校長式辞・講話

校長より

前期終業式式辞

 皆さん、おはようございます。

  前期は、球技祭や文化祭、体育祭など、学校行事がありました。どの行事でも、みんなが一緒に楽しめるように、協力して取り組んでいる皆さんの姿を見て、本校の生徒はさすがだなと、いつも感心しています。「『至誠』誰に対しても誠実であること」は本校の校訓ですが、その雰囲気を作り出しているのは、皆さんです。校風というのは、生徒たちが作り出すものです。これからも、この校風を、守っていってほしいと思います。

  3年生は、この前期が終了すると、高校生活の6分の5が終わります。残りの学校生活は、悔いのないように、進路実現のために全力投球してください。しかし、夜遅くまで寝ないで勉強するのではなく、規則正しい生活を送りましょう。せっかく勉強しても、睡眠時間が短いと、勉強したことが記憶に残らないそうですので、睡眠はしっかり取ってください。

 クイズ番組で活躍する芸人のカズレーザーさんが、学生時代に親から一番言われたことは、「早く寝なさい」だったそうです。理由は、明日のエネルギーが保たれるからだそうで、大人になった今、確かにその通りだと思う、と言っていました。

 1,2年生は、毎日の学校生活をなんとなく過ごすのではなく、自分は将来どんな仕事をしたいのか、どんな人生を送りたいのかを考えて、早く目標を定め、その実現のために行動しましょう。学校は皆さんの進路実現のために、支援は惜しみませんが、最終的に決めるのは、皆さん自身です。自分の未来は、自分で切り拓いていってください。

 何をしていいかわからない人は、まず、毎日の授業にしっかり取り組みましょう。勉強を深めていったら、「自分はこんなことに興味があったんだ」とか「もっとこの勉強をしたい」など、考えが明確になってくると思います。

 部活動や学校外での活動にも積極的に参加しましょう。いろんな人と関わることで、視野が広がっていきます。いろんな経験を通じて、新しい自分を発見できるかもしれません。

 明日から秋休みですが、明日、図書委員会とボランティア部、吹奏楽部が保育園を訪問し、絵本の読み聞かせをしたり、吹奏楽部が演奏を披露すると聞いています。子どもたちも、きっと喜んでくれるはずです。

 2年生は、11月の修学旅行で、台湾の高校生や大学生と交流をします。日本のことをいろいろ教えてあげられるように、自分の好きなことなどの情報を集め、準備をしておいてください。

 後期に向けて、皆さんがそれぞれの目標に向かって、より主体的に行動してくれることを期待しています。失敗したって、恥ずかしくはありません。自ら考え、挑戦する勇気を持ってほしいと思います。

 では、秋休み明けに、皆さんの元気な姿を見られることを楽しみにしています。

 

 

文化祭開会式での校長挨拶

 皆さんおはようございます。台風が近づいていますが、本日ここに、令和七年度秋桜祭文化の部を開催できますことを、大変うれしく思います。文化祭を盛り上げようと、計画や準備、制作や練習など、一生懸命に取り組んできた生徒の皆さん、先生方、大変お疲れさまでした。

 文化祭は、様々な価値観や個性を持つ生徒たちが、協力し合って一つの作品や発表を創り上げる場です。この活動を通じて、クラスメイトの意外な一面がわかったりして、相互理解がより深まったのではないでしょうか。

 各クラスの発表は、企画名やポスターを見ているだけで、期待が膨らみます。文化部は日頃の活動の成果を、どんな素晴らしい作品やステージでの発表で見せてくれるのでしょうか。有志発表もいろんなジャンルがあって、盛り上がりそうですね。

 そして今年も、図書委員会がつまようじアートを制作してくれました。昨年よりもさらに大きく、色も鮮やかな素晴らしい作品です。新聞社からの取材も受けているので、文化祭をきっと盛り上げてくれることでしょう。今日からの2日間は、今年のテーマ「楽しめないようじゃ無理か 文化祭は楽しまないと!」のとおり、外部のお客様とも交流しながら、思いっきり楽しんでください。

  今年も特別ゲストとして、牧の原小学校の6年生178名が、担任の先生と一緒に本日10時45分頃に来校し、1時間程度校内を見学します。雨がひどくなったら中止になるかもしれませんが、もし来てくれたら、ぜひ高校生の皆さんから、爽やかな挨拶をお願いします。授業の一環での見学なので、小学生は物を買ったりもらったりはできません。もし欲しそうな顔をしていたら「また明日、ご家族と一緒に来てね。」と声を掛けてあげましょう。

  明日は、保護者の方々や、近隣の中学生、地域の方々もたくさん来校します。印旛明誠高校をPRするよい機会です。おもてなしの心で、笑顔でお迎えしましょう。

  では、 この文化祭が、皆さんにとって素晴らしい思い出になることを、特に3年生はこの文化祭が高校生活最高の思い出になることを、心から願っています。

 

 ↑ 図書委員会によるつまようじアート

本日の千葉日報に取材記事が掲載されていますので、ぜひご覧ください。また、実物をぜひ見に来てください。

令和7年度入学式式辞(4月8日)

 正門脇の桜も満開となり、春本番を迎えようとしている今日の佳き日に、 同窓会会長 武田 信一 様、PTA会長 大竹 徹郎 様をはじめ、御来賓の皆様と、多数の保護者の皆様の御臨席を賜り、入学式を挙行できますことは、職員一同、この上ない喜びでございます。

  ただ今入学を許可された200名の新入生の皆さん、御入学おめでとうございます。皆さんの入学を、心から歓迎いたします。

  本校は、100年を超える歴史をもつ印旛高等学校が、平成22年(2010年)に現在の地に校舎を移転して、校名を「印旛明誠」と改め、新たにスタートしました。今年は、移転してから16回目の入学式です。印旛高等学校は、明治34年(1901年)から長きにわたって、地域に貢献し得る人材の育成を担ってまいりました。本校はその伝統を受け継ぐ高校として、県内でも有数の長い伝統を誇るとともに、校舎は県立高校の中で最も新しく、最新の施設・設備が整っています。校舎の造りは先進的で、文部科学省のホームページにも、「これからの高等学校施設の事例集」の一つとして掲載されています。吹き抜け空間からは自然の光が差し込み、あちこちで木の温もりを感じられる落ち着いた学習環境です。皆さんも思う存分活用し、3年間充実した高校生活を送ってください。

 さて、新入生の皆さんの高校生活の始めに当たり、私から二点、お話をしたいと思います。

 一つ目は、本校の校訓「至誠(しせい)」についてです。「至(し)」は、「至る所」の「至(いたる)」という字で、「誠(せい)」は、本校の校名、「明誠」の「誠(せい)」です。今から約2,300年前の中国の思想家、孟子の教え「至誠にして動かざる者は、未だ之れ有らざるなり」に由来します。「誠の心をもって尽くせば、人は必ず心を動かされる」という意味です。本校はこの精神「真面目で正直な心」「どこまでも誠実に取り組もうという姿勢」を、皆さんに求めています。皆さんも高校での3年間、この「至誠」を常に意識して仲間と関わり、学校生活を送ってほしいと思います。自分にも、他者にも、誠実であること。これが学校生活でも、社会に出てからも、最も大切です。

  二つ目は、「夢を持って、その実現のために計画を立てよう」です。後ほど音楽部の生徒が本校の校歌を披露しますが、その一節に「輝きの未来はいま始まる われらが母校印旛明誠高等学校」とあります。1番から3番までの中で3回繰り返され、生徒と一緒に校歌を歌うたび、私も前向きな気持ちになれます。新入生の皆さんには、無限の可能性があります。失敗を恐れず、いろんなことにチャレンジしてください。勉強や部活動だけでなく、生徒会活動や校外でのボランティアなどにも積極的に参加しましょう。様々な人と関わることで、視野は広がっていきます。いろんな経験を通じて、新しい自分を発見し、自分の将来像を描くきっかけにもなってくるでしょう。

  さて、保護者の皆様、お子様の御入学、誠におめでとうございます。生徒一人一人の個性を尊重し、急激に変化する社会にも主体的に対応できる、心豊かでたくましい人材の育成に、我々職員一同、一丸となって取り組んでまいります。保護者の皆様も、今日から「チーム印旛明誠」の一員です。授業公開や保護者面談、文化祭等の折には、ぜひ学校にお越しいただき、生徒たちの様子を御覧になってください。学校と家庭は、車の両輪です。互いに手を携え、同じ方向を目指して教育活動を行うことが、何よりもお子様の健やかな成長につながると考えますので、御支援と御協力をどうぞよろしくお願い申し上げます。

 さあ、新入生の皆さん、新しい人生の1ページを、印旛明誠高校で共に創ってまいりましょう。今日の喜びと決意を忘れることなく、実り多き3年間を過ごされることを祈念して、式辞といたします。

 令和7年4月8日

      千葉県立印旛明誠高等学校長 今野 美喜子 

  

 

令和7年度 前期始業式式辞(4月7日)

 

 皆さんおはようございます。満開の桜が、令和7年度のスタートに花を添えてくれています。

 終業式で、高校卒業後の長い人生をどのように生きていくのか、じっくり考えてみてほしいと皆さんにお話ししました。どうでしょうか。考えてみましたか。

 特に3年生は、すぐに進路について目標を定め、それに向けて取り組んでください。その時、目標は高く設定しましょう。入れる大学を受験するのではなく、この勉強を突き詰めたいからこの大学へ行く、のように、目標に結び付けて考えてください。

 この3月に卒業した先輩の中には、自分が納得するまで3月にも受験をしていた人たちがいました。国公立大学の後期入試では、茨城大学に合格した人もいました。最後まであきらめず、チャレンジを続けた成果ですよね。先輩方の進路決定状況は、4月中に学校HPに掲載されますから、進路選択の参考にしてください。

 2年生は、まだ具体的なイメージがわかないなら、大学や専門学校のオープンキャンパスに参加してみましょう。学校や勉強の内容がよくわかるし、目標が明確になってきますよ。

 さて、今年度から、定期考査の回数が3回になることは、すでにお知らせしたとおりです。定期考査が減るということは、授業中の活動や小テスト、提出物、発表なども、評価の大きな材料となります。授業の出席がとても大切になってきますので、気を引き締めて、授業に臨んでください。

 皆さんは、教室に本校の校訓「至誠」が飾られているのに気が付いていますか。実はこの度、新しいものに取り換えました。昨年度の途中から書道の田中先生の代わりに来てくださっていた、奈良先生が置き土産に書いてくださったものです。実は奈良先生は、現在書家として活動されていたのを、特別に本校の非常勤講師をお願いして、来ていただいていました。教室に戻ったら、改めて掲示してある「至誠」を見てください。素晴らしい書体の美しい文字で、身が引きしまる思いがします。「至誠」の意味は、「この上なく誠実なこと」「まごころ」でしたよね。明日、入学してくる新入生にも、「至誠」の気持ちで接し、いろいろ教えてあげてください。

  最後に一つ、お知らせをします。図書室に、私がおススメする作家のコーナーを作ってもらいました。私が管理職になる前に、最後に勤務した検見川高校出身の作家、清水 晴木(しみず はるき)さんを紹介しています。私は清水さんを直接教えてはいませんが、同じ時期に検見川高校にいた生徒で、苦労や努力を重ねて、作家という夢を叶えた人なので、応援しています。作品の中には、ドラマ化されているものもあります。図書室にあった作品を私は全て読みましたが、どれも読みやすく、読んだ後は心が温かく、優しい気持ちになれる作品ばかりでした。ぜひ、図書室に足を運んでください。スマホばかり見るのではなく、脳を活性化させるためにも、読書をおススメします。

 では、この後、各学年を担当してくださる先生方の紹介があります。気持ちも新たに、今年度も頑張ってください。

 

↑ 校長がおススメの作家コーナー。本のPOPも書いています。

 

↑ こちらも必読です!『スマホはどこまで脳を壊すか』東北大学の研究者が提言しています。

令和6年度終業式式辞(3月24日)

 皆さんおはようございます。令和6年度の登校も、今日が最後です。この1年は、皆さんにとって、どんな1年でしたか。やりたいと思っていたことは達成できたでしょうか。

 私が今年達成できたことでうれしかったのは、台湾修学旅行の復活です。今はインターネットが普及し、ある程度のことは台湾について知ることができます。ですが、2年生の皆さん!行ってみなくてはわからないことをたくさん、経験できましたよね。日本とは違う気候、食べ物、学校の様子、電車の乗り方、トイレの使い方など。それに、台湾の学生さんたちは、とてもフレンドリーで、ぐいぐいコミュニケーションを取ってきましたよね。こういうことは、やはり、実際その場に行って、体験しないとわかりません。1年生の皆さんも、11月の修学旅行に向けて、台湾のことを調べたり、英語の会話力を鍛えておいてください。そうすればきっと、より充実した修学旅行になると思います。

 3月5日の卒業式は、大変素晴らしい卒業式でした。式場設営など、協力してくれた在校生の皆さん、ありがとうございました。式が終わって卒業生が退場する際、各クラスから先生方に向けたメッセージは、とっても心がこもっていて、私もじ~んときました。

 先日、卒業生の合格体験動画を視聴したと思いますが、目標をもって計画的に学習をした様子が伝わってきましたよね。高校の3年間は、あっという間です。人生100年時代。卒業後の長い人生を、どのように働き、どのように生きていくのか。これを考えずに、卒業後の進路を決めることはできません。年度が変わる前のこの春休みは、ぜひ、卒業後の「生き方」について、それぞれがじっくり考え、ご家族と話し合ってみてください。

 さて、来年度から、千葉県内のすべての県立高校が、コミュニティ・スクールになります。コミュニティ・スクールとは、今まで以上に学校が保護者や地域と連携して、生徒の皆さんの成長をサポートしていこうというものです。例えば、地域企業との連携を深め、見学や職業体験をさせてもらったり、企業の方に来ていただいて講演会を行ったりもしたいと考えています。また、近隣保育園や小中学校との連携、ボランティア活動の充実なども、より一層進めていきます。本校は印西市唯一の高校です。地域の力を借りながら、かつ、地域貢献もできるように、みなさんも一緒に考え、積極的に参加してください。

 最後に1つお知らせをします。一昨日、同窓会の皆さんが、学校敷地内の除草作業をしてくださり、とてもきれいになっています。同じ日の午後には、PTA理事の皆さんが、正門を出てすぐの左手にある花壇に、きれいなお花を植えてくださいました。生徒の皆さんが気持ちよく学校生活を送れるようにと、やってくださったものです。私たちはこうやって、多くの方々に支えられていることに、感謝をしましょう。

 では、この春休みはじっくり自分と向き合って、有意義な時間を過ごしてください。

 

令和6年度卒業証書授与式式辞(3月5日)

 正門前に植えられた太宰府天満宮ゆかりの飛梅が、白い美しい花を咲かせ始め、たしかな春の息吹を感じるこの佳き日に、同窓会会長 武田 信一 様、PTA会長 大竹 徹郎 様をはじめ、ご来賓の皆様と、多くの保護者の皆様のご臨席を賜り、第15回卒業証書授与式を挙行できますことは、教職員一同この上ない喜びでございます。

  ただ今、卒業証書を授与いたしました180名の卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。皆さんは本校の校訓「至誠」のもと、日々の学習や様々な活動を通じて、多くの課題に向き合い、努力を続け、3年間の教育課程を無事修了されました。今日の卒業式は、一つのゴールであるとともに、将来の夢や目標に向かうための、新たなスタートでもあります。

  卒業生の皆さんに私がお話をするのは、今日が最後です。そこで、将来ある皆さんに、二つの言葉を贈りたいと思います。

  一つ目は、「『至誠』をいつも心に」です。本校の校訓である「至誠」とは、「この上なく誠実なこと」「まごころ」です。この気持ちを、これからも、いつまでも、持ち続けてください。誠実さは、学校生活でも、これから社会に出てからも、最も大切なものです。皆さんの誠実さは、文化祭で牧の原小学校6年生と交流した時にも、よく表れていました。後日、小学生からいただいたお手紙には、「どの方も親切で、こんな高校生になってみたいと強く思いました」や、「文化祭とっても楽しかったし、高校生の方も優しかったし、高校の雰囲気もよかったです」とありました。皆さんの爽やかな挨拶や、優しい笑顔、他者を認め尊重する態度は、いつも学校全体を温かい雰囲気にしてくれていました。卒業後も、社会を構成する一員として、誠実に他者と向き合い、人生を歩んでいってほしいと思います

  二つ目は、「自分で考え、判断する」です。現代社会は変化が激しく、新しいものが出て、それを理解する前に、次々にまた新しいものが生み出されています。例えば、生成AI。質問すれば、たいていのことは答えてくれるでしょう。でも、それは、本当に正確な情報でしょうか?出された答えを鵜呑みにして、「これは自分の意見です」と、皆さんは人に伝えますか?皆さんは18歳で、もう成人です。自分にとって何が必要で、何を大切にしたいのか、先をしっかり見据え、考え、判断をしてください。もし困った時は、「至誠」の気持ちを常に持ち続けていれば、必ず協力してくれる人はいます。そして、助けてもらった時は、「ありがとう」と感謝の言葉を述べましょう。感謝の言葉は、人間関係を滑らかにする潤滑油のようなものです。ちょっとしたことでも、誰かに何かをしてもらったら、誰に対しても「ありがとう」と感謝の気持ちを伝えてください。卒業生の皆さんは、早速、今日帰宅したら、改めてご家族に、卒業に当たっての感謝の気持ちを伝えてほしいと思います。

 保護者の皆様、本日は誠におめでとうございます。3年間、本校の教育活動にご理解とご支援を賜り、ありがとうございました。学校では穏やかで素直な生徒たちも、時には悩み、ご家庭で落ち込んだり、イライラしたことがあったかもしれません。どんな時でも励まし、愛情を注いでくださった保護者の皆様に、お子様たちはどんなにか勇気づけられたことでしょう。3年間、温かく見守っていただき、誠にありがとうございました。

 最後になりますが、本日ご臨席の皆様をはじめ、本校全ての関係者の皆様に、心から感謝申し上げます。そして、本校で学んだ日々が、今後、卒業生の皆さんの人生の基盤となって、大きく花開いていくことを祈念して、式辞といたします。

  令和7年3月5日 

   千葉県立印旛明誠高等学校長 今野 美喜子

 

 

 

冬休み前校長講話(12月23日)

 皆さんおはようございます。ただ今、陸上競技部、書道部の賞状伝達と、ゴルフ部の大会報告がありました。日頃の努力が実を結びましたね。おめでとうございます。書道部の佐藤さん、来年の全国大会に向けて、作品の作成を頑張ってください。

 さて、2,3年生の皆さん、昨年の冬休み前に私が話した、『スマホはどこまで脳を壊すか』という本の話を覚えていますか? (その時の講話はこちら)1年生に向けて、大まかな話をすると、「スマホを常に長時間使って脳にラクをさせ続けると、成長期の子どもの脳が育たなくなる。そうすると、物が考えられない、覚えられない、我慢ができずすぐキレる、といった人が今後増えてしまうかもしれない。」という衝撃的な内容です。スマホは便利ですが、使い方次第で悪影響を及ぼします。皆さんには、自分で使い方をコントロールできるようになってほしいと思います。

 では、脳を活性化させるには、どうしたらいいかというと、読書が良いそうです。本校の図書室には、話題の本や新しい本がたくさんあります。冬休み前に図書室に寄ってみましょう。その際はぜひ、床を見てください。先週、印旛特別支援学校のメンテナンスサービスコースで勉強している生徒さん約10名が来校し、プロのような仕事ぶりで床をピカピカにしてくれました。感謝の気持ちを忘れずにお願いします。

 今日は、大事な話を二つします。少し長くなりますが、聞いてください。

 一つ目は、台湾修学旅行の復活についてです。4年間中止になっていた海外修学旅行なので、今年無事にできるかどうかが、今後も継続できるかの指針になると思っていました。トイレ事情が日本と違ったり、食べ物が口に合わなかった人もいたかと思いますが、それも含めての異文化体験です。現地の高校との交流や、現地大学生ガイドと一緒の班別行動などを通して、視野が広がったのではないでしょうか。何よりも、2年生の皆さんの笑顔をたくさん見ることができたし、校長の私にもいろいろ話しかけてくれて、私もうれしかったです。まだ台湾修学旅行を復活できていない高校が多い中、本校は先駆けて復活させてよかったと思いました。2年生の皆さんと学年の先生方のおかげで、大きなトラブルもなく、全日程を無事に終えることができました。ありがとうございました。今年の反省事項は、今後に活かし、台湾修学旅行を続けていきます。台湾での様子は、学校ホームページや公式インスタに掲載されているので、1年生や3年生の皆さんも、ぜひ見てみてください。

  二つ目は、来年度からの定期考査についてです。年次進行で実施されてきた高校の新学習指導要領が今年度全面実施となりました。新学習指導要領では観点別評価の実施がこれまで以上に求められており、定期考査中心の学習評価のあり方を改善する動きが全国で始まっています。実際、定期考査を廃止した県もあります。そこで本校は検討した結果、来年度から定期考査を7月、12月、3月の年3回実施に変更します。3年生は、3月はないので、2回になります。減らす代わりに、授業中に小テストや単元テストを多く実施して、皆さんの学習内容の理解度を確認します。また、レポートやプレゼン発表など、普段の授業での取組や頑張りを評価しますので、授業を大切にしてください。

 なぜ定期考査の回数を減らすのか。第一の理由は、授業時間数の確保です。授業時間数が増えれば、基礎・基本の定着に時間をかけることができるようになります。また、授業中に小テストなどを多く実施することで、生徒がどこでつまずいているのか、授業担当者が発見しやすくなり、その後の授業の内容や指導方法の改善に活かせます。皆さん自身も、日々の授業の中で自分の学習の理解度を確認できるため、学習への取り組み方を改善しやすくなります。また、授業時間数が増えると、授業に多様な活動を取り入れることができます。グループ活動やプレゼン発表の機会を増やし、それを観点別評価に反映させ、皆さんの成長や学びの姿勢を、より総合的に評価できるようになります。

 第二の理由としては、授業日が増えると、学校行事や生徒会活動、教育相談週間の時間を確保できる、ということです。例えば、午前は授業を行い、午後は地域の企業の方に出前授業をお願いするなど、新しい取組も取り入れていきたいと考えています。今説明した内容は、1,2年生の保護者宛て文書として、本日配付します。メールでは、3年生も含め、全保護者に送信しますので、ご家庭でも話題にしてください。

  3年生でこれから受験する皆さん、もうひと踏ん張りです。栄養をつけて体調を整え、頑張ってください。受験は思うようにいかないこともありますが、そんな時は、9月に人権教育講演会で話をしてくださった講師の方の言葉を思い出しましょう。「見方を変えるだけで世界が変わる」

 では、皆さん、良い年を迎えてください。1月に元気な姿で会いましょう。

 

生徒会認証式での校長挨拶(12月3日)

 ただいま、新生徒会役員9名の認証式を行ないました。認証式は、全校生徒の前で認証状を受け取ることによって、「私たちのリーダーとして、印旛明誠高校をより良くするために頑張ってほしい」という全校生徒の思いも受け取って、しっかり胸に刻むための式です。全校生徒から選ばれた新役員の皆さんには、今後の活躍を期待しています。

 また、これまで頑張ってくれた旧生徒会役員の皆さん、ありがとうございました。学校行事等では生徒の先頭に立って行動し、いろいろ工夫しながら、企画・運営をして、無事にやり遂げてくれました。お疲れ様でした。今年の文化祭は、昨年よりもはるかに多いお客様に来ていただくことができました。保護者や同窓会の皆様、近隣の小学生・中学生など、多くの方々に、本校の良さを伝えることができたと思います。

 そして、全校生徒の皆さん。皆さんにも、新生徒会役員を自分たちが選んだ、信任したという責任があります。ぜひ、新生徒会役員の皆さんを支えてほしいと思います。人任せにするのではなく、皆さん一人一人がそれぞれの良さを発揮し合って、生徒会を支えてください。より良い学校づくりを、全員で一緒にやっていきましょう。

文化祭開会式での校長挨拶(9月6日)

  皆さんおはようございます。いよいよ令和6年度秋桜祭文化の部が始まります。本日を迎えるにあたり、クラスや部活動の全員で話し合い、同じ目標に向けて協力して、準備をしてきたことと思います。こうした準備期間を通して、仲間との絆がより深まったのではないでしょうか。

  各クラスの発表はどんな内容なのか、企画名やポスターを見ただけでワクワクしています。文化部の発表は、どんな素晴らしい作品やステージ発表を見せてもらえるのでしょうか。有志発表もバンドやダンス、弾き語りなど、盛り上がりそうですね。そして今年も、図書委員会がつまようじアートを制作してくれました。とても色鮮やかな昨年よりも大きな作品で、とても素晴らしいです。きっと文化祭を盛り上げてくれることでしょう。

  今日は、特別ゲストとして、牧の原小学校の6年生114名が、担任の先生と一緒に10時45分頃に来校し、1時間程度校内を見学します。小学校の校長先生からは、児童の皆さんがとても楽しみにしているという話を伺いました。小学生に会ったら、ぜひ高校生の方から、元気な挨拶をお願いします。授業の一環での見学なので、小学生は物を買ったりもらったりはできません。もし欲しそうな顔をしていたら「また明日ご家族と一緒に来てね。」と声を掛けてあげましょう。

  明日は、保護者の方々や、近隣の中学生がたくさん来校すると思います。印旛明誠高校を知っていただくよい機会です。おもてなしの心で、笑顔でお迎えしてください。

  最後に、校長の私も、文化部の生徒に紛れて作品を展示してもらいました。どこにあるかは内緒です。時間があったら、探してみてくださいね。

  では、思い出に残る楽しい文化祭にしましょう!

 

 

   

※図書委員会作成のつまようじアートを、今年も文化祭で公開します。本日の東京新聞と千葉日報に記事が掲載されていますので、ぜひご覧ください。

 

夏休み前 校長講話(7月19日)

 皆さんおはようございます。陸上部、ゴルフ部、書道部の皆さんの活躍を聞いて、大変うれしく思います。書道部の酢崎くんの全国大会はこれからですね。またぜひ岐阜の大会の様子を聞かせてください。

  今年度もあっという間に4か月が経ち、令和6年度の3分の1が終わりました。皆さんは日頃、どんなことを考えて学校生活を送っていますか。この夏休みをどう過ごすかで、その後の人生が決まってくるかもしれません。

  将来やりたいことが決まっている人は、この夏休みもその目標に向けて、今やるべきことを計画的に進めてください。特に3年生は希望の進路に向け、コツコツと努力を続けてください。

 まだ決まっていない人は、自分は将来どんな仕事がしたいのか、自分の興味・関心を突き詰めて考えてみましょう。自分の人生ですから。まだ何をしたいのかわからない人は、まずこの夏、何か行動を起こしましょう。大学や専門学校のオープンキャンパスに行ってみたり、地域の行事やボランティアに参加してみたりするのもいいですね。学校外の人と触れ合ってみると、こういう仕事もあるのか、こういった考え方もあるのか、と違った視点で物が見えてくるようになるかもしれません。長期休業中でしかできないことに、ぜひチャレンジしてみてください。

 実は私は、今度の月曜日から土曜日まで6日間、台湾からの招待で現地視察の出張に行ってきます。この視察団は総勢30名で、千葉県以外にも東京や北海道、愛媛、福岡など全国各地の校長が一緒です。台北だけでなく地方も周り、現地の学校訪問を何校も行うので、今後の本校の台湾修学旅行の参考になればと思います。この台湾視察は、私だからではなく、印旛明誠の校長だから選ばれたものです。印旛明誠高校が開校以来、国際理解教育に力を入れ、今年度から台湾修学旅行を復活させた実績を認められ、千葉県の代表として選出されたことを、大変うれしく思っています。

 私が印旛明誠高校に来て2年目となりましたが、朝、登校時間に南門の前に立っていると、去年よりも自分から挨拶をしてくれる生徒が増えたように感じます。また、いつも車通勤の私がたまたま電車で来て、印西牧の原駅から歩いていた時、後ろから自転車で来た男子生徒が私を追い抜いていく際、顔を向けて挨拶をしてくれたことが2回ありました。後ろから挨拶されることはあまりないので、びっくりするとともに、とても感激しました。朝からとても爽やかな気持ちになりました。挨拶って大事ですよね。

 8月1日と2日は、中学生対象の学校説明会があります。清掃や受付で手伝ってくれる皆さん、よろしくお願いします。部活動の体験や見学もありますね。ぜひ、元気な挨拶で中学生を迎えてあげてください。

 では、夏休みを有意義に過ごしてください。休み明け、元気な姿で会いましょう。