校長日記 日々雑感

2015年9月の記事一覧

2学期始業式に臨んで

 長い夏休みも終わって、本日より2学期が始まりました。
生徒諸君も元気に登校してくれて、新しい学期、頑張って取り組むぞという気持ちになりました。
夏休み中に活躍した水泳部と漢字検定の合格者を表彰しました。
 2学期に臨んで、生徒達には以下のような話しをしました。夢を持って色々な体験に挑戦し、可能性を伸ばしてくれるように、流山北高校の先生全員で応援して行きたいと思います。

おはようございます。
 今学期もより一層元気な挨拶で明るい学校にして行きましょう。

今日も皆さん、きちんとした服装で気持ちがいいですね。
スカートもズボンもシャツもきちんとしていて、いいですね。
3年生は9月から就職試験の時期です。
頑張っている3年生を応援する意味でも、きちんとした服装で過ごしましょう。

 さて、夏休みはどんな風に過ごしましたか?
 私はPTAの全国大会で岩手県の盛岡に行ってきました。
そこで、芝浦工業大学の学長である村上雅人さんのお話を聞いてきました。
高温超伝導を研究されている方だそうです。
村上さんは高校生の時代に米国に留学をして色々な体験をしたことが、人生の転機になったと話されていました。そのお話のなかで、米国のロケット研究者として有名なゴダード、初めて液体燃料で飛ぶロケットを作った人の次のような言葉を紹介してくれました。
「昨日の夢は、今日の希望となり、そして明日の現実となる」
いい言葉ですね。
昨日抱いた夢を、努力を続ける事によって、今日の希望、つまり目標です。あきらめずに努力することによって、明日には実際の事になるということです。
2学期はまさにこの言葉を実行して欲しい学期です。

 2学期は色々な行事がありますね。
最初に文化祭、体育祭、強歩大会、インターンシップ、11月には創立三十周年記念式典もあります。
どれもみんなで協力し合っていかなければ、上手く行かない行事です。
以前にも話したが、何故学校に通っているのかを考えてみて欲しい。
単に数学とか英語とかの勉強をするだけなら、学校以外でもできる。
何故、クラスに40人くらいの人が集められるのか。
何故、学年に200人以上の人が集められるのか。
何故、学校は行事をやるのか。授業だけではないのか。
人間にはそれぞれ得意な事、不得意なことがあります。
それらを組み合わせて力を合わせる時に、思いがけない素晴らしい力が出ます。
特に、力を合わせて何かに取り組むことは、日本人の得意分野と言われています。
その素晴らしさを学ぶために、素晴らしいことが出来るようになるために、
そのために学校があるのです。

でも、「多くの人と協力してやるのって得意じゃないし」という人がいると思います。
また、「全員がきちんと協力してくれない」と不満を持つ人もいると思います。
しかし、そうではないんです。
初めから上手く行くものではありません。
有名な心理学者のアルフレッド・アドラーは
「誰かが始めなければならない。他の人が協力的でないとしても、それはあなたには関係ない。私の助言はこうだ。あなたが始めるべきだ。他の人が協力的であるかどうかなど考えることもなく。」
と言っています。
つまり、まず自分が一生懸命にやることが大事なのです。
すべてはそこから始まり、それに影響されて多くの人たちが動き始めるのです。

そこで大事なことがあります。
「人に優しく」です。
自分にとって何でもないことでも、
他の人は嫌なこと、苦手なことがあります。
それを「嫌だよ」とか「苦手だよ」とか、すぐに言えない人もいます。
それを察してあげる、思いやってあげることが、
力を合わせて素晴らしいものを作り上げる時に、
最も大切なことになります。
いじめの防止にも繋がります。
もう一度言います。「人に優しく」

話しが最初に戻るようですが、
二学期は行事がたくさんあります。
あなた方にはまだまだ開発されていない能力がたくさんあるはずです。
でも、座っているだけでは、遊んでいるだけでは、能力は開発されません。
才能は見つかりません。
色々なことを体験することで、
その体験の中で一生懸命にやることで、
自分の知らなかった才能が、能力が出てくるものです。

私が4月に言った目標
「努力・自律・前進」
まさに、この言葉通りです。
自分の能力を見つけるためには、力を磨くためには努力が絶対に必要です。
みんなと力を合わせるためには、自律が必要です。
そして、みんなで前進しましょう。