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2021/03/10

令和2年度第11回卒業証書授与式式辞(3月9日)

Tweet ThisSend to Facebook | by joukan_01

はじめに。新型コロナウイルス感染症の拡大防止の観点から、次第の一部を割愛し、来賓の方や卒業生の皆さんと共に学んだ在校生の出席もなく、3年間支えてくださった保護者の皆様の出席も1名に限定させていただいた中で、この晴れの式を行わなければならないことは甚だ遺憾です。しかしながら、卒業生の皆さんが門出の日を迎えられたことのめでたさには全く変わりはありません。では、改めて式辞を述べさせていただきます。

 

式辞

 

穏やかな冬が気忙しく過ぎ、正門前の太宰府天満宮ゆかりの飛梅の花と香りに春が感じられる季節となりました。早春の候、この佳き日に、ここに、PTA会長 木内 義明 様をはじめ保護者の皆様の御臨席を賜り、第11回卒業証書授与式を挙行できますことを校長として大変喜ばしく思います。

198名の卒業生の皆さん、卒業おめでとうございます。心からお祝いを申し上げます。

3年前の4月、真新しい制服に身を包み、大きな夢と一抹の不安を抱きながら歩み始めた高校生活、今、その歳月を振り返り、どのような思いが皆さんの胸に去来していることでしょう。

皆さんは、人生で最も多感な時期に、ここ印旛明誠高校に集い、多くの時をかけがえのない仲間と過ごし、勉学に、学校行事に、そして部活動にと本当に真剣に取り組んできました。そうした一つ一つのことに懸命に取り組む皆さんの姿は、私たち、職員、そして後輩である在校生にとって、とても頼もしく感じられました。また、印旛明誠高校は地域の多くの方々からも大変高く評価されていますが、こうした評価も、校訓にもある「至誠」を尽くした皆さんの取組と活躍によって、生み出されたものと言っても過言ではありません。印旛明誠で過ごした3年間の取組を誇りとして新たな道を歩んで行っていただききたいと思います。

さて、これまで私たちは「「幅広い教養」「豊かな人間性」「逞しい心身」の調和と統一が取れ、常に感謝の心を忘れず、社会に貢献できる有為な人間の育成」を学校教育目標として皆さんの教育に取り組んできました。そして、これはこうあってほしいという私たちの皆さんに対する願いでもあります。「社会に貢献できる有為な人間」の「有為」とは、能力があること、目指したのは、社会に貢献できるだけの資質・能力を持った人材を育てることです。そのために必要となる資質・能力が「幅広い教養」「豊かな人間性」「逞しい心身」の三つです。「幅広い教養」は、「知識基盤社会」と呼ばれ、知識が社会や経済の発展を進める主な要素となっている現代においては不可欠ですし、生涯学び続けようとする姿勢も大切です。また、人は決して一人では生きていくことはできません。特にこれからの社会の加速度を増し予測困難な変化に対応するためには多様な人々と力を合わせ協働していかなければなりません。他を思いやり厚い信頼を集めるに足る「豊かな人間性」もまた良好な人間関係を築く上で絶対に必要な要素となります。しかし、私は、中でも「逞しい心身」こそが、未来を拓き人生を生き抜いていく上で、最も重要な資質・能力だと考えています。特に心の逞しさです。ここで言う逞しさは「強さ」と言うよりも「柔軟性」と言った方が良いかもしれません。あきらめることなく、最後まで粘り強く挑戦し続け、自らの夢を自らの力で実現していくだけの逞しさがなければ「社会に貢献できる有為な人間」になることはできません。3年間で身に付けた逞しさを本当のものとするためにも、是非いろいろなことを自分の手でやることにこだわってみてください。大袈裟なことではありません。朝、自分で起きる、簡単な調理をする、洗濯をする、部屋の掃除をする、進学先に出す書類を整える、奨学金の手続きをする、通学の手段を考える、アルバイトをする、自分の口座を持って一定の額の金銭を管理する、自動車の免許を取る、海外留学をする等々、今まで御家族に頼ってしていたことを一つでも多く自分でするように心がけてください。自分できちんと生活をすること、自立することは逞しさを最大限に発揮することであり、「社会に貢献できる有為な人間」となるための第一歩となるはずです。そして、皆さんへの願いのもう一つの大切な要素は「常に感謝の心を忘れず」です。「おはよう」「はじめまして」といった挨拶の言葉と同様に「有難う」「助かりました」といった感謝の言葉は人と人とがかかわっていく上で最も効き目の良い潤滑剤となります。常に意識して積極的に感謝の言葉を述べるようにしてください。卒業生の皆さんには、早速、今日、家に帰った後、改めて保護者の方に卒業に当たっての感謝の気持ちを是非きちんと言葉にして伝えてほしいと思います。

さて、保護者の皆様、本日は誠におめでとうございます。学校では素直な生徒たちも、様々な悩みや課題を抱えて家路に着き、やり場のない思いを皆様にぶつけることもあったことと思います。そんな折の皆様の愛情に満ちた寄り添いや励ましにお子様たちはどんなにか勇気付けられたことでしょう。印旛明誠高校での3年間を本当に温かく見守っていただきました。皆様の深い御理解と力強い御支援の下、無事本日を迎えることができました。職員を代表して心からお礼申し上げます。有難うございます。

結びに、新しい令和の時代に、卒業生の皆さんが、「幅広い教養」「豊かな人間性」「逞しい心身」を備えた有為な人として、印旛明誠の誇りを胸に、世界を舞台に活躍し、より良い社会づくりに大いに貢献されることを祈念いたしまして、私の式辞といたします。


 令和3年3月9日
 
                                   千葉県立印旛明誠高等学校長 浅田  勉 

 

 



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