スーパーサイエンスハイスクール

KISARAZU開拓ラボ 分子生物学実験講座Ⅱ

 2月14日(土)・15日(日)の2日間にわたり、木更津市にあるかずさDNA研究所にて、「最先端のバイオテクノロジーを実際に体験し、生命科学への理解を深めること」を目的としてDNA研究に関する実習を実施しました。
 1日目は、「DNA研究とバイオテクノロジー」に関する講義から始まり、DNA研究の基礎について学びました。その後の実験では、制限酵素を用いてDNAを切断する操作や、プラスミドDNAを用いて大腸菌に新たな遺伝情報を導入する「形質転換」の実験を行いました。午後には、ゲル電気泳動を用いてDNAを観察し、DNAの大きさの違いによって移動距離が異なることを確認しました。また、研究所内の見学も行い、最先端の研究設備や研究環境に触れる貴重な機会となりました。
 2日目は、タンパク質の電気泳動を行い、GFP(緑色蛍光タンパク質)を観察しました。目に見えない分子レベルの変化を実際に確認することで、遺伝子とタンパク質の関係について理解を深めることができました。その後は、前日に形質転換を行った大腸菌の観察を行い、遺伝子が実際に機能していることを表現型の違いとして確認しました。

実習の最後には、各班で実験結果をまとめ、発表会を行いました。生徒たちは、実験から得られた結果をもとに考察し、自分の言葉で発表することで、科学的に考える力と表現力を養うことができました。今回の研修を通して、生徒たちはDNAやタンパク質といった生命の根幹に関わる物質を実際に扱い、学校の授業だけでは得られない貴重な経験を積むことができました。また、研究の現場に触れることで、生命科学への興味・関心をより一層深める機会となりました。本校では、今後もこのような体験的な学びを通して、生徒の探究心を育み、科学的な視野を広げる教育活動を推進してまいります。今回の実習を行ってくださったかずさDNA研究所のみなさまありがとうございました。

 

生徒の感想

 今回の講座では、DNAの研究が医療だけでなく人々の食生活にも関わっているということを知り驚きました。また、ゲノム編集は様々な動物の性質を目的のために変えることができますが、もしカルタヘナ法がなかったらゲノム編集はどこまで広がっていたのか気になりました。実験では、自分の手で作業を行うことで、菌が分裂や増殖するとどうなるのか、どのような変化があるのかを自分の目で確認することができ、DNAに他の物質を入れるというのがどのようなことなのか深く理解できたと思います。考察をすると、あっていそうな答えがでても完全に証明できない難しい所もありましたが、結果から色々な視点の考えを出すのが楽しかったです。