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校長日記

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2020/09/23

ふくしま「学宿」に行ってきました!

| by CPC

 9月19日(土)から2日間、21名の生徒とともに、ふくしま「学宿」に行ってきました。SPH事業のひとつとして、昨年度に続き2回目の実施となります。
 この企画は、福島県観光物産交流協会の企画によるものであり「震災・原発事故直後から現在に至るまでの復興の歩みや復興に向け奮闘を続ける人々の生の声を皆様に感じてもらい、ツアーを通じて福島の現状について理解を深めることはもちろん、震災・原発事故の教訓を踏まえ、これからの日本・地域の将来を考えて貰うことを目的としています。」(配付要項より)
 はじめに、フィールドパートナーの平山将士さんから震災・原発事故から現在に至るまでの復興の歩みを「他人事」ではなく「自分事化」してくださいという言葉をいただき、その言葉が終始重く響きました。以下、ツアーの概要を記します。なお、文責はすべて渡邉にあります。

写真1 浪江町立請戸小学校校舎
震災当時は、2~6年生82名が在校し、卒業式の準備をしていたそうです。地震後、1.5㎞離れた避難場所の大平山に到着したのが津波到達3分前の15時35分。全員助かったことは奇跡に近いように感じました。無事避難できた要因として、?2日前に地震があったので避難経路を確認した ?津波が来るということを地域の方がすぐ知らせてくれた ?保護者が車で児童を迎えに来たが渡さなかった ことを聞き、「普通なら1.5kmの道のりを遠く感じ、とりあえず校舎の2階あるいは屋上に児童を上げて津波を避けようと考えるのではないか。また、保護者が迎えに来たら引き渡すのではないか。」と考えました。そう考えずに瞬時に的確な判断を行い、ひとりの犠牲者も出さなかったことに、常識にとらわれない判断の大切さを学びました。展望台の時計は午後2時48分で止まっており、生徒と職員の間には重苦しい空気が流れていました。

写真2 大平山霊園と慰霊碑
 避難場所の大平山霊園の崖下まで津波が押し寄せましたが、平山さんが崖下を差し「命の境目がそこにある」と避難のスピードを可視化させたことも生徒にとっては衝撃だったと思います。
 霊園にはトイレが常設されており、避難所では、「水」と「トイレ」が特に大切だということも教わりました。




写真3 紙芝居『無念』
(なみえ町物語つたえ隊 やしま さん)
 原発事故による避難指示で、消防団も避難せざるを得なくなり、生存を確認していて救助を予定していた方を救助できなくなったことの無念さが伝えられました。

 




写真4 避難所運営シミュレーション教材
(さすけなぶる研究会 北村 さん)
 東日本大震災で避難所となったビッグパレットふくしまでの教訓を生かした教材により、避難所運営の課題を与えられ、課題への対応策を皆で考えました。避難所運営は次々に問題が発生し、それに「想像力」を働かせ対応しなければならないことを痛感しました。正解のない答えを追い求め、皆さん大変だったと思います。

 

写真5 振り返り学習
 今日一日を振り返って「気づきと発見」「その時の感情」「見つけた疑問」をそれぞれ付箋に書き、模造紙に貼って共有しました。

 

 

 

 

 

写真6 双葉町の東日本大震災・原子力災害伝承館
 オープンの日にあたっていたので、大勢の見学者と取材陣に驚きました。我々の姿はNHKの全国ニュースや新聞に映りました。全国ニュースは、生徒へのインタビューも流れました。展示については、批判的な新聞記事も目にしましたが、複合災害とその後の復興へ向けての道のりが様々な方法で示されており、生徒も深く学ぶことができました。




 

写真7 双葉町の帰還困難区域
 ふたば駅近くの帰還困難区域を車窓から見学しました。地震による倒壊建物なども残っており、ここでも二重被害の深刻さを実感しました。

 

 


 

 

写真8 笑ふるタウンならは
雨の中でしたが、楢葉町復興拠点では災害公営住宅や商業施設、交流施設が集約されたコンパクトタウンが建設されていることを学びました。

 

 



 

 

写真9 ならはCANvas
 ワークショップで語られた「町民の想い」により設計された交流館のコンセプトをたくさん知ることができました。新たなコミュニティの誕生を感じることができました。

 

 

 


 

写真10 ならはみらい 森さんとの対話
 森さんが、どのように新たな町づくりにかかわるようになったか聞き、対話しました。   
その後、最後の振り返りを行いました。

 

 

 

 

 最後に、ツアーガイドの平山さんから、ツアー2日間で生じた「感情を受け止めこれからの成長につなげてほしい」「双葉と楢葉で復興のスピードが違うが「心の復興」ということばでサポートしていく」「生徒の皆さんからたくさんの言葉をいただきました。楢葉の復興、双葉の復興につなげたい」というまとめのお話しをいただきました。


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