千葉県立柏陵高等学校

 

柏陵歳時記2

校長室七十二候
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2017/05/22

蚕起食桑(かいこおきてくわをはむ)

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  蚕起食桑(かいこおきてくわをはむ)
 5月21日(日)から25日(木)までが七十二候(二十四節気「小満(しょうまん)」の初候)の『
蚕起食桑(かいこおきて、くわをはむ)』です。
 「小満(しょうまん)」は二十四節気の一つで、太陰太陽暦の4月中(4月後半)のことで、太陽の黄経が60°に達した日(現代の太陽暦の5月21日か22日)に始まり、芒種(ぼうしゅ)(太陽暦の6月6日か7日)の前日までの約15日間。あらゆる生命が太陽の光を浴びてすくすくと育ち命が満ちていく時期です。
 その初候(しょこう)が「蚕起食桑(かいこおきて、くわをはむ)」です。蚕が元気に桑の葉を食べ成長する頃を表しています。その昔は「おかいこさま」と呼ばれ、生糸の生産で人々の生活を支えていました。
 5月の連休中に植えられた苗も、太陽の光を十分に浴びてスクスクと成長していました。5月20日(土)・21日(日)と我家の庭の温度計が30℃を超えました。学校でも5月から熱中症の心配をしなければならない時代になりました。
 今日から1学期中間考査が始まります。
 生徒諸君!最後まで全力で頑張れ!!

 我孫子市日の出にあるNEC我孫子事業所近くの水田風景(2017年5月21日撮影)
05:23
2017/05/15

竹笋生(たけのこしょうず)

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   竹笋生(たけのこしょうず)
 5月16日(火)から20日(土)までが七十二候(二十四節気「立夏(りっか)」の末候)の『
竹笋生(たけのこ、しょうず)』です。
 竹冠に「旬(しゅん)」と書いて、「筍(たけのこ)」ですから、正に旬を代表する食べ物の一つです。また、「笋(たけのこ)」は「筍」の異体字です。もちろん「竹の子」とも書きます。
 「竹笋生(たけのこしょうず)」を書く頃になって、「しまった!、筍の季節を逃してしまった。写真なしで書こうかな?」と2~3日悩んでいました。「しかし、二十四節気も七十二候も日本の気候を先取りしているのに、なぜタケノコだけが・・・?」と考えを巡らせていると、ふと竹馬に使われている真竹を思い出し、「もしかしたら日本原産の竹は真竹だから、真竹のタケノコの旬は6月頃かな?」と思い、調べてみるとやはり5月~6月頃が旬であることが分かり、自宅近くの竹林に写真を撮りに行きました。
 しかし、ほとんどの竹が孟宗竹で、真竹を探すのに苦労しました。でも、江戸時代以前からある寺社の近くに真竹がありました。 
  ちなみに、「孟宗竹」は17~18世紀に中国から日本に入ってきた外来種で、大型肉厚でエグみが少ないところから、現在食用の主流となっているそうです。孟宗竹のタケノコの旬は、3月中旬から4月中旬頃ではないでしょうか。正に破竹の勢いで孟宗竹が日本全国の山野に広がっていったようです。


 我孫子市古利根近くの竹林で見つけた育ってしまったタケノコ(2017年5月14日 撮影)


09:17
2017/05/09

蚯蚓出(みみずいずる)

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    蚯蚓出(みみずいずる)
 5月10日(水)から15日(月)までが七十二候(二十四節気「立夏(りっか)」の次候)の『蚯蚓出(みみず、いずる)』です。
 この連休中に水田には水が入り、田植えも終わり、景色もずいぶんとかわりました。田植えが終わった水田では早くも生き物の姿を見ることができました。
 しかし、学校や我家でも、今年に入ってからミミズはまだ見ていません。他の生き物よりも冬からの目覚めが遅いようですが、ミミズが土地を耕す季節もすぐそこまで来ています。


  我孫子市手賀曙橋付近の田植えが終わったばかりの水田(2017年5月9日(火)午前6時44分頃撮影)

 漢字の「蚯蚓」は本来は「キュウイン」と読むようで、中国から入ってきた言葉のようです。平安時代中期に編纂された辞書である「和名類聚抄(わみょうるいじゅしょう)」には「蚯蚓 美美須」とあり、ミミズに「美美須」の字があてられているそうです。
 漢字源によると、「蚯(キュウ」は形声文字で「虫+(音符)丘」で、からだがねじれる虫のこと。「蚓(イン」は会意兼形声文字で「虫+(音符)引(ずるずるひっぱる)」とあり、この文字だけで「長くひきのばした形をしたみみず」を表すようです。
 ちなみに日本に生息するミミズは、主にフトミミズ科、ツリミミズ科、ジュズイミミズ科に属し、うち95%以上をフトミミズ科が占め、その種類は500以上と推定されているそうです。(参考文献「ミミズ図鑑」著者:石塚小太郎 出版社:全国農村教育協会 税込5,184円)  
09:20
2017/04/22

野球部 県大会1回戦 勝利!

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  野球部 県大会1回戦 勝利!
  4月22日(土)、平成29年度第70回春季千葉県高等学校野球大会の応援に行って来ました。地区大会を勝ち抜いて、本日の県大会1回戦を迎えました、相手校は東京学館船橋高等学校。
 曇り空でしたが、過ごしやすい柏の葉公園球場で柏陵高校が先行で午前9時に試合が開始されました。
 1回表に1点、3回表に2点と得点を重ね、グラウンド整備後の6回表には6番後藤元君の2塁打、中村君の送りバント、武藤君のセンター犠牲フライで1点を追加しました。9回裏、ツーアウトまで4対2でリードしていましたが、試合終了のサイレンが鳴るまでは何が起こるかわからないのが高校野球です。ツーアウトから同点とされ、延長戦に入りました。
 実は私の応援はここまで。12時から学校で保護者会の会議があり、泣く泣く球場を後にしました。
 その後、顧問でありスタンドから応援していた大井先生から勝利を知らせるメールが入りました。
 今年の柏陵高校は違います。延長10回はランナー1・2塁から始まるタイブレイク方式、4番福原君がしっかり決めて2点をもぎ取りました。その裏も大ピンチ。しかし、なんとトリプルプレーで延長戦を制し6対4で勝利を得ました。よく頑張りました。万歳!!おめでとうございます。
 2回戦は青葉の森野球場にて明日(23日(日))午前9時から日本体育大学柏高等学校と対戦します。2回戦も応援よろしくお願いいたします。
 ちなみに、下の写真は大井先生撮影です。

13:24
2017/04/12

野球応援に行って来ました

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      野球応援に行って来ました
  雨の為、4回の順延でしたが、本日(4月12日)柏の葉公園野球場にて、沼南高柳高校との春季大会1回戦が行なわれました。
  強い風に桜の花びらが舞う晴天の下、2点、1点、2点、1点と順調に点を重ね、7回表には4番福原君のツーランホームランが試合を決定付けました。ピッチャー中村君の好投で6回まで0点に抑え、その後は余裕の継投で、11対0の7回コールドで勝利しました٩(^‿^)۶
  おめでとうございます㊗️


12:00
2017/03/24

学年末終業式を終えて

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  学年末終業式を終えて
 平成29年3月24日(金)、平成28年度最後の終業式が行われました。

 ウグイスの「ホーホケキョ」という澄んだ鳴き声が聞こえる快晴の日に、平成28年度最後の終業式を無事終えることができました。これも保護者の皆様、地域の皆様、本校に関わってくださったすべての皆様のおかげと、職員を代表し心より感謝申し上げます。
 終業式の前に、平成28年度柏市学校警察連絡協議会「非行防止啓発漫画」において優秀賞(高校では1名のみ)に輝いた、1年G組の戸塚彪司(とつか ひょうじ)君の賞状伝達式を行いました。万引きをするかどうか悩んでいる少女が、幼馴染に偶然声を掛けられ、我に帰り万引きをやめ、涙する。というシーンを4コマ漫画で描きました。受賞おめでとうございます。
 終業式では、「自分の意志でスタートラインに立ち、自分の力で1歩を踏み出すことが大切。スタートラインに自分で立つのと、他人に立たさせるのではまったく意味が違う。自分で考え、自分で準備し、1歩を踏み出す。そして一人一人のそれぞれのゴールは違う。」という内容の話をさせていただきました。少し熱が入り、演壇前でマイクなしで話しをしてしまいました。
 「AI」の進展、職業の変化、人口の減少、気象の変化、大災害の予測。「予測不能」な時代に、正確に未来を見通せる者はいないでしょう。しかし、時代が変わっても大人は自分たちの経験で進路や将来のゴールを子ども達に示してきたように思います。自分にも見えないゴールを。
 本校では、生徒諸君が自分で考え、きちんとスタートラインに立てるようにすること。そして、その背中を押してスタートさせてあげる。時に悩み相談に来たら、その相談に真摯にのってあげられる教育を実践してまいります。
 新年度、元気で笑顔いっぱいの生徒諸君の顔を見るのを楽しみにしています。
 1年間ありがとうございました。 

12:16
2017/03/21

情報モラル講話を実施

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    情報モラル講話を実施
 平成29年3月21日(火)午前8時50分から約1時間、本校体育館において、1・2年生対象に『情報モラル講話』を実施しました。
 講師として、千葉県警察本部 警視 であり、現在、千葉県環境生活部 県民生活・文化課 子ども・若者育成支援室 主幹 の 佐藤元哉 先生にお話をいただきました。
 特にスマートフォン等によるSNSでのトラブルについて、『安全・安心なインターネットの利用に向けて』というテーマで、便利で楽しいツールだけに、①一度個人情報が電子データとして流れてしまうと、将来の就職にも重大な影響を及ぼす場合がある。②軽い気持ちでの個人情報の掲載により、トラブルや事件に巻き込まれるケースが後を絶たない。など、実際にあった事件を例に挙げて、具体的にお話をいただきました。
 佐藤先生に、「生徒さんが静かに、こちらに目を向けて聞いてくださいました」とお褒めの言葉までいただきました。
 お忙しい中、本校生徒のためにお話をいただき誠にありがとうございました。








16:50
2017/03/18

柏市立逆井小学校第39回卒業証書授与式

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  柏市立逆井小学校第39回卒業証書授与式
   


 平成29年3月17日(金)午前9時30分から、雲一つない青空のもと、柏市立逆井小学校第39回卒業証書授与式が行われました。来賓として私も参加させていただきました。81名の卒業生の一人一人に 鈴木成幸 校長先生より卒業証書が授与されました。一人一人の卒業生の目を見ながら一言二言会話をしたのち、心を込めて卒業証書を渡されている姿に「グッ」と来るものがありました。校長先生のお声が式辞の時に潤んでいたように感じたのは私だけだったでしょうか。その式辞の中に、柏陵高校卒業式での卒業生代表の答辞の一部を引用していただき、「自分は多くの方々に支えてもらった」という卒業生の気持ちが伝わった。と述べられた時は、思わず自席で「ありがとうございます」と言ってしまいました。
 学校の隅々まで心のこもった卒業式に参加させていただき、感謝の気持ちと、心が引き締まる気持ちが同居する時間を過ごさせていただきました。ありがとうございました。
 卒業生のみなさん、おめでとうございます。3年後、柏陵高校は皆様の入学を待っています。

12:17
2017/03/16

入学許可候補者説明会が行われました

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入学許可候補者説明会が行われました
 平成29年3月16日(木)午後1時から本校体育館において、平成29年度新入学生のための入学許可候補者説明会が本校体育館において行われました。



 昨日までの寒さが嘘のような、快晴で温かい日にお迎えできたことを嬉しく思っております。柏市では3月14日(火)に中学校の卒業式が行われました。その余韻がまだ残っている中での説明会でした。最初に増田教頭より挨拶と共に以下のような話がありました。

1 学習習慣の継続について
 高校受験で身に付けた学習習慣を、是非継続してください。
 本校において、人並みに勉強するとは、最低でも学校外で90分間は勉強することです。
 授業を大切にするのは当たり前、日々の学習の積み重ねが、3年後に大きな差となって現れます。ちなみにベネッセの調査によると、日本の高校2年生の学校外での平均学習時間は84.4分とのことです。

2 学習以外で、高校生活で打ち込むものを是非見つけてください
 部活動・生徒会活動・学校行事などを通して、感動や喜び、他者との協力・協調だけではなく、辛い思い・悩み・意見の対立なども経験することになります。それが、「素敵な大人」に育ててくれます。是非、自分が3年間打ち込めるものを見つけてください。アルバイトや予備校では得られないものが、そこにあります。

3 保護者の皆様へのお願い
 高校は自立した大人になるための準備期間です。3年後には選挙権も与えられます。お子様が自分の判断で自分の道を進んで行けるよう、計画的に少しずつお子様の手綱を緩めていってください。根拠のある判断ができる大人になれるように是非お願いいたします。 
 本校教員はきめ細やかな指導に努めていきますが、それは、小中学校のような手取り足取りの指導ではありません。お子様が自分の力で、「できた!」という達成感を持たせることが重要であると考えています。自立した大人になるための指導に努めてまいります。是非、ご理解とご協力をお願いいたします。

 高校の3年間は、大人の3年間の何倍もの密度と成長速度があります。「積小為大」、「塵も積もれば山となる」です。
 我々教職員は、3年後の皆様の姿・社会人としての姿を見据えて、入学式で皆様をお迎えします。皆様も心して準備し入学式を迎えてください。皆様の成長を期待しています。
 保護者の皆様、本日はお忙しい中、ご来校いただき誠にありがとうございました。

15:35
2017/01/29

雞始乳(にわとりはじめてとやにつく)

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 雞始乳(にわとりはじめてとやにつく)
 1月30日(月)から2月3日(金)までが七十二候(二十四節気「大寒(だいかん)」の末候)の『雞始乳(にわとり、はじめてとやにつく』です。
 大寒は文字どおり、一年で最も寒い季節ですが、動植物は春の準備を既に始めています。
  「鶏」の旧字体が「鷄」です。
 また、「とやにつく(鳥屋に就く)」とはニワトリなどが産卵のために巣にこもることです。
 今年の大寒は例年と比べると暖かい日もあり、寒暖の差が極端なように感じます。乾燥している上に、寒暖差が激しいと体調管理にも気を使います。本校でもインフルエンザや感染性胃腸炎で欠席している生徒がいます。
 厳しい寒さはまだ続きますが、日は少しずつ長くなり、春の気配を感じ取ったニワトリが卵を産み始める時期ということです。現代は温度調節ができる鶏舎で人工的に採卵されるので、冬の間に卵を食べられないということはありません。その昔は「鶏卵」にも季節を感じたことでしょう。
 自宅近くの畑で早朝、立派な霜柱を見ることができました。(下の写真。上が畑一面の霜柱。下がその拡大写真)
 2月4日からはいよいよ暦の上では春、「立春」です。


 畑一面の霜柱(撮影場所:我孫子市湖北台)


 上の写真を拡大(撮影場所:我孫子市湖北台)
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