<ライフル射撃部>
皆さんこんにちは、ライフル射撃部です。
祝 団体・個人 全国優勝!
7月28日から31日まで、広島県山県郡安芸太田町の「つつがライフル射撃場」で、
「全国高等学校ライフル射撃競技選手権大会」が行われました。
今年の夏も、広島は例年通りかそれ以上に暑く、冷房もないなか選手にとっては大変
過酷な環境での競技となりました。
初日、7月28日は、開会式と公式練習が行われました。
開会式は、場所を変えて「戸河内ふれあいセンター」で行われました。

公式練習の模様です。
皆、本番で自分が撃つ射座で、標的の位置や高さ等の確認を行い、最終調整に入ります。

7月29日、いよいよ競技が始まります。 この日は、
団体競技が行われました。
団体戦は、3人の選手が射撃を行い、その合計点を競います。
中央の13的が本校選手、
一人目です。

本校選手、いち早く準備を整え、順調に試射を行い本射に入ります。
一般的に、全国大会というのは皆が緊張して、普段の実力より点数が出ない傾向があります。
本校選手も緊張のためか9点台を多く撃ち、また酷暑の中で汗を拭ったりに時間をとられ、
最終シリーズでは残り時間が厳しくなったりしましたが、深い10点も多くあり、最終的には
617.0点と自己ベストとそれほど変わらないまあまあの点を撃つことができました。

11的の白いジヤケットの射手が、本校
二人目の選手です。

普段通り、いち早く準備を整え、丁寧に立ち位置の確認とサイト調整を行い、本射に入ります。
一発一発、丁寧に撃っていき、今回は外しが一度もありません。
深い10点が多く、結果631.2点で
団体・個人得点、大会新記録です。

27的、黒い射撃ジャケットの射手が本校
3人目の選手です。

いつも通りに試射を行い、25発撃って一発も外しがありません。
順調に射撃を行っていましたが、3射群目、広島の一日で最も暑い時間帯の炎暑のなか、
汗で眼鏡が濡れて標的が見えにくい状況に追い込まれました。
結果は629.2点と間違いなく最上位の点数ですが、普段コンスタントに630点以上を出している
本人としては納得がいかない結果であったようです。
結果は、3人撃ち終わって第1位、ビームライフル男子団体優勝を勝ち取りました!
7月30日、
女子個人戦です。一番右、35的が本校選手です。

試射では31発撃って、一発も外しがなく順調に本射に入ったかに見えました。
このままいくかと思われましたが、前日に射撃ジャケットのボタン調整を行って違和感があった為か
或いは緊張の為か、第1シリーズで8点9点を2発ずつ撃って失点がかさんでしまいました。
その後はまあまあの点を出したのですが、取り戻すまでは及ばず407.6点と実力を発揮することが
出来ませんでした。この選手は、418点を撃つ実力があるだけにに大変惜しい想いです。

7月31日、最終日、
男子個人戦です。 射撃順は、団体戦と同じ順番でした。
本校選手、
一人目は23的です。

会場はSB射場に仮設で的を並べ、均等間隔に標的が並んでおらず、また前回の団体戦とは違う射座で
ある為、立ち位置を決めるのが難しい状況でした。 第1シリーズ、少し中央より左に立ち過ぎており、
斜めに撃つ形となりました。 射座後方に呼んで修正させ、その後はまあまあの点数を出しましたが、
第1シリーズの98.9が響いて、最終的には613.4点でした。
決して悪い点数ではありませんが、この選手は620点以上を撃てる実力があるだけに惜しいところです。

男子個人、本校選手
二人目は32的です。
団体戦で個人得点大会新を撃っているだけに、個人戦も期待されます。

いつものように、立ち位置とフォームを確認し、丁寧にサイト調整を行い本射に入ります。
ところがどうしたわけか、本射、初弾、なんと9.7を撃っていきなり外してしまいました。
普通なら、ここで動揺して崩れてしまってもおかしくないところですが、
その後は何事もなかったかのように深い10点を多く撃ち、一発も外すことなく撃ち終えました。
終わってみれば、団体戦よりも高得点の631.4点で、またもや
個人戦本射、大会新です。
この後は、ファイナル(決勝)で上位8人による決定戦に臨みます。

本校選手、男子個人戦
3人目は28的です。
団体戦の自分の点数に、本人としては納得のいかない様子(十分に高得点でトップレベル)でしたが、
個人戦はどうでしょうか。

いつものようにフォームを確認し、試射を行います。試射は、23発撃って一発も外しません。
本射に入り、第1シリーズで一発だけ外しますが、いつものように深い10点を多く撃ち、
630.9点でやはり
個人戦本射、大会新で余裕でファイナル(決勝)にすすみます。

いよいよ上位8人による男子個人
ファイナル(決勝)です。
ファイナルは、本戦を通過さえすれば全員がゼロからのスタートで、本戦の点数は順位に反映されません。
抽選の結果、本校のフアイナリスト2名は、レンジBとレンジCで並んでいます。

準備を整え、試射を行います。

試射の後、アナウンサーにより全員が一人一人観客に紹介され、
ファイナルに対する各自のコメント・意気込みが発表されます。

紹介される間は、銃を置き、観客に顔を向けなければなりません。
ファイナル第1ステージです。
第1ステージは、1シリーズ(5発)を2シリーズ、つまり2回(計10発)行います。

第1ステージが終わった段階で、そこまでの合計点と順位がアナウンウされ、その後は2発撃つごとに
最下位の選手が一人ずつ脱落していく生き残りゲームのような
第2ステージに入ります。

第1ステージが終わった時点で、レンジCの本校選手が1位、レンジBの本校選手は8人中の6位です。

第2ステージ前半はレンジCの本校選手が1位を維持し続け、レンジBの本校選手は8点台を撃ったり
して、このまま6位程度に終わるかに思われました。

第2ステージ中盤、レンジHの選手が1位に躍り出ます。
その選手は、本校選手以外で唯一630点台を撃っており、有力なライバルです。
レンジC本校選手は僅差で2位につけています。

全員が一発撃つごとに点数が読み上げられ、順位・得点差・「次の一発で何位が決まる」等の
アナウンスが入り、観客の大声援の中、選手は大変なプレッシャーの中での競技を強いられます。
ですから、特にファイナルでは射撃の技術のみならずメンタル面での強さが大変重要な要素になります。

第二ステージ後半、先ほど1位だとアナウンスされた選手が、直後に大きく外してしまいました。
レンジCの本校選手が1位に返り咲き、またレンジBの本校選手も深い10点を多く撃って順位を
急速に上げます。

最終盤、高得点を撃ち続けたレンジBの本校選手が逆転で1位に躍り出ます。
最後は、本校選手同士2名が残り、1位・2位が決定するかたちになりました。
レンジBの選手がリードのまま、最終弾は同点(上記写真)で終わり、順位が決定しました。
いずれも本校選手、レンジBが
BR男子個人優勝、レンジCが
BR男子個人準優勝です。

メダリスト、3名です。 左の2名が、優勝・準優勝の本校選手です。

団体の閉会式です。
BR男子団体優勝の本校に、賞状・優勝旗・優勝杯が授与されます。



続いて、個人戦の表彰です。
BR男子個人、優勝・準優勝の本校選手に、選手権証・優勝杯・トロフィー・メダルが授与されます。


続いて、NHK杯です。 AR・BRの男女各団体優勝チームにトロフィーが授与されます。

最後にBR団体優勝の副賞として、㈱興東電子より本校にビームライフル一丁が授与されました。

今回、本校選手は、全国高等学校選手権大会と言う晴れ舞台で、期待通りの大変素晴らしい結果を出すことが出来ました。この一年間、選手たちは射撃技術はもとより、メンタル面での成長が著しかったように感じています。
高等学校の大会は極めましたが、この後は国体があります。選手たちは、次の目標に向け、更なる飛躍を目指して練習を続けていきます。