校長室から
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2019/07/22

7/19 終業式

| by ebihara-y
7/19(金) 1学期終業式
 梅雨明けが見込めず、ニットセーターや長袖シャツの生徒も多い中、今年は夏季休業に入ります。
以下、終業式の式辞です。
 1学期の終業式にあたり、お願いと言葉を一つ紹介する。
 4月以降、「生徒さん良くなりましたね」「落ち着きましたね」と皆さんのことを褒められる言葉をいただく場面が数回あった。特別な人からではありません。バスの運転手さんや、近くの公民館の方、御近所の方々です。この学校のことを数年見ていらっしゃる方々です。私も、みなさんと生活していて、同様に感じている。
 これは、誇りに思っていい。だから、今年は、「佐倉南には、落ち着いた学びがあります。」と宣伝しようと決めた。

 でも、若干不安はある。それは、ここにいる皆さんは、「佐倉南の…」という枕詞、ネームプレート、看板をつけて生活している一連托生の仲間です。一人一人が、その評価を上げる努力をすれば、もっと力強い集団になるはずなのにという思いです。看板を磨く努力を惜しまないでほしい。3年生は、これから社会からの評価を一人一人が受けます。
2年生は、1年後。1年生は2年後です。一人一人が、内面を磨く努力をしてください。
 

 二つ目のお話し。人の人生には、二度、精神的に危うい時期があるという。

 一度目は、皆さん中高生の時期。二度目は、私の年代。体力が落ちるなど様々な限界、お仕舞いが見えてきながら、余裕はなく、責任は増して、トラブルにも見舞われるという時期です。

 一度目の皆さんの思春期という時期は、多くの可能性に満ち溢れている時期です。一方で、経済的には非力で、実際にできることは限られます。可能性と現実の間でもがき苦しむ時期です。
 また、同じ年というだけで、集団で暮らします。お互いに磨きあい、切磋琢磨できれば、伸びるのですが、他人と比較して、劣っていると思うところに心が奪われてしまう時期でもあります。

 高校生は、中学生でのそうした焦りや空回りから、少し落ち着いて、自分自身が越えるべき壁の先が少しずつ見えてくるという時期のような気がします。
1年生は、まだ中学校でのもがきが続いているようにも見えます。夏休みに、他人と比べる人生ではなく、自分自身の人生を見つめる機会を持ってもらいたいと思います。2年生は、将来を見据えて、力を蓄える時期です。3年生は、結果を求めて、奮闘してください。
 最後に、言葉を一つ紹介します。

英語です「レジリエンス」。困難に打ち勝つ力、逆境を何とか乗り越える力という意味です。皆さんも一つや二つ逆境と呼べる体験を乗り越えた経験があると思います。その体験を思い出すと、次の3つのことをやっていると思います。

  お手本をたくさん見つけて、私にもできるかもしれないという思いを積み重ねること。
  うまくいった体験を、やればできるという思いにして、積み重ねる事。
③ 応援してくれるサポーターへの感謝を積みかさねること。感謝とはポジティブ感情です。

今年は44日間の夏休み。学校という切磋琢磨から少し離れ、でも、看板は忘れないで、「お手本」「やればできる自分」「感謝」の3つを積み重ねて、自分の強みとし、人生の困難期を乗り切ってほしいを思います。

 以上、式辞とします。


16:13
2019/06/13

授業観察①

| by ebihara-y

先週から、先生方の授業観察を始めました。1時間全てを観察します。改めて、高校で行われている授業内容を通じて、高等学校教育の目的である「義務教育として行われる普通教育の成果をさらに発展拡充させて、豊かな人間性、創造性及び健やかな心身を養い、…一般的な教養を高め、…社会の発展に寄与する態度を養うこと(学校教育法第50条から抜粋)」が体系的に行われてることを実感します。第1弾として、6つの授業を紹介します。

○2年英語。1年生からオールイングリッシュで進めている。予習(英文写しと単語調べ)の確認から始まる。ほぼ全員がやってある。本文の概要を生徒に次々と質問。Repeatafter meでは、ほぼ皆声を出している。列ごとにstand upしての確認。生徒が「概要がわかって読めている」ことに自信を持てているのがわかる。

○3年物理。黒板に「未知の電子回路を分析しよう」とあり、電流、電圧、抵抗の関係(オームの法則)を、2人1組の実験を通して理解させようとする課題。はじめは先生の問題に答えていく形であったが、最後は隣の班に、問題を出すという展開。問作は、答えを先に作ってから問題に行き着くという逆の思考が必要となる。理解の定着を図るのによい作業である。

○1年芸術。書道の授業。始業5分前にはみな墨を磨り始めている。「古典」「臨書」「拓本」という書道の基本が生徒との問答でよくわかる。説明した内容を細字で半紙に書く。他の生徒の半分のスピードの生徒もいる。チャイムが鳴ってしまった。しかし、ゆっくりだが最後までやりとげ提出することができた。

○2年男子体育。チャイムと同時に始まる。準備体操、シュートのテスト、5対5で攻守の練習、3分ゲーム数試合という展開。30秒間でシュート0回の生徒もいる。バスケ部の生徒はさすがの動き。ゲームでは、できる生徒ができない生徒をよくフォローしてチームを作っている。先生は、そこをよく褒めた。絶えず声掛け、アドヴァイスが飛んでいる。生徒の名前を全員覚えているのはさすが。

○3年選択古典。宇治拾遺物語。読み→訳→まとめという展開。生徒に質問しながら、丁寧に訳していく。古語や古文の解釈から、人間の行動の心根の部分を、生徒につかませようとさせる授業。

○2年英語。こちらも1年生からオールイングリッシュで進めている。生徒は、英語での説明や質問にも、キーワードから何とか要求を導いて先生に付いていけている。フェルメールの絵画「首飾りの少女」を紹介する英文。3~5分で次々と作業が変化する。2人組の演習。お互いを頼らずペアワークが良く機能している。全員音読の前に、「姿勢を正して」の掛け声がいい。


15:35
2019/05/27

保護者会総会

| by ebihara-y
5/27
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25日(土)は、授業参観と保護者会総会が開かれました。保護者会総会では、予算決算の承認、役員改選とともに、教室等のエアコン設備について、県からの補助決定に伴い、保護者会冷房設備運営費に関する規程の改正が行われました。
暑さの中、参加いただいた保護者の皆様、ありがとうございました。授業参観・進路講演(奨学金等進学資金ガイダンス)も例年より多くの参観者があり、教室の生徒もうれしそうでした。

 以下、保護者総会でのあいさつ(要旨)です。

○校長の篠木です。学校を代表して一言ご挨拶させていただきます。本日は、御多用の中、またお休みのところ、授業の参観、保護者会総会への出席をいただきまして、ありがとうございます。また、日頃から学校を物心両面から、支えていただいていること、まずは、感謝申し上げます。

○学校の方は、中間テストが昨日終わりまして、教育課程上は5分の1が終わったということになります。1年生の担任は生徒から「上級生にこわそうな人がたくさんいると心配していたが、そうではなかった」と言われたそうです。また、バス会社や近隣の方からも、生徒が見違えるようになったと言われるようになりました。このように学校は、落ち着いた学習環境を維持して、何とかスタートが切れたと感じています。

○世の中に目を向けていくと、元号が変わって、これまでの数十年とこれからの数十年を比較して、どうなっていくかを考える数日間がありました。「令和」の時代を、平和になってほしいという願う一方で、変化が激しく予測が不能の時代として、その中で主体的に生きる力を要請することを求める声も大きくあります。

○一つ受け売りの話をします。皆さん、年齢を3で割ってください。人生時計という話で、人生を24時間に例えると、18歳は朝の6時になります。今はもう明るいですが、季節によってはまだ夜明け前です。生徒にも、先の目標が見えている者、まだ眠っている者もいます。同じ時刻ですが、行動は多様です。いずれにしても、これから出勤して仕事という年齢です。私は午後7時半ですから、残業をしているような状況です。

○高校教育も、教え方の改革であるとか、働き方改革であるとか、随分と様々で、具体的な改革が求められておりますが、「人は人によって人になる」という教員としての誇りの原点を見失わずに、今年一年、「生徒の皆さんが、希望を見失わず、誰からも大切にされる良き人生観を確立していける」実践の積み重ねをしていきたいと思っています。

○過ごしやすい時期から、夏の暑さも心配される時期になりました。今日の議題の中で、教室のエアコン維持の負担についてもございます。よろしくご審議くださりますよう、お願い申し上げます。


15:23
2019/04/11

始業式と入学式

| by ebihara-y
4/11(木)
 昨日から、1~3年生がそろい、今年度の教育課程がスタートしました。今日は、1年生が午後、桜をバックに記念撮影をしていました。
 
 以下、4/8(月)始業式、4/9(火)入学式の式辞です。今年度も、生徒・職員にとって、希望に出会い、育める学校でありたいと奮闘努力してまいります。ご支援のほどよろしくお願いいたします。

○1学期始業式式辞 H31.4.8

 おはようございます。また、進級おめでとうございます。新しい先生方も迎え、新年度のスタートとなりました。それぞれの目標を秘めている人も多いと思います。私からは、学校の今年度の目標を踏まえて、皆さんにお願いしたいことをお話しします。
 皆さんは、高校に入学して1、2年経っていますので、小中学校と高校での学びの違いを自覚していると思います。この違いをそれぞれの学校で、四角形を教えるという学習で例えると、小中学校は、3つの隅の角度を示して、残り1つの角度を考えさせるようなところ。答えが一つという学習が多かったと思います。高校はというと、1つの隅の角度を与えて、そこからいろいろな四角形を自分たちで想像させていくという学び、つまり、正解が一つでない学習が理想です。皆さんも就職や進学を意識すれば、こうした学びが必要だということが理解できると思います。しかし、これは、教科の学習だけではなかなか足りません。そうした意味で、「答えが一つでない場面に遭遇する体験」を積極的にしてほしいと思います。
 別の角度から話します。先週の金曜日、学校の桜の様子を見ようとして、グランド側の自転車置き場を歩いていました。すると、部活動を終えて帰る生徒と会いました。「さようなら」と声をかけました。その返事を答えが一つとすると、「さよなら」ですよね。しかし、その生徒は、「桜がきれいですね」と返してくれました。「社交性がある人だな」と感じました。たぶんこの生徒は、近所の大人の人と、こういう会話をしているのだと思います。

 学校には、地域や各種団体から、皆さんに向けて、ボランティアを含めた 様々な活動への参加募集が来ます。見知らぬ人と交流する体験は、みなさんの社交性を育て、①ルールを守る力②発信力③人を思いやる力を身につける機会となります。そして、参加した履歴は、就職や進学の時にも、有効に評価されます。来年は、オリンピック・パラリンピックもあります。答えが一つでない場面に遭遇する体験、社交性を身に付ける体験、積極的に取り組んでください。

 最後に、昨年はここでレンガ職人の話をしました。何かをする時、しなければならない時、「どうせ」という言葉を「どうせなら」と使おうと言いました。

 この一年の皆さんの頑張りに期待します。以上、式辞とします。

 

○平成三十一年度 佐倉南高等学校 入学式 式辞 
 佐倉南の校名にふさわしく、本校の南を向いた斜面では桜が満開を迎え、花びらが舞っています。 新たに決まった元号は、万葉集を典拠とし、春の訪れを喜び、みんなが和やかに楽しむという意味が込められているそうです。
 希望に満ち、躍動を感じる、まさに春爛漫の本日、御来賓の皆様、そして、保護者の皆様の御列席の下、平成三十一年度、千葉県立佐倉南高等学校の入学式を挙行できますこと、本校教職員一同にとりまして、この上ない喜びでございます。

 ただいま入学を許可いたしました百六十名の新入生の皆さん、入学おめでとう。皆さんは、これから始まる高校生活への期待と、若干の不安を抱いて、この式に臨んでいることと思います。本校は、創立以来三十七年目を迎え、「自律・創造」の校訓の下、教職員と生徒が一体となって、明るく落ち着いた校風を築いてまいりました。
 新入生の皆さんは、今日から佐倉南高校の生徒となりました。これから始まる高校生活は、皆さんにとって、人生のターニングポイントとなるはずです。それは、これからの三年間が、自分を見つめ、心身を鍛え、幅広い教養を身につけ、将来の良き社会人となるための礎となる時期だからです。
高校では、中学校よりも多くの、そして広い人間関係の中で、様々な経験をいたします。ここにいる百六十名は、十二の市町、三十九の中学校から集った仲間です。この佐倉南高校に来なかったら知り合えない人たちがたくさんいるはずです。 これから、同級生、先生方、部活動の仲間や先輩など、多くの人たちと重ねていく、この御縁を大切にして自らを鍛えてもらいたいと思います。
 学校とは、集団で学ぶところです。それは、自分と他人が違う ことを学ぶためにあるという人もいます。「御縁」を生かしていくため、皆さんは、「自分主義」「自己中心主義」に陥ることなく、相手の違いを認めて評価し、尊重する気持ちを忘れないでください。
 高校と小中学校の学びの違いを例えるならば、小中学校は、四角形の三つの隅の角度を教えて、残り一つの角度を考えさせるところ。これに対し、高校では、一隅を教えて、いろいろな  四角形を自分たちで創造できることを目標とするところです。こうした高校での学びを通し、互いに思いやり、高めあう人間関係を作るとともに、未来の世の中で何とか生き抜いていける力を、身につけてほしいと願います。
 そして、皆さんの高校生活を見つめ、支えるのが本校の先生方です。 先生方を信頼し、勉強に、部活動に精一杯チャレンジしてほしいと思います。
 最後なりましたが、保護者の皆様におかれましては、お子様の御入学、心からお祝いを申し上げます。私ども教職員一同、 決意も新たに皆様の御期待に沿うべく力を合わせて、子供たちの指導に当たる覚悟でございます。しかしながら、学校だけでは、 力が及ばないことも少なからずございます。中学校と同様に、家庭と地域、学校とがともに手を携えて育てていくことが必要です。御支援賜りますよう、お願い申し上げます。

 新入生の皆さんが、一日も早く本校に慣れ、この学校で未来へとつながる希望に出会い、育んでいかれることを、心から願い、式辞といたします。

平成三十一年四月九日

千葉県立佐倉南高等学校長 篠木 賢正



17:18
2019/03/29

年度末を迎えて

| by ebihara-y
3/28
 今年度も残りわずかとなりました。4月に就任し、あっという間の1年でした。佐倉南高校に関係する多くの皆様に支えられ、学校を運営していくことができました。深く感謝申し上げます。

学校広報の役割をしている本ホームページは、先生方が日々の教育活動の様子を掲載してくださり、日々の閲覧は平均400件を超えるほどになりました。私自身はこのページの更新を月に2回と自らに課しましたが、半分以上は式での挨拶を掲載したものでした。それでも、私の思いを伝える役割を果たせたと感じています。

校庭を向いた桜は、本日2~3分咲きでしょうか。今年は、入学式が見頃となりそうです。

 

以下、3月22日(金)に行った終業式の式辞です。

今日は、1年のまとめ、皆さんに年間の評価を伝える日です。

今、成績、出席面で優秀者を称えましたが、皆さん自身も、自己評価して、各自の成長を実感してほしいと思います。

3学期の始業式で、これからの世の中を、「多文化の時代」、そして、いろいろな人々と共に生きる「共生の時代」と表現しました。そして、そのプロセスで皆さんに必要な力として、①ルールを守れる人であること、②相手に共鳴してもらえる力=プレゼン力=発信力がある人であることを挙げました。

いま観た動画(式の前に、2月に行った日本語学校の学生との交流の様子を動画で観てもらいました。)も、プレゼン力の一形態です。①たった一日の交流が、互いに様々な刺激を与えること、そして②心から相手をもてなす皆さんの優しさを表現したかったという、作者のメッセージが伝わったと思います。

始業式では、もう一つ、必要な力があると言いました。

それは、「互いを承認しあうこと」、言葉を代えると「人権」です。誰にとっても大切で、日常の互いの思いやりによって守られなければいけないものです。

人に頭を下げることがあります。下げられることも。これは依存の関係です。これとは別に「頭がさがる」思いになることがあります。これは相手を尊敬するということです。

この一年、具体的には触れないけれど、皆さんや先生方の行動に「頭がさがる」思いをしました。そのおかげで、「努力次第で、学校はよくなる。」「明日はもっと、いい学校になる」そういう気持ち、「希望」を持ち続けることができました。

皆さんに感謝を伝えたいと思います。

 

「やり抜く力」を身につけるのが、学校というところです。

 君たちも、あと2年間、あと1年間。

自分の将来を「何とかしていける力」を身につけてほしいと願います。

 以上、式辞といたします。

 


13:18
2019/03/10

図書館報から

| by ebihara-y
3/10 本校図書館報から
 卒業式に合わせて、本校の「図書館報」が発行されました。好きな作家について、書いてくれということで、重松清さんを紹介しました。進級、進学の時期であり、学生生活を総括する意味で、紹介したい言葉を重松さんの本から引用しました。以下、図書館報に掲載したものです。

 

おすすめ本紹介の依頼を受けた。私の読書歴は、大学に入り片道2時間の通学で始めたものなので、やや遅い。小学生の時の読書感想文が苦痛だったのが原因と、勝手に考えている。昨年度までは、電車通勤だったので、駅の書店で単行本を買い、そのまま読み始めるのが楽しみだった。好きな作家というと10名ぐらいは挙がる。今は山本周五郎をよく読んでいる。でも通勤は車になったので、車内では落語を聴きながしている。

今日は、高校生に紹介ということで、重松清という作家をおすすめしたい。この人は、私と同い年。小中学校の国語の教科書にも作品があるので、なじみがある人もいると思う。大学で教育学部の国語国文学科を専攻し、出版社勤務をして、作家になり、いまは出身大学で教鞭も執っている。

10年ほど前、仕事で県内の高校を回り、教員志望の生徒に話しをする機会があった。初対面の生徒にどんな話題がいいか考え、重松さんの作品を紹介した。読んだことがあるという生徒も多く、いい反応だった。

この人の作品には、学校、教師がよく登場する。その理由を、本のあとがきで、このように表現している。

「僕は教師という職業が大好きで、…けれど、僕は同時に、教師とうまくやっていけない生徒のことも大好きで、もしも彼らが落ち込んでいるのなら「先生なんて放っときゃいいんだよ」と肩をたたいてやりたいと、いつも思っている。矛盾である。…それでも、その矛盾があるからこそ、僕は何作でも「教師と生徒」を描きつづけていられるのだし、描きつづけなければならないのだろう。」(『せんせい』文庫版のためのあとがきから抜粋)

僕はこの人の作品を、教員になって10年ほどしてから読み始めた。もっと前に出会っていたら、もっとましな教員になっていたかもしれない。『ナイフ』『エイジ』『十字架』など、中高生が主人公になっている作品も多い。イチ押しの作品を決められないが、この人の作品を読んでいけば、一人一人の境遇や育ちに合った作品に出会えると思う。私の琴線に触れたのは、『きよしこ』だった。

 

最後に、私の忘備録に残っていた、重松作品の抜粋を紹介する。

○「先生にはいろんな先生がいた方がいい。生徒にもいろいろな生徒がいるから」

○「学校は味方ではない。でも敵でもない。」

○「人を踏みにじって、苦しめるのがいじめ。苦しめているのに気づかず、叫んでいる声を聞こうとないのがいじめ。」

○「先生は、正しいことを教えるために先生になったんじゃないんだ。『…どういうこと?』先生は、たいせつなこをを、教えたいんだ。」(『青い鳥』)

○「担任は、父母以外のオトナの中でいちばんそばにいる存在」(静かな楽隊)

○「一人ぼっちが二人いれば、一人ぼっちじゃないんだ。」

○「教師が生徒に言われて一番うれしい言葉ってね、『好きになった』なんです。古文の教師は古文を、英語の教師は英語を、…。たとえ成績が上がらなくても、僕らの授業で嫌いだった科目がすくになってくれれば、それが本当に一番うれしいんです。」(かかしの夏休み)

○「負けは負けだ。だが、「負け」と「終わり」とは違う。」(小さき者へ)

○「子供と向き合う大人がベースにすべきは、『正しさ』ではなく『優しさ』なのではないか。」

○「正しくても優しくないことが、世の中にはたくさんある。正しさと正しさがぶつかって戦争が起きる。優しさと優しさはぶつからない。」

○「甘やかしではない。間違いは許さない。怒りを持ったまま、包み込むのが優しさ。」(ファミレス)

○「人間が他の動物とちがうところは、ゆるすことができる、いうところなんよ。なんもかんもゆるせんという人間は、動物と同じじゃ」(気をつけ、礼。)


09:35
2019/03/10

卒業式

| by ebihara-y
3/10 2つの卒業式

ひさしぶりの更新になりました。一昨日、穏やかな春空の中、第34回卒業式を迎えました。3年間の教育の力を感じることができた良い式典となりました。昨日は、同じ太田の丘校舎を共有している印旛特別支援学校さくら分校の卒業式が体育館で行われ、出席しました。こちらも、高校生との共生が教育効果として実感できる厳粛かつ心温まる素晴らしい式でした。

以下、卒業式で述べた式辞です。

 

 太田の丘の桜が、日に日に つぼみを膨らませ、今年も春が巡ってまいりました。本日、ここに、たくさんの御来賓、そして保護者の皆様の御臨席をたまわり、盛大に卒業式ができますこと、職員を代表して、心から感謝申し上げます。

 

卒業生の皆さん、卒業、おめでとうございます。

私は、この一年、皆さんの成長を見つめてきました。二学期の始め頃は、このまま卒業して大丈夫なのかと心配する場面もありました。しかし、年の瀬も近くなり、各クラスの黒板に卒業まであと何日」と書かれるようになった頃、朝夕の校門で、皆さんと交わすあいさつから、社会に巣立つ覚悟を感じ、安堵いたしました。

 

皆さんの佐南での生活はいかがだったでしょうか。成長を実感している人。良い思い出ばかりではなく、失敗や後悔を思い返している人もいるでしょう。サバサバした気持ちの人もいるかもしれない。いずれにしても、人生の岐路となる時期、ここで学んだことは、皆さんのこれからの礎となるはずです。

 

本校での三年間の授業は、約二千時間でした。ある国語辞典で、「勉強」の意味を引くと、「そうすることに抵抗を感じながらも、当面の学業や仕事などに身を入れること」と載っているそうです。私たち教員は、大好きな専門教科の授業を通じて、皆さんに人としての在り方、生き方を教えてきました。このことはどうぞ、忘れないでください。

 

今年度、式辞のたびに、私は 昔話をしてきました。今日は、アニメでも有名な一休さんの話をします。

一休和尚がもう臨終という 時のお話です。一休さんは、「もし、仏教が滅びるか、お寺が つぶれるかという一大事が起きたら、この箱を開けなさい」と言って、一つの箱を弟子たちに渡したそうです。

 それから長い歳月が経ったある日、大徳寺の存続にかかる重大な問題が起きました。僧侶たちは和尚の遺言を思い出し、全員が集まって、厳かに箱を 開けました。中に入っていたのは、たった一枚の紙でした。そこには「なるようになる。心配するな。」という一文が書かれてあったそうです。一休和尚は、この箱が開けられる時は、皆が知恵を出し 合い、汗を結集して、全力を尽くした末のことだろうと達観していたのだと思います。

 

最後になりました。保護者の皆様。お子様を、私共、佐倉南高等学校にお預けいただき、ありがとうございました。これまでの御支援感謝申し上げます。お子様方は、地域社会の中で、世のため、人のために働く良き人として、これからも成長していくことでしょう。御多幸を心からお祈り申し上げます。

「成すことをなせ。そうすれば、なるようになる。だから心配いらない。」

こう申し上げ、式辞といたします。

平成三十一年三月八日 千葉県立佐倉南高等学校 校長 篠木 賢正


09:30
2019/01/30

1/30 保護者会理事会

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 1/30(木)今年度第3回保護者会理事会が行われました。今年度事業の報告、来年度授業について等々が議題となりました。以下の挨拶をしました。
 
 大寒が過ぎ、来週になると立春を迎えます。本日は、御多用の中、本校に足を向けていただき有難うございます。また、日頃から、保護者会の皆様には、本校の教育活動に御支援いただいていること、感謝申し上げます。 
 学校の方は、3 年生は明日学年末考査が終わり、自宅学習期間となります。明後日には、新1 年を迎えるための前期選抜の願書受付が始まります。まとめの時期ということで、本日の議題も、事業報告や次年度の検討と伺っております。
 私の方からは、昨年末にお願いした学校評価の結果について、報告させていただきます。一つ一つは取り上げませんが、大切なことは、①まず、数字を実感できるかどうかということです。私の方は、例えば、問いの9「佐倉南に入学させて良かった」が83%→87→89です。生徒の同じ質問は、65→71→75。教員は、44→57→67と肯定率が上がっています。私は、今できるだけ、朝と帰りに外に出て、生徒に声をかけるようにしています。秋以降、自分から挨拶をしてくれる生徒が本当に増えたことを、この数値の裏付けととらえています。
 ②もう一つは、この数値を見て、今後どうしていくか考えることです。本校の場合、三部制への移行を踏まえてという難題とともに考えていかねばなりませんが。着実に準備を進めているところです。
 ③最後に3 つ目は、数値の背景を考えることです。もう一枚、新聞の切り抜きを持ってきました。中高生2 万人アンケートの結果というもので、「あなたが、平成後の時代に大切にしたい価値観はなんですか」と尋ねたもので、1 位が「平和」2位が「安全」3 位が「安心」で、穏やかな暮らしを望む傾向がうかがえた一方で、経済的な豊かさや社会的な進歩に関する言葉、「自由」「発展」「競争」は伸びなかった。と解説されています。今日、私の家の近くの駅で配られていた県議選を目指す方のリーフレットには、「生涯安心なまちづくりの実現」として、「安全」「福祉」「教育」を柱に書かれてありました。
 この保護者会の役割も、子供たちの安全、安心な生活と心豊かな成長という願いを実現のために保護者同士が協力することだと思います。私、今年度会長さんと、御一緒させていただいて、「PTA活動は、いろいろ新しいことに出会える、だからやっている。」とお話しされたのが印象的でした。すばらしいなと、思いました。今後とも、「無理なく、無駄なく、無関心でなく」本校の保護者会活動が継続していきますよう祈念して、ご挨拶といたします。
16:39
2019/01/07

3学期始業式

| by ebihara-y
1/7(月)

 本日は3 学期初めの日。ジェートヒーターをつけても底冷えが残る体育館でしたが、凛とした気持ちで始業式ができました。昨年に引き続き、今年もよろしくお願いいたします。以下の式辞を述べました。

 新年、おめでとうございます。それぞれの正月を新たな気持ちで迎えることができたと思います。
 冒頭に、3 年生3 人にプレゼンテーションの発表をしてもらいました。2学期末の終業式に引き続きて、なぜ、そんなことをしてもらったかということを、今日は話します。
 これからの世の中については、様々な表現はあります。私は、「多文化共生社会」という言葉を使っています。「異なる文化や習慣、様々な境遇を持った人々が共存していく」という意味です。これは、かっこよく聞こえますが、実際は大変で、実現には人々の努力が必要です。
 一方で、技術はもっと進んで便利になっているのはみなさん実感しているでしょう。AI(人工知能)という単語がその象徴ですが、その便利は、全体というよりは、パーソナルに向かっています。
 つまり、世の中は、一人一人の違いに合った便利を追求していこうといる。ただ、その便利の代わりには、人々が相手を認め合って、慮って、折り合いをつけていく努力が今まで以上に必要で、大変になっていくということです。
 
 そうしたプロセス必要になってくる力には、3つの力あると思います。
 一つは全体のルールを守ること。これは、皆さん承知だと思います。もう一つが、プレゼン力、相手に共鳴してもらえる力です。後の一つは、また今度にします。
 私は、10年ほど前から、ノートをつけています。聴いたこと、読んだことで、忘れたくないことを書き留めています。昨年のノートに、2年生から聞いた言葉が書いてあります。「一人一人が根拠をもって、表現できること」これは、修学旅行のバスガイドさんから、これからの皆さんに身に付けてほしい力として聞いた言葉だそうです。私は、とても共鳴しました。
 今日の発表を聴いて、プレゼンテーションって、「よどみなく、うまくしゃべること」ととらえてしまったとしたら、それは半分です。今日の発表は、確かに話し方も上手でした。これにもテクニックがあって、十分な練習と努力がありました。
 けれど、一番は内容なのです。この発表は、「地球規模で起きていることを、身近な生活レベルで落として、調べ、考えて、「自分で納得したことを」発信していました。自分たちの実感した学びが、説得力となっています。
 このような理由で、皆さんの前で、これから身につけるべき力のお手本をしてもらいました。
 昨年末の終業式では、「願いだけではなく、志を持とう」という話をしました。
 生徒の皆さんが、成長を実感できる年になるよう期待して、式辞とします。
10:53
2018/12/28

今年もお世話になりました

| by ebihara-y

12/28(金)
 教頭先生がまとめた学校評価アンケートの集計結果を確認しました。多くの項目で、昨年度を上回る結果でした。
 生徒に尋ねた「私は、佐倉南へ入学してよかったと思っている」には、「そう思う」「どちらかと言えばそう思う」という回答が75.7%でした。決して誇らしい数字ではありませんが、昨年度は71.5%、一昨年度は65.7%でしたので、着実に伸びています。
 ある学級担任の先生から、面談で、「私は中3 の時、○○高校を志望していたが、受験間際になって、学力的に厳しいので佐倉南を勧められ、受験した。合格したが、入学前は怖かった。なぜなら、まじめに授業を受けない人が多く、授業にならないと聞いていたから。でも、入学して授業中も落ち着いていて、心配していたようなことはなく、今は満足しています。」と話してくれた生徒がいたとのことでした。
 保護者に同様に尋ねた「子供を佐倉南に入学させてよかったと思っている」の肯定的回答は、89.6%(昨年度87.3%、一昨年度83.9%)でした。
 また、生徒には、「高校生活で希望に出会い、希望を育んで生活を送っている。(希望とは、「何葉を実現しようとする気持ちとそのための行動」と解釈してくださいとしました。)」という質問もしました。肯定的回答は、76.2%でした。
 
 中3 生は、受験勉強の最終コーナーですね。もし、本校への入学を勧められたら、心配せず受検してください。落ち着いた学びが期待できる学校です。
 
 今年も保護者の皆様、地域の皆様、学校関係者の皆様には、大変お世話になりました。
 新年は本校にとって、次の10 年の土台作りの年になります。今後とも、生徒が成長を実感できる学校づくりを目指してまいります。
 来年もよろしくお願いいたします。
16:49
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