校長室から
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2019/09/13

南櫻祭(文化祭)に向けて(校長室から)

| by ebihara-y

9/13(金)

台風15号の影響で、生徒や職員の約4割の家庭が、停電や断水の被害を受ける状況となりました。依然復旧が進まない地域もあり、家屋損壊等の甚大な被害を受けた家庭もあると聴いております。心より、お見舞い申し上げます。

 そんな中で、一昨日、昨日と交通機関が徐々に復旧して、大多数の生徒が登校可能となり、南櫻祭の準備を進めることができました。来週、就職や大学等のAO試験も始まり、その指導の確保等が必要なため、発表時間の終わりを少々繰り上げての実施となりましたが、本日の校内公開の様子を見て、昨年以上に生徒の生き生きとした表情をとらえることができました。

 

 以下、文化祭のパンフレットに掲載した私の挨拶です。

愛と平和 ~笑顔の花を咲かせよう~

 南櫻祭がやってきた。今年もテーマがいい。「平和」という言葉は、人々を安心させ、希望を感じさせる。オリンピック・パラリンピックも間近となった。次世代には、平和な世の中を希求してほしい。

 ユネスコ憲章前文に、「戦争は人の心の中で生まれるものであるから、人の心の中に平和の砦を築かなければならない。」とある。多文化共生社会が理想とされ、「みんなちがって、みんないい!」と言われる。でも、実社会で平和の砦を築いていくことは大変なことだ。文化祭は、学校にとって多様な力のハーモニーを表現していく機会である。来場した皆さんには、佐南の生徒たちの多種多様な人格が奏でる交響曲を楽しんでほしいと願っている。

 地域や中学生の皆様、南櫻祭に御来場いただきありがとうございます。どうぞ、太田の丘の校舎で学ぶ佐倉南高校とさくら分校の生徒が、ともに取り組んだ活動の成果をお楽しみください。そして、佐南の生徒たちの愛と落ち着いた学びを感じていただければ幸いです。


16:37
2019/09/10

台風被害続く(校長室から)

| by ebihara-y
9/10(火)

本日は、午前7時頃、佐倉駅発着のJR線が動き始めたため、11時の授業開始として、連絡を流しました。その後、成田線が動き始める一方で、千葉方面がストップするなど、交通の乱れがなかなか回復せず、8時40分の出席率が13.4%、10時40分で21.8%であったため、3、4限目をLHRとして文化祭の準備を進め、午後は放課としました。明日、明後日は当初から、文化祭の準備日としており、登校できる生徒から準備を進めていくこととします。

自宅が停電で、途中のコンビニも売り切れ。お昼の用意がない生徒も多く、調理室で、備蓄品のドライカレーやカップ麺を食べてもらいました。家に帰っても、停電という生徒もいたため、夕方まで、冷房があるレッスンルーム等を開放しました。交通手段がない生徒や自宅が被災、停電が続いている生徒については、公欠の措置をとっていきます。

職員の中にも、自宅が停電で通勤路も大渋滞という者も多く、学校が日常を取り戻すまで、あと数日かかりそうです。


12:59
2019/09/09

保護者会理事会(校長室から)

| by ebihara-y

9/9(月)
 今日は、台風15号の影響で、臨時休業としました。暴風警報は10時頃解除となりましたが、昼を過ぎても総武本線の不通(倒木のため?)が続いています。
 先週、生徒からいい質問を受けました。「校長先生、体育祭の種目にボッチャをなぜ入れたんですか?」と廊下で生徒に声をかけられたのです。担当の先生から競技の説明は受けたけど、初めての競技でメンバーが集まらないのだそうです。こんな会話で返答しました。

「来年、オリンピックとパラリンピックが東京(千葉でも)で開かれるよね。大会の成功は、パラ競技でも競技場がお客さんが埋まるかどうかと言われているんだ。」「へぇーそんなんだ。」「大会は平和やスポーツの祭典と言われているが、次の時代に価値観を伝える役割も大きい。特にパラ大会を通じて、多様性を尊重し、障害を理解する心のバリアフリーが世の中にもっと浸透していくことが望まれているんだ。」「実は、11月に人権講演会として、パラリンピックをテーマにした話を予定しており、事前に生徒に競技経験をしてもらいたいと考え、体育祭でのボッチャ競技の導入をお願いしただよ。」「わかりました。みんなに話してみます。でも、始業式の時に、そのお話をしていただきたかったです。」と言われました。翌日、先生方にも話を伝えました。
 
 また、9月4日(水)に保護者会第2回理事会がありました。以下、少し長くなってしまった挨拶です。
 

 御多用の中、お疲れ様です。この夏も、梅雨の長雨の後に一転して酷暑が続く厳しいものでしたが、いつの間にか稲刈りが始まって、秋らしさも感じられ、新学期が始まりました。生徒に係る大きな事故の報告はなく、2日に始業式を迎えました。

私からは、全国大会(高P連京都大会)に参加させていただいて、その講演も引用しながら、少し所感となる話しをさせていただきます。

この本を見てください。「学習指導要領」といいます。学校の要素は、教員と校舎と、カリキュラムといわれますが、どんな教科をどんな内容で教えるかの基準を、国が10年ごとに定めているものです。10年前より、35%ほど厚くなっています。なぜかというと、学習内容でだけでなく、どのように学習させるか、何ができるようにするかまで、詳しく書かれるようになったということです。いわゆるアクティブラーニング、「対話的主体的で深い学び」というものです。これについては、「みんなみ」で少し書かせてもらいましたが、こうした授業変革は、経済界からの強い働きかけもあって進められています。

京都大会では、永守重雄という、一代で従業員14万人の世界最大のモーターメーカーを築いた方(日本電産の会長)のお話を聴きました。いわゆるカリスマ経営者です。1万人を超える学校関係者を前に、英語も挨拶もできないで入社してくるとして、今の学校教育の成果を全く評価しませんでした。これは、今、日本の企業が世界との競争に相当立ち遅れていることからくる経営者の危機感と感じました。これまで高校は、授業と部活動の成果を、どこに入学(入社)したかで評価されてきました。それが、何ができるようになったかで評価される形に変わろうとしています。一方で、若年者支援のプラットホームという位置づけもされる中、教員の仕事はブラック企業の一つとされ、教員の成り手不足から、働き方改革も叫ばれています。

人手も、時間も足りないが、改革は進めてくれと言われていますが、新学期が始まり、生徒とともに過ごす日々が始まると、教員とは、生徒のイキイキとした姿が見たくて、日々向き合って、ともに成長していく仕事だなとつくづく感じます。

今日は、そんな状況も踏まえて、緊急メールの導入であるとか、留守番電話の設置であるとかについて、後でお話しさせていただきます。よろしくお願いいたします。

 



15:09
2019/09/04

2学期始業式(校長室から)

| by ebihara-y
9/2(月)
 2学期が始まりました。それぞれ、収穫の秋です。以下、始業式の式辞です。翌日から、名前覚えがスタートしました。私に声をかけてくれる生徒もおり、校門指導や授業観察、諸行事を通して、2学期の目標としたいと思います。

 
9月2日始業式

 おはようございます。梅雨の長い雨と夏の暑さが続きましたが、いつの間にか稲刈りが始まって、秋らしさも感じられるようになりました。それぞれの夏の過ごし方をしてきた皆さんも、今日から、新学期。集団生活の再開です。

 2学期の始まりにあたり、少しアイドリングをしてもらう意味で、お話をします。6枚の漢字を持ってきました。

 はじめは、「辛」という漢字です。「からい」「つらい」今日は「つらい」と読みましょう。ただ「つらい」ままでは、苦しいので、もう一画加えて、違う字にしたい。気づいた人はいますか?

 詩人の星野富弘という人が言った言葉です。「つらい」という字は、もう少しで、「しあわせ」になれそうな字といいました。「辛」を「幸」と比べてください。一画だけで、随分変わりました。でも、つらいを幸せにするのは、そう簡単ではありません。

 次の字は、「兆」です。辛い時は、その「きざし」、兆候があるはずです。そんなときは、目を使って、「眺めてください」。そして、他人の目でも見てもらえるように、相談をしてください。

時には、「逃げる」ことも必要です。「逃」についている「しんにょう」は足を使うという意味です。遠ざかるだけでなく、うろうろする。時間稼ぎをすることも大切です。

さて、そんなことをやっていると、段々と事態が見えてきて、対処も考えられるようになってくるものです。次の漢字は、「挑」です。手を振って、「いどむ」のです。手を振るとなぜか元気が出るものです。

さて、これで漢字は終わりです。辛い兆しから、目を使って、眺め、足を使って、逃げ、手を使って挑むというお話です。人間にはまだ、使えるものがあります。口や耳もありますね。挑む前に、仲間を増やしてください。仲間を増やすためには、コミュニケーションが必要です。

私の今学期の目標は、皆さんの顔と名前を一致させることです。今550人ほど生徒がいますが、100人ほどしか自信がありません。挨拶プラスワンで、皆さんとコミュニケーションをとっていきます。2学期も、よろしくお願いします。以上、2学期の式辞とします。 


16:48
2019/07/22

7/19 終業式

| by ebihara-y
7/19(金) 1学期終業式
 梅雨明けが見込めず、ニットセーターや長袖シャツの生徒も多い中、今年は夏季休業に入ります。
以下、終業式の式辞です。
 1学期の終業式にあたり、お願いと言葉を一つ紹介する。
 4月以降、「生徒さん良くなりましたね」「落ち着きましたね」と皆さんのことを褒められる言葉をいただく場面が数回あった。特別な人からではありません。バスの運転手さんや、近くの公民館の方、御近所の方々です。この学校のことを数年見ていらっしゃる方々です。私も、みなさんと生活していて、同様に感じている。
 これは、誇りに思っていい。だから、今年は、「佐倉南には、落ち着いた学びがあります。」と宣伝しようと決めた。

 でも、若干不安はある。それは、ここにいる皆さんは、「佐倉南の…」という枕詞、ネームプレート、看板をつけて生活している一連托生の仲間です。一人一人が、その評価を上げる努力をすれば、もっと力強い集団になるはずなのにという思いです。看板を磨く努力を惜しまないでほしい。3年生は、これから社会からの評価を一人一人が受けます。
2年生は、1年後。1年生は2年後です。一人一人が、内面を磨く努力をしてください。
 

 二つ目のお話し。人の人生には、二度、精神的に危うい時期があるという。

 一度目は、皆さん中高生の時期。二度目は、私の年代。体力が落ちるなど様々な限界、お仕舞いが見えてきながら、余裕はなく、責任は増して、トラブルにも見舞われるという時期です。

 一度目の皆さんの思春期という時期は、多くの可能性に満ち溢れている時期です。一方で、経済的には非力で、実際にできることは限られます。可能性と現実の間でもがき苦しむ時期です。
 また、同じ年というだけで、集団で暮らします。お互いに磨きあい、切磋琢磨できれば、伸びるのですが、他人と比較して、劣っていると思うところに心が奪われてしまう時期でもあります。

 高校生は、中学生でのそうした焦りや空回りから、少し落ち着いて、自分自身が越えるべき壁の先が少しずつ見えてくるという時期のような気がします。
1年生は、まだ中学校でのもがきが続いているようにも見えます。夏休みに、他人と比べる人生ではなく、自分自身の人生を見つめる機会を持ってもらいたいと思います。2年生は、将来を見据えて、力を蓄える時期です。3年生は、結果を求めて、奮闘してください。
 最後に、言葉を一つ紹介します。

英語です「レジリエンス」。困難に打ち勝つ力、逆境を何とか乗り越える力という意味です。皆さんも一つや二つ逆境と呼べる体験を乗り越えた経験があると思います。その体験を思い出すと、次の3つのことをやっていると思います。

  お手本をたくさん見つけて、私にもできるかもしれないという思いを積み重ねること。
  うまくいった体験を、やればできるという思いにして、積み重ねる事。
③ 応援してくれるサポーターへの感謝を積みかさねること。感謝とはポジティブ感情です。

今年は44日間の夏休み。学校という切磋琢磨から少し離れ、でも、看板は忘れないで、「お手本」「やればできる自分」「感謝」の3つを積み重ねて、自分の強みとし、人生の困難期を乗り切ってほしいを思います。

 以上、式辞とします。


16:13
2019/06/13

授業観察①

| by ebihara-y

先週から、先生方の授業観察を始めました。1時間全てを観察します。改めて、高校で行われている授業内容を通じて、高等学校教育の目的である「義務教育として行われる普通教育の成果をさらに発展拡充させて、豊かな人間性、創造性及び健やかな心身を養い、…一般的な教養を高め、…社会の発展に寄与する態度を養うこと(学校教育法第50条から抜粋)」が体系的に行われてることを実感します。第1弾として、6つの授業を紹介します。

○2年英語。1年生からオールイングリッシュで進めている。予習(英文写しと単語調べ)の確認から始まる。ほぼ全員がやってある。本文の概要を生徒に次々と質問。Repeatafter meでは、ほぼ皆声を出している。列ごとにstand upしての確認。生徒が「概要がわかって読めている」ことに自信を持てているのがわかる。

○3年物理。黒板に「未知の電子回路を分析しよう」とあり、電流、電圧、抵抗の関係(オームの法則)を、2人1組の実験を通して理解させようとする課題。はじめは先生の問題に答えていく形であったが、最後は隣の班に、問題を出すという展開。問作は、答えを先に作ってから問題に行き着くという逆の思考が必要となる。理解の定着を図るのによい作業である。

○1年芸術。書道の授業。始業5分前にはみな墨を磨り始めている。「古典」「臨書」「拓本」という書道の基本が生徒との問答でよくわかる。説明した内容を細字で半紙に書く。他の生徒の半分のスピードの生徒もいる。チャイムが鳴ってしまった。しかし、ゆっくりだが最後までやりとげ提出することができた。

○2年男子体育。チャイムと同時に始まる。準備体操、シュートのテスト、5対5で攻守の練習、3分ゲーム数試合という展開。30秒間でシュート0回の生徒もいる。バスケ部の生徒はさすがの動き。ゲームでは、できる生徒ができない生徒をよくフォローしてチームを作っている。先生は、そこをよく褒めた。絶えず声掛け、アドヴァイスが飛んでいる。生徒の名前を全員覚えているのはさすが。

○3年選択古典。宇治拾遺物語。読み→訳→まとめという展開。生徒に質問しながら、丁寧に訳していく。古語や古文の解釈から、人間の行動の心根の部分を、生徒につかませようとさせる授業。

○2年英語。こちらも1年生からオールイングリッシュで進めている。生徒は、英語での説明や質問にも、キーワードから何とか要求を導いて先生に付いていけている。フェルメールの絵画「首飾りの少女」を紹介する英文。3~5分で次々と作業が変化する。2人組の演習。お互いを頼らずペアワークが良く機能している。全員音読の前に、「姿勢を正して」の掛け声がいい。


15:35
2019/05/27

保護者会総会

| by ebihara-y
5/27
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25日(土)は、授業参観と保護者会総会が開かれました。保護者会総会では、予算決算の承認、役員改選とともに、教室等のエアコン設備について、県からの補助決定に伴い、保護者会冷房設備運営費に関する規程の改正が行われました。
暑さの中、参加いただいた保護者の皆様、ありがとうございました。授業参観・進路講演(奨学金等進学資金ガイダンス)も例年より多くの参観者があり、教室の生徒もうれしそうでした。

 以下、保護者総会でのあいさつ(要旨)です。

○校長の篠木です。学校を代表して一言ご挨拶させていただきます。本日は、御多用の中、またお休みのところ、授業の参観、保護者会総会への出席をいただきまして、ありがとうございます。また、日頃から学校を物心両面から、支えていただいていること、まずは、感謝申し上げます。

○学校の方は、中間テストが昨日終わりまして、教育課程上は5分の1が終わったということになります。1年生の担任は生徒から「上級生にこわそうな人がたくさんいると心配していたが、そうではなかった」と言われたそうです。また、バス会社や近隣の方からも、生徒が見違えるようになったと言われるようになりました。このように学校は、落ち着いた学習環境を維持して、何とかスタートが切れたと感じています。

○世の中に目を向けていくと、元号が変わって、これまでの数十年とこれからの数十年を比較して、どうなっていくかを考える数日間がありました。「令和」の時代を、平和になってほしいという願う一方で、変化が激しく予測が不能の時代として、その中で主体的に生きる力を要請することを求める声も大きくあります。

○一つ受け売りの話をします。皆さん、年齢を3で割ってください。人生時計という話で、人生を24時間に例えると、18歳は朝の6時になります。今はもう明るいですが、季節によってはまだ夜明け前です。生徒にも、先の目標が見えている者、まだ眠っている者もいます。同じ時刻ですが、行動は多様です。いずれにしても、これから出勤して仕事という年齢です。私は午後7時半ですから、残業をしているような状況です。

○高校教育も、教え方の改革であるとか、働き方改革であるとか、随分と様々で、具体的な改革が求められておりますが、「人は人によって人になる」という教員としての誇りの原点を見失わずに、今年一年、「生徒の皆さんが、希望を見失わず、誰からも大切にされる良き人生観を確立していける」実践の積み重ねをしていきたいと思っています。

○過ごしやすい時期から、夏の暑さも心配される時期になりました。今日の議題の中で、教室のエアコン維持の負担についてもございます。よろしくご審議くださりますよう、お願い申し上げます。


15:23
2019/04/11

始業式と入学式

| by ebihara-y
4/11(木)
 昨日から、1~3年生がそろい、今年度の教育課程がスタートしました。今日は、1年生が午後、桜をバックに記念撮影をしていました。
 
 以下、4/8(月)始業式、4/9(火)入学式の式辞です。今年度も、生徒・職員にとって、希望に出会い、育める学校でありたいと奮闘努力してまいります。ご支援のほどよろしくお願いいたします。

○1学期始業式式辞 H31.4.8

 おはようございます。また、進級おめでとうございます。新しい先生方も迎え、新年度のスタートとなりました。それぞれの目標を秘めている人も多いと思います。私からは、学校の今年度の目標を踏まえて、皆さんにお願いしたいことをお話しします。
 皆さんは、高校に入学して1、2年経っていますので、小中学校と高校での学びの違いを自覚していると思います。この違いをそれぞれの学校で、四角形を教えるという学習で例えると、小中学校は、3つの隅の角度を示して、残り1つの角度を考えさせるようなところ。答えが一つという学習が多かったと思います。高校はというと、1つの隅の角度を与えて、そこからいろいろな四角形を自分たちで想像させていくという学び、つまり、正解が一つでない学習が理想です。皆さんも就職や進学を意識すれば、こうした学びが必要だということが理解できると思います。しかし、これは、教科の学習だけではなかなか足りません。そうした意味で、「答えが一つでない場面に遭遇する体験」を積極的にしてほしいと思います。
 別の角度から話します。先週の金曜日、学校の桜の様子を見ようとして、グランド側の自転車置き場を歩いていました。すると、部活動を終えて帰る生徒と会いました。「さようなら」と声をかけました。その返事を答えが一つとすると、「さよなら」ですよね。しかし、その生徒は、「桜がきれいですね」と返してくれました。「社交性がある人だな」と感じました。たぶんこの生徒は、近所の大人の人と、こういう会話をしているのだと思います。

 学校には、地域や各種団体から、皆さんに向けて、ボランティアを含めた 様々な活動への参加募集が来ます。見知らぬ人と交流する体験は、みなさんの社交性を育て、①ルールを守る力②発信力③人を思いやる力を身につける機会となります。そして、参加した履歴は、就職や進学の時にも、有効に評価されます。来年は、オリンピック・パラリンピックもあります。答えが一つでない場面に遭遇する体験、社交性を身に付ける体験、積極的に取り組んでください。

 最後に、昨年はここでレンガ職人の話をしました。何かをする時、しなければならない時、「どうせ」という言葉を「どうせなら」と使おうと言いました。

 この一年の皆さんの頑張りに期待します。以上、式辞とします。

 

○平成三十一年度 佐倉南高等学校 入学式 式辞 
 佐倉南の校名にふさわしく、本校の南を向いた斜面では桜が満開を迎え、花びらが舞っています。 新たに決まった元号は、万葉集を典拠とし、春の訪れを喜び、みんなが和やかに楽しむという意味が込められているそうです。
 希望に満ち、躍動を感じる、まさに春爛漫の本日、御来賓の皆様、そして、保護者の皆様の御列席の下、平成三十一年度、千葉県立佐倉南高等学校の入学式を挙行できますこと、本校教職員一同にとりまして、この上ない喜びでございます。

 ただいま入学を許可いたしました百六十名の新入生の皆さん、入学おめでとう。皆さんは、これから始まる高校生活への期待と、若干の不安を抱いて、この式に臨んでいることと思います。本校は、創立以来三十七年目を迎え、「自律・創造」の校訓の下、教職員と生徒が一体となって、明るく落ち着いた校風を築いてまいりました。
 新入生の皆さんは、今日から佐倉南高校の生徒となりました。これから始まる高校生活は、皆さんにとって、人生のターニングポイントとなるはずです。それは、これからの三年間が、自分を見つめ、心身を鍛え、幅広い教養を身につけ、将来の良き社会人となるための礎となる時期だからです。
高校では、中学校よりも多くの、そして広い人間関係の中で、様々な経験をいたします。ここにいる百六十名は、十二の市町、三十九の中学校から集った仲間です。この佐倉南高校に来なかったら知り合えない人たちがたくさんいるはずです。 これから、同級生、先生方、部活動の仲間や先輩など、多くの人たちと重ねていく、この御縁を大切にして自らを鍛えてもらいたいと思います。
 学校とは、集団で学ぶところです。それは、自分と他人が違う ことを学ぶためにあるという人もいます。「御縁」を生かしていくため、皆さんは、「自分主義」「自己中心主義」に陥ることなく、相手の違いを認めて評価し、尊重する気持ちを忘れないでください。
 高校と小中学校の学びの違いを例えるならば、小中学校は、四角形の三つの隅の角度を教えて、残り一つの角度を考えさせるところ。これに対し、高校では、一隅を教えて、いろいろな  四角形を自分たちで創造できることを目標とするところです。こうした高校での学びを通し、互いに思いやり、高めあう人間関係を作るとともに、未来の世の中で何とか生き抜いていける力を、身につけてほしいと願います。
 そして、皆さんの高校生活を見つめ、支えるのが本校の先生方です。 先生方を信頼し、勉強に、部活動に精一杯チャレンジしてほしいと思います。
 最後なりましたが、保護者の皆様におかれましては、お子様の御入学、心からお祝いを申し上げます。私ども教職員一同、 決意も新たに皆様の御期待に沿うべく力を合わせて、子供たちの指導に当たる覚悟でございます。しかしながら、学校だけでは、 力が及ばないことも少なからずございます。中学校と同様に、家庭と地域、学校とがともに手を携えて育てていくことが必要です。御支援賜りますよう、お願い申し上げます。

 新入生の皆さんが、一日も早く本校に慣れ、この学校で未来へとつながる希望に出会い、育んでいかれることを、心から願い、式辞といたします。

平成三十一年四月九日

千葉県立佐倉南高等学校長 篠木 賢正



17:18
2019/03/29

年度末を迎えて

| by ebihara-y
3/28
 今年度も残りわずかとなりました。4月に就任し、あっという間の1年でした。佐倉南高校に関係する多くの皆様に支えられ、学校を運営していくことができました。深く感謝申し上げます。

学校広報の役割をしている本ホームページは、先生方が日々の教育活動の様子を掲載してくださり、日々の閲覧は平均400件を超えるほどになりました。私自身はこのページの更新を月に2回と自らに課しましたが、半分以上は式での挨拶を掲載したものでした。それでも、私の思いを伝える役割を果たせたと感じています。

校庭を向いた桜は、本日2~3分咲きでしょうか。今年は、入学式が見頃となりそうです。

 

以下、3月22日(金)に行った終業式の式辞です。

今日は、1年のまとめ、皆さんに年間の評価を伝える日です。

今、成績、出席面で優秀者を称えましたが、皆さん自身も、自己評価して、各自の成長を実感してほしいと思います。

3学期の始業式で、これからの世の中を、「多文化の時代」、そして、いろいろな人々と共に生きる「共生の時代」と表現しました。そして、そのプロセスで皆さんに必要な力として、①ルールを守れる人であること、②相手に共鳴してもらえる力=プレゼン力=発信力がある人であることを挙げました。

いま観た動画(式の前に、2月に行った日本語学校の学生との交流の様子を動画で観てもらいました。)も、プレゼン力の一形態です。①たった一日の交流が、互いに様々な刺激を与えること、そして②心から相手をもてなす皆さんの優しさを表現したかったという、作者のメッセージが伝わったと思います。

始業式では、もう一つ、必要な力があると言いました。

それは、「互いを承認しあうこと」、言葉を代えると「人権」です。誰にとっても大切で、日常の互いの思いやりによって守られなければいけないものです。

人に頭を下げることがあります。下げられることも。これは依存の関係です。これとは別に「頭がさがる」思いになることがあります。これは相手を尊敬するということです。

この一年、具体的には触れないけれど、皆さんや先生方の行動に「頭がさがる」思いをしました。そのおかげで、「努力次第で、学校はよくなる。」「明日はもっと、いい学校になる」そういう気持ち、「希望」を持ち続けることができました。

皆さんに感謝を伝えたいと思います。

 

「やり抜く力」を身につけるのが、学校というところです。

 君たちも、あと2年間、あと1年間。

自分の将来を「何とかしていける力」を身につけてほしいと願います。

 以上、式辞といたします。

 


13:18
2019/03/10

図書館報から

| by ebihara-y
3/10 本校図書館報から
 卒業式に合わせて、本校の「図書館報」が発行されました。好きな作家について、書いてくれということで、重松清さんを紹介しました。進級、進学の時期であり、学生生活を総括する意味で、紹介したい言葉を重松さんの本から引用しました。以下、図書館報に掲載したものです。

 

おすすめ本紹介の依頼を受けた。私の読書歴は、大学に入り片道2時間の通学で始めたものなので、やや遅い。小学生の時の読書感想文が苦痛だったのが原因と、勝手に考えている。昨年度までは、電車通勤だったので、駅の書店で単行本を買い、そのまま読み始めるのが楽しみだった。好きな作家というと10名ぐらいは挙がる。今は山本周五郎をよく読んでいる。でも通勤は車になったので、車内では落語を聴きながしている。

今日は、高校生に紹介ということで、重松清という作家をおすすめしたい。この人は、私と同い年。小中学校の国語の教科書にも作品があるので、なじみがある人もいると思う。大学で教育学部の国語国文学科を専攻し、出版社勤務をして、作家になり、いまは出身大学で教鞭も執っている。

10年ほど前、仕事で県内の高校を回り、教員志望の生徒に話しをする機会があった。初対面の生徒にどんな話題がいいか考え、重松さんの作品を紹介した。読んだことがあるという生徒も多く、いい反応だった。

この人の作品には、学校、教師がよく登場する。その理由を、本のあとがきで、このように表現している。

「僕は教師という職業が大好きで、…けれど、僕は同時に、教師とうまくやっていけない生徒のことも大好きで、もしも彼らが落ち込んでいるのなら「先生なんて放っときゃいいんだよ」と肩をたたいてやりたいと、いつも思っている。矛盾である。…それでも、その矛盾があるからこそ、僕は何作でも「教師と生徒」を描きつづけていられるのだし、描きつづけなければならないのだろう。」(『せんせい』文庫版のためのあとがきから抜粋)

僕はこの人の作品を、教員になって10年ほどしてから読み始めた。もっと前に出会っていたら、もっとましな教員になっていたかもしれない。『ナイフ』『エイジ』『十字架』など、中高生が主人公になっている作品も多い。イチ押しの作品を決められないが、この人の作品を読んでいけば、一人一人の境遇や育ちに合った作品に出会えると思う。私の琴線に触れたのは、『きよしこ』だった。

 

最後に、私の忘備録に残っていた、重松作品の抜粋を紹介する。

○「先生にはいろんな先生がいた方がいい。生徒にもいろいろな生徒がいるから」

○「学校は味方ではない。でも敵でもない。」

○「人を踏みにじって、苦しめるのがいじめ。苦しめているのに気づかず、叫んでいる声を聞こうとないのがいじめ。」

○「先生は、正しいことを教えるために先生になったんじゃないんだ。『…どういうこと?』先生は、たいせつなこをを、教えたいんだ。」(『青い鳥』)

○「担任は、父母以外のオトナの中でいちばんそばにいる存在」(静かな楽隊)

○「一人ぼっちが二人いれば、一人ぼっちじゃないんだ。」

○「教師が生徒に言われて一番うれしい言葉ってね、『好きになった』なんです。古文の教師は古文を、英語の教師は英語を、…。たとえ成績が上がらなくても、僕らの授業で嫌いだった科目がすくになってくれれば、それが本当に一番うれしいんです。」(かかしの夏休み)

○「負けは負けだ。だが、「負け」と「終わり」とは違う。」(小さき者へ)

○「子供と向き合う大人がベースにすべきは、『正しさ』ではなく『優しさ』なのではないか。」

○「正しくても優しくないことが、世の中にはたくさんある。正しさと正しさがぶつかって戦争が起きる。優しさと優しさはぶつからない。」

○「甘やかしではない。間違いは許さない。怒りを持ったまま、包み込むのが優しさ。」(ファミレス)

○「人間が他の動物とちがうところは、ゆるすことができる、いうところなんよ。なんもかんもゆるせんという人間は、動物と同じじゃ」(気をつけ、礼。)


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