校長日記 日々雑感

2017年7月の記事一覧

一学期終業式

 おかげさまで、それほど暑い状況でもなく、無事に終業式を終えることができました。
本年度は随分と生徒が成長したなと感じる場面が多々ありました。
 その反面、まだまだ子供っぽい甘さを引きずっている生徒も目につきました。
 そういった意味で、気を引き締めるために、以下のような話をいたしました。
 皆さんおはようございます。

 暑いですし、私も夏風邪を引いてしまい、喉を痛めてしまったので、短くします。

 成績のことと、夏休みの過ごし方について、お話しします。

 

①成績について

 今年になってから、朝、門で立っていると、ギリギリに駆け込んでくる人がとても少なくなり、2分前くらいには人が途絶えたり、授業を見て回っていても良く取り組んでいる姿勢が見えました。よく頑張ってくれているなと思っていました。

 昨日の成績会議でがっかりしました。赤点の人が多い。

 流山北高校は学び直しの学校です。テストの点だけでは無くて、授業中の態度、積極的に手を挙げているのか、積極的に発言しているのか、積極的に取り組んでいるのか、積極的に課題やプリントに取り組んできちんと出しているのかを評価しています。ですから、今回赤点の人は単に点が取れなかったのでは無くて、きちんとやっていないからです。中には授業中に話をしていて、注意されてもやめない者がいる。少なくとも注意されたらやめろよ。そんな生徒は絶対に進級させません。

 流山北高校はたとえ点数が取れなくてもきちんと出来る生徒は進級、卒業させたいと思います。しかし、点数が取れたとしてもきちんと出来ない人は、流山北高校では必要ありません。

 これから通知表が返されて担任の先生から呼び出される人もあるでしょう。きちんと反省してきちんと行動してください。反省が無いところに進歩はありません。

 

②夏休みの過ごし方について

 3年生は勝負の時期ですね。この2~3ヶ月が君らの人生を決定するといっても過言ではないでしょう。

 ただ、聞くところによると今年の3年生は例年になく、のんびりしている生徒がいるそうです。どうですか。

 就職希望も大学や専門学校の進学希望も、良い企業や良い学校は早いうちに決まってしまいます。企業も大学や専門学校も優秀な人を早いうちから確保したがっています。遅れれば遅れるほど、良いところは無くなって行きます。

 みんなが決まりだしてから慌てて決めるような事をすると、自分の本当にやりたいことじゃないので、やめちゃったりすることになります。

 1・2年生も同じですよ。毎年この時期になるとドラマとか映画なんかで「○○の夏は一度しかない。」なんて騒ぎますが、ふざけるなって思います。うちの近所の駅前でもありますよ。夏休みなのに駅前に溜まって話し込んでる高校生が。

 そうではなくて、例えば、自分の働いてみたい仕事のアルバイトをして見るとか、色々な人に話を聞いてみるとか、本を読むとか、有名な博物館や美術館を見に行ってみるとか。

 近所の友達と仲良く遊んでいるだけじゃあ、小学生の時の発想から抜け出せませんよ。

色々と有意義な経験をすることで、就職したときとかに、先輩や上司と会話をもてるようになるんです。

 例えば、サッカー解説者の北澤さんっていますよね。あの髪の毛の長い人。Jリーグが始まる前に、本田技研に入ったそうです。そこでサッカーが出来るぞと思ったら、工場に回されてバイクの燃料タンクの塗装係になったそうです。それも新米にペンキは塗らせてくれませんから、ゴミ落としの仕事でサッカーの練習はあまり出来なかったそうです。ふてくされて仕事をしていると、サッカーもなかなか出番をもらえなかったそうです。しかし、ある時、これではいけないと気が付いて、先輩や同僚にどうやったら仕事がうまく出来るのかを、相談し、聞いて回ったそうです。そうすると、いつの間にか職場のみんなが北澤さんのサッカーを応援してくれるようになり、試合への出番も増えて行き、最終的には負担の少ない事務仕事に回してもらえて、サッカーに打ち込めるようになったそうです。これで分かるとおり、自分のやりたいことだけをやっていたのではダメなんですね。

 近所の小学生以来の友達と連んでないで、色々な経験をしてみましょう。

 最後に、夏休み中も担任の先生方は忙しいんです。何かやらかして、担任の先生に迷惑をかけないように。