校長室から
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2020/01/09

3学期始業式(校長室から)

| by ebihara-y
1/7 始業式

 あけましておめでとうございます。佐倉の地は、正月の天候に恵まれ、令和2年の初春を穏やかに迎えることができました。

 皆様の日頃の御支援に感謝申し上げるとともに、今年も佐倉南高校をよろしくお願いいたします。

 

以下、始業式で述べた式辞です。

 あけましておめでとう。令和2年。子年の念頭に当たり、お年玉の話から始める。
 皆さんは、まだもらえる立場だと思う。今年は、許可を得てアルバイトをして年末年始に自分で稼いだという人もいるかもしれない。私の子供の頃というと、「このおじさんは、いくら。このおばさんは、いくら」と値踏みをしながら、この金額の差は、その人の稼ぎの差ではなくて、見栄っ張りの差じゃないか、なんて考えるひねくれた子どもだった。それでも、もらえるものはうれしいと感じ、「もっともらえないかな」と毎年期待していた。

お年玉はもらうとうれしい。だが、この年になると、こういうことも分かった。「あげるのも、うれしい」

今日は、「なぜ、お年玉をあげるのがうれしくなるか」を話そう。

ボランティアという活動がある。

私の同級生で、宮城県の石巻出身の人がいる。今は、千葉県に住んでいるんだけれど、御両親は石巻に住んでいる。9年前の東日本大震災では、その実家は 津波で被災した。彼は、3日後にたどり着くのですが、それから、数年間。毎月、宮城と千葉を往復して、実家の片づけやら、御両親の介護をする生活をした。その時、ボランティアを受ける立場を経験した。

宮城との往復は、数年で落ち着いてきて、彼は、その後、日本各地で自然災害があると、そこに出向き、ボランティア活動をしています。昨年あった時も、先週、夜行で愛媛に行ってきた。と言っていました。

彼は、民間会社に勤めていますが、「商売でも、利益の追求する、サービスを提供されるという活動以上の思いを互いに持つことはできる。でも仕事では100%たどり着けない思いが できるのを知った。それは、自分も良かったと思い、同時に相手も良かったと喜んでもらうという気持ちが、ピッタリと共存することだ。」と説明してくれました。

人は、「生きがい」と、「他人から、愛されている、認めらえている、必要とされている。」と感じることで、本当に生きていると言える。

君たちも、そんなことを感じ、他人に感じさせる人になってほしい。

 

 少し大きな話になるが、いま、日本の社会は、君たちが生まれる10年ほど前から、あることを反省…何か引っかかっていると言えます。国としては、勢いを失って、この先の針路に迷っているとも言える。

 70年ほど前に戦争で負けて、焼け野原になって、そこから、国民がこぞって、もっと給与が欲しい、もっと物が欲しい、という欲しい欲しいを優先する生活を追及して、立ち直ることができた。しかし、30年ほど前に、経済成長がはじけ(バブル崩壊)、不景気がやってきた。自然破壊に対する反省も出てきた。

 そこで、取る奪うことを優先する発想を転換しなければならないと気づいた。便利さを手に入れることと、人生を豊かに、幸せに生きることはイコールではない、じゃあ、その豊かさとか、幸せは何かを、それぞれが考え始めて、行動し始めている。

 お年玉の話に戻ると、お年玉は、「ほしい」と「あげたい」という思いに少々ズレがあるものかもしれない。ただ、みなさんが、これから生きる世の中は、「誰かに何かをしてあげたい」という思いの中で、「幸せ」を手に入れようとする世の中です。

 

最後に、また、お話をします。昔は、「物乞い」という商売があった。「ホームレス」とも「乞食」ともちょっと違う生き方です。

昔のロシアのお話ですが、ある寒い日、一人の男が街を歩いていた。橋のたもとで、ボロをまとった一人の老人が、声をかけてきた。

「どうか、一コペイカでもいいですから、恵んでください」

老人の哀れな姿に、彼は足を止めた。小銭を恵もうと、コートのポケットを探った。見つからないので、ズボンのポケット、内ポケットを探した。しかし、お金はなかった。そうだ、俺も文無しだったということに気づいた。

そして老人に言った。「申し訳ないが、実は僕も文無しで、君にあげられるお金がないんだ。せめて、これで勘弁してくれ。」そう言って、彼は、手を差し出した。物乞いの老人は、そのうす汚れた手で彼の手をしっかり握ってこう言った。「旦那、これで十分です。いくらかの銭をもらうより、何よりの恵みです。」

 

以上、3学期始業式の式辞と私からのお年玉の話とします。

新年です。共に頑張りましょう。


10:39
2019/12/25

2学期を終えて(校長室から)

| by ebihara-y

一昨日、2学期が終わりました。今学期は、わずかでありますが、大学や保育所、公民館、駅前商店会などとの交流の中で、生徒を社会に育ててもらう実践ができました。保護者・地域をはじめ多くの皆様に、本校の教育活動を応援していただきありがとうございました。

これまでの学校教育は、社会から離れた場所に、青少年を囲い込み、教員を媒介として社会に役立つ人間を育てていく機能を担ってきました。しかしながら、高校進学率が90%を超えて50年ほどが経つ社会の変化から、正解を導く力だけでなく、自分だけの最適解を多様な人々と協働して求めていく力の育成が求められつつあります。

こうした生徒を社会の中に置き、社会に育ててもらう実践を、令和4年度から始まる新しい教育課程の中でも実現していけるよう現在検討しているところです。

 

以下、終業式の式辞を紹介します。

おはようございます。今日は2学期の終わり、振り返りの日です。皆さんが期末テストをしている最中、私もテストをしました。私の手元に写真台帳があるのですが、名前の部分を隠して、写真だけで一人一人の名前が言えるが確認しました。538人中346人、100点満点で64点でした。ただ、実際今皆さんの顔を壇上からみていると、半分以下だと感じます。3学期も100点を目指して頑張ります。

 

今日は、久しぶりに昔話をします。「クマとキツネ」という、神様と人間が今よりもっと近かった時代の話です。

旅人が森の中で道に迷い、きょろきょろしながらさまよっていました。すると、ケガをしたのかキツネが、飢えて死にそうになっているのを見つけました。そこにクマが通りかかりました。クマはキツネを見つけると、自分のとった獲物を少し落として去っていきました。

旅人は、自分も腹がすいて困っていたので、このクマのように、自分も神様が助けてくれると思い、その場に寝ころんで神様を待ちました。次の日も、次の日もクマは、キツネに獲物の一部を落として去っていきました。でも旅人には何もありませんでした。旅人は、神様を恨みました。
旅人は、怒りながら、迷いながら森を抜け、街に出ることができました。街の広場に、おなかをすかしているみなしごが、横たわっていました。でも、だれもその子に食べ物を分け与えず、無視して通り過ぎて行きました。旅人は、神様に向かって叫びました。「ひどいではありませんか。あなたはこの哀れな子どもに何もしてあげないのですか。」

すると、「私は、何かをしたのだよ」と神様の声が聞こえてきました。「私は、あなたを人間として創った。だが、私はあなたに失望している。あなたはあのクマを見習うこともできたのに、キツネであり続けようとしている。」

  

というお話です。この話から、やさしいとは、自分にやさしいのではなく、人にやさしいという意味であるという教訓が導き出せると思います。でも、クマになるのは大変です。自分で獲物を捕まえられなければいけない。そして、誰かに獲物を差し出す余裕も持っている。皆さんには、稼ぐ力と余裕を学校で身につけてほしいと思います。

また、皆さんの新年の初参りでは、神様や仏様へのお願いだけでなく、「私はこうなりたい」という志を供えてきてほしい。今年一年、成長を実感できた人。来年に未来を懸ける人もいると思う。ウサギと亀では、亀が評価されます。やりぬく力は才能より評価されるのです。

1月7日、「志」を胸に秘めた皆さんと元気にお会いできることを楽しみにしています。以上、2学期終業式の式辞とします。

 

来年も、生徒一人一人が社会の中で生きていく希望(何とかなるんじゃないかという自信)が持てるような教育活動を実践してまいります。新年も佐倉南をよろしくお願いいたします。

 


13:48
2019/11/07

2学期後半を迎えて(校長室から)

| by ebihara-y

11/7(木)
〇2学期前半は、3つの台風によって本校の生徒にも少なからずの影響があり、混乱しました。被害に遭われた皆様には、心からお見舞い申し上げます。

10月25日(金)の豪雨では、生徒が登校している中、厳しい対応となりました。保護者の迎え等もあり、幸いにも事故なく全員が帰宅できましたが、今後の教訓としていきたいと思います。また、車庫が冠水した影響で駅までの路線バスが土休日ダイヤとなっていますが、バス会社によれば、もうしばらくで平常ダイヤに戻せるよう復旧作業を進めているとのことです。
2年生は、25日(金)が修学旅行初日でした。9時羽田集合でしたので、全員無事にそろうことができ、民泊を含めた4日間を過ごして、最終日には首里城を見学しました。代休明けの31日(木)未明の火事のニュースには、驚きと寂しさ、いたたまれなさを感じました。
本日の56限、1年生は、24の上級学校等から講師をお招きして卒業後の進路についてガイダンスを実施しておりました。各教室とも、真剣なまなざしとメモを取る姿勢が見られ、2年生からのコース選択や高校での学業の大切さを見つめる機会にしてほしいと思います。

 
※以下、2学期の先生方の授業観察から、本校ならではの授業を2つ紹介します。

 ○情報コース3年生「情報コンテンツ実習」

 この授業での課題は、3~5名のグループごとに選んだ家電製品に関する宣伝用のプレゼンテーションです。パワーポイントでスライドを作成するとともに、発表用の原稿を作ります。私が見たのは、中間発表で、グループごとに2名の先生方の前で、3分間のプレゼンを行っていました。例えて言うと、ジャパネットの番組です。

プレゼン力は、企画とアイディア、準備と度胸がものをいうことがわかります。約1か月後には、2年生の前で発表会をします。2年生は、この3年生の発表を参考にして、修学旅行に関するプレゼンテーションに取り組み、東京情報大学の学生の前で大学の講堂をお借りして発表します。

 

3年生「公民」

 この日は、今年度、本校とさくら分校とで兼務してもらっているA先生が授業を行いました。A先生には、本校が高校での通級の学びの研究指定校となっていることから、特別支援の専門性を活かし、教育相談や特別支援の立場で、生徒と関わってもらっています。

 授業では、実例を示しながら、障害についての考え方の変遷をわかりやすく示していました。特に、「障害者」の英訳の変遷(handicapped person disabled person person with○○)には、なるほどとさせられました。生徒は、先生の人柄に興味を示しつつ、障害に対する見方を自分に置き換えて考えている様子で、授業後の感想に熱心に取り組んでいました。


18:08
2019/09/13

南櫻祭(文化祭)に向けて(校長室から)

| by ebihara-y

9/13(金)

台風15号の影響で、生徒や職員の約4割の家庭が、停電や断水の被害を受ける状況となりました。依然復旧が進まない地域もあり、家屋損壊等の甚大な被害を受けた家庭もあると聴いております。心より、お見舞い申し上げます。

 そんな中で、一昨日、昨日と交通機関が徐々に復旧して、大多数の生徒が登校可能となり、南櫻祭の準備を進めることができました。来週、就職や大学等のAO試験も始まり、その指導の確保等が必要なため、発表時間の終わりを少々繰り上げての実施となりましたが、本日の校内公開の様子を見て、昨年以上に生徒の生き生きとした表情をとらえることができました。

 

 以下、文化祭のパンフレットに掲載した私の挨拶です。

愛と平和 ~笑顔の花を咲かせよう~

 南櫻祭がやってきた。今年もテーマがいい。「平和」という言葉は、人々を安心させ、希望を感じさせる。オリンピック・パラリンピックも間近となった。次世代には、平和な世の中を希求してほしい。

 ユネスコ憲章前文に、「戦争は人の心の中で生まれるものであるから、人の心の中に平和の砦を築かなければならない。」とある。多文化共生社会が理想とされ、「みんなちがって、みんないい!」と言われる。でも、実社会で平和の砦を築いていくことは大変なことだ。文化祭は、学校にとって多様な力のハーモニーを表現していく機会である。来場した皆さんには、佐南の生徒たちの多種多様な人格が奏でる交響曲を楽しんでほしいと願っている。

 地域や中学生の皆様、南櫻祭に御来場いただきありがとうございます。どうぞ、太田の丘の校舎で学ぶ佐倉南高校とさくら分校の生徒が、ともに取り組んだ活動の成果をお楽しみください。そして、佐南の生徒たちの愛と落ち着いた学びを感じていただければ幸いです。


16:37
2019/09/10

台風被害続く(校長室から)

| by ebihara-y
9/10(火)

本日は、午前7時頃、佐倉駅発着のJR線が動き始めたため、11時の授業開始として、連絡を流しました。その後、成田線が動き始める一方で、千葉方面がストップするなど、交通の乱れがなかなか回復せず、8時40分の出席率が13.4%、10時40分で21.8%であったため、3、4限目をLHRとして文化祭の準備を進め、午後は放課としました。明日、明後日は当初から、文化祭の準備日としており、登校できる生徒から準備を進めていくこととします。

自宅が停電で、途中のコンビニも売り切れ。お昼の用意がない生徒も多く、調理室で、備蓄品のドライカレーやカップ麺を食べてもらいました。家に帰っても、停電という生徒もいたため、夕方まで、冷房があるレッスンルーム等を開放しました。交通手段がない生徒や自宅が被災、停電が続いている生徒については、公欠の措置をとっていきます。

職員の中にも、自宅が停電で通勤路も大渋滞という者も多く、学校が日常を取り戻すまで、あと数日かかりそうです。


12:59
2019/09/09

保護者会理事会(校長室から)

| by ebihara-y

9/9(月)
 今日は、台風15号の影響で、臨時休業としました。暴風警報は10時頃解除となりましたが、昼を過ぎても総武本線の不通(倒木のため?)が続いています。
 先週、生徒からいい質問を受けました。「校長先生、体育祭の種目にボッチャをなぜ入れたんですか?」と廊下で生徒に声をかけられたのです。担当の先生から競技の説明は受けたけど、初めての競技でメンバーが集まらないのだそうです。こんな会話で返答しました。

「来年、オリンピックとパラリンピックが東京(千葉でも)で開かれるよね。大会の成功は、パラ競技でも競技場がお客さんが埋まるかどうかと言われているんだ。」「へぇーそんなんだ。」「大会は平和やスポーツの祭典と言われているが、次の時代に価値観を伝える役割も大きい。特にパラ大会を通じて、多様性を尊重し、障害を理解する心のバリアフリーが世の中にもっと浸透していくことが望まれているんだ。」「実は、11月に人権講演会として、パラリンピックをテーマにした話を予定しており、事前に生徒に競技経験をしてもらいたいと考え、体育祭でのボッチャ競技の導入をお願いしただよ。」「わかりました。みんなに話してみます。でも、始業式の時に、そのお話をしていただきたかったです。」と言われました。翌日、先生方にも話を伝えました。
 
 また、9月4日(水)に保護者会第2回理事会がありました。以下、少し長くなってしまった挨拶です。
 

 御多用の中、お疲れ様です。この夏も、梅雨の長雨の後に一転して酷暑が続く厳しいものでしたが、いつの間にか稲刈りが始まって、秋らしさも感じられ、新学期が始まりました。生徒に係る大きな事故の報告はなく、2日に始業式を迎えました。

私からは、全国大会(高P連京都大会)に参加させていただいて、その講演も引用しながら、少し所感となる話しをさせていただきます。

この本を見てください。「学習指導要領」といいます。学校の要素は、教員と校舎と、カリキュラムといわれますが、どんな教科をどんな内容で教えるかの基準を、国が10年ごとに定めているものです。10年前より、35%ほど厚くなっています。なぜかというと、学習内容でだけでなく、どのように学習させるか、何ができるようにするかまで、詳しく書かれるようになったということです。いわゆるアクティブラーニング、「対話的主体的で深い学び」というものです。これについては、「みんなみ」で少し書かせてもらいましたが、こうした授業変革は、経済界からの強い働きかけもあって進められています。

京都大会では、永守重雄という、一代で従業員14万人の世界最大のモーターメーカーを築いた方(日本電産の会長)のお話を聴きました。いわゆるカリスマ経営者です。1万人を超える学校関係者を前に、英語も挨拶もできないで入社してくるとして、今の学校教育の成果を全く評価しませんでした。これは、今、日本の企業が世界との競争に相当立ち遅れていることからくる経営者の危機感と感じました。これまで高校は、授業と部活動の成果を、どこに入学(入社)したかで評価されてきました。それが、何ができるようになったかで評価される形に変わろうとしています。一方で、若年者支援のプラットホームという位置づけもされる中、教員の仕事はブラック企業の一つとされ、教員の成り手不足から、働き方改革も叫ばれています。

人手も、時間も足りないが、改革は進めてくれと言われていますが、新学期が始まり、生徒とともに過ごす日々が始まると、教員とは、生徒のイキイキとした姿が見たくて、日々向き合って、ともに成長していく仕事だなとつくづく感じます。

今日は、そんな状況も踏まえて、緊急メールの導入であるとか、留守番電話の設置であるとかについて、後でお話しさせていただきます。よろしくお願いいたします。

 



15:09
2019/09/04

2学期始業式(校長室から)

| by ebihara-y
9/2(月)
 2学期が始まりました。それぞれ、収穫の秋です。以下、始業式の式辞です。翌日から、名前覚えがスタートしました。私に声をかけてくれる生徒もおり、校門指導や授業観察、諸行事を通して、2学期の目標としたいと思います。

 
9月2日始業式

 おはようございます。梅雨の長い雨と夏の暑さが続きましたが、いつの間にか稲刈りが始まって、秋らしさも感じられるようになりました。それぞれの夏の過ごし方をしてきた皆さんも、今日から、新学期。集団生活の再開です。

 2学期の始まりにあたり、少しアイドリングをしてもらう意味で、お話をします。6枚の漢字を持ってきました。

 はじめは、「辛」という漢字です。「からい」「つらい」今日は「つらい」と読みましょう。ただ「つらい」ままでは、苦しいので、もう一画加えて、違う字にしたい。気づいた人はいますか?

 詩人の星野富弘という人が言った言葉です。「つらい」という字は、もう少しで、「しあわせ」になれそうな字といいました。「辛」を「幸」と比べてください。一画だけで、随分変わりました。でも、つらいを幸せにするのは、そう簡単ではありません。

 次の字は、「兆」です。辛い時は、その「きざし」、兆候があるはずです。そんなときは、目を使って、「眺めてください」。そして、他人の目でも見てもらえるように、相談をしてください。

時には、「逃げる」ことも必要です。「逃」についている「しんにょう」は足を使うという意味です。遠ざかるだけでなく、うろうろする。時間稼ぎをすることも大切です。

さて、そんなことをやっていると、段々と事態が見えてきて、対処も考えられるようになってくるものです。次の漢字は、「挑」です。手を振って、「いどむ」のです。手を振るとなぜか元気が出るものです。

さて、これで漢字は終わりです。辛い兆しから、目を使って、眺め、足を使って、逃げ、手を使って挑むというお話です。人間にはまだ、使えるものがあります。口や耳もありますね。挑む前に、仲間を増やしてください。仲間を増やすためには、コミュニケーションが必要です。

私の今学期の目標は、皆さんの顔と名前を一致させることです。今550人ほど生徒がいますが、100人ほどしか自信がありません。挨拶プラスワンで、皆さんとコミュニケーションをとっていきます。2学期も、よろしくお願いします。以上、2学期の式辞とします。 


16:48
2019/07/22

7/19 終業式

| by ebihara-y
7/19(金) 1学期終業式
 梅雨明けが見込めず、ニットセーターや長袖シャツの生徒も多い中、今年は夏季休業に入ります。
以下、終業式の式辞です。
 1学期の終業式にあたり、お願いと言葉を一つ紹介する。
 4月以降、「生徒さん良くなりましたね」「落ち着きましたね」と皆さんのことを褒められる言葉をいただく場面が数回あった。特別な人からではありません。バスの運転手さんや、近くの公民館の方、御近所の方々です。この学校のことを数年見ていらっしゃる方々です。私も、みなさんと生活していて、同様に感じている。
 これは、誇りに思っていい。だから、今年は、「佐倉南には、落ち着いた学びがあります。」と宣伝しようと決めた。

 でも、若干不安はある。それは、ここにいる皆さんは、「佐倉南の…」という枕詞、ネームプレート、看板をつけて生活している一連托生の仲間です。一人一人が、その評価を上げる努力をすれば、もっと力強い集団になるはずなのにという思いです。看板を磨く努力を惜しまないでほしい。3年生は、これから社会からの評価を一人一人が受けます。
2年生は、1年後。1年生は2年後です。一人一人が、内面を磨く努力をしてください。
 

 二つ目のお話し。人の人生には、二度、精神的に危うい時期があるという。

 一度目は、皆さん中高生の時期。二度目は、私の年代。体力が落ちるなど様々な限界、お仕舞いが見えてきながら、余裕はなく、責任は増して、トラブルにも見舞われるという時期です。

 一度目の皆さんの思春期という時期は、多くの可能性に満ち溢れている時期です。一方で、経済的には非力で、実際にできることは限られます。可能性と現実の間でもがき苦しむ時期です。
 また、同じ年というだけで、集団で暮らします。お互いに磨きあい、切磋琢磨できれば、伸びるのですが、他人と比較して、劣っていると思うところに心が奪われてしまう時期でもあります。

 高校生は、中学生でのそうした焦りや空回りから、少し落ち着いて、自分自身が越えるべき壁の先が少しずつ見えてくるという時期のような気がします。
1年生は、まだ中学校でのもがきが続いているようにも見えます。夏休みに、他人と比べる人生ではなく、自分自身の人生を見つめる機会を持ってもらいたいと思います。2年生は、将来を見据えて、力を蓄える時期です。3年生は、結果を求めて、奮闘してください。
 最後に、言葉を一つ紹介します。

英語です「レジリエンス」。困難に打ち勝つ力、逆境を何とか乗り越える力という意味です。皆さんも一つや二つ逆境と呼べる体験を乗り越えた経験があると思います。その体験を思い出すと、次の3つのことをやっていると思います。

  お手本をたくさん見つけて、私にもできるかもしれないという思いを積み重ねること。
  うまくいった体験を、やればできるという思いにして、積み重ねる事。
③ 応援してくれるサポーターへの感謝を積みかさねること。感謝とはポジティブ感情です。

今年は44日間の夏休み。学校という切磋琢磨から少し離れ、でも、看板は忘れないで、「お手本」「やればできる自分」「感謝」の3つを積み重ねて、自分の強みとし、人生の困難期を乗り切ってほしいを思います。

 以上、式辞とします。


16:13
2019/06/13

授業観察①

| by ebihara-y

先週から、先生方の授業観察を始めました。1時間全てを観察します。改めて、高校で行われている授業内容を通じて、高等学校教育の目的である「義務教育として行われる普通教育の成果をさらに発展拡充させて、豊かな人間性、創造性及び健やかな心身を養い、…一般的な教養を高め、…社会の発展に寄与する態度を養うこと(学校教育法第50条から抜粋)」が体系的に行われてることを実感します。第1弾として、6つの授業を紹介します。

○2年英語。1年生からオールイングリッシュで進めている。予習(英文写しと単語調べ)の確認から始まる。ほぼ全員がやってある。本文の概要を生徒に次々と質問。Repeatafter meでは、ほぼ皆声を出している。列ごとにstand upしての確認。生徒が「概要がわかって読めている」ことに自信を持てているのがわかる。

○3年物理。黒板に「未知の電子回路を分析しよう」とあり、電流、電圧、抵抗の関係(オームの法則)を、2人1組の実験を通して理解させようとする課題。はじめは先生の問題に答えていく形であったが、最後は隣の班に、問題を出すという展開。問作は、答えを先に作ってから問題に行き着くという逆の思考が必要となる。理解の定着を図るのによい作業である。

○1年芸術。書道の授業。始業5分前にはみな墨を磨り始めている。「古典」「臨書」「拓本」という書道の基本が生徒との問答でよくわかる。説明した内容を細字で半紙に書く。他の生徒の半分のスピードの生徒もいる。チャイムが鳴ってしまった。しかし、ゆっくりだが最後までやりとげ提出することができた。

○2年男子体育。チャイムと同時に始まる。準備体操、シュートのテスト、5対5で攻守の練習、3分ゲーム数試合という展開。30秒間でシュート0回の生徒もいる。バスケ部の生徒はさすがの動き。ゲームでは、できる生徒ができない生徒をよくフォローしてチームを作っている。先生は、そこをよく褒めた。絶えず声掛け、アドヴァイスが飛んでいる。生徒の名前を全員覚えているのはさすが。

○3年選択古典。宇治拾遺物語。読み→訳→まとめという展開。生徒に質問しながら、丁寧に訳していく。古語や古文の解釈から、人間の行動の心根の部分を、生徒につかませようとさせる授業。

○2年英語。こちらも1年生からオールイングリッシュで進めている。生徒は、英語での説明や質問にも、キーワードから何とか要求を導いて先生に付いていけている。フェルメールの絵画「首飾りの少女」を紹介する英文。3~5分で次々と作業が変化する。2人組の演習。お互いを頼らずペアワークが良く機能している。全員音読の前に、「姿勢を正して」の掛け声がいい。


15:35
2019/05/27

保護者会総会

| by ebihara-y
5/27
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25日(土)は、授業参観と保護者会総会が開かれました。保護者会総会では、予算決算の承認、役員改選とともに、教室等のエアコン設備について、県からの補助決定に伴い、保護者会冷房設備運営費に関する規程の改正が行われました。
暑さの中、参加いただいた保護者の皆様、ありがとうございました。授業参観・進路講演(奨学金等進学資金ガイダンス)も例年より多くの参観者があり、教室の生徒もうれしそうでした。

 以下、保護者総会でのあいさつ(要旨)です。

○校長の篠木です。学校を代表して一言ご挨拶させていただきます。本日は、御多用の中、またお休みのところ、授業の参観、保護者会総会への出席をいただきまして、ありがとうございます。また、日頃から学校を物心両面から、支えていただいていること、まずは、感謝申し上げます。

○学校の方は、中間テストが昨日終わりまして、教育課程上は5分の1が終わったということになります。1年生の担任は生徒から「上級生にこわそうな人がたくさんいると心配していたが、そうではなかった」と言われたそうです。また、バス会社や近隣の方からも、生徒が見違えるようになったと言われるようになりました。このように学校は、落ち着いた学習環境を維持して、何とかスタートが切れたと感じています。

○世の中に目を向けていくと、元号が変わって、これまでの数十年とこれからの数十年を比較して、どうなっていくかを考える数日間がありました。「令和」の時代を、平和になってほしいという願う一方で、変化が激しく予測が不能の時代として、その中で主体的に生きる力を要請することを求める声も大きくあります。

○一つ受け売りの話をします。皆さん、年齢を3で割ってください。人生時計という話で、人生を24時間に例えると、18歳は朝の6時になります。今はもう明るいですが、季節によってはまだ夜明け前です。生徒にも、先の目標が見えている者、まだ眠っている者もいます。同じ時刻ですが、行動は多様です。いずれにしても、これから出勤して仕事という年齢です。私は午後7時半ですから、残業をしているような状況です。

○高校教育も、教え方の改革であるとか、働き方改革であるとか、随分と様々で、具体的な改革が求められておりますが、「人は人によって人になる」という教員としての誇りの原点を見失わずに、今年一年、「生徒の皆さんが、希望を見失わず、誰からも大切にされる良き人生観を確立していける」実践の積み重ねをしていきたいと思っています。

○過ごしやすい時期から、夏の暑さも心配される時期になりました。今日の議題の中で、教室のエアコン維持の負担についてもございます。よろしくご審議くださりますよう、お願い申し上げます。


15:23
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