四高日誌

2017年5月の記事一覧

校長室だより 【5月】

「眉清く」                校長 外山 信司

 四街道高校の校歌(松本千代二作詞・村上正治作曲)の一番は、次のとおりです。
   下志津原の空澄みて 青雲さやに たなびくところ
   集へるわれら 眉清く 平和の庭に声あがる
      四街道高等学校 郷土の誇りよ
 本校に着任し、始業式や離退任式で、生徒たちが大きな声で歌うのを聞いて、シンプルでありながら清々しく力強い歌であると感じました。本校は昭和26年(1951)に佐倉第二高校の千代田分校として創立されましたが、校歌は同41年(1966)に四街道高校として独立した際に制定されたものです。
 ところで、校歌を聞いて「眉清く」という一節が気になりました。現在では耳にしないフレーズだからです。
 言うまでもなく、眉とはまぶたの上に弓状に生えている毛、まゆ毛のことです。目のすぐ上にあるので、顔を見るときに自然に注目を集めます。「蛾眉」とは蛾の触角のように三日月形に曲がった美しい眉のことで、転じて美人という意味です。「眉目秀麗」という言い方もあります。また、「白眉」とは、多数のなかでもっともすぐれた人やものという意味です。しかし、「眉が清い」というのは、どのような意味なのでしょうか?
 結論から言えば、「眉清く」とは「青雲の志に燃える、純粋な若者の気概」を表したもので、「眉澄める」「眉秀でたる」も同じ意味です。本校の校歌にも、「眉清く」の前に「青雲さやに たなびくところ」とあるように、「青雲の志」とセットで多く用いられます。ちなみに、青雲の志とは、①立身出世しようという志、②高潔で俗世間を超越しようとする志、という意味です。
 このように考えると、「眉清く」とは「自身の理想や希望を追求して努力する、気高く潔い、若者らしく純粋な気持ちに満ちた、凛々しい顔立ち」ということになります。
 なお、宮城県の石巻高校の校歌には「朝潮の寄する磯辺に 眉清く 我ら集えり」とあり、神奈川県の城山高校の校歌には「われらみな眉清く 寛い想いと勇気はぐくみ」とあるように、古い校歌には使われているようです。
 本校の校歌を作詞した松本千代二は、明治37年(1904)に千葉県茂原市に生まれ、北原白秋の門下でした。歌集に『駱駝の瘤』『ゆうらしあ』などがあります。また、教育者でもあり、県立教育研究所(県総合教育センターの前身)所長、佐倉高校の校長なども歴任しています。歌人にして教育者であるため、本校の校歌を作詞することになったのでしょう。松本千代二の作詞した校歌をもう一つ見つけました。一番のみ紹介します。
     千葉市立弥生小学校校歌
   弥生が丘の 朝風に 緑の旗が ひるがえる 
   科学のひかり さすところ 
   われら 大きなゆめをもち たゆまず 知恵を みがきましょう
   ああ、われらの弥生小学校
 小学校の校歌なのでやさしい言い回しになっていますが、雰囲気が似ています。
 松本千代二は市川市の国府台に住んでいたため、国府台の里見公園と真間川のほとりの二か所に歌碑があります。里見公園の碑には「川明かり およぶ木群の 寂けさを 安らぎとして ここぞふるさと」という歌が刻まれています。
 四街道高校の生徒全員が、「眉清く」全力で学校生活に打ち込む若者であってほしいと願っています。

校長室だより 【4月】

「咲く」ことは「笑う」こと                校長 外山 信司

 寒かった冬が嘘のように、梅から始まって辛夷、桜と次々に花が咲き、まさに花盛りです。日本の春を代表する花といえば、やはり桜ですが、この四街道高校は、南門の桜並木をはじめ、校内の至る所に桜があります。学校の周辺にも桜の大木がたくさんあって、中央小学校と中央公園の間の正門に通じる道は、桜のトンネルのようです。また、駐輪場から南門に通じる道沿いには、少し遅れてピンクのボタンザクラが咲き誇っていました。市街地の中心にありながら、本校が豊かな自然に恵まれた、すばらしい環境にあることが実感されます。
 さて、花が咲くの「咲」という漢字に、送り仮名として「く」ではなく、「う」を付けると、まったく別の「わら-う」という読みになります。「さく」以外の訓としては「わらう」とよむのです。
 また、この「咲」という漢字の音(おん)は何でしょうか?答えは「ショウ」です。「爆笑」とか、テレビの落語番組の「笑点」の「ショウ」とまったく同じです。
 また、送り仮名として「む」を付けると、「え-む」と読みます。ニコッと笑うことを「笑みを浮かべる」と言ったりしますが、「微笑(ほほえ)む」の「笑む」と同じです。
 漢和辞典で「咲」という漢字を引いてみると、「口を細めてほほとわらうこと」という意味が出ています。さらに、「花が咲く」という意味で、この漢字を使うのは日本だけで、漢字発祥の地である中国では「笑う」という意味でしか使わないとあります。
 このように「咲」という漢字の本来の意味を知ったうえで、校内はもちろん、街角や公園、家の庭などの至る所で咲いている、さまざまな花を見てみてください。花たちは、和たちに満面の笑顔でほほえみかけているのです。そのような目で花を見ると、見ている私たちの方も何だか幸せな気持ちになってきます。何か厭なことや腹立たしいことがあった時に花を見れば、花がほほえみかけてくれて、穏やかな気持ちを取り戻すことができるでしょう。
 生徒たちには、春の日差しを浴びて咲く、いや笑う花のような、大らかな気持ちを持って、毎日の学校生活を送ってほしいと思っています。
 現代の日本では「グローバル化」が叫ばれていますが、これからの社会では、自分と異なるもの、他者を受け入れつつ自分を成長させて、新しいものを作り出すことが求められています。それには、大らかで、他人の立場に立って物事を考えられる、素直な心と謙虚に学ぶ姿勢が必要です。
 そのような心を持った生徒こそが、成長できる生徒です。逆に言えば、自分の殻に閉じこもったり、他人を顧みず、自分の価値観とは違うと感じた者を排除したり、切り捨てたりする人は、成長することができないのです。
 高校での生活は、人生の基礎を築く、かけがえのない大切な期間ですが、四街道高校に集う976名の若者たちが、これからの一日一日を大切にして、大きく成長していくことを心から期待しています。

ようこそ 四高(よつこう)へ

 校長 外山 信司
 この度は、本校ホームページにアクセスしていただき、ありがとうございます。
 本校は昭和26年(1951)に創立され、以来、地域に根差した学校として発展し、地元の皆様から「四高(よつこう)」という愛称で親しまれています。現在は、各学年8学級、全校生徒976名の普通科の高校で、四街道市内をはじめ、千葉市・佐倉市・八街市などから生徒たちが通学しています。
 在校生や卒業生、そして保護者の皆様からは「充実した高校生活を送れる学校」という評価をいただき、校内は元気な挨拶と活気に満ちています。さらに、地域の皆様からも本校の教育活動に御理解を賜り、折に触れて多大の御支援をいただいています。この場をお借りして、改めて感謝申し上げます。

 次に、「四高」の魅力をいくつか紹介いたします。
(1)活発な部活動
    多くの生徒が運動系・文化系の部活動に参加し、県大会への出場はもちろんのこと、関東大会・全国大会等で活躍する生徒もいます。目標のため部員同士で日々切磋琢磨するとともに、人格形成や豊かな人間関係を築く上でも大いに役立っています。
(2)盛んな学校行事やボランティア活動
  「えのき祭」(体育祭・文化祭)など、生徒たちが学校行事を自主的に作り上げます。また、小・中学校と一緒におこなう「わくわくコンサート」、特別支援学校や福祉施設での活動、地域の行事など、地域社会に貢献しつつ貴重な体験をすることができます。
(3)面倒見の良い指導による進路実現
  1・2年生は、今年度から「朝学習」を実施し、さらなる学力の向上と定着を図っています。きめ細かい学習指導や生活指導、計画的な進路指導や補習などにより、希望に応じた進路の実現を支援します。
(4)恵まれた教育環境
  JR四街道駅から徒歩約10分ほどの交通便利な立地ながら、豊かな緑に囲まれた敷地の面積は5万8千㎡と県内屈指の広さを誇ります。その中に八角形の校舎や体育館、レスリング場、セミナーハウス、広いグラウンドなどの充実した施設があります。

 すべての生徒が「四高に入学して良かった、卒業して良かった」と実感できる学校にするため、教職員一同、力を尽くしていく所存です。さらなる御支援をお願いいたします。
 また、中学生の皆様には、「えのき祭」(文化祭)、学校説明会などの機会に、ぜひ本校に来てください。そして、高校生活に全力で取り組む先輩たちの姿を見て、進路選択の参考にしていただければ幸いです。お待ちしております。