校長日記 日々雑感

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<398>日々雑感(今までありがとうございました)

 令和元年度最終日となりました。私事で恐縮ですが、本日をもって定年退職となります。流山北高校勤務は2年間でしたが、私のこれまでの教職人生37年間で最もやりがいのある2年間でした。
 本校生徒の「伸びしろ」は大変大きいと、この2年間で実感しました。
 私の後任の正治新校長にバトンタッチします。今後の流山北高校のさらなる飛躍を祈念申し上げます。
 本校ホームページのアクセス数も本年度の4月から通算して23万を超えました。昨年度と比較して倍増です。ありがたいことです。
 日々雑感も通算398号となり、本日が最終回です。この2年間、この日々雑感を通して私なりの切り口で北高生徒の成長ぶりをお示しいたしました正治新校長による、私とは違った別の視点からの日々雑感を楽しみにしております。今までご愛読していただき感謝申し上げます。今後とも、この流山北高校をよろしくお願い申し上げます。

<397>日々雑感(年度末の人事異動について)

 この流山地区は昨日の29日に厳しく冷え込む、季節外れの雪が降りました。雪の中の桜なんて珍しい光景となりました。
 ところで、年度末は人事異動の季節です。本校では私、非常勤講師嘱託の職員の方々も含め、16名の職員が異動となります。本校学校力向上のためによくやっていただきました。
 コロナウイルス感染防止の観点から、4月10日に予定されていた離退任式は中止となりました。この関係で、先日、職員間でささやかですが、ミニ離退任式を取り行いました。新天地でも今まで以上の力を発揮してくれることと思います。
   
   
   

<396>日々雑感(新年度に向けて)

 天気に恵まれ、穏やかな陽気となりました。桜も満開となりました。
 新型コロナウイルス感染が拡大してことを考慮し、現在、本校では4月当初の教育活動について検討をしております。具体的には公的交通機関等における接触感染を回避する目的で交通ラッシュ時を避ける時差通学、時間割等に工夫をしていきたいと思います。
 詳細は4月に入ってから、HP、一斉配信メール、文書等でお知らせいたします。

<395>日々雑感(東京都の外出自粛要請等について)

 新型コロナウイルス感染拡大を巡り、東京都内で過去最多となる40名を超える感染が確認されました。そこで、昨晩、東京都知事より外出自粛の要請が出されました。感染経路が不明な事例が増加している点が特に心配です。
 国の専門会議の見解によると、集団感染(クラスター)発生の3条件は、「①密閉・②密集・③距離の近さ」だそうです。この3条件が重なる場所は極力避けていきましょう。
 感染症に詳しい専門家によるとワクチンが完成しないと終息は難しいそうです。ワクチン開発に向けて各国はしのぎを削って取り組んでいますが、現時点では副作用が出やすいという問題があり、ワクチン開発はしばらく時間がかかるそうです。長期化が予想されます。

<394>日々雑感(デジタルデトックス等について)

 昨日吹き荒れた北風がおさまり、本日は日差しの温かさを感じる穏やかな一日となりました。コロナウイルスが世界的に大流行したいる中、不要不急の外出を避けることから、多くの人は在宅時間が例年より長くなっていることと思います。
 ところで、先日、ある新聞社が子どものゲームやインターネットの利用を規制する香川県の条例を取り上げておりました。年齢によるネット利用規制条例には賛否両論があります。この香川県の条例は先行的な対策ですが、ネット依存が私たちの心身に及ぼす影響は大きいものです。スマホをやりすぎて、頭が重くなり、何となく体がだるいといった経験は多くの生徒の皆さんが体験していることと思います。
 特に在宅時間が長い現在、つい意味もなく、無目的にスマホを見てしまうことが多々あると思います。
 「デジタルデトックス」という言葉が、近年、注目されています。デジタル機器の使用を自発的にコントロールすることを「デジタルデトックス」といいます。このICT時代にデジタル機器が悪というのナンセンスな考え方です。デジタル機器はあくまでも便利な道具であって、私たちがしっかりとデジタル機器を有効活用していけばよいのです。くれぐれもデジタル機器の下僕にならないように。
 

<393>日々雑感(シンギュラリティについて)

 コロナウイルスの感染リスクを軽減させるために、3学期終業式も中止にしました。
 参考までに、この終業式で式辞として1・2年生の皆さんに話すはずであった内容を掲載します。

令和2年3月24日(火) 3学期終業式 校長式辞
 本年度の3月はコロナウイルス感染拡大防止のために4日から臨時休校となりました。このことから、卒業式も卒業生と先生方のみで行われました。3年生212名は立派な姿で本校を巣立っていきました。
 コロナウイルスの感染リスクを軽減させるために、在校生全員が集まる3学期終業式も中止となりました。
 節目となる終業式は重要な行事ですが、在校生の皆さんの健康が最優先です。このために本日はクラス単位の分散登校とし、校舎内に立入ことをせずに昇降口で新年度に向けて、教科書購入、通知表等配付のみという必要最小限の形態となりました。
 本来であれば終業式で皆さんに向けて話す内容を次のように活字にしました。是非一読をお願いします。
 3学期の終業式では、21世紀の目玉の一つである「AI(人口知能)の発達」について触れていきます。「シンギュラリティ」という言葉は最近、よく使われていますが、いったいどういった意味があるのでしょうか。「シンギュラリティ」とは日本語に訳しますと技術的特異点といい、AIが人間より賢い知能を生み出す時点をさします。アメリカの人工知能研究における世界的権威者であるレイ・カーツワイル博士によれば、「2029年(令和11年)にAIが人間並みの知能を備え、2045年(令和27年)に人間以上の知能をもったAIが出現する」と予言しております。
 このシンギュラリティという考え方に示されているとおり、AIによって、近い将来、私たちを取り巻く環境が激変していく可能性があります。AIが人間を超える日が来るのかどうかはさておき、AIはすでに私たちの身近で広く活用されています。
 それではAIが加速度的に進化している現代社会に必要とされる力は何でしょうか。私はAIが不得手としている状況に応じて、あえて白黒をつけない柔軟な対応を身につけることと考えております。
 柔軟な対応のベースとなっているのは、相手に対する気配りです。相手の反応を見ながら言葉遣いに気をつけたり、当初話す予定だったことを相手の様子を見て、あえて言わないといった対応が柔軟な対応の一例です。今後、益々この「柔軟な対応の重要性」が高まってくるはずです。ただし「柔軟な対応」してみたのだが、うまくいかないことも時にはあるでしょう。柔軟な対応が失敗した場合は「なぜうまくいかなかったのか」その原因を必ず検証してみてください。この失敗後の検証によって柔軟な対応が軌道修正され、ステージアップしていくこと間違いなしです。この失敗から学ぶ姿勢を絶えず続けていくことで私たちは自己成長していくといえましょう。
 2年生は春休み明けに新3年生となり、名実とともに本校の大黒柱の役割を果たすことになります。
 1年生は春休み明けに新2年生となり、よき先輩となります。新入生が来月7日に入学してきます。新入生を良い方向へリードしてあげてください。
 現在、新型コロナウイルスの感染拡大によって、日本のみならず各国・地域が厳しい状況におかれています。今が頑張りどころです。必ず夜は明けます。4月以降の学校再開を祈りながら、この苦境を乗りきろうではありませんか

<389>日々雑感(臨時休業中の過ごし方について)

 3月に入って三寒四温が続いてきましたが、ここにきてすっかり春めいてきました。本日の日中の気温は20℃近くまで上がり、4月中旬を思わせるような気温となりました。どうやら重いコートともお別れができそうですね。
 ところで新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、多くの学校で臨時休業が続いています。新型コロナウイルス感染が世界規模で広がるにつれて、多くの皆さんが「これからどうなるのだろう」と不安を感じていることと思います。未知のウイルスですから不安になるのは当然です。
 ただし、現状では若年層の重症化の報告はごく少数です。国も臨時休業中の過ごし方について、倦怠感、風邪の症状等がないことを前提に「屋外での運動や散歩を妨げない」といった見解を示しています。運動不足やストレス解消するために、ジョギング等の軽い運動は効果的です。
 この3月は「これまでの学習の総まとめするとともに、学校生活を振り返り、進級に向けて意欲を喚起する重要な節目の時期」です。時間的にはゆとりがあるはずですから、普段読むことができなかった本を読んでみたり、苦手な教科の復習をしてみたりし、この臨時休業を有効活用してください。

<387>日々雑感(入学許可候補者説明会中止等について)

 先週の土曜日(3月14日)は暖冬一転、首都圏でもみぞれが降り、寒さが身にしみる一日となりました。一時的な冷え込みで桜の花の芽が目覚める休眠打破」が進み、東京では昨年より一週間程早く、桜の開花となりました。
 ところで、臨時休業3週目に入りました。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、本日の午後に予定されていた「入学許可候補者説明会」は中止となりました。その代替策として、先週の金曜日(3月13日)に教科書販売等が行われました。こういった事情で高校側から直接説明する機会を設定することができません。入学関係に関する書類等はこれまで以上に丁寧に読んでいただきたいと思います。何かご不明な点がありましたら、何なりと本校まで電話による問い合わせをお願いいたします。
 

<336>日々雑感(交通安全啓蒙放送等について)

 本日は2学期期末考査の最終日でした。日頃から地道に培った実力を十分に発揮できたでしょうか。
 考査終了後、全校生徒を対象とした放送で、本校生徒会長から交通安全に関する呼びかけがありました。考査終了後の解放感から気がゆるみ、交通事故にまきこまれないよう注意喚起がありました。
 12月10日(火)から19日(木)までの10日間が冬の交通安全運動期間です。師走に入り、冬至にむかい、日暮れの時間が早まっています。本運動のスローガンは「夕暮れの早めのライトで防ぐ事故」です。
 年末になると、世の中全体がわさわさとした雰囲気になり、注意力が散漫になる傾向があります。自分の身は自分で守る精神で、見通しの悪い交差点等では必ず左右の確認をお忘れなく。
 また、本日の放課後に強歩大会に不参加であった生徒たちを対象とした追歩が行われました。風もなく、日差しも暖かい絶好のコンディションの中、江戸川べりを歩く追歩が実施されました。学期末の多用な時期に体育科の先生方を中心に若手の先生方も加わり、参加生徒たちの安全の見守りも行われました。ありがとうございました。
 

<330>日々雑感(フォローアップ研修研究授業について)

 さざんか梅雨による長雨もおさまり、晴天の日々が続くようになりました。朝晩の冷え込みも厳しくなり、空気も乾燥してきました。期末考査5日前となりました。風邪等の対策、体調管理もしっかりとお願いいたします。
 本日は、11月28日(木)にフォローアップ研修の一環として行われました2学年生徒を対象とした「古典Aの研究授業」について紹介します。
 本授業では漢詩の「春夜(しゅんや)」を題材にして、詩形・押韻(同じ音の響き)・対句等の見極め方に主眼がおかれて、展開されていました。
 漢詩独特のリズムに親しむ目的で、クラス全員による漢詩の音読も行われていました。以前と比較して声がよく出ており、生徒一人一人の成長を感じとりました
 漢文は日本語と文法体系が異なっており、語順はむしろ英文に近いものがあります。漢文に対する抵抗感を軽減するためにも音読は大切です。
 授業の後半では、漢詩に描かれている情景を各自イメージするよう、授業者から働きかけがなされていました。宿題として、各々が描いたイメージをイラストで映像化する課題が出されていました。さて、どのようなイラスト作品ができるのか楽しみですね。