校長室から
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2020/09/09

千葉教弘様より、「学校研究助成金」をいただきました。

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千葉県教育公務員弘済会千葉支部様より、令和2年度の「学校研究助成金」の対象としていただき、9月4日に、助成金を受け取りました。今後、三分制定時制高校の新しい姿について、校内で検討するために活用させていただきます。

16:37
2020/09/01

第2学期始業式

| by kaneda-k

第2学期始業式を放送で行いました。書道部の生徒3名の表彰を行い(おめでとうございました!)その後以下のようなお話をさせていただきました。 

 


 おはようございます。

 夏休みはどう過ごしましたか。いつもより短い夏休みでしたが、やろうとしたことはどのくらいできたでしょうか。何をやろうかと目標を定めていないと、反省するのもむずかしいですね。2学期に向けて、何か一つ具体的に、「これをやろう」と目標を定めてください。

 

 ただ、2学期も新型コロナウイルス感染拡大防止への取り組みは今後も継続しなければならない状況にあり、文化祭や体育祭も中止としましたから、今までのように行事を目標とすることができません。そこで、ぜひ日常の中に目標を定めてもらいたいと思います。

 

 1学期末に、「挨拶、服装、敬語を使えること」が採用担当者の見ているポイントだと話しました。また、皆さんには、今まで以上に「もう一歩」踏み込んで頑張って下さいというお願いもしました。2学期は、まず、これらに取り組んでください。しっかり挨拶をし、「もう一歩」踏み込んで、より大きな声で、相手より早く挨拶をするようにしましょう。また、家に帰って短時間でもノートを見直し復習するなど、目標を具体的に定め「もう一歩」頑張ってみてください。

 

 目標の一つとして、「本を読む」というのはいかがでしょう。2、3年生の皆さんは気が付いたと思いますが、図書館の様子がだいぶ変わりました。司書の先生を中心に、臨時休校中に多くの先生方の協力で、図書館の本が整理され、使いやすくなりました。先生方の推薦で購入した本や、話題の本が選びやすく展示されています。ぜひ図書館に行って本を手に取り、読書に取り組んでください。読書は我々に、小説なら、全く違う人の人生を、評論なら全く違う人の考えを与えてくれます。よく、人生経験豊富な人、などといいますが、特別な生き方をしなくとも、本を読むことでいろいろな経験ができるのです。「あの人はこんなことを考えているのかもしれない」などと、他の人の考えていることが今まで以上に感じ取れるようになることは間違いありません。図書館にある本はもちろん、スマートフォンでも本が読める時代です。まだ「秋」という雰囲気でもありませんが、秋は読書の季節、それぞれの方法で読書にチャレンジしてください。

 

3年生の皆さんは、進路の決定時期を前に、最も大切な2学期となります。

就職希望の皆さんは、夏休み中から会社見学を行い、本格的な決定時期を迎えます。本校の代表として、自信を持って就職活動に向かって行ってください。

進学希望の皆さんも、大学、短大、専門学校など、校種は多岐にわたると思いますが、社会人として、社会に貢献する将来の自分の姿を描きながら、希望を叶えられるよう計画的に努力してほしいと思います。

 

2年生は、3年生の抜けた部活動や校内の活動を支えながら、自分の進路についても、更に真剣に考える時期となっています。

1年生は、学校生活にも慣れ、学習やスポーツに集中して取り組むのはもちろんのこと、高校において、自分をどう成長させていくか考えをまとめて活動する大切な時期を迎えています。自分の生き方を含めた将来の設計図をしっかりと描けるようにしていきましょう。

 

最後になりますが、新型コロナウイルス感染拡大防止には、先ほども述べたように今後も継続して取り組む必要があります。今まで先生方から皆さんにお知らせしたことをもう一度思い出し、しっかりと行動してください。

 

生徒の皆さん一人一人が、心身共に健康で、自分の夢や目標を実現させるために切磋琢磨し、仲間たちとともに、大きく成長する2学期となることを願って始業式の挨拶といたします。 

 いつもと違うことも多い2学期ですが、がんばりましょう。


17:25
2020/07/31

令和2年度第1学期終業式

| by kaneda-k

放送による第1学期終業式で、以下の話をさせていただきました。

おはようございます。

臨時休校や課題学習、分散登校、そして感染防止に取り組んだ激動の1学期もなんとか終業式を迎えました。学校に来る意味を再確認した人も多いのではないでしょうか。

 

明日からいよいよ夏休みです。3年生は、進路に向けて重要な夏休みとなります、悔いのないよう過ごしてください。特に、卒業後すぐ社会に出て働くという高い志を持った就職希望の皆さんの健闘を心から祈っています。

以前、ある会社の方にお聞きしたことですが、面接で大切なことは、「1に挨拶、2に服装、3に敬語をつかえること」だそうです。その場だけ取り繕ってもわかるそうですから、毎日の積み重ねが重要です。進学する人もいずれは職に就きます、3年生はもちろん、1、2年生も先を見据えてこれらを積み重ねてください。

 

さて、1学期皆さんと生活をする中で、課題への取り組みや落ち着いた授業態度、間違っていることを指摘できる正義感や間違いを認めて反省できる素直さ、困っている人に手を差し伸べるやさしさなど、良いところをたくさん見せてもらいました。そこで、私から、今後皆さんにさらに取り組んでほしいことを二つお話しします。

 

一つは、今より「もう一歩頑張ること」です。反省すべき点があった人は反省したうえで、しっかり生活できていた人はさらに、「もう一歩頑張ること」に取り組んでほしいと思います。

例えば挨拶。皆さんは、よく挨拶をしてくれますし、こちらからの挨拶にもしっかりこたえてくれます。ここからさらにあと一歩、自分からより積極的に挨拶する機会を増やすことに取り組んでほしい。掃除で自分の分担はやく終わったら、誰も分担されていないところを掃除すること、部活動で7割の力で走っていたなら、8割、9割の力で走りきることを目指してほしい。家庭学習で指示された課題しかしていなかったなら、練習問題に取り組むとか、授業で説明されたポイントを復習するとか、もう一つそこに加えてほしい。

ぜひ、この夏休みから、「もう一歩頑張ること」を決めて取り組んでほしいと思います。やらなければいけないことはたくさんあるので、先が見える人ほど難しいことに感じるかもしれません。すべてを一度にはできないものですが、一つのことに取り組むと、次のもう一つも見えてきます。小さな一歩から始めてください。

 

もう一つは、すべてにおいて「いわれるから、おこられるからやる」のではなく、「意味を理解して考え、必要な行動をしっかりとって」ほしいということです。

幸い今のところ新型コロナウイルス感染症に感染した人は出ませんでしたが、例えば、感染防止にはしっかり取り組めましたか。先生方は、なぜそのような行動をしなければいけないのか、ホームルームでの話や配付物・掲示物で説明してくれたはずです。今後も、勉強でもなんでもすべてにおいて「いわれるから、おこられるからやる」のではなく、意味を理解して考え、必要な行動をしっかりとれるようにしてください。

 

どうすれば充実した夏休みとなるのか、どうすれば後悔の残る夏休みなってしまうのか、分かっていると思います。今すべきことに対して、「もう一歩の頑張り」と「意味を理解して考え、必要な行動をしっかりとる」ことを積み重ね、この夏休みを飛躍のきっかけにすることを期待しています。

 

令和2年の夏休みは、生涯に一度きりしかありません。

今日の自分は、昨日の自分と同じであってはならない。目標を持ち、日々進化、進歩し続ける人であってほしいと、心から願っていますし、皆さんならきっとできると期待しています。

 

さて、皆さんには大変残念なお知らせになりますが、新型コロナウイルスの感染拡大状況を考え、今年度の文化祭と体育祭は中止とすることとしました。この状況では、安全の確保が難しいからです。生徒会の皆さんや生徒指導部の生徒会担当の先生方を中心に全先生方で、どのようにすれば安全に実施できるかを一所懸命に検討していただきましたが、最終的にこのように判断しました。今後は、それぞれが取り組める学校生活の場面で全力を尽くしてほしいと思います。

 

夏休み中の諸注意は、生徒指導部長の茅野先生をはじめ、担任や学年の先生、養護の先生などいろいろな角度からあると思いますが、この夏は特に、新型コロナウイルス感染防止の取り組みを忘れずに、自分の命と他人の命を大切にして過ごしてほしいと思います。

9月1日に皆さんが元気に登校できることを願って、終業式の挨拶といたします。

 


09:46
2020/04/07

令和2年度入学式

| by kaneda-k

未来への希望に溢れた新入生を迎えました。祝辞を掲載させていただきます。

式 辞

 

万物に生命の息吹あふれる春、この佳き日、今般の新型コロナウィルス感染拡大防止対策のため、例年のような御来賓の参列が叶わない中ではありますが、 本校保護者会会長様の御臨席を賜り、また、保護者の皆様が見守る中で、令和二年度 千葉県立佐倉南高等学校 入学式を挙行できますことは、この上ない喜びであり、本校教職員を代表して、心からお礼申し上げます。

さて、一六〇名の新入生の皆さん、入学おめでとうございます。

 

皆さんは、人生はじめての試練ともいうべき入学試験を乗り越え、本日、晴れて佐倉南高校の生徒となりました。皆さん一人一人の努力の成果であることはもちろん、ご家族や中学校の先生方など、多くの皆様の支えがあったことを忘れてはなりません。皆さんは、本日から佐倉南高校の生徒です。明るく希望に満ちた三年間になるよう、同級生、上級生、そして私たち教職員とともに、毎日の生活を大切にしていきましょう。皆さんの入学を心から歓迎します。


 新入生の皆さんに、校長として望むことを三つ申し上げます。

一つ目は、「生涯学び続ける基礎を作る」ということです。学ぶことは、自分を高めることです。毎日の授業や清掃、学級活動、学校行事、部活動の一つ一つの中に、自分を高めていく楽しさ、人のために役立つ喜びを発見してください。その喜びは、学校を卒業した後の長い人生を、豊かで幸せに満ちたものにしてくれるはずです。

 二つ目は、「人間関係を築く力を持つ」ということです。

高校時代は大人に近づく時期であり、自分について考える、最も悩みの多い時期です。「自分」は、他者との関係の中で明確になっていきます。失敗を恐れず、失敗に負けず、勇気を持って、多くの人とかかわってください。そして、人とのつながりの中で、自分について考え、自分の役割を見出し、周囲の人々にプラスの影響を与えられる人間へと成長していってください。

三つ目は、「心身の練磨」です。人生の基盤は健康にあります。心身ともに大きく成長する高校時代に、睡眠をしっかりとり、朝早く起きる。きちんと食事をとるなど、毎日の積み重ねを大切に、日ごろから自分の健康を自分自身で管理する能力を養い、心身を鍛えてください。

保護者の皆様、お子様のご入学、誠におめでとうございます。

私ども教職員一同、一致協力して、全力を尽くし、愛情を持ってお子様の教育に取り組んでまいります。

高校時代は、大人になるために、自分自身を認識する大切な時期であり、お子様には高校生としての自覚を持って行動すること、我々には、発達段階に応じて適切に指導することが求められます。学習面はもとより、生活面や進路においても、時に厳しく、時に優し

く、親身になってお子様に寄り添ってまいりたいと思います。

つきましては、今後とも、本校教育について深く御理解をいただき、学校と御家庭が手を携えて、お子様の健全な育成を促すべく、特段の御支援と御協力をお願い申し上げます。

 

結びに、御多用の中、本日御臨席を賜りました 本校保護者会会長様に心より感謝を申し上げますとともに、新入生の皆さんのこれからの三年間が、実り多きものになることを、祈念して式辞といたします。

 

令和二年四月七日 

千葉県立佐倉南高等学校長 金田 一幸

 


13:23
2020/04/06

令和2年度始業式

| by kaneda-k

放送による始業式で、以下のようにあいさつしました。

 改めまして、おはようございます。

新型コロナウイルス感染拡大防止の臨時休業に区切りをつけて、今日からいよいよ新年度です。しかし、昨日発表があったように、明日から再び臨時休業となります。この後の放送で教頭先生から、教室で担任の先生から、いくつかお話をします。この先の生活についての指示ですから、よく確認をしてください。

2年生、新3年生となって、それぞれに、部活動の大会がどうなるのか、進路にどのように取り組んでいけばいいのか、学校の行事がどうなるのか、など不安なことがあると思います。それらについては、今後先生方で対応しますので、まずは今日の指示に従って、臨時休業の期間を過ごしてください。

本校の校訓を覚えていますか。本校の校訓は自律と創造です。新型コロナウイルス感染拡大防止のために我々ができることは、不要不急の外出を控えること、3つの密が揃うところには出かけないこと、手洗いやマスク着用などを心がけることなどです。これらは、誰かが見張っていて注意されるから守ることではありません。まさに今、自分で自分をコントロールする「自律」が求められています。佐倉南高校の生徒として、校訓の意味をしっかりと考えて行動してほしいと思います。

安心して学校が再開できるよう、私たちも準備に当たります。皆さんも、しっかり生活してください。皆で良い1年になるように過ごしていきましょう。

 

さて、明日は入学式で、新しい仲間を迎えます。皆さんの姿勢が、新入生の手本となります。先日お会いした、JR佐倉駅近くのあるお店の方が、近年の皆さんの登下校の様子を、大変高く評価してくださいました。先生方の指導と、皆さんの努力の成果です。新入生のよい手本なることを期待しています。

また、本校は令和4年度に、県内3番目の三部制定時制高校になります。その準備も進めていますが、先生方が最も大切に考えているのは、今本校で頑張っている皆さんのことです。皆さんが,近い将来自立し、社会に貢献して幸せに生きていけるよう、全力で応援します。

ともに、良い1年にしていきましょう。


17:42
2020/03/31

転任あいさつ(校長室から)

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3/31 転任あいさつ(校長室から)

 

 2年前に、「希望に出会い、育んでいける学校」と掲げ、皆様の協力を得て、学校を運営してまいりました。年度末の人事異動により、佐倉南高校を去ることになりました。後任は、佐倉東高校の金田副校長が就任します。

 コロナウイルスの感染拡大防止のため、今月は臨時休業のまま、春休みとなりました。生徒の顔を見ることがないまま、また、年度初めの予定がはっきり組めないままでの異動となり、心苦しい限りです。

 希望とは、「なんとかなると思える気持ち」です。それは本人の努力だけでは、得られません。高校は、子どもから大人への移行を支援する組織です。本校は、2年後の1年生から、三部制という新たな学びの形がスタートしますが、これまで同様、保護者の皆様、同窓会の皆様、そして地域の皆様に支えられながら、地域で育った中学生が、地域の中で働き、地域の中で自立する大人に移行することをお手伝いできる学校であったほしいと願います。

 2年間大変お世話になりました。ありがとうございました。

花言葉は、希望(ガーベラ)




10:37
2020/03/24

終業式の式辞に代えてと校長からの宿題(校長室から)

| by ebihara-y

3/24(火)「終業式の式辞に代えてと校長からの宿題」
 

3月初めの突然の臨時休業から3週間ほどがたち、本来は終業式の日を迎えました。明日からは春休みとなります。学校の再開や部活動等については、県からの通知等を踏まえて、連絡させていただきます。

以下、式辞に代えて、在校生にメッセージを伝えます。

 

佐倉南高校の生徒の皆さん。こんにちは。今日は、1年のまとめ、皆さんに年間の評価を伝える日でしたが、異例の事態の中で修了の日を迎えました。壇上で、成績、出席の優秀者を称えたかったのですが、これもかないません。通知表は、4月の始業式にお渡しします。

37日の卒業式では、在校生や保護者の参列抜きの式になったことについて、「好き嫌いは、自分が決める。良いか悪いかは世間が決める。正しいか、正しくないは、歴史が決める。」という格言を紹介し、今回の結末を、歴史の中で見つめていってくださいと、話しました。今回、全国の子供たちが行動制限を受けて過ごしていますが、皆さんには一市民として、感染予防に協力しつつ、この事態を自分や家族の生活を見つめる視点だけでなく、地域や日本、世界という視点で見つめ、考える機会にしてほしいと思っています。

SNSでの問題行動があるたびに、私は「人類は開発の知性は育ててきたが、欲望をコントロールする知性を育ててこなかったことが悲劇的だ」との言葉(宇宙物理学者のカール・セーガンによる)に触れながら、便利を享受するための責任ある行動をお願いしてきました。今回のコロナウイルスの対応では、世界中の人々が、感染拡大の防止と、経済活動の抑止や教育活動の制限というプラスとマイナスの活動のバランスに苦心しており、その難しさを感じます。人類の課題は、際限のない欲望の拡大をいかに制御し、持続可能な社会を築いていけるかと言われます。今回の事態は、我々一人一人が、その課題への対応を試されているのだと言えるでしょう。

 

明日からは、春休みになります。「人生やり直しはできないけど、見直しはできる」と言います。皆さん一人一人が、各自の1年間の成長を実感してほしいと思います。

最後にお礼を言います。この一年、具体的には触れないけれど、皆さんや先生方の行動に「頭がさがる」思いをしました。そのおかげで、「努力次第で、学校はよくなる。」「明日はもっと、いい学校になる」そういう気持ち、「希望」を持ち続けることができました。

「やり抜く力」を身につけるのが、学校というところです。君たちも、あと2年間、あと1年間の高校生活を通じて、自分の未来を「何とかしていける力」を身につけてほしいと願います。

 

46日(月)始業式からの学校再開の目処が見えてきました。新年度を無事迎えられるよう、先生方も準備を進めています。皆さんも、自己研鑽と健康管理を続け、4月の始まりに備えてください。

 

最後に、校長からの宿題を用意しました。良かったら試してみてください。

課題 「You Tubeで講演(勇気が出るおすすめ動画)を視聴する」

方法 ①You Tubeで、「植松努 思うは招く」と検索してください。

   ②「Hope invites Tsutomu Uematsu TED×Sapporo」という約21分の動画を視聴してください。この動画は、TED Conferenceというアメリカの非営利団体が開催している講演会の日本版の無料配信で、何かに挑戦している人や、もがいている人、摸索している全ての人に勇気を与えるおすすめ動画とされています。

 ③視聴しながら、心に残った言葉をメモするといいと思います。

以上です。

 


15:19
2020/03/09

卒業式を終えて

| by ebihara-y
3/9
 新型コロナウイルス感染症の防止のため、本校は3月4日から臨時休業としました。3年生の卒業式については、感染拡大防止を第一に、それでも3年生への最後の指導となるにふさわしい儀式的行事となるよう工夫して、3/9(土)に実施しました。
 以下、当日述べた式辞と、1月前に草稿した式辞を掲載します。卒業生の保護者の皆様には、お子様の門出を見届けられなかったことを、残念に思ってらっしゃると存じます。感染拡大防止という趣旨を御理解いただけますようお願いするとともに、立派な卒業式であったことを、御報告申し上げます。
 春休みをを含め、再開の目処がはっきりしない中ですが、在校生には、こんな時だからこそ、自分で学ぶことを身に着け、成長の機会にしてほしいと願います。
 
 卒業式 式辞(3/7)

 今日の卒業式は、一月前の予定とは異なり、異例の形態となりました。保護者の皆さんの参列をお断りし、一人一人の間隔を空け、全員が今、マスク姿です。そうした中、来賓として、保護者会長様には、立ち合いをお願いしました。
 はなむけの言葉の前に格言を一つ紹介します。「好き嫌いは、自分が決める。良いか悪いかは世間が決める。正しいか、正しくないは、歴史が決める。」というものです。一人一人は、点であって、拡がりはありません。「世間」とは、今という時代に限定された面的拡がりです。そして、「物事の正しさ」は、時の裁きを経て、定まっていくものです。今回、大人たちが出した結論に、皆さんは協力しながら、歴史の中で見つめていってください。

 さて、壇上からは、いつも「希望」というテーマで話してきました。希望は、自分で探し、自分で作っていくものです。そのために必要な大事な力が、「利己」に対する「利他」、つまり、他人を利する活動です。小学校から続いた十二年間の普通教育は、皆さんを幸せに導く、「利他」の人生観の確立を目指して、行われてきたものです。世のため、人のために働く良き人として、これからも、自ら希望に出会える人生を歩んでください。

 結びに「成すことを成せ。そうすれば、何とかなる。だから心配いらない。」こう申し上げ、式辞といたします。
卒業おめでとう。

       令和二年三月七日 千葉県立佐倉南高等学校長 篠木賢正



※以下は、約一月前に、保護者参列を予定して草稿したものです。

 大田の丘の桜が、日に日につぼみを膨らませ、今年も春が巡ってまいりました。

本日、ここに、多くの御来賓、そして保護者の皆様の御臨席をたまわり、盛大に卒業式を開催できますこと、職員を代表して、心から感謝申し上げます。
 卒業生の皆さん、御卒業、おめでとうございます。

私は、2年間にわたり、皆さんの成長を見つめてきました。修学旅行にも同行しました。卒業式までに、全員の名前と顔を一致するまでには至りませんでしたが、数多くの個性の一端を把握することができました。3年生の2学期ごろからは、朝夕の校門で、皆さんと交わすあいさつから、社会に巣立つ覚悟を感じ、安堵いたしました。皆さんの佐南での生活はいかがだったでしょうか。成長を実感している人。失敗や後悔を思い返している人もいるでしょう。いずれにしても、人生の岐路となる時期、ここで学んだことは、皆さんのこれからの礎となるはずです。本校での三年間の授業は、約2千時間でした。私たち教員は、その授業や部活動などを通じて皆さんに人としての在り方、生き方を教えてきました。皆さんの授業中の真剣なまなざしから、私たちは、教員としての生きがいもいただきました。

式辞のたびに、昔話をしてきました。レンガ積み職人の話をしました。三人のレンガ積み職人それぞれに、旅人が「何をしているのですか。大変ですね。」と声を掛けます。 一人は、「親方に言われ、朝から晩まで俺はここでレンガを積まなきゃならない。全くついていない。もっと気楽にやっている奴らがいっぱいいるのに。」と答えました。もう一人は、「こうやって仕事があるから家族全員が食べていける。大変だが、賃金がいいんだ。」と言います。そしてもう一人は、「俺は、歴史に残る大聖堂を作っている。此処で多くの人が祝福を受けるんだ。素晴らしいだろう。」と答えたという話です。

日本が誇るアニメ映画監督で、宮崎駿さんという人がいます。彼の仕事ぶりをドキュメントするテレビ番組で、アニメ作品の作業現場のシーンがありました。アニメーターからのたたき上げの宮崎さんは、絵コンテも、カット割りも、スケジュール管理も時には自らが書き直しをしながら制作に関わるやり方を続けてきた人です。そんな制作現場で、監督は、しきりに「面倒くさい」「面倒くさい」とぼやいている場面が映されました。担当ディレクターからの「なぜ、『面倒くさい』と言いながら、続けているのか。」という問いに監督は、「世の中、大事なことって、たいてい面倒くさいんだよ。面倒くさくないところで生きていると、面倒くさいは羨ましいなと思うんです。」と答えたそうです。私はこう思いました。完成した作品は世界中の人々がその感動を待ち望み、期待している。しかし、監督は、その期待に応える責任感よりも、それ以上に、面倒で、面倒でならないけど、自分が納得する作品を完成させることに「面白さ」や「愛おしさ」を見つけ、追求している人なのではないか。 

レンガ積み職人の話に戻ります。「やらされ感たっぷりの人」と「自分に存在価値を認め、仕事に積極的に関わる姿勢を持っている人」が登場しました。三人の職人の十年後という話の続きがあります。一人目は、相変わらず文句を言いながらレンガを積んでいます。二人目は、賃金がもっと高い危険な屋根の上の仕事をしています。三人目は、現場監督になり、出来上がった大聖堂には、彼の名前が付けられました。

18歳の皆さん。十年後、二十年後、皆さんには、面倒で、面倒でならないけど、そこに面白みを感じられる仕事や生活にたどり着いてほしいと願います。

最後になりました。保護者の皆様。お子様を、私共、佐倉南高等学校にお預けいただき、ありがとうございました。これまでの御支援感謝申し上げます。お子様方は、地域社会の中で、世のため、人のために働く良き人として、これからも成長していくことでしょう。 御多幸を心からお祈り申し上げます。
「成すことをなせ。そうすれば、なるようになる。だから心配いらない。」

こう申し上げ、式辞といたします。
    令和2年3月7日 千葉県立佐倉南高等学校 校長 篠木 賢正

 

 



13:05
2020/01/09

3学期始業式(校長室から)

| by ebihara-y
1/7 始業式

 あけましておめでとうございます。佐倉の地は、正月の天候に恵まれ、令和2年の初春を穏やかに迎えることができました。

 皆様の日頃の御支援に感謝申し上げるとともに、今年も佐倉南高校をよろしくお願いいたします。

 

以下、始業式で述べた式辞です。

 あけましておめでとう。令和2年。子年の念頭に当たり、お年玉の話から始める。
 皆さんは、まだもらえる立場だと思う。今年は、許可を得てアルバイトをして年末年始に自分で稼いだという人もいるかもしれない。私の子供の頃というと、「このおじさんは、いくら。このおばさんは、いくら」と値踏みをしながら、この金額の差は、その人の稼ぎの差ではなくて、見栄っ張りの差じゃないか、なんて考えるひねくれた子どもだった。それでも、もらえるものはうれしいと感じ、「もっともらえないかな」と毎年期待していた。

お年玉はもらうとうれしい。だが、この年になると、こういうことも分かった。「あげるのも、うれしい」

今日は、「なぜ、お年玉をあげるのがうれしくなるか」を話そう。

ボランティアという活動がある。

私の同級生で、宮城県の石巻出身の人がいる。今は、千葉県に住んでいるんだけれど、御両親は石巻に住んでいる。9年前の東日本大震災では、その実家は 津波で被災した。彼は、3日後にたどり着くのですが、それから、数年間。毎月、宮城と千葉を往復して、実家の片づけやら、御両親の介護をする生活をした。その時、ボランティアを受ける立場を経験した。

宮城との往復は、数年で落ち着いてきて、彼は、その後、日本各地で自然災害があると、そこに出向き、ボランティア活動をしています。昨年あった時も、先週、夜行で愛媛に行ってきた。と言っていました。

彼は、民間会社に勤めていますが、「商売でも、利益の追求する、サービスを提供されるという活動以上の思いを互いに持つことはできる。でも仕事では100%たどり着けない思いが できるのを知った。それは、自分も良かったと思い、同時に相手も良かったと喜んでもらうという気持ちが、ピッタリと共存することだ。」と説明してくれました。

人は、「生きがい」と、「他人から、愛されている、認めらえている、必要とされている。」と感じることで、本当に生きていると言える。

君たちも、そんなことを感じ、他人に感じさせる人になってほしい。

 

 少し大きな話になるが、いま、日本の社会は、君たちが生まれる10年ほど前から、あることを反省…何か引っかかっていると言えます。国としては、勢いを失って、この先の針路に迷っているとも言える。

 70年ほど前に戦争で負けて、焼け野原になって、そこから、国民がこぞって、もっと給与が欲しい、もっと物が欲しい、という欲しい欲しいを優先する生活を追及して、立ち直ることができた。しかし、30年ほど前に、経済成長がはじけ(バブル崩壊)、不景気がやってきた。自然破壊に対する反省も出てきた。

 そこで、取る奪うことを優先する発想を転換しなければならないと気づいた。便利さを手に入れることと、人生を豊かに、幸せに生きることはイコールではない、じゃあ、その豊かさとか、幸せは何かを、それぞれが考え始めて、行動し始めている。

 お年玉の話に戻ると、お年玉は、「ほしい」と「あげたい」という思いに少々ズレがあるものかもしれない。ただ、みなさんが、これから生きる世の中は、「誰かに何かをしてあげたい」という思いの中で、「幸せ」を手に入れようとする世の中です。

 

最後に、また、お話をします。昔は、「物乞い」という商売があった。「ホームレス」とも「乞食」ともちょっと違う生き方です。

昔のロシアのお話ですが、ある寒い日、一人の男が街を歩いていた。橋のたもとで、ボロをまとった一人の老人が、声をかけてきた。

「どうか、一コペイカでもいいですから、恵んでください」

老人の哀れな姿に、彼は足を止めた。小銭を恵もうと、コートのポケットを探った。見つからないので、ズボンのポケット、内ポケットを探した。しかし、お金はなかった。そうだ、俺も文無しだったということに気づいた。

そして老人に言った。「申し訳ないが、実は僕も文無しで、君にあげられるお金がないんだ。せめて、これで勘弁してくれ。」そう言って、彼は、手を差し出した。物乞いの老人は、そのうす汚れた手で彼の手をしっかり握ってこう言った。「旦那、これで十分です。いくらかの銭をもらうより、何よりの恵みです。」

 

以上、3学期始業式の式辞と私からのお年玉の話とします。

新年です。共に頑張りましょう。


10:39
2019/12/25

2学期を終えて(校長室から)

| by ebihara-y

一昨日、2学期が終わりました。今学期は、わずかでありますが、大学や保育所、公民館、駅前商店会などとの交流の中で、生徒を社会に育ててもらう実践ができました。保護者・地域をはじめ多くの皆様に、本校の教育活動を応援していただきありがとうございました。

これまでの学校教育は、社会から離れた場所に、青少年を囲い込み、教員を媒介として社会に役立つ人間を育てていく機能を担ってきました。しかしながら、高校進学率が90%を超えて50年ほどが経つ社会の変化から、正解を導く力だけでなく、自分だけの最適解を多様な人々と協働して求めていく力の育成が求められつつあります。

こうした生徒を社会の中に置き、社会に育ててもらう実践を、令和4年度から始まる新しい教育課程の中でも実現していけるよう現在検討しているところです。

 

以下、終業式の式辞を紹介します。

おはようございます。今日は2学期の終わり、振り返りの日です。皆さんが期末テストをしている最中、私もテストをしました。私の手元に写真台帳があるのですが、名前の部分を隠して、写真だけで一人一人の名前が言えるが確認しました。538人中346人、100点満点で64点でした。ただ、実際今皆さんの顔を壇上からみていると、半分以下だと感じます。3学期も100点を目指して頑張ります。

 

今日は、久しぶりに昔話をします。「クマとキツネ」という、神様と人間が今よりもっと近かった時代の話です。

旅人が森の中で道に迷い、きょろきょろしながらさまよっていました。すると、ケガをしたのかキツネが、飢えて死にそうになっているのを見つけました。そこにクマが通りかかりました。クマはキツネを見つけると、自分のとった獲物を少し落として去っていきました。

旅人は、自分も腹がすいて困っていたので、このクマのように、自分も神様が助けてくれると思い、その場に寝ころんで神様を待ちました。次の日も、次の日もクマは、キツネに獲物の一部を落として去っていきました。でも旅人には何もありませんでした。旅人は、神様を恨みました。
旅人は、怒りながら、迷いながら森を抜け、街に出ることができました。街の広場に、おなかをすかしているみなしごが、横たわっていました。でも、だれもその子に食べ物を分け与えず、無視して通り過ぎて行きました。旅人は、神様に向かって叫びました。「ひどいではありませんか。あなたはこの哀れな子どもに何もしてあげないのですか。」

すると、「私は、何かをしたのだよ」と神様の声が聞こえてきました。「私は、あなたを人間として創った。だが、私はあなたに失望している。あなたはあのクマを見習うこともできたのに、キツネであり続けようとしている。」

  

というお話です。この話から、やさしいとは、自分にやさしいのではなく、人にやさしいという意味であるという教訓が導き出せると思います。でも、クマになるのは大変です。自分で獲物を捕まえられなければいけない。そして、誰かに獲物を差し出す余裕も持っている。皆さんには、稼ぐ力と余裕を学校で身につけてほしいと思います。

また、皆さんの新年の初参りでは、神様や仏様へのお願いだけでなく、「私はこうなりたい」という志を供えてきてほしい。今年一年、成長を実感できた人。来年に未来を懸ける人もいると思う。ウサギと亀では、亀が評価されます。やりぬく力は才能より評価されるのです。

1月7日、「志」を胸に秘めた皆さんと元気にお会いできることを楽しみにしています。以上、2学期終業式の式辞とします。

 

来年も、生徒一人一人が社会の中で生きていく希望(何とかなるんじゃないかという自信)が持てるような教育活動を実践してまいります。新年も佐倉南をよろしくお願いいたします。

 


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