木高の日々の様子

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台湾の国立彰化高級中學との交流

4月14日(月)台湾の国立彰化高級中学校の生徒が交流会のために来校しました。午前中は本校の探究活動でお世話になっている日本製鉄とかずさDNA研究所にご協力をいただき、台湾の生徒は工場内や研究所内の見学をしました。

木更津高校に到着後は、理数科生徒との昼食交流会で親睦を深めました。事前に台湾の生徒から手紙が送られてきており、来日や交流会を楽しみにしているとのメッセージを受け取っていました。それぞれの国のお菓子を交換したり、英語で会話したりと本校の生徒、台湾の生徒ともに大変いきいきと交流する姿が見られました。

歓迎会では記念品交換、代表生徒による国立彰化高級中学校の紹介、音楽部とジャグリング部による歓迎のパフォーマンスが行われました。

各学校の代表グループによるに全体発表では、木更津高校は、日本から台湾まで長距離移動するアサギマダラについて、マレーシア海外研修で行った甘酒についての発表を行い、台湾の生徒は、健康促進のためのレジスタントスターチ、台湾の食品ロス削減のための取り組み(フードセービング)について発表しました。

その後、各部屋に分かれてグループごとに台湾生徒が英語で準備したSDGsについての発表を聞き、質疑応答などを行いました。放課後は部活動見学をして、台湾の生徒を見送りました。台湾の生徒の皆さん、本校の生徒の皆さん、そして台湾の先生方も大変喜んでいただくことができました。きっと多くの人たちの良い思い出になったことと思います。

 

理数科3年生徒感想

台湾生徒との交流会を通して私は貴重な経験をたくさんしました。1つは英語のみでの交流です。お互い普段使っている言語とは違うもので話すことは戸惑いも多くありながら、自分の気持ちが伝わった時の嬉しさは格別でした。またバディの子とは書道が好きという共通の趣味があり、言葉が上手く伝わらずともお互いの作品を褒め合い楽しい時間を過ごしました。今後二度とないこの経験を今後の学習などに活かしていこうと思います。

 

理数科2年生徒感想

私たちは、Butterflies crossing the sea “Chestnut Tiger Butterfly”(海を渡る蝶「アサギマダラ」)というテーマで理数科が毎年群馬県で実施しているアサギマダラの生態調査について英語で発表しました。私たちは全員が英語が苦手で、発表が伝わるかどうか不安でした。しかし、多くの台湾の生徒が関心を示してくれて、台湾でもアサギマダラの捕獲調査をしてくれることになりました。今後の台湾との連携調査のきっかけを作ることが出来て、大きな自信になりました。理数科のアサギマダラの研究をもっと深く出来たら良いと思いました。

 

台湾の生徒の感想はこちら→台湾生徒感想訳.pdf

 

令和7年度 離退任式

4月11日(金)、離任された先生方を全校生徒でお迎えして、離退任式が行われました。
「ほんとうに出会った者に別れはこない」という谷川俊太郎の詩から、この出会いを別れとしないための会にしよう
という校長先生の言葉を受けて、生徒全員の離任される先生のお話を聞く真剣な眼差しが印象的な式となりました。
 離任された先生方からは、夢を持って何かを為そうとすることの大切さ、高校で幅広く学ぶ意義、木高への熱い想い、
そして充実した生活を共に送った生徒への感謝とともに、これから羽ばたく姿への期待と激励の言葉をたくさんいただきました。
 離任された先生方の言葉や教えを胸に、これからの学校生活をますます充実させていきたいと思います。
健康にご留意され、今後ともご活躍されることを願っております。ありがとうございました。

 

令和7年度 入学式

 4月8日(火)令和6年度入学式が挙行され、桜満開の麗らかな暖かい陽気の中、新入生の入学が許可されました。
 緊張した面持ちながら胸を張って堂々と入場する姿と、担任の呼名に返事をする溌剌とした声に、希望に満ちた新入生の心意気が感じられました。
 校長式辞では、進学指導重点校ならではの学びを通して思考力・判断力・表現力を、SSHの課題研究を通して探究的な力を、「質実剛健」「自主自律」の校訓のもとに課題を解決に導く意思や発想力を身につけてほしいというお話がありました。
 新入生の活躍を願う 石井 同窓会会長、夢に向かって邁進するよう鼓舞した 吉田 PTA会長、
誇りをもって目標達成のために日々努力することを誓った新入生代表 木本さん、
江戸時代藩主、上杉鷹山の短歌を引用して高校生活での挑戦を促した生徒会長 益岡さん、
どの言葉にも可能性に溢れた高校生活への期待と熱意が込められていました。
式典後には1年次職員の紹介があり、この21名の職員を中心に新入生をサポートしていきます。よろしくお願いします。

新入生、保護者の皆さま、改めてご入学おめでとうございます。
3年間で切磋琢磨を重ね、自分の可能性を広げていきましょう!

令和7年度 新任式・前期始業式

4月7日(月)、令和7年度 新任式・前期始業式が行われました。
 新しく本校に着任された先生方をご紹介します。

髙野勝副校長(館山総合高校から)、大橋哲治教頭(君津中学校から)、永谷聡先生(国・木更津第二中学校から)、
大塚尚美先生(社・新採)、關剛史先生(社・長生高校から)、山田俊先生(数・市原高校から)、
酒井康智先生(数・新採・渋谷幕張中学・高校から)、森谷一雅先生(理・千葉北高校から)、三上諒先生(理・安房高校から)、
橋本勇輝先生(保体・君津青葉高校から)、鳥飼順子先生(英・君津商業高校から)、飯田悠希先生(英・新採)、
茂木三奈先生(養護・新採)、前田渚先生(実習助手・京葉高校から)、堀道代主事(事務・犢橋高校から)

これから、どうぞよろしくお願いします。

 始業式では、校長先生から、昨年度の始業式でも話題にされた桜のソメイヨシノに関してのお話がありました。
全国的に植樹されたソメイヨシノの老木化、開花時期の早まり、またその関連性、
観察するとわかる細く上に枝を伸ばす若木と太く枝先に多くの花をつける老木の特徴、
物事を科学的に探究するとはどういうことなのか、新年度の始まりに考えさせられるお話でした。

 また、始業式後には生徒会から今年度の文化祭について発表がありました。
テーマは「創造」。今年度から中夜祭も再び実施し、コロナ禍前の運営に戻ります。
過去の行事を踏襲するだけでなく、新たな価値を創造しようという生徒会役員の志が感じられました。
もう6月の文化祭に向けて動き出しています。楽しみですね。

令和6年度 賞状伝達・後期終業式

令和6年3月24日(月)令和6年度 賞状伝達・後期終業式が行われました。
先を見据えて鍛えていかなければならない力、高校で培う探究する力を説く校長先生のお話を聞き、
春休みの時間の使い方を考えさせられる式となりました。


また、式に先立って下記の生徒に賞状伝達が行われました。
(1) 1か年学術賞 2年 服部 紗耶

(2)弓道部 高等学校弓道選手権大会 女子個人 第七位 奥田 真由

 

第77回卒業証書授与式

 令和7年3月6日(木)に第77回卒業証書授与式が挙行されました。前日までの冷たい雨が上がり、穏やかな春の気配を感じる良き日に、3年生313名が卒業の日を迎えることができました。卒業生と在校生全学年が一堂に会した卒業式は、新型コロナウイルス蔓延以降では今回が初めてのことであり、卒業生の「あきらめず日常を取り戻す」という強い気持ちの集大成のような素晴らしい式となりました。

 これまで3年間の高校生活を支えて下さった保護者の皆さまに心より感謝いたしますとともに、卒業生の皆さんの今後のご活躍を祈念いたします。

同窓会入会式

 今日は卒業式の予行と同窓会入会式が行われました。3年生は久々の登校でしたが、一つひとつの次第にしっかりと対応していました。

 同窓会入会式には、同窓会会長・4名の副会長・幹事長の皆様が出席してくださいました。本校に勤務する卒業生職員(同窓会校内幹事会)の進行で、石井同窓会会長から御挨拶と卒業記念品(証書ファイル・校歌CD)をいただきました。続いて、卒業学年幹事長の御礼の言葉と学年幹事の紹介があり、いよいよ本校同窓会員となる準備が整いました。最後に、校長先生より、「チャレンジ応援基金」に際し多くの同窓生の皆様から御協力をいただいたことについて紹介がありました。

 木更津高校同窓会は、毎年10月の第3土曜日に総会が実施されます。また、7支部(東京・千葉・市原・袖ヶ浦・木更津・君津・富津)での活動も行われています。ぜひ参加してください。

         

1年次保護者向け進路講演会

 令和7年3月1日(土)に1年次保護者向け進路講演会を実施し、100名を超える保護者の皆様にご参加いただきました。講演テーマは「高1生から知っトクこととは? ~最新入試情報から大学選択方法を知る~」で、駿台文庫株式会社の中村悟一様をお招きし、貴重なご講演をいただきました。

 はじめに、大学入試のスケジュールや共通テストの時間割、主要国公立・私立大学の志願状況について詳しくご説明いただきました。現在、私立大学の定員割れが進む一方で、主要私立大学の志願者数は年々増加しており、どのような入試方式が合格に繋がるのか、具体的な大学例を交えてお話しいただきました。

 次に、日々の授業の重要性や定期テストの意義についても触れ、今年度の共通テストの問題をもとに、受験勉強のポイントや入試突破のための戦略を、図を交えながら分かりやすく解説していただきました。

 最後に、大学受験を経験した先輩や保護者の方々から得られた貴重なアドバイスや知見を紹介していただきました。そのなかで、保護者の方々ができることの一つに「受験生とのコミュニケーションを大切にすること」が挙げられていました。今回の講演内容をご家庭で話題にしていただき、コミュニケーションのきっかけになれば幸いです。

賞状伝達式 予餞会

 令和6年12月23日(月)本校体育館にて、賞状伝達式及び予餞会が行われました。

<賞状伝達>
 ・千葉県高等学校新人体育大会 弓道競技 女子団体の部 3位:河邊来海、奥田真由、山越彩生、鈴木萌生
 ・千葉県高等学校総合文化祭優秀賞:森田和子
 ・大東文化大学全国書道展 全国高等学校協議会賞:森田和子、鈴木真莉花
 ・大東文化大学全国書道展 推薦賞:立石真稀
 ・大東文化大学全国書道展 審査員奨励賞(団体)

<予餞会>
 3年生への餞のため、在校生が予餞会を開催してくれました。書道部から3年生へ向けたメッセージ作品に始まり、
音楽部の素晴らしい演奏「銀河鉄道999」、そして3学年職員からのメッセージ(写真付き)など、盛り沢山の内容でした。
 益岡生徒会長からの力強いメッセージもあり、在校生の応援の力が3年生に届いたことと思います。

予餞会の様子

1年次校外学習

 11月12日(火)に、1年次で東京方面へ校外学習を実施しました。午前中は各クラスで決めた施設を見学し、午後も各クラスで選んだ見学地を散策する班別研修を行いました。
 午前は警視庁や築地市場、JAL(日本航空)の格納庫を見学したクラスがあり、普段TVや本の中でしか見られなかったものを、実際に自分の目で見られたことで、様々なことを考え、感じられた貴重な時間になったことと思います。
 午後の班別研修では、6組はお台場方面、その他のクラスは浅草方面を散策しました。食べ歩きやお土産選びを楽しんだり、着物をレンタルして浅草の街をめぐったりしている班もあり、各班とても楽しそうに過ごしていました。
 学習だけでなく、クラスメイトとの絆を深めつつたくさんの思い出を作ることができた、素敵な一日となりました。

弓道部 壮行会が行われました。

 令和6年11月14日(木)、関東大会への進出が決まった弓道部を激励する壮行会が行われました。
 東京武道館で開催される関東高等学校弓道選抜大会に参加するのは、以下の4名の生徒です。

  23HR 山越 彩生

  21HR 河邉 来海 鈴木 萌生

  22HR 奥田 真由

 校長先生、生徒会長から激励の言葉を受け、出場生徒を代表して河邉さんの力強い決意表明がありました。最後は、大会での活躍を願って、全校生徒で校歌斉唱を行いました。

 大会に出場する皆さんがそれぞれベストを尽くせるよう、応援しています!

壮行会の様子

ロマネスク調と高層ビルのキャンパスで PTA会員研修会

 10月15日(火)、満員のバスに揺られて一橋大学(国立キャンパス)と明治大学(駿河台キャンパス)に行ってきました。

 一橋大学では、兼松講堂などのロマネスク調で作られた建物が並ぶキャンパス内にバスが入ったところで、保護者の皆さんから歓声がもれました。そこには、昭和の初めに建てられた建造物群が、雲一つない青空の下に優雅で美しい姿を見せていました。東西のキャンパスをひと通り廻ったあとは、昭和5年竣工の時計台棟と図書館の中をグループに分かれて見学しました。売店が開店してからバスが出発するまでの時間が10分しかなかったため、大学グッズを買う時間があまりなかったのが残念でした。

 昼食は、東京タワーのすぐ隣の「The Place of Tokyo」でのランチバイキングでした。会場に入る前に、真下から見上げる東京タワーを、皆さんが並んで写真におさめている姿がとても微笑ましく見えました。

 午後は、一転して現代的な23階建てのリバティータワーを中心とした明治大学を、学生のガイドでグループに分かれて見学しました。ガイドをしてくれた中に袖ヶ浦市出身の男子学生がいたので、保護者の皆さんから拍手が起こりました。

 「明治大学博物館」では、明治大学がNHKの連続ドラマのモデルになったこともあり、「『虎の翼』展」を開催していました。参加者の中には、出演者の着ていた法曹衣を着て写真を撮っている姿もありました。グッズ売り場の「めいじろうショップ」では、ボールペンやクッキー、中には明治大学のフラッグを購入する姿も見られました。

 参加された皆さんの笑顔がたくさん見られてとても楽しい一日になりました。来年もたくさんの方が参加されることを楽しみにしています。

  

かずさDNA研究所開所30周年記念式典・記念講演会

令和6年10月26日(土)

 本日午後、かずさアカデミアホールにて「かずさDNA研究所開所30周年記念式典・記念講演会」が開かれました。本校から22名の生徒が参加し、東北大学大学院生命科学研究科 近藤倫生 氏による「DNAで環境を探る~環境DNA観測網「ANEMONE」と自然共生社会への展望~」、千葉県がんセンター研究所所長 筆宝義隆 氏による「正常な細胞からがん細胞を創る!~発がんのメカニズム解明から治療法の開発へ~」というタイトルでご講演をいただきました。また、参加した中高生を対象に、講師2名への約30分間の質問時間をご用意いただきました。

 中高生にもわかりやすい研究の内容から、非常に高度な内容まで御講演いただき、質問時間では講演の内容だけではなく、「研究するにおいて大切にしていることは何か」といった、純粋な研究者への質問もあがりました。多くの質問希望者がおり、30分という限られた時間で全員が質問をすることはできませんでしたが、研究者に直接質問できるまたとない機会となりました。

 かずさDNA研究所は、KISARAZU開拓ラボや理数科の探究活動、生物部の活動でもお世話になっており、本校生徒の探究力向上の一助となっております。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

丸沼日光野外実習報告会

2024年10月30日(水)
 本校体育館で1年次理数科生徒による丸沼日光野外実習報告会を実施しました。1年次理数科は夏休みに日光丸沼に野外実習に行き、華厳の滝やアサギマダラの観察などを経験しています。その活動内容をポスターで発表会をしました。保護者の方々も参加し、校内の職員などに向けて発表と質疑応答をしました。生徒はこのような発表会は初めてで、緊張している場面も見えましたが、一生懸命準備をしてきた成果が出ていました。

 この発表会の目的は、ポスター内容をまとめる力を養うこともひとつですが、他人に自分たちのやっていることをいかにわかりやすく伝えるかということです。この経験をスタートに、これから理数科は様々な研究に挑戦していきます。

避難訓練を実施しました。

 令和6年10月24日(木)、避難訓練を実施しました。
地震による火災発生を想定した今回の訓練でしたが、出火元から避難経路を判断して速やかに校庭への避難ができました。日頃からの備えを今後も続けて参ります。

芸術鑑賞会を行いました。

 令和6年10月21日(月)午後、芸術鑑賞会を行いました。
今年度は、ゴスペルヴォーカルグループStar lightsの皆様をお招きし、本校体育館をステージに力強い歌声をお聞かせいただきました。ゴスペルの歴史にも触れ、定番の名曲からJ-POP、アンコールではオリジナル曲まで、幅広い楽曲を堪能しました。
芸術鑑賞会の様子

第2回理数科説明会を開催しました!

 10月5日(土)に、本校視聴覚室にて第2回理数科説明会が行われました。当日は合計72名の中学生・保護者の方に御参加いただきました。今回初めて理数科説明会に参加していただいた方も多かったようです。

 夏休み中に行われた第1回理数科説明会では、クラスの様子等を生徒から紹介しました。一方、今回は1年次生徒から夏休み中に行われた丸沼日光野外実習について、2年次生徒から探究KISARZU-SⅡでの課題研究の内容を発表しました。卒業生も3名し、高校時代や理数科卒業後の様子についても紹介してもらいました。

 廊下には、理数科生徒が外部での発表で使用したポスターを掲示しました。

 中学生はこれから受験に向けて最後の追い込みに入っていくかと思います。来年度の入学式でお会いできるのを楽しみにしています。

令和6年度 前期終業式

 令和6年9月30日(月)前期の終業式が行われました。

<賞状伝達>
・全国高等学校総合文化祭郷土研究部門 優良賞:遠藤誠士、小間美鈴、鈴木耀一郎、遠山拓
・全国高等学校総合文化祭書道部門 特別賞:植野沙絢
 東京学芸大学書道全国展 全日本書写書道教育研究会賞:植野沙絢、中務結衣
             硯心会理事長賞:迫田彩芭
             優秀団体賞:書道部(部長 森田和子)
・千葉県新人体育大会水泳競技大会 水球男子 4位:水泳部(部長 高脇純矢)
前期終業式の様子

令和6年度 体育大会!

 令和6年9月25日(水)・26日(木)の2日間で、体育大会を行いました。
 初日は「球技の部」。ドッジボール・バスケットボール・バレーボール・バドミントン・卓球の5種目で、各クラスから選出された代表生徒が真剣勝負を繰り広げました。
 2日目は「体育祭の部」。24クラスが赤・白・黄・青の4色に分かれ、クラス・年次を超えて色別に団結し、熱い戦いを見せました。

 保護者の皆様、地域の皆様の応援、ありがとうございました。 球技祭・体育祭の様子

平和を考える講話

 9月19日(木)の7限に、本校第一体育館にて2年次普通科の生徒を対象に「平和を考える講話」を実施しました。お招きしたのは、ロシアによるウクライナ侵攻によって故郷のウクライナを離れ、現在は君津市で生活しているベレジニツキー・ニキタさんと、君津ライオンズクラブでニキタさんをはじめとする避難民の支援を行っている二瓶華織さんです。

 はじめに、ニキタさん自身が制作した動画を視聴しました。侵攻以前に家族や友人とともに過ごしていたときの様子に続いて、2022年2月24日に軍事侵攻が始まってからのあり様が映し出され、生徒は静かにそれを見ていました。二キタさんは、「ミサイルから逃れ、爆発や攻撃があり、ひどいものだった」「2022年はすべてのウクライナ人の人生が一変した」「今は両親、友人、親戚に会いたい、平和な暮らしに戻りたい、その一心」と語っていました。

 

 動画を視聴したあとは、二瓶さんから生徒へ、もしも自分が「生きるために、家族と離れ、文化や風習も違う、友達や知り合いもいない、遠く20時間かかる安全な国に避難する」か「家族と共に、いつ死ぬか分からない中で戦争の起こっている自国に残る」か、どちらかを選ばざるをえない状況になったら、どちらを選択するかという問いかけがありました。二瓶さんが挙手を求めると、どちらの選択肢にも一定数の生徒が手を挙げていました。この難しい決断を実際に迫られたのが、二キタさんをはじめとするウクライナの人々だったのです。二瓶さんは自身の支援活動の経験から、平和につながる「笑顔・感謝・出会い・行動すること」の4つを大切にしてほしい、とおっしゃっていました。

 

 ニキタさんは、15歳のときに来日してから日本語の学習を続けており、この講話でも自ら日本語でコミュニケーションを取っていました。二キタさんと生徒の交流の時間になると、「日本にきて心が動かされたことは何か」「日本の食べ物で好きなものは何か」「なじみのない外国語を、どうやって勉強しているのか」といった様々な質問が出て、二キタさんはそれに流暢な日本語で答えていました。「動画で歌を歌っている様子が映っていたが、これは伝統的な歌なのか」という質問から、「伝統的な歌ではないが、誕生日に友人が自作の歌を作って歌ってくれた」「素敵な歌だと思いました」「ありがとうございます」というやり取りが生まれる一幕もありました。また、「ウクライナで一番おいしいごはんは何か」という質問には、「ボルシチ。とてもおいしいので、戦争が終わって訪ねる機会があったらぜひ食べてほしい」と答えていました。「ウクライナに戻ったらまずはじめにやりたいことはあるか」という質問には、「家族、友人、親戚、みんなに会って、友達と遊びたい、それだけ」と答えていました。

 

 講話のあとも、二キタさんのもとに行って話をする生徒の姿が見られるなど、活発な交流が行われていました。戦争の悲惨さや恐ろしさを経験した当事者であるニキタさんの平和への思いに直接触れられたことは、生徒にとって印象深い体験となったことでしょう。

 

ニキタさん、二瓶さん、本当にありがとうございました。一刻も早く戦争が終結し、ニキタさんが故郷の人々と会えることを心より祈っております。