スーパーサイエンスハイスクール

KISARAZU開拓ラボ「プラズマの科学」

 2024年9月7日(土)、日本大学理工学部船橋キャンパスにて、KISARAZU開拓ラボ「プラズマの科学」を開講いたしました。
 午前は日本大学理工学部教授の浅井朋彦先生を講師に、プラズマの原理ついて講演をしていただきました。身近なプラズマ現象やオーロラの発生だけではなく、日常生活におけるプラズマの応用についてもお話をいただきました。その中でも、プラズマを応用したがん治療やプラスチックなどの溶接のお話はプラズマがもつ多くの可能性を感じられるものであり、将来に大きな希望と期待を抱きました。
 午後は研究に使用される実験設備を見学させていただきました。今年は昨年見学ができなかった電子線実験棟も見学をさせていただきました。国内最大の装置を眼前にした生徒たちはその装置の大きさに圧倒されながらも、その表情はとても真剣で、熱心に装置の説明を聞いていました。また、見学後は研究助手の小林大地先生を講師に、生徒自身が分光器を作成し、実験を行いました。太陽光や、ネオンなどのさまざまな元素のプラズマを分光器を通して見ることで、プラズマの発光原理と原子の構造について学びました。
 普段の学校の授業では、体験することのできない貴重な経験をさせていただきました。1日を終えた生徒の表情はとても充実感に溢れていました。この経験を普段の学習だけでなく、課題研究などに役立てていくことを期待します。