海洋科栽培環境コースの3年生が、実習で身につけたスクーバダイビングによって磯焼けの原因の一つといわれているガンガゼの駆除を実習してきました。「磯焼け」とは、何らかの原因で海藻が消滅して薄ピンク色の石灰質の多い藻に覆われてしまう状態をいいます。こうなると、餌や住み場がなくなって生物資源が減り、元の状態に戻すのも困難になります。この日は、原因の一つといわれているガンガゼというウニ(これがとても増えており、海藻やその芽を食べ尽くしてしまう)を駆除しました。ガンガゼは刺されると強い痛みと棘が残ってしまうため、作業にはとても注意を要しました。はじめての作業であったため戸惑う場面もありましたが、潜水生徒12名と潜水指導者3名すべて刺されることなく、予定水域のガンガゼ駆除を完了することが出来ました。
この駆除作業は、館山水産事務所と岩井富浦漁協と連携して行いました。御協力ありがとうございました。

館山湾に停泊中の帆船日本丸の横を通過して岩井の海へ向かいます。

途中から船が上げるしぶきが風で生徒達を直撃し続け、まるで潜水後のような濡れっぷりでした。マスクとスノーケルをつけてる生徒もいるほどでした。

これがガンガゼです。

自分の班が割り当てられた範囲のガンガゼを駆除していきます。

とても大きいガンガゼがたくさんいました。これが夜になったら全部出てきて海藻を食べるのだから、海藻がなくなるのも無理もないと思いました。大きいので、「食べる磯焼け対策」の可能性も感じました。