校長日記 日々雑感

2019年5月の記事一覧

<221>日々雑感(中間考査終了について)

 本日は、5月としては気温が高いものの、湿度は低く、空気がからっとしており、快適な一日となりました。
 1学期の中間考査も本日をもって、3日間の日程を無事終了しました。考査の感触はいかがであったでしょうか。
 考査終了後、昇降口の下校様子を見ていると、多くの生徒たちは「やっとテストが終わったという」開放感からでしょうか、すがすがしい表情でした。
 多くの人たちは考査の点数にこだわると思いますが、考査結果は各科目の現状の理解度のバロメーターになります。「自分の苦手とするところはどこにあるのか」といった各自の弱みを発見することにも考査結果を役立ててください。明日以降、答案が返却されていくと思いますが、くれぐれも点数だけで一喜一憂することのないようお願いします。
 

<220>日々雑感(登下校の安全について)

 本日は中間考査2日目です。校舎内を見まわっていると通常より早く登校している生徒が多かったように感じました。テスト直前の見直しは効果絶大です。良い結果が出ることを期待しています。
 ところで、昨日川崎市内でスクールバスの児童らをねらった痛ましい事件が発生しました。このことを受けて、本校では考査時に行っている下校指導(教職員による最寄駅前の見守り活動等)を強化しました。
 安全に絶対はありません。先生方の見守りを強化するといっても限界があり、パーフェクトではありません。「自分の身は自分でしっかり守っていく姿勢」も大切です。外出することも含めて、単独の登下校は避け、複数で移動するようお願いします。また、不審な人を見かけたら「急いで、その場から離れる」ようにしてください。

<219>日々雑感(1学期中間考査始まる)

本日は厳しい暑さがやわらぎ、5月としては気温が高いものの昨日よりは過ごしやすくなりました。
 本日より3日間の日程(28日から30日まで)で1学期中間考査が始まりました。しっかりとした準備のもと、考査に臨んでいるでしょうか。中には事前準備不足の人もいるかもしれません。
 あきらめは禁物です。定期考査は出題範囲が限定されています。やれば必ず効果があらわれるはずです。午後の時間帯を有効活用しましょう。
 社会人の場合、同時進行でいろいろなことをかかえており、時には本番直前の数時間前にやらなくてはならないこともあります。短時間で集中して取り組むことも大切です。
 

<218>日々雑感(真夏日到来について)

 先週末から日本列島は広く高気圧に覆われ、日本各地で5月としては異例な高温を記録しています。北海道の東部では山越えの風が熱を帯びるフェーン現象の影響で35℃の猛暑日となりました。
 北海道だけではなく、関東各地でも高温状態が続いており、こまめな水分補給、適度な休息等、熱中症等の高温対策をよろしくお願いいたします。
 明日から3日間の日程で、中間考査が始まります。直前の試験勉強等で睡眠不足になる場合も考えられます。体調管理にはいつも以上に留意して、万全の状態で考査に臨んでください。

<217>日々雑感(全国高等学校長協会・研究協議会について)

 本日は、5月22日(水)に大宮ソニックシティホールで行われました「全国高等学校長協会・研究協議会 第1日目」について紹介します。
 本協議会の中で、脳科学者として著名な茂木健一郎氏を講師としてお招きし、「脳科学からの高等学校への期待」という演題で講演が行われました。
 この茂木氏の講演の中で特に印象に残ったことは、「AIと人間の関係」でした。近年のAIの発達は著しくて、囲碁・将棋といったボードゲームではAIがプロ棋士の棋力を超えるといった事例も報告されています。
 茂木氏の指摘によれば、ディープラーニングの手法によりAIに対して評価関数を明確にし、大量のデータを入力していけば、人間の能力を超えることができるそうです。ところが評価関数を明確にする仕事は人間にしか行えないことで、AI自身ではできません。
 たとえば、「幸せな人生とは」といった問いに対して、多様な指標があります。「経済的な豊かさ」をあげる人もいれば、「心の豊かさ」をあげる人もおり、人によって様々です。価値観の多様化によって評価関数をしぼりにくいのは確かです。
 評価関数を絞り込む作業は人間固有の領域で、プログラムを組んでいく人間の価値観が反映されます。だからこそ、頭が柔軟な高校時代にいろいろなことを学び、多様な価値観を形成するに必要ないろいろな素材を習得していくことが重要なのですね。
 

<216>日々雑感(音楽Ⅰの授業について)

 本日は5月17日(金)に行われた「1学年の音楽Ⅰ」の授業について、紹介します。本授業は「発声練習」、「『翼をください』の歌唱練習」、「ハンドベルによる演奏」の三部構成になっておりました。
 「発声練習」の段階から多くの生徒は口をたてにあけ、意欲的に声を出していました。
 「『翼をください』の歌唱練習」では授業担当の先生のアドバイスにしたがい、透明感のある歌声を音楽室内に響かせていました。
 「ハンドベルによる演奏」ではグループ単位で誕生日を祝う歌として有名な『ハッピー バースデイ トゥユー』の曲演奏に熱心に取り組んでいました。ハンドベル演奏で圧巻はトレモロの演奏でした。トレモロはイタリア語で「ゆらぎ」という意味であり、単一の高さの音を連続して小刻みに連想する技法で曲想に深みをもたらします。ハンドベルの演奏練習の始めの段階では、大部分の生徒は手首に力が入りすぎて、音色が固い感じがしました。ところが、授業の最後をかざる各グループの演奏発表の時には手首の力が適度に抜け、手首の振幅が大きくなり、柔らかみをもった美しい音色になりました
 ちょっとしたことに注意するだけで、ハンドベルの音色は激変するのですね。

     

<215>日々雑感(数学Ⅰの授業について)

 本日は、5月16日(木)3限に行われました「1学年の数学Ⅰの授業」についてふれます。
 本授業は「乗法公式を理解する」といった目標で進められておりました。授業担当の先生は、「公式は楽に正答へたどりつくことができる便利なものです。ただし、公式をただ丸暗記して使うことによって、かえって混乱してしまうことがあります。数学において最も大切なことは公式が導き出される過程を理解することです。」といった内容を強調されていました。
 数学は理路整然とした筋道が明確になっている学問です。時には公式を度忘れしてしまうこともあります。そういったときに力になるのが、なぜこの公式ができたのか、公式が導き出されるまでのプロセスですね。乗法公式のベースにあるのは、式の展開の基本です。基本に立ち返ることは、あやふやな公式の記憶に頼るより、ケアレスミスの防止にも役立ちますね。
  

<214>日々雑感(コミュニケーション英語Ⅲの授業について)

 本日は、5月15日(水)6限に行われました3学年のコミュニケーション英語Ⅲの授業について紹介します。
 本授業では英語の文の構造を理解するために、「動詞と助動詞」に注目することに主眼がおかれていました。担当の先生は、いきなり正答を示すのではなく、生徒一人一人に対して自力解決するよう促していました
 21世紀の教育では、正答をただ暗記するのでなく、今まで学んできた既有知識等をつかって、自分たちの力で問題解決する姿勢が重視されています。
 担当の先生の「英語を日本語に訳す場合、いろいろな表現の仕方があります。答えは一つではありません。自分ならではの表現を大切にしてください。」といった言葉が印象的でした。個人で考える時間が十分に確保されていた授業でした。
  

<213>日々雑感(生徒総会について)

 本日の午後の時間帯に本年度の生徒総会が行われました。
 生徒会行事の中でもっとも重要なものと位置付けられている生徒総会です。それは、生徒たちの考えを直接学校に向けて提案できる場だからです。
 18歳で選挙権を行使できるようになりました。社会の流れが若者の早い段階での自立を求めています。
 高等学校の時期に民主的運営方法を学ぶことは大切なことです。民主的な運営とは、「いろいろな考えを組み合わせて、よりよい考えを導きだす」ことです。集団で知恵を出し合うと一人では考えつかないような素晴らしい考えが出てきます。
 「生徒の、生徒による、生徒のための生徒会活動」が充実した学校生活を送るための基本です。
 高校時代の生徒会活動は、高校生が社会人になってから、国民として、県民として、また、市民として、しっかり責任を果たせる立派な大人になるための基礎力を養う場と考えております。
 本校の本年度の生徒会本部、委員会、部活動などの活動内容と予算は、この生徒総会で決定しました。
 今回のこの生徒総会を出発点として、この流山北高校の生徒会活動がより民主的な方向に活発化することを期待しております。
     
 

<212>日々雑感(スマートサイクルちばについて)

 本日の登校時に本年度第2回目の「スマートサイクルちば」が行われました。流山署からも、交通担当の署員の方が、公務ご多用の中にもかかわらず、来校していただきました。有難いことです。
 今月に入ってから、痛ましい交通事故が日本各地で発生しています。
 交通事故は他人事ではありません。私も含めて、いつ自分達にふりかかってくるかもしれません。常に当事者意識をもって、交通事故の被害者にも加害者にもならないよう、気を引き締めて自衛(自分の身は自分で守る)につとめましょう
 特に歩きながらのスマホ操作、自転車に乗りながらのスマホ操作は厳禁です。スマホの画面を見ることによって、周りに対して、人の注意力は著しく低下してしまいますから。