校長日記 日々雑感

校長室より

9月2日(月) 2学期始業式

 皆さん、おはようございます。校長の泉水です。

 今年の夏は、例年にも増して暑い日が続き、何をするにしても大変だったと思います。しばらくはこの暑さが続くとの予想が出ていますので、体調管理には十分注意してください。

 いま私が申し上げたこの言葉は、実は昨年の2学期の始業式でも皆さんに話したものです。毎年、こんな暑さが繰り返されていることに、正直うんざりしてしまいますね。

 さて、私は1学期の終業式で皆さんに、「1学期の自分を見つめ直し、そのうえで2学期の目標を立ててほしい。」といったお話をさせていただきました。2学期のスタートに当たり、各自目標を立てて本日登校したでしょうか。小さなことでもいいので、「これだけはこだわりをもってやり抜くんだ。」というものを持って、毎日生活を送ってほしいと思います。

 ちなみに私の今学期の目標は、1日でも多く朝正門に立って、1回でも多く生徒の皆さんと“おはようございます”と挨拶を交わすことです。朝の皆さんとのあいさつは私にとって元気の源だからです。この目標を達成するためには、私自身が学校を休まないようにする事です。すなわち体調管理に努めること。言い換えれば、規則正しい生活を送ること、となります。早寝早起きを心がけ、終業式で皆さんに良い報告ができるよう頑張ります。

話は変わりますが、この夏、パリオリンピックが行われました。日本選手の連日に渡る熱い戦いと、数多くのメダル獲得にくぎ付けになった人もいたのではないでしょうか。また千葉県出身の選手たちの活躍は素晴らしいものがありました。八千代市出身で八千代高校3年生の安楽宙斗選手は、スポーツクライミング ボルダー&リードで銀メダルを獲得しました。同じく八千代市出身の柔道の角田夏実選手は柔道女子48キログラム級で金メダルを獲得、成田市出身の体操の橋本大輝選手は男子体操団体で金メダルを獲得、松戸市出身のレスリング女子50キログラム級の須崎優衣選手は初戦で敗れた後、見事に気持ちを立て直して銅メダルを獲得しました。そのほかにも、惜しくもメダルに届かなかった選手たちも含め、必死に戦う姿に、たくさんの勇気と感動をもらいました。

 さあ、いよいよ今日から2学期です。星河祭文化の部、同じく体育の部、強歩大会など、ビッグイベントが続きます。生徒の皆さん一人一人にとって、この2学期が充実したものになるよう、各自が目標に向かい、果敢に挑戦することを大いに期待して、式辞といたします。お互いに頑張りましょう。

最後までお聞きいただき、ありがとうございました。

8月1日(木) 東葛飾地区中学生・高校生との交流会 開催校挨拶

みなさん、こんにちは。本日は 令和6年度 東葛飾地区 中学生・高校生との交流会の会場であります流山北高校に、ようこそおいで下さいました。私は本校校長の泉水と申します。どうぞよろしくお願い致します。開催校から一言、御挨拶申し上げます。

本校があります流山市は、近年、6年連続で人口増加率が全国トップになったこともあり、ここ数年の間に、新たに小学校や中学校が建設されました。現在、市内には中学校が10校,高校が4校ありますが、今日は、市内の全ての中学校と高校から、生徒の皆さんに参加いただいております。また今回は、近隣の大学からも、趣旨に賛同し、将来教員を目指している大学生の皆さんにも参加いただいているところです。

 

本日はせっかくの機会ですので、流山北高校について簡単に紹介させていただきます。本校は、「地域連携アクティスクール」として、文字通り地域と連携しながら、様々な教育活動を行っています。例を挙げると、本校では2年次に生徒全員が3日間に渡り職業体験に取り組み、将来について深く考える機会が設定されていますが、これも地元の事業所の協力があってのことです。また、本校の隣には介護 老人 保健施設がありますが、そこで勤務している職員の方を“ゲストティーチャー”という形で講師をお願いし、年間を通して授業を行っていただき、より実践的な介護についての知識を身に付ける貴重な機会となっています。

 また、本校の周りには大型倉庫がずらっと立ち並んでいるのを御覧になったと思いますが、倉庫会社が春や夏に地域住民向けのお祭りを行うのですが、企画の段階から本校の生徒も参加させていただき、生徒会本部役員をはじめ軽音楽部や吹奏楽部、書道部などが、大勢のお客様の前で発表させていただくなど、貴重な経験を積む絶好の機会となっています。

また、来週の8日・9日には、地元小学校の学童クラブが、つくばエキスポセンターに遠足に行く際の引率の補助として、主催者から本校生徒に対し引率ボランティアの依頼があり、約10名の生徒が参加する予定です。

そのほかにも、地元にある子ども食堂の活動への参加や、流山市ロードレース大会のスタッフとして参加協力するなど、地域とのつながりを深めているのと同時に、これは本校の生徒にとりましても大変有益なものとなっています。

 話は戻りますが、本日の交流会では中学生、高校生、さらには大学生も加わり、日頃学校や日常生活の中で考えている事や問題について、活発な意見交換を行い、これからの学校生活や生き方において、一人一人が、主体的に考え、行動し、その結果として、より良い方向に向かって進んでいくための、一つのきっかけとなることを大いに期待しています。

本日は、大変暑い中での開催となります。体調面には、くれぐれも御留意いただきたいと思います。

それでは、本日、どうぞよろしくお願いします。

7月19日(金) 1学期終業式

 皆さん、おはようございます。本来であれば体育館に集まって皆さんの姿を見ながらお話をしたいところですが、体調面を考慮して、放送で行う事にしました。御了承ください。

 皆さんは今学期、どのようなことに力を入れて過ごしましたか?勉強ですか?部活動ですか?ひょっとしてアルバイトでしょうか? いずれにしても、時々立ち止まって自分自身の取り組みについて客観的に振り返ってほしいと思います。

 今学期を振り返ってみて、とても頑張った点、まあまあ頑張った点、あまり頑張れなかった点など、それぞれあると思います。頑張れたことについては自分をほめてあげましょう。頑張れなかったことについては、「これからだ。頑張れよ。」と、自分にエールを送ってください。

 私事で恐縮ですが、私が頑張ったことは、毎日自分で弁当を作ったことです。自分で弁当作りをするようになって四半世紀ほどになります。午前中頑張った自分への御褒美として、そして午後も、もう一仕事頑張ろうという気持ちで、毎日校長室で弁当を食べています。

 このように、誰かに自慢できたり、褒めてもらえたりすることでなくても、「自分はこれを頑張ったんだ。」と、自分で自分の頑張りを認めてあげることが大切なのかなと思います。

 さあ、明日から夏休みです。約40日間をどんな気持ちで過ごすか。さきほど申し上げたように、1学期の自分を、しっかり立ち止まって見つめ直し、そのうえで2学期の目標を立ててほしいと思います。

 話は変わりますが、間もなくパリオリンピック、パリパラリンピックが開幕します。皆さんもテレビを通じて様々な競技を見る機会があると思いますが、千葉県からは皆さんと年齢が近い選手も数多く出場します。例えば、スポーツクライミングの安藤 宙斗(あんどう そらと)選手は、県立八千代高校の3年生です。そのほかにも、柔道の角田夏実選手、体操の橋本大輝選手、レスリングの須崎優衣選手など、金メダルの期待がかかる人たちも千葉県出身です。こういった選手たちの活躍を期待すると同時に、一つのことに命がけで取り組む各国の選手たちの姿からは、たくさんの勇気と感動をもらえることでしょう。いまから大変楽しみです。

 さて、今巷では、コロナの感染者数が増加傾向にあるそうです。一方、2学期には文化祭や体育祭、競歩大会などの大きな行事が続きます。くれぐれもこれらの行事ができなくなるような状況はみんなで防いでいきましょう。1学期よりも中身の濃い充実した2学期にするために、一人一人が自分の生活をコントロールし、体調管理に努めてください。

 9月2日の月曜日、皆さんの元気な笑顔が見られることを楽しみにしています。

 お話を聞いていただき、ありがとうございました。それでは、良い夏休みを過ごしてください。

4月8日(月)1学期始業式

みなさん おはようございます。校長の泉水です。新年度、令和6年度が始まりました。改めましてどうぞよろしくお願いします。桜の開花は、ここ10年で最も遅いといわれていますが、新年度のスタートを応援してくれているかのように感じています。

本校は今年、創立40年目を迎えました。本校の始まりについて、1995(平成7)年に発行された10周年記念誌によると、「1985(昭和60)年4月10日、前途を祝福するかのような雲一つない晴天の下、流山市文化会館を会場に、開校式・入学式が盛大に挙行され、第1期生182名が入学した。」と記されています。

昭和、平成と時は流れ、令和の現在に至るまで、本校は着実に歩みを進めてきました。2015(平成27)年度からは、地域連携アクティブスクールの指定を受け、文字通り地域とともに歩む学校として取り組み、今年10年目を迎えることとなりました。創立とともに一つの節目の年になります。

 さて、生徒の皆さん、進級おめでとう。義務教育と違い、一定の基準をクリアしなければ「原級留置」と言って、もう一度同じ学年をやり直さなくてはいけない状況にあって皆さんは、一人一人が努力して、その結果として無事進級できました。このことを、大いに自信にしてください。そして、決して歩みを止めることなく、さらに努力を積み重ねていってください。

2年生の皆さんは、学校生活の様々な場面での活躍を期待しています。それが、学習面であってもいいですし、部活動、委員会活動、行事など、各自が「これ、頑張ろう」ということを見つけ、充実した高校生活を送ってほしいと思います。

3年生の皆さんは、自らの進路を決定していくとても大切な1年になります。これまで頑張ってきた自分を信じ、目指す進路の実現のために、精一杯の努力をして、納得のいく結果を出してほしいと思います。

 今年度、節目の年を迎えるにあたり、ぜひ皆さんには充実した1年を送ってもらいたいと心から願っています。「2024年、自分史上、最も頑張った」と言える1年になることを願い、式辞といたします。

4月9日 入学式 式辞

 桜前線が日本列島を一気に駆けのぼり、今日の佳き日を祝福するかのように見ごろを迎えた本日、千葉県立流山北高等学校、第四十回入学式を挙行するにあたり、流山市立新川小学校 校長 門脇 哲也  様、本校保護者会会長 程田 美穂 様、副会長 岩浪 綾子 様、同じく副会長 八鍬 望美 様の御臨席を賜り、誠にありがとうございます。高いところからではございますが、厚く御礼申し上げます。

保護者の皆様におかれましては、御多用にも関わらず御列席をいただき、ありがとうございます。

 本日、このようにたくましく成長されたお子様の姿に、さぞや感慨深いものがあろうかと存じます。

只今、入学を許可いたしました百九十三名の新入生の皆さん、御入学おめでとうございます。流山北高校を代表し、皆さんの入学を心から歓迎いたします。

 皆さんは、これから始まる高校生活への期待に胸を膨らませ、大きな夢を抱いていることと思います。今のこの気持ちを忘れないでください。

 本日、入学式を迎えることができたのは、新入生の皆さんの努力の成果であることは言うまでもありませんが、これまで皆さんを、時には優しく見守り、時には厳しく指導してくださった、保護者をはじめ、御家族の皆様、小学校、中学校の先生方など、多くの方々の支えがあったからです。このこともしっかりと心にとめ、感謝の気持ちを忘れないでください。

 さて、本校は昭和六十年に創立された、今年で40年目を迎える学校です。

 また、平成二十七年度からは、「地域連携アクティブスクール」に指定され、今年で10年目を迎えました。本校は、学ぶ意欲に応える きめ細かな学習指導や、一人一人の夢をかなえる懇切丁寧なキャリア教育、地域との多様な連携を深めながら、規範意識を高め、自立した社会人の育成を目指す学校として、歩みを進めてまいりました。

 このような流山北高校でこれから三年間、高校生活を送る皆さんに向け、期待を込めて、3つほどお願いしたいことがあります。

 まず一つ目は日々の学習習慣を確立することです。中学校よりも質も量も増える高校での学習内容に対応するために、「予習して 授業に臨み 復習する」というルーティンをしっかりと身に付けてください。「予習・授業・復習」この3つがそろってこそ、高校の学習を攻略できる重要ポイントになります。

 続いて二つ目は、新しい自分を作りあげることです。今までは先生や周囲の大人から示されたレールに沿って行動してきた人が多いのではないでしょうか。しかし、これからは自分で目標を設定し、やり方を見つけ、トライアンドエラーを繰り返しながら、目標に到達する経験を積むことが大切です。そういった経験を通して、「これまでの自分」に「新しい自分」を上書き保存し、どんどんアップデートしていってください。

 最後三つ目は、様々な仲間との出会いを通じて、自分とは異なる、いろいろな考えや価値観があることを学んでください。互いに切磋琢磨し、豊かな人間関係を築き、自らの夢に向かい、果敢にチャレンジしてください。

 本日はあいにくの空模様となりましたが、やまない雨はございません。「雨降って地固まる」とも申します。私は、今日の雨を、恵みの雨、励ましの雨と捉えています。新入生の皆さん、今日のこの感激の気持ち、感謝の気持ちを忘れず、流山北高の生徒としての高い誇りをもって、有意義で実りある高校生活を送ってください。

 保護者の皆様、我々教職員一同は、本校の教育目標、すなわち「社会の一員として、規範意識を備え、自立し、社会に貢献できる人間を育成する」という使命と責任を重く受け止め、全力を尽くし取り組んでまいります。本校の教育活動に、格段の御理解と御協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

 新入生の皆さんの、輝かしい未来と、大いなる発展を心から祈念し、式辞といたします。

 

 

令和六年四月九日

 

千葉県立流山北高等学校長  泉水 潤一

 

 

 

 

 

3月22日(金)3学期終業式 式辞

 皆さん、おはようございます。令和5年度も、実質的に今日で終了します。皆さんにとって、令和5年度はどんな1年だったでしょうか。1学期にも2学期にも、終業式の際、私は皆さんに「振り返りをしてほしい」と話をしてきました。今回は、1年間の区切りに当たり、じっくりと振り返るとともに、新年度に向けて良いスタートを切るために、いろいろと考えてほしいと思います。

 さて、今、世の中では、アメリカ大リーグの大谷翔平選手の話題で持ち切りです。昨年12月に、6年間在籍したエンゼルスから、同じロサンゼルスに本拠地を置くドジャースに移籍、その際の契約内容は10年契約、総額日本円で1015億円というもの。また愛犬のデコピンも何かと話題となりました。最近では結婚を発表し、このニュースも世界を駆け巡りました。このように、彼の一挙手一投足が大きな話題になる中、当の本人は、涼しい顔で練習や試合に臨み、しかもしっかり結果を出しています。韓国で行われた、ダルビッシュ投手のいるパドレスとの試合でも、打って走っての大活躍でした。

 今までに、日本人のスポーツ選手で、ここまで注目を集めた人は、おそらくいなかったと思います。また、今後、このような選手が出てくるかと言ったら、もしかしたら出てこないかもしれません。

 私が皆さんにお伝えしたいのは、皆が皆大谷選手を目指してほしいという事ではありません。昨年行われたWBCは日本中を熱狂の渦に巻き込むほど大いに盛り上がりましたが、大谷選手のほかにも、ダルビッシュ投手、村上宗隆選手、吉田正尚選手といった日本を代表する選手たちが活躍し、14年ぶりの世界一に輝きました。

 世界一になるには、今名前を挙げたような選手の活躍が欠かせなかったわけですが、選手たちの活躍の裏には、多くの人たちの支えがあったことを忘れてはいけません。日本代表に選ばれようと切磋琢磨した多くのプロ野球選手であったり、道具を用意する方々、ユニフォームを洗濯する方々等、いわゆる「裏方」と呼ばれる、多くの方たち全員が、「世界一を奪還するんだ」という共通の目標に向かい、自分のできることを精一杯行った、その結集が14年ぶりの世界一という形になったのです。裏方も含め全員が大谷選手だったら、全員がダルビッシュ選手だったら優勝できたかと言えば、それは何ともわかりません。人には向き不向きがあり、自分が何に向いているか、自分は何をすることで役に立つことができるのかを見極め、そのことに一生懸命に取り組むことができるかどうか、それが大変重要なことなのではないかと思います。少し言い方を替えれば、人それぞれが自分なりの目標を持つことが大事なのではないかと思います。目標を持つという事は、目指すべきものがあるという事です。人は目指すものがあると頑張れます。逆に目指すものがないと頑張り甲斐がありません。つまり頑張れません。どんな目標でもいい。大きくなくても、立派と思われなくても、もちろん人に言わなくてもいい。自分の目標を見つけ、その実現に向けて歩みだす、そんな春休みにしてもらいたいと願い、式辞とします。

卒業証書授与式 式辞

 学校の近くを流れる江戸川と その堤防沿いの風景に、かすかながら 春の訪れが感じられる今日の佳き日、保護者の皆様の御列席のもと、流山市立北部中学校 校長 高柴 昭宏 様、本校 同窓会会長 赤澤 健児 様、本校保護者会会長 程田 美穂 様 、副会長 八鍬 望美 様の御臨席を賜り、ここに 千葉県立流山北高等学校 第三十七回 卒業証書 授与式を挙行できますことを、心から感謝申し上げます。

 ただ今、本校普通科の課程を修了し、卒業証書を授与いたしました百九十名の皆さん、御卒業おめでとうございます。教職員一同、心からお祝い申し上げます。今日の日を迎えるまでに、皆さんには、それぞれ言葉では言い表すことができない 様々な出来事があったことだと思います。それは、楽しいことよりも、むしろ辛くて、苦しくて、目の前の現実から逃げてしまいたい と思うことのほうが多かったかもしれません。それらの日々を乗り越えてきた皆さんの不断の努力に対して、深く敬意を表したいと思います。

 保護者 並びに御家族の皆様、本日は誠におめでとうございます。このハレの日を迎えられましたことに 感慨もひとしおのことと存じます。この場をお借りいたしまして、これまで本校にお寄せいただきました数多の御支援、御協力に 深く感謝を申し上げます。

 さて、私たち流山北高校は、地域連携アクティブスクールの指定を受け、地域に根差した学校として、多方面からの協力を得ながら、「学び直し」に重点を置いて 教育活動に取り組んでいることは御存じだと思います。そのような学校に通ってきた皆さんに、この一年間 私は様々なエールを送ってまいりました。

一学期の始業式では、「新三年生は、自らの進路を決定していくとても大切な一年になります。これまで頑張ってきた自分を信じ、一分一秒を大切に、自らが目指す進路に近づくための努力を精一杯してほしいと思います。」「ここにいるすべての先生方は、皆さんの御家族と同様に、皆さんの幸せな人生を心から願っています。」「皆さんは、自分を信じ、仲間を信じ、家族を信じ、先生方を信じて、がむしゃらに自分の人生を切り開くよう、最大限の努力をしてください。」とお話ししました。

二学期の始業式では、ヨーロッパのことわざで、Rome was not built in a day(ローマは一日にして成らず)を例に、「何事かを成し得るには決して短期間でできるものではなく、目標に向かい、地道にコツコツと 継続して取り組んでほしい。」「最後まで諦めずにやり切った人が目標を達成できると信じて一生懸命取り組んでください。」とお話ししました。

三学期の始業式では 箱根駅伝について触れ、一本の襷には、ともに苦しい練習に挑み、時に競い合い、時に励ましあったチームメイトの熱い思いや、長年にわたり支えてくれた御家族の気持ちが含まれるので、出場した選手は ただひたすらに襷を繋ぐことに命がけになること。若いときに命がけで取り組んだ経験は、その後の生き方に大きな影響を与えること、すぐに結果が出なくても、それは人生の大きな財産になる、といったことをお話ししました。

 さあ、いよいよ 皆さんは、本日、高校を卒業し、それぞれの道に向かい進んでいくことになります。これからの人生は、もしかするとこれまで以上に険しい道のりになるかもしれません。その道のりを歩いていく皆さんには、目の前の現実から、決して目をそらすことなく、受け入れる心のしなやかさを身に付けていってほしいと思います。

 それと同時に、現実と真摯に向き合う自分自身をどうぞ大切にしてください。唯一無二の存在である自分自身をどうぞ愛してください。同じ時期を共に過ごした仲間の存在を忘れないでください。

「諦めなければ、かならず前に進むことができる。諦めなければ、かならず道は開ける。諦めなければ、かならず夢は叶う。」卒業に寄せて、私からの最後のエールとして受け取ってくれたら幸いです。

 皆さんの前途が明るく、幸多からんことを心からお祈りして、式辞といたします

 

令和六年三月五日

千葉県立流山北高等学校長 泉 水 潤 一

1月30日(火)修学旅行退町式団長あいさつ

 本部町並びに今帰仁村の民家の皆様、今回の民泊体験、誠にありがとうございました。生徒たちは、沖縄料理・菓子作り、三線体験、琉装体験、農業体験、塩作り、サトウキビ絞り、エイサー踊り、シーサー作り、古武道、方言体験、平和学習等、たくさんの体験をさせていただきました。その一つ一つが生徒にとって貴重な経験になったことは間違いありません。それは、また同時に、今の自分たちがどれほど恵まれているのかを再認識する機会になったと思います。

 今回の修学旅行は、今後も続く高校生活において、お互いを尊重し助け合える関係性を築く、大きな礎になったものと思います。

 民家の皆様の心温まるおもてなしと、家族の一員として接してくださったことに、改めて

“イッペー ニフェーデービル”(深く感謝申し上げます)。ありがとうございました。

 

1月28日(日)修学旅行入町式団長あいさつ

 本部町並びに今帰仁村の民家の皆様、“ハイサイ”(こんにちは)。“ハジミティヤーサイ”(初めまして)。私たち、千葉県立流山北高校2学年修学旅行団は、昨日(1月27日)から沖縄県にお邪魔しております。そして本日から「民泊体験」という事で大変お世話になります。

 ここでの体験は、高校時代の、というより人生の貴重な経験になろうかと思います。生徒たちにとって是非とも一生の宝となりますよう、厳しくも温かい目で見ていただければと思います。2日間、どうぞよろしくお願いします。

1月26日(金)修学旅行結団式

 皆さん、おはようございます。団長として一言お話します。いよいよ、修学旅行出発前日となりました。準備はできましたか?荷物については、昨日積み込み作業を終えて一足先に沖縄に向けて発送したところです。あとは、体と心の準備をしっかりとお願いします。

 体の準備とは、体調管理です。出発までの体調管理と合わせて、修学旅行中の体調にも十分気を使ってください。暴飲暴食、睡眠不足などで体調を崩し、せっかくの旅行がつらいものにならないようにしてください。

 心の準備とは、しばし家族と離れ離れになり、学校の仲間と共同生活を送ることになります。古い言い方で「同じ釜の飯を食う」というのがありますが、同じ時間を過ごす中で仲間の意外な一面を知る絶好の機会になると思います。そして、修学旅行ではぐくんだ仲間との絆で、今後の高校生活がより充実したものになることを願っています。

 最後に、全員が無事に帰ってくることが何よりのお土産であると思います。その点を忘れることなく、明日からの4日間を過ごしてください。

令和6年1月9日(火)3学期始業式 式辞

 皆さん、おはようございます。本来であればここで新年のあいさつをするところですが、そのような気持ちになれないのが正直なところです。

 御存じのように、年明け早々に能登半島で地震と津波が発生、住宅やビルが倒壊し、各地で起きた火災などにより、多くの命が奪われました。いまだに生存が確認できない方も多くいらっしゃいます。

 また、東京の羽田空港では、日航機が海上保安庁の航空機に衝突し炎上、乗客乗員は奇跡的に全員脱出したものの、海上保安庁の航空機は乗員6名のうち5名が亡くなり、1名も重傷と、大変な事故になってしまいました。

 この度の震災及び事故で犠牲となられた方々の御冥福をお祈りするとともに、御遺族並びに関係者の皆様に対し、心より御悔みを申し上げたいと思います。

 さて、2024年、令和6年がスタートしました。そして今日から3学期です。3学期はとても短く、特に3年生にとっては通学する日数が実質1か月もありませんから、1日1日を大切に、そして次のステージに向けた準備をしっかり進めていってほしいと思います。

 ところで、皆さんはどのような年末年始を過ごしましたか?私はここ数年、1月2日と3日に行われる箱根駅伝を家族と一緒にテレビ観戦するのが恒例になっています。私事で大変恐縮ですが、現在大学4年生の息子は、高校時代陸上部に所属し、長距離を専門に練習していたこともあり、その時、ともに汗を流したチームメイトの何人かは箱根駅伝で実際に走っているので、息子に解説してもらいながら、楽しくテレビ観戦しています。今回は記念の100回大会という事もあり、参加校も例年よりも多い23校で争われました。箱根駅伝は御存じの人も多いと思いますが東京から箱根までの片道5区間を2日かけて往復します。合計10人の選手で大学の名前が入った襷を繋いでいきます。先頭のチームから一定の時間が過ぎると、交通事情等から、次の選手に襷を渡せなくても、「繰り上げスタート」となってしまうチームも出てきます。必死に走ったにもかかわらず襷を繋げなかった選手の気持ちを考えると、見ているだけで心が苦しくなります。1本の襷には、その選手だけではなく、ともに苦しい練習に挑み、時に競い合い、時に励ましあってきたけれど、選手に選ばれなかったチームメイトの熱い思いや、これまで長年にわたり支えてくれた御家族の気持ちなども含まれるので、どの選手も、ただひたすら襷を繋ぐことに命がけになるのです。襷を渡し終えた選手の多くが、その場に倒れこむ姿がまさにそれを物語っています。

 若いときに、命がけで取り組んだ経験というのは、その後の生き方に大きな影響を与えます。「これだけ苦しい練習に耐えてきたんだ。その思いをすれば、目の前の困難なことにも負けないでぶつかっていけるぞ。」といった具合です。

 生徒の皆さんには、ぜひ、年が改まったこの機会に、自分なりの目標を掲げてほしい。そして命がけで取り組んでほしい。すぐに結果が出なくても、それは人生の大きな財産になる。

 2024年が皆さんにとって飛躍の年となることを大いに願い、式辞とします。

12月22日(金)2学期終業式 式辞

 1、2、3学期と3つある学期の中で、一番長い2学期が今日で終了します。

 皆さん、9月1日の始業式を覚えていますか。今年の夏は記録的な猛暑となり、体調面を考慮して体育館には集合せずに、冷房の効いた教室で放送を聞く形で行われました。

 私は皆さんに、1学期の自分をしっかりと振り返り、2学期にはできるだけ具体的な目標を掲げて取り組んでほしい、といった話をしました。「ローマは一日にして成らず」、「千里の道も一歩から」、「塵も積もれば山となる」のことわざを例に、目標に向かい、コツコツと継続して取り組んでください。最後まであきらめずにやり続けることで目標を達成できるのだという事を信じて頑張ってください。4か月にわたる2学期が始まります。皆さんにとってこの2学期が充実したものになるよう期待しています・・・。そんな話をしました。(間)

 話は変わりますが、今、巷では、アメリカメジャーリーグの大谷翔平選手の話題で持ちきりです。皆さんも報道等で耳にしていると思いますが、かねてより、エンゼルスからどのチームに移るのか、世界中が注目してきました。結果は、ロサンゼルス・ドジャースに、10年契約、総額7億ドル(日本円で約1015億円)という、プロスポーツ史上最高額での移籍が発表されました。ドジャースは、大谷選手が高校生の時から、その実力を高く評価していたそうです。

一方、大谷選手は、高校生の頃から、アメリカメジャーリーグへの強い憧れはあったものの、まずは日本のプロ野球に入団し、実力と実績を積み重ね、その後アメリカに渡りました。投打二刀流で大活躍したことは、いまさら説明するまでもありません。野球の本場アメリカでも「史上最高の選手」とまで言われる大谷選手ですが、今回ドジャースへの移籍を決めた理由が、お金目当てではないということを、私たちは皆知っています。

 彼は、ただ純粋に、野球が上手くなりたい、そして何より勝ちたい、その一心で、人生のすべてを賭けて大好きな野球に打ち込んできたのだと思います。そんな大谷選手だからこそ、多くのファンを魅了し、また心から応援したくなるのではないでしょうか。大谷選手の行動や発言には、私たちが生きていくうえで大変参考になることがたくさんあるのではないかと思います。

 話は戻りますが、4か月に及んだ2学期を、各自振り返ってください。「よく頑張った自分」をちゃんと褒めてあげてください。もっと頑張れたんじゃないかという自分には「3学期こそ頑張れよ」と応援してあげてください。

 年末年始は楽しい行事が続くという人も多いかと思います。くれぐれも自分を大切に、体調管理にも十分気を使い、今年の振り返りと新年の目標をしっかりと定めて、元気に3学期を迎えましょう。それでは、よいお年を。

12月9日(土)入試説明会校長挨拶

 皆さん、こんにちは。校長の泉水と申します。本日は年の瀬の大変お忙しいところ、流山北高校の入試説明会に御参加いただき、誠にありがとうございます。

 ここ数日、日によって温かかったり寒かったり、1日の中での寒暖差が大きかったりと、体調管理には大変気を使っているのではないでしょうか。

中学3年生の皆さんにとってこの時期は、一生懸命勉強して身に着けた学力が、どれだけ定着したか、模擬テストなどで確認し、最終的な志望校を決定していく、とても大切な時期ではないでしょうか。

 流山北高校は、地域連携アクティブスクールの指定を受け9年目を迎え、来年は節目の10年目となります。地域連携アクティブスクールというのは、中学校の学習を丁寧に学び直して、確かな学力を身に付け、一人一人の夢の実現をサポートする学校です。わが校の教育目標は、「社会の一員として、規範意識を備え、自立し社会に貢献できる人間の育成」です。教育目標を達成するために、地域の小・中学校や大学、地元企業、自治会など、様々な外部機関との交流や連携を進めることで、より充実した教育活動を実現してきました。また本校は、ほかの県立高校に比べ、たくさんの先生を配置していただいており、多くの授業がティームティーチングや少人数制の授業、習熟度別の諸人数授業といった形で行われています。丁寧できめ細かな授業、誰一人おいてきぼりを作らない授業の実現という点においてはどこの高校よりも充実していると考えています。さらに、多くの先生が配置されていることにより、生徒一人一人の希望に沿ったきめ細やかな進路指導を行うことができ、生徒、保護者の皆様から大きな支持をいただいているところです。流山北高校は、本気で高校生活を頑張る皆さんを、全力でサポートする学校です。本気で頑張りたい皆さんの入学を、職員一同心よりお待ちしています。

 本日は、この後、入試に関する説明を行います。全体説明の後は、希望者を対象に個別相談を行います。些細なことでも構いません、遠慮なくお立ち寄りください。

これから、ますます寒い日が増えてまいります。本日御参加の皆様におかれましては、体調面に御留意いただくとともに、悔いのない高校選びとなることを願い、挨拶とさせていただきます。

令和5年度千葉県高等学校PTA連合会東葛飾地区研究集会理事校挨拶

 本日は、大変御多用のところ、令和5年度千葉県高等学校PTA連合会東葛飾地区研究集会に足をお運びいただき、誠にありがとうございます。私は、今年度東葛飾地区の筆頭理事校である流山北高校校長の泉水と申します。よろしくお願いします。

 本日御参加の皆さんにおかれましては、日頃より各校の教育活動に多大なる御理解と御協力をいただいているところと存じます。この場をお借りして感謝申し上げます。

 さて、ちょうど1週間前(15日)の話になりますが、県の教育会館を会場に、千葉県高等学校PTA研究集会が開催されました。本校(流山北)保護者会は「高校教育の理解を深めるPTA活動について」と題する発表を行ってまいりました。夏ごろから本格的に準備に取り掛かり、何度となく話し合いを重ね当日を迎えましたが、発表校4校の中のトップバッターとして、緊張感漂う中、本校の保護者会活動について発表することができました。

 本日発表いただきます沼南高校、流山南高校、柏中央高校の3校におかれましては、やはり今日を迎えるまでに相当の準備を要したのではないでしょうか。今日はその成果を十分に発揮していただき、来年度以降発表される学校さんにおいては、大いに参考にしていただければと思います。

 簡単ではありますが、挨拶とさせていただきます。本日はおめでとうございます。

10月27日(金)強歩大会校長挨拶

 皆さん おはようございます。御覧の通り、絶好の強歩大会日和となりましたね。とりあえず今日は勉強のことは横に置いときましょう。

  今日の目的は、仲間たちと同じ道を、しかも長い距離を歩くことによって、心と体の健康増進を目指すことにあります。20㎞コース、30㎞コースとそれぞれありますので、自分の体とよく相談しながら、ぜひ完歩を目指してほしいと思います。ちなみに30㎞を3年間完歩した人(3年生は去年と今年の2回)には金メダルが授与されるとのことです。頑張ってください。

 道中、友達同士、いろんなことを話しながら歩くのではないでしょうか。普段とは違う友人の一面が見られるかもしれません。また、一度も話をしたことがない人と、もしかしたら話すきっかけができるかもしれません。皆さんが学校に帰ってきたとき、「疲れたあ。けど、楽しかった!!」と思える、そんな素敵な一日になることを願っています。

 私からは以上です。

10月6日(金)星河祭体育の部開会あいさつ

皆さん、おはようございます。本日は天候にも恵まれ、いよいよ星河祭体育の部を迎えました。 昨年度の体育祭は新型コロナの感染予防対策の一環で、短縮バージョンでの実施でしたが、今年は従来に近い形での開催となります。先週の文化の部もそうでしたが、このような行事ができるという事がどれほど素晴らしいことであるかを、今日皆さんに感じてほしいと思います。まずは体育委員会の生徒の皆さんの準備から本番までの頑張りを讃えたいと思います。また皆さんの健康と安全を第一に考えて、体育祭の実現に導いていただいた体育科の先生方や各担当の先生方に感謝申し上げます。

今日は皆さんの一生懸命な姿を期待しています。特に3年生にとっては高校生活最後の体育大会です。笑顔いっぱい、思い出に残る楽しい場としてほしいです。1・2年生の後輩に、「仲間」の素晴らしさや尊さを伝授するような、そんな3年生の姿を見せてほしいと願っています。

さて、「暑さ対策」に関わるお願いです。10月に入り、ようやく秋の気配を感じるようになってきましたが、日中はまだ暑い日がありますので、熱中症には十分気を付けてください。各自、自分の健康状況を把握し、適度な休憩と水分補給を心がけて下さい。もし体調に不安を感じたら、すぐに周りの人に声を掛けるとともに、もし様子が変だなと思う人が周りにいたら、ぜひ声を掛けてあげてください。

今日は自分の持てる力を精一杯発揮してください。皆さんが“最高の仲間”と“最高の笑顔”で“最高の思い出”を作ってくれることを期待して、開会のあいさつとします。

9月30日(土)星河祭文化の部 閉会あいさつ

 皆さん、こんにちは。校長の泉水です。

 閉会式でも挨拶の機会をいただきましたので、少しお付き合いください。

 9月に入ってから近隣のいくつかの学校で、文化祭などの行事の後にコロナの感染者数、またインフルエンザの感染者数が急激に増えているといった状況があり、果たして本校で文化祭が開催できるのか心配でしたが、本校での感染状況は、現時点では大きく広がることなく、持ちこたえています。

 これは、すべての生徒の皆さん、先生方、そしてその御家族が、何としても文化祭をやりたい、文化祭をやらせてあげたいという思いのもと、協力していただいたおかげです。ありがとうございました。そして、この後も感染防止の行動を引き続きしっかりとお願いします。

 すべての催しや企画にお邪魔できませんでしたが、私が見た範囲で、どの生徒も表情豊かに過ごしていたと感じています。

 大げさに聞こえるかもしれませんが、文化祭は、皆さんのこれからの人生を生き抜く力をはぐくむ貴重な機会なんです。

 例えて言えば、親鳥に「餌を下さい」と、ピーピー口を開けて鳴いていただけのひな鳥の段階から、与えられた条件や多くの制約の中で、実現可能な企画を提案したり、実現するための調整に力を尽くしたりすることを通して、社会で活躍できる実践的な力が身についてくるのです。

大人になってからも、ずっとこの繰り返しです。皆さんは学校生活の中で、このような機会を逃すことなく、これからも自分磨きに力を尽くしてください。

終わりになりましたが、生徒会本部をはじめとする生徒の皆さんや各方面の担当の先生方に対して、改めてお礼を申し上げます。本当にありがとうございました。

9月29日(金)星河祭文化の部 開会あいさつ

 生徒の皆さんは、夏休み中から学級や部活、あるいは有志のメンバーで準備を進めてきたことと思います。今年のテーマ『星河一天』とは、夜空に無数の星が帯状に連なり、川のように輝いて見える、という意味だそうです。想像するだけでも壮大なスケールのイメージ映像が頭に浮かんできます。

 私たちはこれまでの約3年間、様々な制約を受けながら学校生活を送ってきました。体育祭や文化祭、修学旅行といった大切な行事を行うことすら許されない、辛く苦しい時を過ごしてきました。

 今年からは徐々に日常が戻り始め、大切な行事を行える環境が整ってきました。星河祭文化の部に向けて、みんなで出し物を決め、力を合わせて頑張ってきたと思います。一つ一つの星の光は弱くても、それが一つにまとまったときには光に満ちた満天の空となることでしょう。今回の活動を通して仲間との絆を深め、一人一人が夜空に輝く星になってください。

 最後に、企画・運営に携わった生徒会役員、クラス委員、顧問の先生に心より感謝いたします。生徒一人一人が一段と成長してくれることを期待しています。

9月8日(金)保護者会理事会①校長挨拶

 皆様こんにちは。校長の泉水です。本日は荒天の中、御参集下さいまして誠にありがとうございます。

 2学期がスタートして1週間ほど経ちましたが、一日の始業式は熱中症対策の観点から体育館ではなく、放送で行いました。式に先立つ形で、夏休み中に起こった生徒の交通事故の件について、やはり放送で全校生徒にお伝えさせていただくとともに、職員、生徒全員で黙とうを捧げました。

 続いて行った始業式では、ちょうど100年前の9月1日に発生した関東大震災に触れ、「過去から学び、未来に備える」ことの意味を今一度かみしめてほしいといった話をしました。また、各自1学期の自己評価に基づいて、2学期の目標を立てていこうと呼びかけました。ヨーロッパのことわざで、「Rome was not built in a day」(ローマは一日にして成らず)とか、我が国の「千里の道も一歩から」、「塵も積もれば山となる」の言葉を紹介し、コツコツと継続して目標に向かい取り組んでほしいと、呼びかけました。

 一昨日、地区の校長会がありましたが、話題の一つがコロナの現状について、でした。ある学校は、9月1日、2日、金、土で文化祭を行い、来場者が3000人を超えるほどの大盛況だったそうですが、4日(月)には、発熱等による欠席者(コロナ陽性100名を含む)が240名に達したそうです。結果、休校の措置を取ることとなってしまったそうです。推測の域は出ませんが、おそらくは生徒の中に体調不良のまま、それを隠して夏休みの後半、文化祭準備に参加し、文化祭当日も発熱があったにもかかわらず登校した、その結果、多くの生徒が感染したのではないかとのことです。

 他の学校でも、コロナ陽性になった生徒及び職員についての報告がありました。5類に移行してしばらく経ちましたが、決して油断はできないという事、今一度教室の換気や手指消毒を含め、基本的な感染症対策が必要なことを職員全員で共有し、ホームルームを通じて子どもたちにも呼びかけたところです。

今週末、来週末には近隣の学校で文化祭が立て続けに開催されます。お子さんが他校の文化祭に行くときは、必ずマスクをしていけとお声がけください。万が一、感染が広まってしまうと、次は本校の文化祭ができなくなってしまうかもしれません(子どもたちは熱っぽくても、“私体調悪いです、熱があります”とは言わないと思いますから)。そうならないために、御家庭でも、引き続いての感染症予防の御協力をお願いします。

 2学期は大きな行事が続きます。まずは健康第一で、そして子どもたち一人ひとりにとって充実した学校生活になるよう、何卒御協力をお願いします。