校長日記 日々雑感

2018年1月の記事一覧

明けましておめでとうございます。

 明けましておめでとうございます。
 本年もよろしくお願いいたします。
 いよいよ1月となり、3年生は1月一杯で家庭学習期間に入りますし、2年生は修学旅行が控えています。
 いずれにしても、卒業・進級を控えた大事な学期ですし、学校としては一期、二期の入学者選抜がありますので、
神経を使う時期でもありますし、来年度はどんな新入生を迎えることができるのだろうかという楽しみもあります。
 さて、本日の始業式では、以下のようなことをお話しいたしました。
『あけましておめでとうございます。
先ほど海老原先生も言われていましたが、校歌とともに元気にできるようになってください。
 さて、今日は映画の話、3学期の過ごし方、頭髪服装検査の話、3つお話をします。寒いので、長くならない
ように気を付けます。
 まず最初に映画の話です。私は昨年の6月に60歳になりました。君らの歳の時や、教師になりたての頃は、
60歳なんて想像もできませんでした。ジジイになったなと思う反面、色々な割引を使えるようになりました。
映画の日は割引ですよね。その割引が毎日なんです。ですから昨年はいくつか映画を見ました。
その中でも「Dream」は良かったですね。最後は、涙が出てしまいました。どんな映画かというと、ジョン・F・
ケネディさんが大統領の頃。前の駐日アメリカ大使のケネディさんのお父さんですね。当時のアメリカは人種差別
が激しかったんです。バスやレストランやトイレなど、すべて白人用と黒人用に分けられていました。バスなんか
も、前が白人用の席、後ろが黒人用の席。後ろの黒人用の席が一杯だから、前に座ると、運転手にぼこぼこにされ
るというような感じです。そんななかで、主人公の黒人女性がNASAで働きます。数学の天才なんですね。映画
の最初が黒人の女の子が松ぼっくりを蹴っているんですが、2は素数とか言いながら蹴ってるんです。そんな数学
天才の黒人女性がNASAで働きますが、黒人で女性なので凄く差別をされます。例えば、コーヒーを飲もうと思っ
ても、みんなが使うポットを使うなと言われて、翌日にはボロの小さなポットが置かれているとか、トイレも別々
で、黒人女性用は1つしかないので20分もかけていかなくてはいけないとか。上司のケビンコスナーがカッコ
良いんですよ。なんでお前は20分もいないのかって聞いて、そのことを知ると、黒人用トイレのという表示を
ボコボコに壊しちゃって、これでどこでもできるだろうなんて言ったりして。この映画で何がすごいかというと、
とにかくその女性が差別を受けても、一生懸命に頑張るんです。コンピューターが入って、別の部署に動かされ
てしまうんですが、一人乗りの宇宙船、マーキュリー計画ですね。宇宙から戻るときにトラブルがあって、前の
計算道理の軌道でなくなった。ご存知のように、ちゃんとした軌道でないと、宇宙で迷子になってしまう。だけ
ど、コンピューターでは間に合わない。そので、その女性が一生懸命に計算し直して、その結果を届けて、宇宙船
は無事に地球に帰還できました。
 何が言いたいかというと、与えられたその場で一生懸命に頑張ることが大切なんだということです。

 二学期の終業式でもお話をしましたが、あと何時間休めるからいいやとか、この教科を落としても進級できる
からいいやとかって、どうなんでしょうか。
 そう考えられるかもしれませんが、そう考える人に成長はありませんよね。その時点で止まってしまいます。
君等には可能性があります。自分の可能性を自分でつぶしてしまって良いのでしょうか。そこで頑張って成長
してこと、学校に通っている意味があります。
 3年生、あと学校へ通う日も何日もありません。最後の期間をしっかりと生活してください。
 1・2年生、あきらめずに頑張って、3年生がいなくなったら学校の主役になってゆきます。それにふさわしい
成長ができるように頑張ってください。

 話は変わりますが、新聞やニュースで大阪のほうで髪の毛を黒く染めさせられた等でもめているようです。
悲しいなと思います。
 今日もこの後で頭髪・服装検査があります。私はできることなら、頭髪・服装検査をしなくてよいのであれば
したくないと思っています。先生方、全員そうだと思います。では、どうして頭髪・服装検査をするのか。
それは、学校が大変になってしまうことを知っているからです。
 例えば、私は38年前に教師になりました。初めての学校が我孫子高校でした。当時は初めて頭髪・服装検査
をするということでした。生徒を見てびっくりしました。男の子は全員がリーゼントで、学生服は短ランや長ラン、
女子は全員が靴下が見えないくらいの長いスカート。いわゆるスケ番みたいな恰好です。苦労しました。
当時は柏南よりも良かったのですが、最後は3年生が推薦で決まっている大学と変わらない大学へ行っていました。
そして、柏陵も大変でした。こうしてみると皆さん、髪の毛が黒く見えますが、当時の柏陵は茶色や金色がたくさん
見えました。職員室を出たら青いモヒカンがいました。だから、就職も進学もすごく大変でした。
 皆さんはきちんとしてくれています。地域の人たちからも、きちんとしてますねと言ってもらえます。でも
かつての大変な頃は、就職も進学も大変でした。
 学校というのは、学力の向上と進路の決定が一番大事だと思っています。その皆さんが希望している進路に
行けなかったら悲しいですよね。ですから、君らの努力をきちんと評価してもらうために、頭髪・服装検査を
するのです。
 みなさん、3学期もきちんと、頑張って生活をしてゆきましょう。』