校長日記 日々雑感

18歳選挙、投票に行きましょう。

 公職選挙法が改正をされて、6月19日より年齢が満18歳以上になると選挙権を有するようになりました。昨年から政府を挙げて、千葉県を挙げてのPR活動が活発になり、本校でも流山市選挙管理委員会の御協力をいただき、講演会と模擬投票を行いました。また、投票を促すCMもCDが送られてきましたので、期末考査終了後に全校放送で流しています。
 せっかくの権利ですので、是非、よく考えて投票に行って欲しいと考えています。
 聞くところによると20歳代の投票率は約3割だそうです。だからかもしれませんが、若者のための制度や政策が後手に回っているような気がしてなりません。幼稚園・保育園から大学の授業料まで無料の国はいくつもあります。適切な例と言えるかどうかわかりませんが、昔は奨学金を借りていても、学校の先生を一定期間勤めれば返還の義務が無くなりました。今はそういった特典は無くなりました。もちろん、色々な職業との公平性をいう点も考えての事でしょうが、優秀な人に先生になってほしいと願っている私にとってはとても残念なことです。年金の制度にしてもそうです。今のままでは、若者は年金保険料を払うだけ払って、自分たちが年金を受給する頃には極少額しかもらえない事態になっているかもしれません。
 18歳選挙というキャッチフレーズは、個人的にはどうかと思います。社会科の教員として、選挙がある度に投票に行く意義などを授業で教えてきました。選挙に対する関心が高まるのは良いのですが、キャッチフレーズに踊らされて一過性の騒ぎに終わってしまわないかと心配しています。
 是非、選挙に関心を持って、自分の考えに近い人を選んで投票して欲しいと思います。社会が急に自分の思う方向には変わりません。でも、一人一人の努力によって、徐々にですが変わって行くものです。まして、若者の投票率が上がって行けば、若者の声を聞かざるを得なくなります。
 郵送されてきている投票所入場券を持って、是非投票に行きましょう。