2006/12/26 | 「いじめに関する評議会集約」 |  | by 氏家 |
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「いじめに関する評議会集約」
平成18年12月15日
柏陵高校生徒会
先日各クラスでお願いした、「いじめについて」のアンケートをもとに、評議会で話し合い、その後生徒会役員でまとめたものです。評議会では、各クラスの貴
重な意見や、評議委員の活発な意見の発表もあり、充実した時間を過ごせました。みなさんご協力ありがとうございました。話し合った結果は以下の通りで
す。(詳しいものは、別紙参照)
1 クラスアンケートをもとに評議会で、話し合った内容
▼1)いじめの原因については、いじめる側もいじめられる側も人間関係がうまく作れない人がかかわっているようです。それによるストレスや一人一人の気持ちのコントロール力の弱さがあるようです。
▼2)いじめの定義にかかわることについては、本人がいじめと感じるものはすべてであると言う結論でした。▼3)いじめる人の心理状態については、1)の
原因と深く関わっていて、自覚してない軽い気持ちのものや自分の気持ちのはけ口、自己顕示力などやはり自分の気持ちのコントロール力が弱いようです。
▼4)自分の行為がいじめにあたらないかについては、やっていないつもりだけど、相手がどう思っているかわからない、というように自分たちの日頃の言葉遣
いや行動が無意識であることを認識しました。▼5)いじめへの対策については、各自が気をつけること、保護者や大人に気をつけてもらいたいこと、集団とし
て気をつけることという3つの観点で話し合いました。結果は別紙の通りですが、各自相手に対する思いやりを持ち、自分の行動・言葉遣いに責任を持たなくて
はいけない、ということ、また、一人でいる人に声をかけたり、周囲のことにもっと目を配り、異変に気づけるようにすること、みんなで「見る」ことが大切で
はないかということになりました。いじめは、「見えない所でおこる」ことが多いので、そういう所を作らないようにしていかなくてはなりません。簡単になく
ならないかもしれないけれど、いじめられている人がいたら支えになれるように一人一人がなっていきましょう。
【2】 学校においてこれからみんなで取組みたいこと
私たちの高校は「良知」「人の心と命を大切に」というのが、校訓です。これは、善悪や正邪を判断できる力をはぐくんでいくこと、さらに人間連帯の中におい
て自他の人格と生命を敬愛する心を大切にしていこうというものです。▼ また総合学習という授業の中で自己理解、他者理解、自他尊重の表現方法であるア
サーションという人間関係を円滑にしていくための方法や心理学を学んだりしています。
この校訓や授業を生かして、自分たちそれぞれが、思いやりをもって人と接していこう、人のいい所を見ていこうと再確認しました。そのためには各自が自分の行動・言葉遣いに責任を持っていかなくてはならないと思い
ます。最近はメールのやりとり、書き込みなどによるお互いの気持ちの誤解からいじめが起こることも多いので、そういうものについても細心の注意を払い、意
識し、人を大切にできる表現方法を身につけていこうと思います。そして、人が人を見守れる体制も作っていきたいと思います。否定されていい人権はひとつも
ありません。各自が一つ一つ自覚しながら実行して行かなくてはならないと思います。これからの協力もよろしくお願いします。
「柏陵高校生徒会
平成18年11月27日
最近いじめによる中高生の自殺が紙面を飾ることが多くなっていますが、みなさんはその報道についてどう思って見ていますか。今回、生徒会では評議会を開いて各自の意見、各クラスの意見をまとめ、いじめについて考えてみたいと思いました。
そこで各クラスの委員長の人は、
1 明日の朝、この質問紙を配り、各人に記入してもらってください。
(そのときにまじめに、ふざけずに記入するよう注意してください。
また、趣旨をきちんと説明してください。)
2 記入終了後、回収する。(全員分必ず回収するよう願います。)
3 委員長(副委員長、書記の協力をもらい)は、その用紙に目を通し、クラスの意見を おおまかに集約し、評議会での討論に備えてください。
4 11月29日(水)評議会を行います。クラス代表として必ず参加してください。
その際クラスのアンケート用紙を回収しますので、忘れずに持ってきてください。
協力お願いします。」
集約用紙(集約結果概要)
1 いじめはどうして起こるのだろうか。(その原因・背景を考えてください。)
むかつくから 気に入らない 人間関係がうまくいかない 意見の食い違い
からかい 弱い者いじめる 大人がしっかりしてない
ストレス、思い通りにいかない 相手が嫌い
友達がいない子がいじめられても味方してくれる子がいないから
人の気持ちがわからない ねたみ・ひがみ 権力を持ちたいから
思いやりがなく心が狭い
2 どういうことがいじめといえるのか。(言葉・行動・状況・態度などを考えてくださ い。)
本人がいじめられていると思ったときから
暴力・暴言(陰口)
無視・しかと・仲間はずれ・集団で1人をはぶく ものを隠す・こわす
相手がいやがること、コンプレックスにさわること
3 いじめている人はどういう気持ちだろうか。(いじめている人の側に立って考える)
楽しんでる ストレス発散 優越感 得意な気持ち
いじめと自覚していない 軽い気持ち 何も感じていない 悪いと思っていない
その人が嫌いで仕方ない
4 自分は人をいじめるようなことはしていないだろうか。(自分の行動・言葉遣い・態 度を振り返ってみよう。)
自分ではやってないけど、相手がどう思っているかわからない
相手にいじめと受け止められる可能性があればある。
自覚がない
嫌いな人への態度に無意識に出ているかもしれない
多少はあるかもしれない 過去にある
5いじめがなくなるにはどういうことが必要だろうか。(対策)
思いやりをもつ 相手の気持ちを考えてやられてもやりかえさない
周りを気にかける 周りの人が見て見ぬふりしない
相談相手を見つける
話し合う、問題をみつけて話し合う けんかしちゃう
自分自身が強くなる
学校がいじめを隠さない
いじめている人の自覚
カウンセラーに気軽に相談できるようにする
人のよい所をみる
次の観点では、
① 自分自身が気をつけなければならないこと。
相手のよい所をみる、相手の気持ちを考える
行動に責任を持つ言葉遣いに気をつける 軽はずみに言わない
人をみる 周りを意識する いじめをみつけたら大人に知らせる
知らないふりをしない いじめと向き合う いじめに加わらない
②保護者や周りの大人が気をつけること
コミュニケーションをとる 変化に早く気づく
人を大切にすることを教える いじめの恥ずかしさを教える
子供をよくほめる 過保護にならない
支えになる 受け止める
マナーを守る
③みんなが気をつけること
見て見ぬふりしない
周りが助けてあげるいじめはいけないという気持ちを持つ 異変に気づく
1人でいる人に声をかける
みんなのことを考えて平等に接する
相手の立場になって考える 人に気を遣って生活する
周りに流されない
思いやりを持つ
いじめについて考える 他人事ではない いじめの認識
みんなで仲良く