【8月19、20日 学校説明会映像資料より】
みなさん、こんにちは。
匝瑳高校卒業生の仲條亮子です。
高校進学を考えていらっしゃる中学生のみなさんは、来年の、そして数年後の自分はどんな感じなんだろう、どんな学校が自分にとってよい学校なのだろう、と考えていらっしゃるかと思います。
私にとっての匝瑳高校が、私に「多くのドアを開けるチャンス」をくれたように、みなさんも、きっと新たなドアを開けるためのスタートラインを、今まさに、探されていることと思います。
今日は、私の匝瑳高校時代から今の自分につながっている点を2つほど紹介しながら、みなさんへのメッセージを送らせていただきます。
海上中学校を卒業し、匝瑳高校普通科に入学し、「青春」に憧れ、まずは野球部のマネージャーとなりました。
また、プラネタリウムや天文台を誇る、天文気象部にも入り、流星群の季節には、その数を夜を通して数えたものでした。
毎日が鮮明で、何十年たってもあの日々は忘れられません。
なぜ、私が匝瑳高校を選んだのか。
それは、伝統あるこの学校に入ることが私にとってとても意味があったこと、それに尽きます。
匝瑳高校にいる間に、私は中学時代から夢見てきて、現在の私に繋がっている「2つのこと」を、かたち作ることができたと思っています。
一つ目はメディアや放送業界への興味です。
私の小学生の頃からの夢はテレビ局に勤め、ニュースを読む仕事につきたいというものでした。なので、小学校、中学校、そして匝瑳高校に進学しても放送委員会に入っていました。当時、放送委員会にいたことで、実は匝瑳高校からいくつものチャンスをもらっています。
例えば、NHKの千葉放送局のラジオ番組に出演する機会をもらい、当時のNHKのアナウンサーの方に「私の夢」を聞いて頂き、好きな曲を紹介し、流してもらいました。生の放送の現場を体験することで、伝えることへの興味がより強くなっていき、その後の私のテレビ局や、通信社、そして現在の仕事にも繋がっています。
ちなみに、NHKのラジオ放送で私の話した「夢」の話は、米国留学についてでした。
この放送の中で、なぜ私は留学をするべきなのか、親に反対されている理由を含めて話すことで、その後、留学への道につながったことは確かです。
二つ目は、米国留学を通じて世界を感じたことです。
米国に留学することは、私の中学時代からの夢でした。当時、匝瑳高校が短期留学のプログラムを持っていた数少ない学校であったということもあります。
短期留学には参加がかないませんでしたが、高校3年生の時に1年間留学をすることが決まった時、正直学校の先生方の反応は、「仲條、留学するって本当か!」と言われたほど、特別優秀な成績をとっている生徒ではありませんでした。
しかし、留学に出発する日には成田空港に学校の先生方、同級生、部活動の友人など多くの方々に見送ってもらいました。
帰国時には私の経験を学校のみなさんに話す機会を下さったりと、フルサポートをして頂きました。
あの時、留学をしていなければ、現在のように仕事のほとんどを英語で行うようなグローバルな仕事の場に立つことはなかったと思います。
このメディア業界、そして世界という二つのキーワードは匝瑳高校にいた時に私を形作ってくれました。
さて、私は、中学校後半から高校にかけては「自分の本当の夢」を持つ大切な時期だと思っています。
よく、20−30代の方々に自分の進路を考えていると相談された時に、私がよく聞く質問があります。
それは、「中学生、高校生の時に、大好きだったことは何でしたか?」ということです。
その頃に持った「無条件に好きなこと」は、将来に渡ってみなさんがやりたいことに繋がっていくと思います。
また、みなさんが今は知らない、とてつもなく面白いものも世界にはたくさんあります。どれだけ、多くの「新しいこと」「新しい出会い」そして、「自分の好奇心や可能性を広げる場」を持つことによって、自分の「本当の夢」や「やりたいことのチョイス(選択肢)」が増えることになると思います。
最後に、私は、これまで多くの方々に支えてもらい、そして多くの学びを頂きながら歩んできました。匝瑳高校を卒業したということは、私にとって大きな誇りです。
ぜひ、自分のやりたい道を探し、進むためのチャンスや挑戦を得られる、そして「誇れる場」に進んでください。
みなさんの作っていく「未来の世界」を心から楽しみにしています。