木高の日々の様子

2025年12月の記事一覧

KISARAZU開拓ラボ 株式会社サカタのタネ

12月24日(水)、株式会社サカタのタネ君津育種場において実習を行いました。

 午前中は、君津育種場長の西川様より、会社概要や育種工学、ブリーダー(育種家)の仕事についてご説明いただきました。また、木村様からは育種に関する専門的な話に加え、大学進学時の進路選択についての体験談も伺うことができました。その後、ハウス内で栽培されている作物や、今回の実習のためにご準備いただいた、世代の異なる種子を同時期に播種し、育種の流れが分かるよう工夫された展示を見学させていただきました。
 午後は、三つのグループに分かれ、シミュレーターを用いた育種体験を行いました。仮想の植物を用い、「植物内に含まれる特定物質の濃度」と「植物の収量」を高めることを目標に、異なる特徴をもつ個体を交配しながら、「特定物質の濃度×収量」の値をいかに大きくできるかを競いました。各グループで活発に意見を出し合いながら、主体的に取り組むことができました。
 実習後の生徒の感想には、「育種の方法や、どのように育種が進められていくのかを理解することができた」「サカタのタネには、自分が想像していた以上に多くの役割や仕事があることが分かった」「育種のシミュレーションを通して、この種を交配させるとどうなるのかを具体的に想像できた」といった声がありました。また、「品種改良はとても長い時間をかけ、多くの組み合わせを試した中から、わずかな成功例が生まれていることを実感した」「新薬の開発と同じように、多くの人の知恵と努力が集まって一つの商品になっているのだと感じた。感謝の気持ちをもって食事をしたい」といった感想も寄せられ、今回の実習を通して育種に関する理解と関心が深まったことがうかがえました。
 今回の実習のために、多くの時間と労力をかけてご準備くださった君津育種場の皆様に、心より感謝申し上げます。生徒たちには、今回学んだことを今後の進路選択にぜひ活かしていってほしいと感じています。

令和7年度 賞状伝達式・全校集会・予餞会

 令和7年12月23日(火)、賞状伝達式・全校集会・予餞会が行われました。
〈賞状伝達〉
(1)第76回千葉県高等学校生徒英語研究発表大会 第6位 佐藤さん
(2)書道部 第66回大東文化大学全国書道展 団体賞
                       全国書美術振興会賞 森田さん
                       推薦賞 太田さん
(3)地学部 千葉県科学研究発表会      最優秀賞 谷元さん
(4)第19回高校生理科研究発表会      優秀賞 加藤さん 椎熊さん 羽鳥さん 村越さん

 全校集会では、学習や生活について話がありました。
 教務部や進路指導部からは、自分が選択した科目・進路に対する懸命な取り組みや、失敗しても立ち上がり挑む姿勢、学習へのモチベーションを作り維持する方法についての話。
 生徒指導からは、社会で個性が尊重される一方、注意されることが少なくなる中、十年後を見据えて、自分でどのような意識を形成していくかという話。
まさに「自主自律」について考えさせられる話でした。
生徒は、冬休みの学習に向かう意識や過ごし方に関して、よい刺激を受けたようです。
 また、校長先生からはチャレンジ応援基金のおかげで設置されたスクリーンを用いて
ノーベル賞から考える科学の在り方、文系学問の役割についてのお話がありました。
「何を研究するのか」、「何のために研究するのか」、「研究成果をどう扱うのか」、
この話から、何を受け取って、どう考えるか、校長先生はいつものように生徒に投げかけました。

 その後、3年生への餞とこれから佳境に入る受験への激励を兼ねて予餞会が開かれました。
音楽部の心温まる演奏と、3年生に関わった先生からのメッセージ、
「健闘は祈りません、確信しています。」という年次主任の話で生徒は大盛り上がりでした。
共通テストまでの1カ月を乗り越える気合が入ったようです。もうひと踏ん張りです。

海外研修の活動

 12月19日(金)マレーシア現地のプトラ大学とのオンラインミーティングを行いました。オンライン上ですが、初めて教授や大学院生と対面し、本校生徒は緊張した様子でしたが、事前に準備した発表を堂々とすることができました。発表について大学院生たちから質問をいただきましたが、マレーシア現地のネイティブな発音に非常に苦戦しておりました。

 冬休み明けにもう一度オンラインミーティングを行います。おそらくこのままのリスニングレベルでは、現地に行ったときに相当苦戦するかと思います。残り1か月、発音や文法を意識することで、一部の語句が聞き取れなかったとしても、おおよその意味が分かるようになれるよう準備していきましょう。

 

KISARAZU開拓ラボ「今、防災を考える」

 日本防災士会千葉県支部 副支部長 高木一彦 氏 講師に招いて、KISARAZU開拓ラボ「今、防災を考える」を実施しました。

 この講座では、本防災士会千葉県支部から他に3人のスタッフの方々の協力を得て、教科の枠を超えた学習への意欲を喚起し、生徒の科学的探究力と新しいことに挑戦していく力を育成する事をめざすとともに、防災についての専門知識を持つ方との対話を通して、探究の方法を学び自分自身の課題研究につながるヒントを見つけることを目的としています。

 

〈生徒の感想〉

 ・木更津のハザードマップを初めて見て、高校の周りや駅の周辺が災害のときにこんなに危ないんだなと驚きました。災害が起こった時には今回制作したものを元に、避難できるようにしたいと思いました。

・今まで災害についてあまり深く考えたことがなかったので、とても勉強になりました。グループの人や講師の先生方と協力して防災マップを作ったことにより、さらに理解を深められてよかったです。

KISARAZU開拓ラボ バイオインフォマティクス実習

12月12日(金)本校にて、かずさDNA研究所3名の先生に来校して頂き、KISARAZU開拓ラボ「バイオインフォマティクス実習」を実施しました。バイオ=生物、インフォマティクス=情報科学であり、バイオインフォマティクスとは、コンピュータを使って生物学を解こうする学問となります。今回の実習では、インターネットを利用して、世界の研究機関が蓄積してきた生命科学データとデータ解析ツールを駆使しながら、「 配列のよく似たタンパク質を探す。」、「アミノ酸配列を比較して進化を考えよう」、「 ゲノムをダウンロードする。」、「コロナウイルスの変異を追う」といった解析を行いました。

当日は20名の生徒が実習に参加し、まずは「バイオインフォマティクス」について学び、その後実習を行いました。実習では、研究者が実際に使用するサイトを利用し、ヒトALDH2アミノ酸配列と他の生物を比較し同一性を調べたり、NCBI(アメリカ国立生物工学情報センター)を用いて指定した生物のゲノムサイズを調べました。実習終了後に生徒からは、「生物基礎でやっている内容は遺伝子学のほんの一部でしかないことを思い知らされた。」、「様々な生物の設計図を見て生命の不思議を実感した。」、「以前から興味のあったDNAやウイルスについての仕組みや功績を様々なサイトを使用し調べることができた。」などと、普段の授業とのつながりを感じながらも、その先にある発展的な内容に触れる貴重な機会となったことが伝わってきました。このことを今後の進路選択に活かしていけることを心より願っています。来校して頂いたかずさDNA研究所の職員のみなさまありがとうございました。