校長日記 日々雑感

2016年7月の記事一覧

終業式、いよいよ夏季休業です。

 色々な事があった忙しい一学期も本日で終了。
明日からは41日間の夏季休業となります。
生徒達には終業式の中で以下のような話しをいたしました。
「だんだんと挨拶をしてくれる人が多くなって嬉しいことです。
でも、挨拶を返してくれない人がいる。朝、車を降りて「おはよう!」と声をかけるが、返事がない。無視されたのか、シカトされたのか。見るとイヤフォン、ヘッドフォンをしている。声が聞こえないくらいだから、近づいてくる車の音は聞こえないのではないか。とても危険です。辞めて欲しい。
 3年生の就職の時期なので、企業の人が沢山来る。挨拶をしてくれているでしょうか。学区内の中学校には大抵行っている。向こうから挨拶をされると「いい学校だな」と思います。3学年主任の先生が学年集会で「自分から挨拶できるようになろう」と話されていました。是非、みんなが自分から挨拶をする良い学校にしてほしい。
 昨日、会議がありました。3年生の約半分が就職のために頑張る時期です。先輩達が4年連続で100%決めている。君らにも必ず出来る。就職希望者も進学希望者も頑張って欲しい。1・2年生も学び直しの時間の効果が出ているというアンケートの話しがあった。基礎的な力が付いてきていると思う。君ら一人一人の頑張りのおかげだと思う。学び直し、やり直しの学校だが、自分で「よし、やろう!」と思わなければ結果はでません。頑張りましょう。
 しかし、残念な事が幾つかある。一つ目は赤点が多い。特に1年生は良く覚えておいて欲しい。小学校や中学校は点が悪くても欠席が多くても進級、卒業ができます。しかし、高校は違います。点が足りない、出席が足りない生徒は、進級や卒業が出来ません。君らも分かっていると思うが、流山北の先生方は点だけでは見ていない。授業中に真面目にやっているか、提出物をきちんと出しているか、仲間と上手に協力してやっているか等を見て、成績をつけている。つまり、今回、赤点を取った生徒は、授業中の態度も悪いし、勉強もしていないと言う事。そんな生徒は絶対に進級や卒業はさせません。かわいそうだから進級させるとか、かわいそうだから卒業させるとかは絶対にありません。頑張って欲しい。
 次に、いじめが目立った。何人もの生徒に注意を与えた。学校は単に数学の公式を覚えたり、英語の単語を覚えに来るところではない。クラスがあり学年がある。助け合って、力を合わせる事を学ぶために通う場所。仕事を始めて、誰にも助けてもらえない人は仕事が出来なくなる。昔から「情けは人のためならず」という諺がある。人に優しくするのは、その人に対してプラスになるのではなく、自分が困った時に助けてくれるようになり、自分にプラスになるのだという意味です。学校は、自分が困った時にみんなが助けてくれる関係をつくる場所。それが、人が嫌がる事をやる、ひとの気持ちがわかないでは、学校に通っている意味がない。そんな人には学校にいてほしくない。はやく辞めて欲しい。人に優しくできるひとになってほしい。
 それから、先日、選挙がありました。ここで選挙に行きましたかと手を挙げてもらうと、公職選挙法違反になりますので、出来ません。穂波にも書きましたが、待機児童の問題とか奨学金が実は教育ローンだという問題は、若者の投票率が低いためだと思います。それに引き替え、高齢者は投票率が高いから、年金の制度が世界的に見ると充実している。是非、投票に行って、若者の状況が良くなるようにしましょう。
 最後に、夏休みの過ごし方です。担任をやっていた時、夏休み明けの9月が大嫌いでした。夏休み中に昼夜逆転した人がなかなか学校に来なくて苦労しました。人間が原始時代には日が沈むと寝て、日が昇ると起きていた。何万年も染みついたものが急には変わらない。俺は夜型なんだと言っていても、身体は昼型なんだよなと悩んでいます。生活リズムを崩さないようにしてほしい。そして、バイトをするにせよ、何をするにせよ、将来を考えて、将来に関係するようにやってほしい。本1冊読む事でも良いと思います。
 私の大好きな松下幸之助さんも「それがたとえ遠い道のりのように見えても、休まず歩む姿からは必ず新たな道がひらけてくる。深い喜びも生まれてくる。」と言われています。努力しましょう。
 私は今年も被災地、陸前高田に行ってきます。2学期の終業式でお話ししようと思っています。
 以上です。」