞5名の中の1名に2年生部員が、優秀作品10点の中に2年生部員の作品が2点選出されました。緊急事態宣言の延長により県立美術館での展示がなくなり、新聞紙面での掲載だけになったことが残念です。
令和2年度も残りひと月余りとなりました。最終月がコロナ禍収束の時になることを願い、高校入学者選抜の結果発表や卒業式、そして新年度の準備を進めていきます。
令和3年2月
校長 渡 邉 範 夫
2月7日までの予定で再発出されていた新型コロナウイルス対応の特別措置法に基づく緊急事態宣言が、2月2日、栃木県を除く10都府県で3月7日まで延長されることが決定されました。新規感染者が減少傾向にあるけれども依然として高い水準にあり、医療現場のひっ迫が続いているためとのことです。今後改善すれば3月7日を待たずに解除するという方針も示されました。本日2月26日現在、愛知、岐阜、京都、大阪、兵庫、福岡の6府県で2月末をもって宣言解除の見込みとなっています。
先月も示しましたが、緊急事態宣言が再発出された1月7日からここまでの木曜日ごとの県内の「直近7日間平均感染者数」の推移を見てみると、感染者数は減少してきていますが、なかなか二桁台に落ち着くことがありません。2月15日の「直近7日間平均感染者数」118.4人を最少として、下げ止まりの傾向にあります。17日からは医療従事者を対象としたワクチン接種が国内で始まりましたが、宣言解除はまだ先のことでしょうか。
1月 7日(木)260.0人
14日(木)426.4人
21日(木)451.7人
28日(木)343.3人
2月 4日(木)243.0人
11日(木)158.9人
18日(木)126.1人
25日(木)122.1人
緊急事態宣言下でしたが、24日~25日の二日間、千葉県公立高等学校入学者選抜が実施されました。本校では321名の志願者全員が無事に受検を終了することができました。コロナ禍での高校入試に当たっては、本人はもとより、ご家族や中学校関係者の皆様の心配は計り知れないものがあったかと思います。本県での高校入試が1回だけになる初年度ということもあり、コロナ禍と併せて大変な時期であったはずです。無事に実施できて本当によかったと思います。
また、25日から国公立大学の2次試験前期日程が実施されました。初の大学入学共通テストの実施と併せて、コロナ禍での大学入試が無事に実施されていることに安堵しています。
日付は前後しますが、12日に女性蔑視発言の責任を取って東京オリンピック・パラリンピック組織委員会会長を辞任した森 喜朗氏に代わり、18日に橋本聖子氏が新会長として選出されました。また、1月3日の箱根駅伝での「男だろ!」の檄は一部で炎上したようですが、その後大きな話題とはなりませんでした。ジェンダー・バイアス(社会的・文化的な性差に対する固定観念や偏見)は依然として身の回りにあるのです。
もうふた昔も前のことです。勤務していた高校が平成13年~14年に「総合的な学習の時間」に係る県の研究指定校となり、校内の研究主任を任されました。平成11年に改正男女雇用機会均等法が施行され、求人票から性別欄がなくなり、当時女子高であった勤務校の生徒たちの求職先として多様な選択ができるようになりました。そこで、生徒たちに今までの固定観念にとらわれない生き方を選択するきっかけとなればよいと考え、ジェンダーについて学習することをテーマとして設定し、2年間の授業研究をスタートしました。大学教授の講演や書籍を活用したことに加え、自作教材としてジェンダー・バイアスのかかったTVCMを活用しました。任意の民放局を360分間VHSテープに録画しておき、早回しでCMだけをスキャンし、教材として使えそうなものを集めました。夫婦が登場する自動車のCMではメーカーを問わず常に夫が運転していたり、食品のCMでは料理するのが常に女性であったりと、現在の基準でみればかなりベタにバイアスのかかったCMが少なくなく、容易に集められました。現在では、家族が自動車に乗って出かける場面のCMではお母さんが運転席にいるものをよく見ます。また、男性が料理をするCMも多くあります。意図した変化だと思いますが、ジェンダーへの認識は確実に変わってきています。2年間の取組で、当時の生徒たちの「当たり前」を少しは変えることができたと思っていますが、彼女たちは今どんな思いで令和を生きているでしょうか。昔話が長くなってしまいましたが、研究を開始した平成13年4月時点、内閣総理大臣は森 喜朗氏でした。
話を四高に変えます。昨年6月以来実施している生徒の健康観察結果の入力状況を見てみると、2月に入り、37.5度以上の発熱がある者が各学年1名いるかどうかで推移しています。風邪症状のある者も毎日一桁台であり、ある程度の健康状態が維持され、落ち着いた学校生活が送れています。生徒自身の感染防止対策が緩むことなく徹底できており、家庭での協力も得られているお陰と考えています。高校入試による登校禁止期間も適切に自覚ある行動ができれば、新型コロナウイルスに限らず、広く感染症予防対策を身に付けた生き方ができるのではないかと今後に期待したいものです。
学校生活が落ち着いていることで、学習面だけでなく部活動でも成果が出ているようです。書道部では、第73回千葉県小・中・高校書き初め展で、1年生部員が千葉日報社賞を受賞しました。また、第47回千葉日報書道展の第12回高校生展において、最優秀賞5名の中の1名に2年生部員が、優秀作品10点の中に2年生部員の作品が2点選出されました。緊急事態宣言の延長により県立美術館での展示がなくなり、新聞紙面での掲載だけになったことが残念です。
令和2年度も残りひと月余りとなりました。最終月がコロナ禍収束の時になることを願い、高校入学者選抜の結果発表や卒業式、そして新年度の準備を進めていきます。
令和3年2月
校長 渡 邉 範 夫
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