校長日記 日々雑感

2018年9月の記事一覧

<76>日々雑感(文化祭2日目 一般公開)

 本日、文化祭の一般公開が行われました。台風24号が秋雨前線を刺激した関係で、午前中から小雨が降るあいにくの天気でした。
 生徒会役員生徒をはじめ、多くの生徒(もちろん顧問の先生方等)は、午前7時30分前に登校し、準備に力を注いでおりました。有難いことです。
 保護者会の方々も、ご多用の中、足元の悪い中、本校のために足を運んでいただき、飲食関係の販売をしていただきました。ご協力に感謝申し上げます。
 また、高校生認知症サポーター養成講座では、流山ケアセンターをはじめ、江戸川学園おおたかの森専門学校、流山北部包括センターの諸機関の方々のあたたかいご協力をいただき、誠にありがとうございました。
 この2日間の文化祭で、「おもてなしの心」を発揮することができたでしょうか。多くの生徒達は来客の方々を満面の笑顔で迎え、「ありがとうございました」と感謝の気持ちを表していました。笑顔と「ありがとうございました」の言葉は、人間関係を良い方向へもっていく潤滑油となります。
 本校の生徒には「人に不快感を与えないマナー」だけでなく、一歩進めて、「相手が心地よくなるにはどう働きかけをしたらよいのか」といったホスピタリティの言動の習得まで高めてもらいたいと考えております。この文化祭の経験はきっと、このホスピタリティの世界へ導いてくれる一助になったことと思います
 ご多用の中、本校の文化祭にご足労いただいた方々に御礼申し上げます。
              

<75>日々雑感(文化祭 初日)

 本日は、文化祭(星河祭 文化の部)初日について、紹介いたします。
 午前中に文化祭オープニングが体育館で行われました。このオープニング 校長挨拶の中で、次の三つのことを柱に置いたお話をしました。
 1 文化祭事前準備の頑張りについて
 この文化祭の本番を迎えるまで、多くの生徒たちが頑張ってきました。特に生徒会役員は連日、大変な思いで準備を進めていました。頭が下がる思いです。
 また、皆さんに知っておいてほしいことが、各顧問の先生方のあたたかい心のこもった後方支援です。昨日、生徒完全下校の午後7時以降に各会場の環境整備に配慮している先生方の姿を忘れてはいけません。見えないところで、いろいろな方々の力があってこそ、文化祭は成立しているのです。
 2 画竜点睛を欠くことがないように
 物事で大切なのは、最後の仕上げの部分です。これまで多くの生徒たちが頑張ってきたのはよくわかります。ところが、本日からの2日間で、ちょっとした気のゆるみからルール違反をし、周りの人に不快な思いをさせ、今までの頑張りを台無しにしてしまうことにならないようにしてください。これからの2日間が文化祭の画竜点睛にあたります。心して無事、「思い出に残る立派な文化祭であった」というゴールにたどりついてください。
 3 おもてなしの心、日本の心を大切に
 自分が置かれたそれぞれの立場で、「おもてなしの心」を発揮してください。「来客の方々に心地よい思いをしていただくには、どうしたらよいのか」、常にこのことを念頭において、文化祭に臨んでください。この「おもてなしの心」は社会人基礎力の一つになります。新たな自分を発見する充実した2日間になることを期待しております。
 本日は、ステージ発表を中心にまわってみました。吹奏楽部の演奏、軽音楽部のライブ、有志によるダンス、有志による沖縄舞踊・エイサー、どれも力のこもった良い発表でした。今までの練習の成果がよく出ていました。明日もこの調子で、来客の方々に感動を与えてください。
        

<74>日々雑感(文化祭準備2)

 本日は、終日、文化祭準備でした。本番に向けて最後の追い込みです 。下校時間を延長して、準備にとりかかっている生徒が多くいました。
 昨日、ふれました「おもてなしの心」について、追記いたします。
 鎌田洋氏が書かれた書籍に『ディズニーおもてなしの神様が教えてくれたこと』があります。この本を読まれた方は多数いらっしゃることと思います。この書籍の中で、鎌田氏は「サービス」とは相手が気づく前提で行うもので、「おもてなし」は見返りを求めないホスピタリティの精神で行うものと定義されています。
 近年、この「ホスピタリティ」という言葉がクローズアップされていますが、私は見返りを求めない行動こそが「ホスピタリティ」の中核をなしていると考えております。
 不思議なもので、私たちの体の中には、「人のために尽くすことに大きな充実感と喜びを感じる遺伝子」がインプットされていると思っています。
 公共交通機関等でお年寄りに座席を譲った経験があると思います。その時、そのお年寄りから「どうもありがとうございます」といった感謝の言葉をいただいた時に、何とも言えない喜びを感じたことと思います。「小さな親切を受けた側が感謝し、小さな親切を行った側も満ち足りた充実感を感じる」、この相互満足、win・winの関係が「人と人との絆」を深めていくものだと思っています。
 明日からはじまる2日間の文化祭の中で、ホスピタリティの根本をなす「相手を安心で幸福な気持ちにするために自分はどうしたらよいのか」を常に頭の中で考えて、行動してみてください。きっと今まで体験したことがない充実感がこみあげてくるはずです。
 文化祭の成功をお祈り申し上げます。
     

<73>日々雑感(文化祭準備1)

 本日より、第34回星河祭 文化の部(文化祭)の準備のため、特別日課になりました。
授業を2こま行い、その後、全校集会が実施され、全校生徒間で文化祭の意義、諸注意等を確認しました。
 生徒指導主事から、文化祭の意義として「日頃いろいろな教育活動から学んだ成果を中学校、他校、地域等の方々に発表する」といったことがあげられました。
 「本校の教育活動によって、自分たちはこれだけ成長しているんだ」といったことを生徒自身の言動で外部に示していくことが重要であると私も考えています。そのためには、来校していただいた方に心地よさを提供することが大切ですね。
 東京オリンピック招致のプレゼンで有名になった「おもてなしの心」が、この心地よさにつながると思います。
 東京ディズニーランドの関係者の方々が開園以来、実行している「おもてなし」の一例として、「園内の徹底した清掃」がよくあげられます。園内にゴミ一つ落ちていない、美しい環境が東京ディズニーランドのセールスポイントの一つになっています。
 私が、かつて東京ディズニーランドを訪れた時に、小さな女の子が、買ったばかりのポップコーンを落としてしまったことがありました。その時、お掃除キャストの方が、即座に嫌な顔をせず、にこやかな表情で対応していました。こういった小さな子も大切にする心配りに「またディズニーに行きたい」といったリピート率の高さの秘密があると感じています。
 本校の文化祭においても、校内環境の素晴らしさ、生徒たちの丁寧な対応等、いろいろな場面で「おもてなしの心」を見せてほしいものです。
     

<72>日々雑感(コミュニケーション英語Ⅱの授業)

 本日は、2学年のコミュニケーション英語Ⅱの授業を見学しました。
 授業の冒頭で、英単語の小テスト(10題)が実施されました。単語力の強化には、インプットだけではだめです。適度なアウトプットする機会が大切です。小テストによって、理解されている単語と記憶が不鮮明な単語が明確になります。点数にこだわることについて、もちろん否定はしませんが、うる覚えの単語の再確認をしっかりしてください。減点されたところをチェックして、そこを集中して学習する姿勢が不可欠です。
 三連休明け、文化祭の準備等で忙しい日々を送っていることも影響してか、疲労感をただよわせている生徒もおりました。こういった疲れて、気がのらない時の過ごし方が重要です。昼食後の5限の授業というつらい時間帯でしたが、積極的に挙手をして、発表している生徒もおり、「やるではないか」と感心いたしました。学校行事と勉学の両立を果たしてこそ、一段上に成長していくことができます。
 
  

<71>日々雑感(数学Ⅱの授業)

 本日は、2学年の数学Ⅱの授業を見学しました。
 本授業では「対数の性質」を取り扱っておりました。数学が苦手になったのは、対数のところからだという発言が多くあります。確かに指数はイメージしやすいですが、対数では、日常生活の中でほとんど使用しないlogといった記号をつかうことから、具体的なイメージがつかみにくいと思います。
 そこで、本時では「a(底数)を何乗(対数)したらb(真数)になるか」といったことを具体的な数値をつかって、わかりやすい解説がなされていました。「2を何乗(対数)したら8になるか」といいかえれば、何乗(対数)の数値は3と容易にみちだすことができます。誰もが抽象的思考より、具体的な思考の方がとっつきやすいはずです。特に数学に苦手意識をもっている皆さんは、具体的な思考をおすすめします。
 数学が得意な生徒に向けて、発展的な問題も用意されていました。難問に対しても、めげることなくチャレンジして、見事、自力解決している生徒もおりました。感心しました。
 対数の考え方は、経済学等でもよくつかわれます。文系には数学は必要ないという時代は終わりました。ある大学では入試に数学を必須とすることを明言しています。先人が築き上げた知的財産を大切にして、今後の生活に役立ててください
  
 

<70>日々雑感(地理Bの授業)

 本日は、3学年の文系クラスの地理Bの授業を見学しました。
 本授業は、アクティブラーニング(主体的・対話的で深い学び)の形態がとられており、グループ単位で「世界各国(イタリア、スペイン、中国、インド等)の食文化」を柱において、ICT機器等を活用して調査が進められていました。
 食文化には、気候・地形・土壌等といった自然環境及び宗教観・今までの慣習等といった社会環境といった諸々の条件が関連してきます。
 例えば、北ヨーロッパは平均気温が低く、かつて氷河期に氷河におおわれていたことから、腐植がすすまず、一般的に土地がやせており、稲作、小麦の連作に不向きといわれています。このような自然条件から北ヨーロッパの食文化はライ麦に代表される黒パンが主流となっており、米食は根付きませんでした。一方、平均気温が比較的高い地中海沿岸国では米食があります。スペインのパエリアはシーフードの米食として有名ですね。
 自らが課題を設定し、協働しながら探究し、人前でその探究成果を発表するといった手順は、今後ますます重要とされています
 10月上旬の発表の時が楽しみですね。
     

<69>日々雑感(英語の授業)

 本日は、3学年のコミュニケーション英語Ⅲの授業を見学しました。
 本授業では、「自然豊かな小笠原諸島の特色」をテーマとして授業が進められておりました。小笠原諸島は他の大陸から孤立していることから、動植物が小笠原諸島独特の進化過程を経ており、「東洋のガラパゴス」と呼ばれております。オガサワラオオコウモリ、ムニンツツジ等の固有種で有名ですね。2011年(平成23年)に世界自然遺産に登録されました。
 本校では英語の授業は習熟度別で展開されており、一つの講座が少人数となっていて、目がよく行き届くシステムになっています。教師生徒間、生徒同士でよく会話がなされており、双方向性に配慮した授業でした。
    

<68>日々雑感(国語総合の授業)

 本日は、1学年の国語総合の授業を見学しました。
 授業冒頭では、いつも通り、漢字小テスト(第31回)が実施されました。この漢字小テストはルーティン化されており、生徒たちはよく取り組んでおります。久遠(くおん)といった漢字は、日常生活では、それほど使わない漢字ですね。
 本授業では、川上弘美氏の小説「水かまきり」が取り上げられていました。この「水かまきり」では、高卒でありながら、投手としてプロ野球ドラフト一位に指名された青年が入団4年後に利き腕の怪我により、自由契約となり、失意のどん底であえいでいる様子が描写されています。
 この青年が、釣餌屋で偶然、水かまきりを見つけ、死んでいると思っていたこの水かまきりが実は生きていることがわかり、ネガティブな方向からポジティブな方向へと、この青年の心情が変化していく様子が表現されています。
 本時では、この青年のつらい状態の読み取りが中心に行われていました。いろいろな小説を読むことによって、登場人物の様々な経験を追体験することができます。この授業で学んだ登場人物の心情の読み取り方を他の小説でも試してみてください。間接体験ではありますが、小説を読むことによる追体験は必ず、今後の生活に役立つことでしょう。
    

<67>日々雑感(スマートサイクルちば等)

 本日、生徒登校時に毎月の恒例行事となっている「スマートサイクルちば」が行われました。秋雨前線の影響で、小雨混じりの中、交通安全の推進も兼ねて、元気な挨拶がとりかわされました。流山警察署からも職員の方を毎回派遣していただいております。公務ご多用のところ、誠に有難いことです。本校生徒会役員の方も毎月、こころよく協力していただき、ありがとうございます。
 現在、本校周辺は、物流倉庫・道路拡幅工事が急ピッチで進められています。これらの工事等の関係で、交通規制がかけられたり、車等の行き来が見にくい死角が増えたりしています。交差点等では必ず、左右の確認をしてください。ちょっとした不注意から、大事故につながる可能性があります。交通安全においても、「自分の命は自分で守る」といった自助の精神が大切です。
 本日、5限に2学年の保健体育の授業を見学しました。本授業では家族計画をテーマに取り上げておりました。生命の尊厳、命の大切さ、各家庭の経済問題等、考える要素が多岐にわたる、大変難しいテーマだと思います。