校長挨拶

校長あいさつ

 

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千葉県立大多喜高等学校のホームページをご覧いただきありがとうございます。

 本校は125年前の明治33年、西暦1900年に県下3番目の県立学校として創立されました。古くは大多喜城藩校の明善堂から発し、明治・大正期の旧制中学、昭和の新制高校の時代を経て、これまで2万人を超える卒業生を世に送り出し、数多の優れた人材を輩出しています。その連綿と受け継がれてきた伝統は、平成に続き令和の現在においても、学校が「学びの場の中心」として、人的・物的資源を地域に還元し寄与しています。

 開校時の初代千葉縣大多喜中學校長 村上 孚光(さねみつ)先生は、長州藩出身で、藩校 萩「明倫館」に於いて学ばれ、師である吉田松陰先生の薫陶を受けました。漢学者の誉高く、晩年は公家や華族(西園寺家・藤堂家)の子息に漢学を教授するほどでした。

 校訓『大中至正』は、初代村上校長が萩「明倫館」で学ばれた、儒教の一つである陽明学の祖「王陽明」の「伝収録」を典拠としています。その意味である「不偏不党で極めて公正であり偏らぬ真っ直ぐな心」に根ざした教育は、脈々と令和の時代においても引き継がれています。

 校舎は大多喜城下に位置し、春には桜樹に咲きほこる桜一色となり、秋には古木の葉が朱に色づきます。このような環境の中、生徒たちは文武両道を極めながら学校生活を送っています。令和6年度より、将来、地域で活躍できる人材の育成のため「教員基礎コース」を開設しました。(詳細は、サイト内の生徒の活動をご覧ください。) 

 生徒は自主・自立の精神に則り、お互いの価値観や性格を尊重し、「成熟社会」に相応しいありのままの自分でいることのできる唯一無二の学校です。

 教育目標「地域創生リーダーの育成」の下、「総合的な探究の時間」の中での「大高探究」や「教員基礎コース」等の学習では、伝統文化への気づきや倫理観・道徳観を高めるプログラムが用意され、情緒力や人間力を高める教育活動を展開しています。

 大多喜高校は “Think globally, act locally” の視点に地域と共に歩む学校づくりを推進しています。今後とも、本校の取り組みに注視していただければ幸いです。ご期待ください。 

                                              第41代校長

                                              福田 茂博