平成27年度スーパーグローバルハイスクール構想調書の概要
指定期間 | ふりがな | ちばけんりつまつおこうとうがっこう | ②所在都道府県 | 千葉県 |
27~31 | ①学校名 | 千葉県立松尾高等学校 |
③ 対象学科名 | ④対象とする生徒数 | ⑤学校全体の規模 |
1年 | 2年 | 3年 | 4年 | 計 | 在籍者総数 12クラス480名 (※ 福祉Cは福祉コース) |
普通 科 | A 類型 | 160 | 80 | 80 | | 480 |
B 類型 | 70 | 70 | |
福祉C | 10 | 10 | |
⑥研究開 発構想名 | 地域から考えるグローバルエイジング研究 |
⑦研究開 発の概要 | 日本の高齢化問題やその対策としての社会保障や福祉分野での制度、個人の健康管理などについての調査・研究を行う。地元から日本さらに北欧、東南アジアと比較しながら、グローバルエイジング(地球規模の高齢化)を考え、諸課題の解決に向けて活躍できるグローバル人材を育成する。 |
⑧ 研究開発の内容等 | ⑧ 全体 | (1)目的・目標 目的 福祉分野と高齢化をテーマに地元から日本、北欧、東南アジアに広げながら、諸問題の対応に寄与できるグローバル人材の育成を目指す。 目標 ・地域の魅力や日本の魅力を探求し積極的に国際貢献に取り組める生徒の育成 ・将来像を見据え、主体的に高齢化問題に取り組む生徒の育成 ・留学生との交流や海外研修により積極的に海外のことを学ぼうとする生徒の育成 ・地域や連携大学・機関等での調査研究発表によりプレゼンテーション能力のある生徒の育成 (2)現状の分析と研究開発の仮説現状の分析:地域の女子教育を担った長い歴史をもつ本校は、平成18年度から男女共学となり、その際、福祉コースが設置された。高齢者福祉分野の充実に努めているが、少子高齢化は地域の喫緊の課題であり、日本の多くの地域でも対応策が必要である。この現状を踏まえ、地域の行政機関や筑波大学や城西国際大学との連携を推進して、これから訪れる高齢化問題を課題として設定し、課題解決力、情報発信力の育成を図る学習が必要である。 研究開発の仮説: (仮説1)地元山武市の協力を得て、生徒が地域のまちづくりや福祉について課題を発見しグループで探求する、総合的な学習の時間「地域を知ろう」を実施することで、主体性、課題発見力、コミュニケーション能力を具備したグローバルリーダーを育成することができる。 (仮説2)生徒が城西国際大学の留学生から母国の福祉制度についてヒアリングしたり、ディスカッションしたりすることで、主体性、チャレンジ精神、課題発見力、コミュニケーション能力、異文化理解力を具備したグローバルリーダーを育成することができる。(仮説3)生徒が山武市内の高齢者福祉施設等に出向き調査する地域フィールドワークや、タイやスウェーデンで行う海外フィールドワークを行うことで、主体性、チャレンジ精神、課題発見力、異文化理解力を具備したグローバルリーダーを育成することができる。 (仮説4)生徒が文化祭や山武市役所で行う地域への提言(パネル発表)、スウェーデン大使館等で課題研究の成果を発表するプレゼンテーションを実施することで、主体性、課 |
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| | 題発見力、コミュニケーション能力を具備したグローバルリーダーを育成することができる。 (仮説5)生徒がグローバルエイジングや課題研究について筑波大学や城西国際大学の研究者から話を聞いたり、意見を交換したりすることで、課題発見力、コミュニケーション能力を具備したグローバルリーダーを育成することができる。 (3)成果の普及 ・学校ホームページ、筑波大学や城西国際大学等の連携大学での成果発表 ・地域行政機関及び地域広報誌、JICA等の連携団体、関係機関等に成果発表及び提言 |
⑧ 課題研究 | (1)課題研究内容 地球規模で進んでいく高齢化社会の課題、特に高齢者福祉について、地域や海外で実施するフィールドワークや近隣大学の留学生からのヒアリングやディスカッションなど、体験的な学習を通じて、高校生の視点から課題を発見し、問題解決の方法を研究し、広く提言する。 ① 総合的な学習の時間「地域を知ろう」 ② 留学生ヒアリング・留学生ディスカッション ③ 地域フィールドワーク・海外フィールドワークⅠ・海外フィールドワークⅡ ④ プレゼンテーションⅠ・プレゼンテーションⅡ・プレゼンテーション合同合宿 ⑤ 専門家講演会・意見交換会 (2)実施方法・検証評価 ① 山武市職員から山武市の都市計画、地域福祉計画等についてヒアリングし、地域の課題を発見し、問題解決の方法をグループで検討し、市行政に提言する。 ② 城西国際大学の留学生から母国の福祉制度についてヒアリングし、福祉制度の違いや生徒が体験した海外フィールドワークの成果について意見を交換する。 ③ 山武市の高齢者福祉施設で介護を体験し、日本以上に急激な人口の高齢化が予想されるタイ、福祉先進国のスウェーデンで、生徒が直接体験した経験から、高校生の視点で課題を発見し、問題解決の方法を考察する。 ④ 1・2年生までの課題研究の成果をまとめ、筑波大学や城西国際大学、山武市や千葉県、スウェーデン大使館などで発表し、高校生の視点から提言する。また、他県の SGH校と合同で合宿を行い、お互いの課題研究について発表し、意見交換を行う。 ⑤ 筑波大学グローバルエイジングセンター準備室教授など、研究者から話を聞いたり、意見を交換したりする。 ①から⑤の検証評価については、育成したい資質・能力ごとにルーブリックを作成し、チェックリストや聞き取りシート、観察記録を使って形成的に評価する。また、レポートやプレゼン資料など成果物を評価する。 (3)必要となる教育課程の特例等 なし |
⑧ 上記以外 | (1)課題研究以外の研究開発の内容・実施方法・検証評価 ① 山武市・スリランカ青少年相互交流事業への参加 地元山武市は、2020 年東京オリンピック・パラリンピックに向けスリランカ選手団を受け入れる。本校の生徒もスリランカの高校等を訪問し交流する。 ②(仮称)松尾交流館の活用 松尾高校最寄り駅のJR総武本線松尾駅前に(仮称)松尾交流館が山武市によって本年 7 月に完成する予定である。生徒が高齢者に健康維持のためのダンスを指導し、山武市が開催する英語教室で英語を学習する。 ①と②の検証評価については、レポートやプレゼン資料など成果物を評価する。 (2)課題研究の実施以外で必要となる教育課程の特例等 なし (3)グローバルリーダー育成に関する環境整備,教育課程課外の取組内容・実施方法特になし |
⑨その他特記事項 | 平成26年度から介護職員初任者研修の実施事業所としての認可を受け、福祉コースの生徒が介護の知識と技術を身に付けている。 |
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