スーパーサイエンスハイスクール

KISARAZU開拓ラボ「にじます計算」

 2024年9月21日(土),KISARAZU開拓ラボ『にじます計算』が本校で行われました。当日は1年次13名の生徒が受講しました。『にじます計算』とは次のように,7つの色によって決められたルールによって行う計算です。

 赤:「+」(足し算)  緑:[-](引き算) 青:「×」(掛け算)  黄:「÷」(割り算)
 紫:「+」→「×」(足し算→掛け算)  橙:「+」→「÷」(足し算→割り算)  桃:主に「平均」

 はじめに,何問かのにじます計算を実際に行い,計算方法とルールを理解しました。特に,2色のみ(足し算と引き算)の計算の大切さ(中学生にとっては正負の計算力向上に効果的である)を学びました。「STEP2(答から色[演算]を決めること)の楽しさ」を知りました。 次に,カードを用いた「にじます計算カードゲーム」(4枚のカードと1枚の答から計算式をつくる)を行いました。実際にカードを引いて行うにじます計算カードゲームの楽しさを知りました。そして,にじます計算カードゲームの『必勝の戦略』(どのようにすれば解を速く見つけることができるか)を考え,再度ゲームを行いました。問題によっては数秒で解答を発見した生徒もいて,理解力の高さを示しました。そして,『必勝の戦略』を発表し,互いに共有しました。「橙色は割り算の答(商)を1だけ大きくするはたらきがある」,「大きい数のカードを早いうちに使う」,「まず4つの数の和を求めて,和と差のみでできるかを考えてみる」,「答が問題の数のカードの倍数になっている場合は,最後の計算は青や紫[掛け算]にする」など,いろいろなことに気づくことができました。多くの生徒が初めて『にじます計算』を知り,楽しく計算し,考えることができました。


<生徒の感想>
・頭の体操になって楽しかった。やることはシンプルだけど,だからこそ引っかかったり苦戦したりだった。「+」と「-」だけでもやりがいを感じることができた。計算して最後「当てはまる色が見つかるかどうか?」というところまでセットなのがいい。
・小学生の頃にやった100マス計算と同じ感覚で,競争心を持ちながらも丁寧さを意識する面白さがあった。カードゲームがとても面白かった。家で作って家族でやってみたいと思う程だった。
・普段は「+→×」や「+→÷」の計算をすることは少ないので,新鮮でとても楽しかった。また,計算ミスをすると後が面倒なので,「計算ミスをしないように」と集中して計算することができた。
・色を使って計算していくというアイディアがすごく斬新でとても楽しかった。
・正負の計算練習としてとても良いと思った。桃色の計算を「平均」以外にもいろいろな計算に変えることで難易度を調整できるのもよいと思った。
*「今回のようなカードゲームみたいに,頭を柔らかくする講座をもっと開講してほしい」との要望もいただきました。