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2021/04/07

令和3年度入学式式辞(4月7日)

Tweet ThisSend to Facebook | by im-kotyo

初めに、新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、入学式の次第を一部割愛したり、来賓の方の出席を御遠慮いただいたり、何よりも新入生の皆さんをこれまでずっと支えてきてくださった保護者の方の出席を1名に限定したりと、新入生の皆さんにとっての晴れの舞台である入学式を縮小して実施しなければならないことは、極めて遺憾ではありますが、事情を御賢察いただき、御理解くださいますようよろしくお願いいたします。

 

式辞

 

校門脇の桜は日に日に花よりも淡い緑の葉が目立つようになって、例年にも増して足早に春が過ぎ行く中、本日、この佳き日にここに保護者の皆様の御臨席を賜り、入学式を挙行できますことは、校長としてこの上ない喜びであります。厚くお礼申し上げます。

ただ今入学を許可いたしました185名の新入生の皆さん、御入学おめでとうございます。今、こうして壇上から真新しい制服に身を包んだ皆さん一人一人の引き締まった面持ちを見ていると、大変頼もしく思われます。今年の入学者選抜は、一本化やコロナ禍等の影響もあって、県立高校の多くが生徒募集に苦しむ大変厳しいものとなりました。そんな中、よくぞ印旛明誠高校を選んでくださいました。私たちは心から皆さんを歓迎いたします。ようこそ印旛明誠高校へ。

皆さんを迎える印旛明誠高校は、100年を超える歴史を持つ印旛高校が印西市木下からここ草深の地に移転し校名を変更して、平成22年に開校し、今年で12回目の入学式を迎えました。千葉県でも有数の長い伝統を誇るとともに千葉県で最も新しい県立高校でもあります。皆さんには最新の施設設備が整った最高の環境で学んでもらうことができます。是非志を高く掲げ、充実した高校生活を送ってほしいと思います。

新入生の皆さんの高校生活の始めに当たり、僭越ではありますが、私自身の高校生活への思いを少し話させていただきます。

皆さんは、夏目漱石を御存じでしょうか。明治から大正にかけて活躍した日本を代表する小説家の一人です。「吾輩は猫である」や「坊ちゃん」の作者であり、野口英世の前の千円札の肖像画の人物と言えば、心当たりがあることと思います。

多くの高校では、今も2年生の国語の授業で漱石の「こころ」という小説を教材として取り上げますが、当時の高校でも同じで、私は、ある先生の「こころ」の授業がとても面白くて、漱石に一気にのめり込みました。単元の終わりに授業では扱わなかった点について先生に自分の考えを示し、御意見を伺ったところ、先生は「私は今の君の考えには賛成できない。でも、その答えは大学に進んで自分の力で探すべきだと思う」とおっしゃるのです。この言葉に触発されて、私は大学に進学し漱石の研究をして高等学校の国語の教員になりました。人生の道筋を決めるきっかけが、高校での一人の先生との出会いであり、文学という学問との出会いでした。

就職するのであれば、もちろんのこと、進学するにしても、高校での3年間が皆さんのその後の数十年の人生を決めるといっても過言ではありません。

せっかくですので、俳人、俳句の作り手としても名高い漱石の句を一句、御紹介します。

思ふ事只一筋に乙鳥(つばめ)かな

先ほども申し上げましたが、新入生の皆さんには、この句の「乙鳥」のように高い志を胸にまっしぐらに自分の夢の実現のために突き進んでいただきたいと思います。そうした姿勢は本校の校訓「至誠」にもつながります。本校での生活を是非充実した3年間としてください。

さて、保護者の皆様、お子様の御入学、誠におめでとうございます。これからの3年間、私ども教職員一同、皆様の御期待に応えられるよう最大限の努力をしてまいる所存ですが、新入生の皆さんと同様、保護者の皆様も本日から「チーム印旛明誠」の一員です。多くの方々に愛され、誰もが誇りに思える魅力ある学校づくりに共に取り組んでまいりたいと存じます。御支援、御協力をお願い申し上げます。

結びに、新入生の皆さんの印旛明誠高校での高校生活とその先に続く未来が輝かしいものとなることを祈念し、私の式辞といたします。

 

令和3年4月7日

                             千葉県立印旛明誠高等学校長 浅田  勉      
 

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