四高日誌

2019年8月の記事一覧

校長室だより【令和元年8月】

校長室だより【令和元年8月】
 
 7月30日にようやく梅雨明けし、8月は夏らしい暑さとそれに続く過酷な残暑、そして日本各地を記録的な集中豪雨が襲いました。毎年のようにどこかで自然災害による大きな被害が出ています。気象予報や防災対策等に関する情報収集は、個人でも容易にできるようになっており、獲得した情報をもとに自分の命は自分で守ることが大切と1学期終業式で生徒たちに話しました。

 梅雨明け直後の7月31日と8月1日、中学3年生と保護者を対象とした学校説明会を四街道市文化センター大ホールで開催しました。説明会後は学校見学と部活動体験・見学会を希望に応じて行いました。二日間で中学生1331名、保護者480名に参加していただきました。暑い中の参加に深く感謝いたします。

 夏休み中の部活動等についていくつか紹介します。吹奏楽部が千葉県吹奏楽コンクールA部門で銀賞を受賞し、ダンス部が千葉市中央公園で開催されたFUNKY FRESH FACTORYで優勝しました。演劇部と合唱部は市内の介護老人保健施設を訪問し利用者との交流をしました。野球部は下志津病院筋ジストロフィー病棟を訪問し、部活動や将来の夢について患者さんからの質問に答えたり、野球道具に実際に触れてもらったりしながら患者さんと交流しました。レスリング部は全国高校生グレコローマン選手権大会に出場し、60kg級で3位となりました。どの部活動でも練習試合や様々な大会に出場し、鍛える夏になったようです。

 この夏に読んだ本を紹介します。
◎「古代ローマの生活」樋脇博敏(角川ソフィア文庫)
 3世紀後半のローマ男性の平均寿命は22.8歳、女性は25.0歳という研究結果に驚きました。0歳児の死亡率が男女とも30%超えているとのこと。
◎「日本人のこころの言葉 千利休」熊倉功夫(創元社)
 あたり前のことをするのが難しいことや、掃除はやりすぎない、やり尽くさず仕残すことなど、茶の湯を通じて身に着ける心の在り方を学びました。
◎「英国名門校の流儀」松原直美(新潮新書)
 ロンドン郊外のハーロウ校という男子全寮制のパブリック・スクール(私立中高一貫校)で勤務した著者の体験に基づき、一流の人材をどう育てているかという視点で書かれています。「文武」に加えて「芸」も重視されるなど興味深い内容でした。
Whiteout   Ken Follett(PENGUIN BOOKS)
A PLACE CALLED FREEDOM   Ken Follett(THE RANDOM HOUSE)
 大好きな作家の作品を2冊読みました。素晴らしいストーリーテラーで、ページをめくる手が止まらず、十分に堪能しました。

 令和初の夏休みがもうすぐ終わります。すべての生徒と教職員がそれぞれの場所で、充実した時を過ごすことができたと信じます。

 令和元年8月
                              校長 渡 邉 範 夫