校長室から
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2019/04/11

始業式と入学式

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4/11(木)
 昨日から、1~3年生がそろい、今年度の教育課程がスタートしました。今日は、1年生が午後、桜をバックに記念撮影をしていました。
 
 以下、4/8(月)始業式、4/9(火)入学式の式辞です。今年度も、生徒・職員にとって、希望に出会い、育める学校でありたいと奮闘努力してまいります。ご支援のほどよろしくお願いいたします。

○1学期始業式式辞 H31.4.8

 おはようございます。また、進級おめでとうございます。新しい先生方も迎え、新年度のスタートとなりました。それぞれの目標を秘めている人も多いと思います。私からは、学校の今年度の目標を踏まえて、皆さんにお願いしたいことをお話しします。
 皆さんは、高校に入学して1、2年経っていますので、小中学校と高校での学びの違いを自覚していると思います。この違いをそれぞれの学校で、四角形を教えるという学習で例えると、小中学校は、3つの隅の角度を示して、残り1つの角度を考えさせるようなところ。答えが一つという学習が多かったと思います。高校はというと、1つの隅の角度を与えて、そこからいろいろな四角形を自分たちで想像させていくという学び、つまり、正解が一つでない学習が理想です。皆さんも就職や進学を意識すれば、こうした学びが必要だということが理解できると思います。しかし、これは、教科の学習だけではなかなか足りません。そうした意味で、「答えが一つでない場面に遭遇する体験」を積極的にしてほしいと思います。
 別の角度から話します。先週の金曜日、学校の桜の様子を見ようとして、グランド側の自転車置き場を歩いていました。すると、部活動を終えて帰る生徒と会いました。「さようなら」と声をかけました。その返事を答えが一つとすると、「さよなら」ですよね。しかし、その生徒は、「桜がきれいですね」と返してくれました。「社交性がある人だな」と感じました。たぶんこの生徒は、近所の大人の人と、こういう会話をしているのだと思います。

 学校には、地域や各種団体から、皆さんに向けて、ボランティアを含めた 様々な活動への参加募集が来ます。見知らぬ人と交流する体験は、みなさんの社交性を育て、①ルールを守る力②発信力③人を思いやる力を身につける機会となります。そして、参加した履歴は、就職や進学の時にも、有効に評価されます。来年は、オリンピック・パラリンピックもあります。答えが一つでない場面に遭遇する体験、社交性を身に付ける体験、積極的に取り組んでください。

 最後に、昨年はここでレンガ職人の話をしました。何かをする時、しなければならない時、「どうせ」という言葉を「どうせなら」と使おうと言いました。

 この一年の皆さんの頑張りに期待します。以上、式辞とします。

 

○平成三十一年度 佐倉南高等学校 入学式 式辞 
 佐倉南の校名にふさわしく、本校の南を向いた斜面では桜が満開を迎え、花びらが舞っています。 新たに決まった元号は、万葉集を典拠とし、春の訪れを喜び、みんなが和やかに楽しむという意味が込められているそうです。
 希望に満ち、躍動を感じる、まさに春爛漫の本日、御来賓の皆様、そして、保護者の皆様の御列席の下、平成三十一年度、千葉県立佐倉南高等学校の入学式を挙行できますこと、本校教職員一同にとりまして、この上ない喜びでございます。

 ただいま入学を許可いたしました百六十名の新入生の皆さん、入学おめでとう。皆さんは、これから始まる高校生活への期待と、若干の不安を抱いて、この式に臨んでいることと思います。本校は、創立以来三十七年目を迎え、「自律・創造」の校訓の下、教職員と生徒が一体となって、明るく落ち着いた校風を築いてまいりました。
 新入生の皆さんは、今日から佐倉南高校の生徒となりました。これから始まる高校生活は、皆さんにとって、人生のターニングポイントとなるはずです。それは、これからの三年間が、自分を見つめ、心身を鍛え、幅広い教養を身につけ、将来の良き社会人となるための礎となる時期だからです。
高校では、中学校よりも多くの、そして広い人間関係の中で、様々な経験をいたします。ここにいる百六十名は、十二の市町、三十九の中学校から集った仲間です。この佐倉南高校に来なかったら知り合えない人たちがたくさんいるはずです。 これから、同級生、先生方、部活動の仲間や先輩など、多くの人たちと重ねていく、この御縁を大切にして自らを鍛えてもらいたいと思います。
 学校とは、集団で学ぶところです。それは、自分と他人が違う ことを学ぶためにあるという人もいます。「御縁」を生かしていくため、皆さんは、「自分主義」「自己中心主義」に陥ることなく、相手の違いを認めて評価し、尊重する気持ちを忘れないでください。
 高校と小中学校の学びの違いを例えるならば、小中学校は、四角形の三つの隅の角度を教えて、残り一つの角度を考えさせるところ。これに対し、高校では、一隅を教えて、いろいろな  四角形を自分たちで創造できることを目標とするところです。こうした高校での学びを通し、互いに思いやり、高めあう人間関係を作るとともに、未来の世の中で何とか生き抜いていける力を、身につけてほしいと願います。
 そして、皆さんの高校生活を見つめ、支えるのが本校の先生方です。 先生方を信頼し、勉強に、部活動に精一杯チャレンジしてほしいと思います。
 最後なりましたが、保護者の皆様におかれましては、お子様の御入学、心からお祝いを申し上げます。私ども教職員一同、 決意も新たに皆様の御期待に沿うべく力を合わせて、子供たちの指導に当たる覚悟でございます。しかしながら、学校だけでは、 力が及ばないことも少なからずございます。中学校と同様に、家庭と地域、学校とがともに手を携えて育てていくことが必要です。御支援賜りますよう、お願い申し上げます。

 新入生の皆さんが、一日も早く本校に慣れ、この学校で未来へとつながる希望に出会い、育んでいかれることを、心から願い、式辞といたします。

平成三十一年四月九日

千葉県立佐倉南高等学校長 篠木 賢正



17:18
2019/03/29

年度末を迎えて

| by ebihara-y
3/28
 今年度も残りわずかとなりました。4月に就任し、あっという間の1年でした。佐倉南高校に関係する多くの皆様に支えられ、学校を運営していくことができました。深く感謝申し上げます。

学校広報の役割をしている本ホームページは、先生方が日々の教育活動の様子を掲載してくださり、日々の閲覧は平均400件を超えるほどになりました。私自身はこのページの更新を月に2回と自らに課しましたが、半分以上は式での挨拶を掲載したものでした。それでも、私の思いを伝える役割を果たせたと感じています。

校庭を向いた桜は、本日2~3分咲きでしょうか。今年は、入学式が見頃となりそうです。

 

以下、3月22日(金)に行った終業式の式辞です。

今日は、1年のまとめ、皆さんに年間の評価を伝える日です。

今、成績、出席面で優秀者を称えましたが、皆さん自身も、自己評価して、各自の成長を実感してほしいと思います。

3学期の始業式で、これからの世の中を、「多文化の時代」、そして、いろいろな人々と共に生きる「共生の時代」と表現しました。そして、そのプロセスで皆さんに必要な力として、①ルールを守れる人であること、②相手に共鳴してもらえる力=プレゼン力=発信力がある人であることを挙げました。

いま観た動画(式の前に、2月に行った日本語学校の学生との交流の様子を動画で観てもらいました。)も、プレゼン力の一形態です。①たった一日の交流が、互いに様々な刺激を与えること、そして②心から相手をもてなす皆さんの優しさを表現したかったという、作者のメッセージが伝わったと思います。

始業式では、もう一つ、必要な力があると言いました。

それは、「互いを承認しあうこと」、言葉を代えると「人権」です。誰にとっても大切で、日常の互いの思いやりによって守られなければいけないものです。

人に頭を下げることがあります。下げられることも。これは依存の関係です。これとは別に「頭がさがる」思いになることがあります。これは相手を尊敬するということです。

この一年、具体的には触れないけれど、皆さんや先生方の行動に「頭がさがる」思いをしました。そのおかげで、「努力次第で、学校はよくなる。」「明日はもっと、いい学校になる」そういう気持ち、「希望」を持ち続けることができました。

皆さんに感謝を伝えたいと思います。

 

「やり抜く力」を身につけるのが、学校というところです。

 君たちも、あと2年間、あと1年間。

自分の将来を「何とかしていける力」を身につけてほしいと願います。

 以上、式辞といたします。

 


13:18
2019/03/10

図書館報から

| by ebihara-y
3/10 本校図書館報から
 卒業式に合わせて、本校の「図書館報」が発行されました。好きな作家について、書いてくれということで、重松清さんを紹介しました。進級、進学の時期であり、学生生活を総括する意味で、紹介したい言葉を重松さんの本から引用しました。以下、図書館報に掲載したものです。

 

おすすめ本紹介の依頼を受けた。私の読書歴は、大学に入り片道2時間の通学で始めたものなので、やや遅い。小学生の時の読書感想文が苦痛だったのが原因と、勝手に考えている。昨年度までは、電車通勤だったので、駅の書店で単行本を買い、そのまま読み始めるのが楽しみだった。好きな作家というと10名ぐらいは挙がる。今は山本周五郎をよく読んでいる。でも通勤は車になったので、車内では落語を聴きながしている。

今日は、高校生に紹介ということで、重松清という作家をおすすめしたい。この人は、私と同い年。小中学校の国語の教科書にも作品があるので、なじみがある人もいると思う。大学で教育学部の国語国文学科を専攻し、出版社勤務をして、作家になり、いまは出身大学で教鞭も執っている。

10年ほど前、仕事で県内の高校を回り、教員志望の生徒に話しをする機会があった。初対面の生徒にどんな話題がいいか考え、重松さんの作品を紹介した。読んだことがあるという生徒も多く、いい反応だった。

この人の作品には、学校、教師がよく登場する。その理由を、本のあとがきで、このように表現している。

「僕は教師という職業が大好きで、…けれど、僕は同時に、教師とうまくやっていけない生徒のことも大好きで、もしも彼らが落ち込んでいるのなら「先生なんて放っときゃいいんだよ」と肩をたたいてやりたいと、いつも思っている。矛盾である。…それでも、その矛盾があるからこそ、僕は何作でも「教師と生徒」を描きつづけていられるのだし、描きつづけなければならないのだろう。」(『せんせい』文庫版のためのあとがきから抜粋)

僕はこの人の作品を、教員になって10年ほどしてから読み始めた。もっと前に出会っていたら、もっとましな教員になっていたかもしれない。『ナイフ』『エイジ』『十字架』など、中高生が主人公になっている作品も多い。イチ押しの作品を決められないが、この人の作品を読んでいけば、一人一人の境遇や育ちに合った作品に出会えると思う。私の琴線に触れたのは、『きよしこ』だった。

 

最後に、私の忘備録に残っていた、重松作品の抜粋を紹介する。

○「先生にはいろんな先生がいた方がいい。生徒にもいろいろな生徒がいるから」

○「学校は味方ではない。でも敵でもない。」

○「人を踏みにじって、苦しめるのがいじめ。苦しめているのに気づかず、叫んでいる声を聞こうとないのがいじめ。」

○「先生は、正しいことを教えるために先生になったんじゃないんだ。『…どういうこと?』先生は、たいせつなこをを、教えたいんだ。」(『青い鳥』)

○「担任は、父母以外のオトナの中でいちばんそばにいる存在」(静かな楽隊)

○「一人ぼっちが二人いれば、一人ぼっちじゃないんだ。」

○「教師が生徒に言われて一番うれしい言葉ってね、『好きになった』なんです。古文の教師は古文を、英語の教師は英語を、…。たとえ成績が上がらなくても、僕らの授業で嫌いだった科目がすくになってくれれば、それが本当に一番うれしいんです。」(かかしの夏休み)

○「負けは負けだ。だが、「負け」と「終わり」とは違う。」(小さき者へ)

○「子供と向き合う大人がベースにすべきは、『正しさ』ではなく『優しさ』なのではないか。」

○「正しくても優しくないことが、世の中にはたくさんある。正しさと正しさがぶつかって戦争が起きる。優しさと優しさはぶつからない。」

○「甘やかしではない。間違いは許さない。怒りを持ったまま、包み込むのが優しさ。」(ファミレス)

○「人間が他の動物とちがうところは、ゆるすことができる、いうところなんよ。なんもかんもゆるせんという人間は、動物と同じじゃ」(気をつけ、礼。)


09:35
2019/03/10

卒業式

| by ebihara-y
3/10 2つの卒業式

ひさしぶりの更新になりました。一昨日、穏やかな春空の中、第34回卒業式を迎えました。3年間の教育の力を感じることができた良い式典となりました。昨日は、同じ太田の丘校舎を共有している印旛特別支援学校さくら分校の卒業式が体育館で行われ、出席しました。こちらも、高校生との共生が教育効果として実感できる厳粛かつ心温まる素晴らしい式でした。

以下、卒業式で述べた式辞です。

 

 太田の丘の桜が、日に日に つぼみを膨らませ、今年も春が巡ってまいりました。本日、ここに、たくさんの御来賓、そして保護者の皆様の御臨席をたまわり、盛大に卒業式ができますこと、職員を代表して、心から感謝申し上げます。

 

卒業生の皆さん、卒業、おめでとうございます。

私は、この一年、皆さんの成長を見つめてきました。二学期の始め頃は、このまま卒業して大丈夫なのかと心配する場面もありました。しかし、年の瀬も近くなり、各クラスの黒板に卒業まであと何日」と書かれるようになった頃、朝夕の校門で、皆さんと交わすあいさつから、社会に巣立つ覚悟を感じ、安堵いたしました。

 

皆さんの佐南での生活はいかがだったでしょうか。成長を実感している人。良い思い出ばかりではなく、失敗や後悔を思い返している人もいるでしょう。サバサバした気持ちの人もいるかもしれない。いずれにしても、人生の岐路となる時期、ここで学んだことは、皆さんのこれからの礎となるはずです。

 

本校での三年間の授業は、約二千時間でした。ある国語辞典で、「勉強」の意味を引くと、「そうすることに抵抗を感じながらも、当面の学業や仕事などに身を入れること」と載っているそうです。私たち教員は、大好きな専門教科の授業を通じて、皆さんに人としての在り方、生き方を教えてきました。このことはどうぞ、忘れないでください。

 

今年度、式辞のたびに、私は 昔話をしてきました。今日は、アニメでも有名な一休さんの話をします。

一休和尚がもう臨終という 時のお話です。一休さんは、「もし、仏教が滅びるか、お寺が つぶれるかという一大事が起きたら、この箱を開けなさい」と言って、一つの箱を弟子たちに渡したそうです。

 それから長い歳月が経ったある日、大徳寺の存続にかかる重大な問題が起きました。僧侶たちは和尚の遺言を思い出し、全員が集まって、厳かに箱を 開けました。中に入っていたのは、たった一枚の紙でした。そこには「なるようになる。心配するな。」という一文が書かれてあったそうです。一休和尚は、この箱が開けられる時は、皆が知恵を出し 合い、汗を結集して、全力を尽くした末のことだろうと達観していたのだと思います。

 

最後になりました。保護者の皆様。お子様を、私共、佐倉南高等学校にお預けいただき、ありがとうございました。これまでの御支援感謝申し上げます。お子様方は、地域社会の中で、世のため、人のために働く良き人として、これからも成長していくことでしょう。御多幸を心からお祈り申し上げます。

「成すことをなせ。そうすれば、なるようになる。だから心配いらない。」

こう申し上げ、式辞といたします。

平成三十一年三月八日 千葉県立佐倉南高等学校 校長 篠木 賢正


09:30
2019/01/30

1/30 保護者会理事会

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 1/30(木)今年度第3回保護者会理事会が行われました。今年度事業の報告、来年度授業について等々が議題となりました。以下の挨拶をしました。
 
 大寒が過ぎ、来週になると立春を迎えます。本日は、御多用の中、本校に足を向けていただき有難うございます。また、日頃から、保護者会の皆様には、本校の教育活動に御支援いただいていること、感謝申し上げます。 
 学校の方は、3 年生は明日学年末考査が終わり、自宅学習期間となります。明後日には、新1 年を迎えるための前期選抜の願書受付が始まります。まとめの時期ということで、本日の議題も、事業報告や次年度の検討と伺っております。
 私の方からは、昨年末にお願いした学校評価の結果について、報告させていただきます。一つ一つは取り上げませんが、大切なことは、①まず、数字を実感できるかどうかということです。私の方は、例えば、問いの9「佐倉南に入学させて良かった」が83%→87→89です。生徒の同じ質問は、65→71→75。教員は、44→57→67と肯定率が上がっています。私は、今できるだけ、朝と帰りに外に出て、生徒に声をかけるようにしています。秋以降、自分から挨拶をしてくれる生徒が本当に増えたことを、この数値の裏付けととらえています。
 ②もう一つは、この数値を見て、今後どうしていくか考えることです。本校の場合、三部制への移行を踏まえてという難題とともに考えていかねばなりませんが。着実に準備を進めているところです。
 ③最後に3 つ目は、数値の背景を考えることです。もう一枚、新聞の切り抜きを持ってきました。中高生2 万人アンケートの結果というもので、「あなたが、平成後の時代に大切にしたい価値観はなんですか」と尋ねたもので、1 位が「平和」2位が「安全」3 位が「安心」で、穏やかな暮らしを望む傾向がうかがえた一方で、経済的な豊かさや社会的な進歩に関する言葉、「自由」「発展」「競争」は伸びなかった。と解説されています。今日、私の家の近くの駅で配られていた県議選を目指す方のリーフレットには、「生涯安心なまちづくりの実現」として、「安全」「福祉」「教育」を柱に書かれてありました。
 この保護者会の役割も、子供たちの安全、安心な生活と心豊かな成長という願いを実現のために保護者同士が協力することだと思います。私、今年度会長さんと、御一緒させていただいて、「PTA活動は、いろいろ新しいことに出会える、だからやっている。」とお話しされたのが印象的でした。すばらしいなと、思いました。今後とも、「無理なく、無駄なく、無関心でなく」本校の保護者会活動が継続していきますよう祈念して、ご挨拶といたします。
16:39
2019/01/07

3学期始業式

| by ebihara-y
1/7(月)

 本日は3 学期初めの日。ジェートヒーターをつけても底冷えが残る体育館でしたが、凛とした気持ちで始業式ができました。昨年に引き続き、今年もよろしくお願いいたします。以下の式辞を述べました。

 新年、おめでとうございます。それぞれの正月を新たな気持ちで迎えることができたと思います。
 冒頭に、3 年生3 人にプレゼンテーションの発表をしてもらいました。2学期末の終業式に引き続きて、なぜ、そんなことをしてもらったかということを、今日は話します。
 これからの世の中については、様々な表現はあります。私は、「多文化共生社会」という言葉を使っています。「異なる文化や習慣、様々な境遇を持った人々が共存していく」という意味です。これは、かっこよく聞こえますが、実際は大変で、実現には人々の努力が必要です。
 一方で、技術はもっと進んで便利になっているのはみなさん実感しているでしょう。AI(人工知能)という単語がその象徴ですが、その便利は、全体というよりは、パーソナルに向かっています。
 つまり、世の中は、一人一人の違いに合った便利を追求していこうといる。ただ、その便利の代わりには、人々が相手を認め合って、慮って、折り合いをつけていく努力が今まで以上に必要で、大変になっていくということです。
 
 そうしたプロセス必要になってくる力には、3つの力あると思います。
 一つは全体のルールを守ること。これは、皆さん承知だと思います。もう一つが、プレゼン力、相手に共鳴してもらえる力です。後の一つは、また今度にします。
 私は、10年ほど前から、ノートをつけています。聴いたこと、読んだことで、忘れたくないことを書き留めています。昨年のノートに、2年生から聞いた言葉が書いてあります。「一人一人が根拠をもって、表現できること」これは、修学旅行のバスガイドさんから、これからの皆さんに身に付けてほしい力として聞いた言葉だそうです。私は、とても共鳴しました。
 今日の発表を聴いて、プレゼンテーションって、「よどみなく、うまくしゃべること」ととらえてしまったとしたら、それは半分です。今日の発表は、確かに話し方も上手でした。これにもテクニックがあって、十分な練習と努力がありました。
 けれど、一番は内容なのです。この発表は、「地球規模で起きていることを、身近な生活レベルで落として、調べ、考えて、「自分で納得したことを」発信していました。自分たちの実感した学びが、説得力となっています。
 このような理由で、皆さんの前で、これから身につけるべき力のお手本をしてもらいました。
 昨年末の終業式では、「願いだけではなく、志を持とう」という話をしました。
 生徒の皆さんが、成長を実感できる年になるよう期待して、式辞とします。
10:53
2018/12/28

今年もお世話になりました

| by ebihara-y

12/28(金)
 教頭先生がまとめた学校評価アンケートの集計結果を確認しました。多くの項目で、昨年度を上回る結果でした。
 生徒に尋ねた「私は、佐倉南へ入学してよかったと思っている」には、「そう思う」「どちらかと言えばそう思う」という回答が75.7%でした。決して誇らしい数字ではありませんが、昨年度は71.5%、一昨年度は65.7%でしたので、着実に伸びています。
 ある学級担任の先生から、面談で、「私は中3 の時、○○高校を志望していたが、受験間際になって、学力的に厳しいので佐倉南を勧められ、受験した。合格したが、入学前は怖かった。なぜなら、まじめに授業を受けない人が多く、授業にならないと聞いていたから。でも、入学して授業中も落ち着いていて、心配していたようなことはなく、今は満足しています。」と話してくれた生徒がいたとのことでした。
 保護者に同様に尋ねた「子供を佐倉南に入学させてよかったと思っている」の肯定的回答は、89.6%(昨年度87.3%、一昨年度83.9%)でした。
 また、生徒には、「高校生活で希望に出会い、希望を育んで生活を送っている。(希望とは、「何葉を実現しようとする気持ちとそのための行動」と解釈してくださいとしました。)」という質問もしました。肯定的回答は、76.2%でした。
 
 中3 生は、受験勉強の最終コーナーですね。もし、本校への入学を勧められたら、心配せず受検してください。落ち着いた学びが期待できる学校です。
 
 今年も保護者の皆様、地域の皆様、学校関係者の皆様には、大変お世話になりました。
 新年は本校にとって、次の10 年の土台作りの年になります。今後とも、生徒が成長を実感できる学校づくりを目指してまいります。
 来年もよろしくお願いいたします。
16:49
2018/12/25

2学期終業式

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12/21(金)終業式を行い、以下の式辞を述べました。

 今日は2学期最後の日、振り返りの日です。さきほど、賞状を伝達した以外にも、野球部、サッカー部、ソフトテニス部、バドミントン部が地区大会を抜け、県大会に出場するなど、他の部活動を含めて活躍がありました。その他、学校行事や授業等で成長を実感した人も多いでしょう。
 3年生は多くの人が進路を決定し、卒業間近の生活を送っています。年明けに受験という人も少なからずいます。また、いろいろ悩んでいる人、進級・卒業が危ぶまれている人もいる。まだ、3か月あるという見方もできる。健康に留意してベストで臨んでほしいと願っています。
 今日は、こんな漢字を持ってきました。図画の「画」という字です。これは訓読みで、「はかる」「かぎる」と読みます。「かぎる」と読むと、「見限る」、「自ら終える」という意味になります。人間は、目標を立てて、自ら「画る」ことなくも生きたくても、どうしても「まあ、いいや」「このあたりで」と思いがちです。そこで、学校というところには、同年代の仲間がいて切磋琢磨する。また、叱咤激励してくれる先生がいます。
 11月ごろから、先生方は、校門での服装指導を強化しました。日に日に良くなりました。注意して直すという人は少なくなり、ちゃんとやって当然という人が、堂々としていることを感じます。何よりうれしいのは、「おはようございます」とあいさつをしてくれる人が、増えたことです。刺激に応える。これが先生と生徒の関係です。反抗でも、無視でもありません。正しく答えることは、皆さんを守ることにつながります。ルールを守ること、外見ではなく内面を磨く姿勢を見せることは、学生生活でとても大切な学びです。外見は簡単に飾ることができる。そして、それで満足してしまう人も多い。だから、内面を磨くために、制服があり、校則があるのです。画る(かぎる)ことなく、3学期も、先生方の刺激に応え、成長の姿を自ら見せることができる生徒であってほしいと願っています。

 さて、今日も、昔のお話をします。「地獄」というお話です。

 一人の男が夢を見ました。彼は死んでしまって遠い遠いところにいる夢です。
 「誰かいますか」と呼びかけると、白い服を着た人が出てきました。そして、「何かご希望ですか」と尋ねてきました。「何かもらうことはできますか」「あなたのご希望のものは何でも差し上げられます」「では、何か食べるものをもってきてください」「何を召し上がりますか?ご希望のものは何でもございます。」
 彼は食べたいものを運んでもらい、それを食べて眠りました。演劇を見たいとお願いすると、すぐに見せてもらえました。こうして、くり返し、くり返し、彼は望むものすべてを叶えられました。
 しかし、そのうち、彼はこうした生活に飽き飽きしてしまいました。そこで、白衣の人を呼び寄せて言いました。「私は何かをやってみたいのですが。」「申し訳ありません。それは、ここであなたに差し上げられない唯一のことなのです。」
 これを聞いた男は言いました。「私は吐き気がする。飽き飽きした。いっそのこと、私は地獄にいる方がましだ。」
 すると、白衣の人は叫びました。「一体、あなたは、どこにいるとお考えだったのですか。ここは、地獄です。」

 この話は「目標が簡単に叶うような世界は、天国でなく地獄です。」という教訓話です。話を聞いて、「私は、一つも願いがかなわない。」と思った人もいるかもしれません。しかし、「願いは自分で左右できない。」でも、「志は自分で左右できる」。
 お正月の初参り。ぜひ、「お願いでなく、努力すればできそうだが、実際にはなかなかできないことを目標にして、私は、○○する。」と神様や仏さまに意思表示してみてはいかがでしょうか。
 
 1月7日、胸に「志」を秘めた皆さんとお会いできることを楽しみにしております。
 以上、2学期終業式の式辞とします。
08:30
2018/12/04

多文化共生社会で大事な能力 …プレゼン力

| by ebihara-y
12/4(月)プレゼン力

 先生方との中間面接を行っており、2 名の先生方から授業での同様の取組を聴いた。
 1 年生の地理の授業では、授業のまとめとして、資料の読み取りや感想などを80字程度で表現させることに取り組んでいる。また、1,2 年の英語の授業では、質問(もちろん英語)に、一文ないし、二文で表現する学習に取り組んでいるそうだ。どちらもなかなか成果は簡単に出ないが、最初は単語だけだったものが、1文になり、接続詞を使って2文になっている生徒もいるとのこと。また、できるようになりたいと取り組む生徒も出てきたそうだ。努力が実を結ぶ取組になってほしい。
 世の中は、様々な表現はあるにせよ、「多文化共生社会」に向かって進んでいる。これは、紛れもない事実だろう。異なる文化(言語、宗教、習慣など)や、様々な境遇の多様な人々が折り合いをつけ、地域社会をつくっていく。理想は、かっこよく言えるが、実際は大変なことだ。
 こうした未来社会で生きるために重要な能力の一つが、プレゼンテーション力(プレゼン力)だ。先月、本校とさくら分校の生徒が、プレゼン力を発表する機会がいくつかあったので紹介する。

①東京情報大学でのプレゼン発表
 11/30(金)午後、情報コース2 年生全員が東京情報大学(高大連携校)で、修学旅行をテーマにプレゼンテーション大会を実施した。3~5 人一組で約5 分、情報を専攻している大学生(教職課程履修)相手にパワーポイントを使って行うもので、わかりやすい内容、見やすい資料、興味を持たせる話し方を追求し、工夫を凝らした発表が多かった。情報大のメディアホールをお借りしての大舞台であったが、時間をかけて練習すればここまでできることを証明する堂々としたものだった。情報コースでは、3 年生になってもプレゼン力を磨くカリキュラムが組まれており、2 年生の発表は3 年生が校内で行ったプレゼン大会に刺激を受けた成果とのこと。

②さくら分校の実習報告会
 11/30(金)午前中、さくら分校の生徒が、秋に実施した現場実習(就労体験)の様子を本校図書室で、生徒、保護者、教員向けに発表するというので見学させていただいた。各事業所での就労の様子を動画で見せながら、成功体験、課題、今後の方向性などについて、2 分間ほど、実習に行った生徒全員が発表するもので、1 年生では「あいさつや集中力」が目標だったものが、2 年生では「職場の方と積極的にコミュニケーションをとること」となるなど、一人一人の成長が実感できる内容で感心した。

③マレーシア派遣生徒の発表
 またまた、11/30(金)、今夏に実施した千葉県国際教育交流事業(マレーシア派遣)に参加した1,2 年生4 名が、本県高等学校歴史教育部会の生徒歴史研究発表大会において、現地での交流や体験の様子などを発表した。場所は、千葉県中央博物館講堂。この派遣プログラムでは、1 月に県庁で参加6 校の生徒が県の教育委員会幹部に対して、成果発表会をすることとなっている。今回は度胸試しとのこと。本校生徒代表として派遣したので、終業式でも発表の機会を用意します。

④植草学園 高校生プレゼンテーションコンテスト
 11/10(土)植草学園大学で行われた大会に情報コース3 年生3 名が出場し、200 名の聴衆を前に15 組中3 位相当の奨励賞を受賞した。「理想の共生社会をめざして~実現に向けていま私ができることとは」をテーマに競われたもの。私は修学旅行で直接見らなかったが、後日、本校の応接室で3 名に当日のままの発表をしてもらった。情報担当教諭の指導のもと、3 名で考えた「ピクトグラム」というテーマを練り、これまで磨いてきたプレゼン力の成果を発揮した見事な内容だった。
19:09
2018/11/27

啐啄同時

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11/27(火)修学旅行を終えて
 11月7日から3泊4日で、2学年は沖縄修学旅行に行ってきました。結団式では、修学旅行の意義や過去の行き先の変遷などというよくある通り一遍の話をしましたが、学年主任は、「感謝」という話をしてくれました。4日間とも天候に恵まれ、読谷村の民泊先のホスト家族やバスガイドさんらの暖かいもてなしから、自然にも人にも感謝の気持ちを持つことができた旅行となりました。
 私は、まる4日の間、本校の先生方と生徒のやり取り(「具合が悪い」、「忘れ物をしてしまった」、「○○さんとけんかした」「遅くまで起きていた」等々)を見守っていましたが、先生方が親身になって、生徒の心のひだを揺さぶるように指導している姿に、深く感謝の念を抱くばかりでした。
 以前訪問した滋賀県の高校では、校訓として、「啐啄同時(そったくどうじ)」を掲げていました。啐啄同時とは禅語で、鶏のひなが卵から産まれ出ようとするとき、殻の中から卵の殻をつつく音である「啐」、その時、すかさず親鳥が外から殻を啄(ついば)んで破る「啄」が同時であって、はじめて殻が破れて雛が生まれるという様子を示した言葉です。親鳥と雛のタイミングが合ったとき、はじめて雛がスムーズに生まれる。早すぎても、遅すぎてもダメ。「タイミングを見極めて、力を伸ばしていこう。」私たちの学校もそうありたいと感じました。
 修学旅行まで培った集団の力を、今後の進路実現に向けて発揮してほしいと思います。
 進路も団体戦です。
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