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2023/09/11

令和5年度北海道インターハイ自転車競技

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  令和5年度全国高等学校総合体育大会
   自転車競技大会ロードレース 
   辻洸之介選手 入賞ならず

  DNFルールで残念ながら途中棄権        

  

 日時:令和   5年  8月   6日(日)

   場所:北海道函館真亀田中野町特設ロードコース(1周 8.1km×11+1.1㎞=89.1km


【インターハイ函館大会】

 銚子商業高校3年生で自転車競技部の辻洸之介選手(銚子中出身)は、8月5日(日)に函館市亀田中野町特設ロードコースで開催された。(公財)全国高等学校体育連盟・北海道・山形県・栃木県・和歌山県・各県教育員会主催の「令和5年度全国高等学校総合体育大会自転車競技大会ロードレース」に関東代表選手として出場した。今年度の辻選手は、第57回JBCF西日本ロードクラシック DAY1第1位(415()兵庫県立播磨中央公園特設周回コース)、57回JBCF東日本ロードクラシックDAY23(430()群馬県みなかみ群馬サイクルスポーツセンター6km周反時計回りコース)、第75回千葉県高等学校総合体育大会自転車競技大会1位(512()山梨県笛吹)と輝かしい結果を出していたので、インターハイ北海道大会での活躍が期待されていた。

 インターハイ自転車競技大会のロードレースは、8月6日(日)、北海道函館真亀田中野町特設ロードコース (1周 8.1km×1+1.1㎞=82.1km)で開催され日本全国から予選大会を勝ち抜いた143の精鋭たちが日本一を目指して夢の舞台に立った。今回のコースは函館市四季の杜公園を発着点に8.1kmの周回コース、標高差120mの攻略が鍵となった。

【レース展開】

 男子がスタートする1025分の気温は32℃に達し、湿度も高く、猛暑との戦いとなった。スタートはグループに分けてのウェーブスタート(出発地点が狭いため事故を避けるために4㎞地点の道幅が広がった地点からの競争となる)となった。今回のコースは、函館山が見える小高い丘の四季の杜公園から、選手は120m近くの丘を一気に下り、また、函館山を背にして120m近くの長い上りを四季の杜公園まで上っていくコースである。暑さと長い上りは選手の体力を奪う。今回のDNFルール(トップから一定時間遅れになると自動的にタイムアップ失格になるルール)は8位選手を含む集団通過3分後でしたので、短距離の得意な選手はスタート地点から後続の選手に3分間のタイム差をつけ、多くの選手を失格にしてしまうこともできるのです。実際、今回のレースでは109の選手がDNFルールにより途中棄権となってしまいました。

 レースは、50名以上の集団でレースが始まり、最初の1周目では2名の選手が飛び出てレースを引っ張る形になった。辻洸之介選手は最初から先頭集団に入り20番目前後の位置でレースを展開。3周目あたりから地元の帯広南商業の島崎将男選手が先行し、3人の選手が先頭集団から抜け出した。レース中盤になると半数近くの選手がDNFルールで失格となり選手の数は半分に絞られていった。この中盤でレースを引っ張ったのが石狩南の佐藤后嶺選手でした。その佐藤選手を追って30名近くの選手が、集団をつくり優勝を目指しての駆け引きが始まった。5周目くらいになると先頭集団から7名の選手が抜け出し、レースを展開していく。辻洸之介選手は、ここで先頭から3分以上離され周目終了の地点でDNFルールが適用され途中棄権となってしまった。レースは、終盤に入り、6名の選手が先頭集団を形成し、互に牽制し合いながらのレース展開となった。最終的に、1位は初芝立命館の岩村元嗣選手を1秒差で抑えた帯広南商業の島崎将男選手が1位となり、地元の選手としての意地を見せた。一方、昨年の四国インターハイで途中棄権となってしまった辻選手は、今年の北海道インターハイ優勝を目指してきたが、またしても暑さと上りを克服できず途中棄権となってしまった。

      

【大会結果】
〇男子自転車競技 ロードレース 
 DNFルールで棄権  
 千葉県立銚子商業高等学校 辻 洸之介

【試合経過】

函館山を臨む四季の杜公園

  出発ゴール地点の四季の杜公園

 弱虫ペダルの協賛

  大泉函館市長の号砲によりスタート

スタート地点は選手や報道関係者等で混乱状態。大泉函館市長の号砲でウェーブスタート。

一列目は、は、木下選手(松山学院:右)、長嶋選手(北桑田:中央)自檀地一選手(榛生昇陽:左)シード選手が並ぶ。二列目は地元北海道の選手が並ぶ。

第1グループ後方からスタートする辻洸之介選手

3つのグループによるスタート。4㎞地点の安全が確認できるところでリアルスタートとなる

函館山を右前方に見て120mを一気にコースを下る選手たち

島崎選手(帯広南商:左)2佐藤選手(石狩南:中央)3望月選手(山梨吉田:右)

コースの終了地点に給水所が設けられている。1周目終了の給水地点を通過する先頭集団

1周目終了時の給水地点を通過する辻選手(中央)40番前後に位置している

2周終了地点の給水所を通過する先頭集団。給水所を過ぎると3周目のスタートとなる

2周終了地点の給水所を辻選手は30番前後で通過し、3周目に入る(中央)

 3周目で先頭集団が7名に絞られる。長島慧明選手(北桑田)、望月蓮選手(山梨吉田)、島崎将男選手(帯広南商業)、松井颯良選手、岩村元嗣選手(以上、初芝立命館)、桑原悠選手(広島城北)、風間大和選手(淑徳巣鴨)

 風間大和選手(淑徳巣鴨)と桑原悠選手(広島城北)が遅れて木下寿杜頼選手(松山学院)が合流し、先頭集団は6名となる。 3周目終了時点の給水所で、先頭の6名を追う風間選手(前)と桑原選手(後)

3周目終了地点の給水所を20番前後で通過し、先頭を追う辻洸之介選手(中央後方)

中盤になり先頭集団の7名が後方との差を開いていく。追う後続の集団の選手60名程が先頭集団に追いつこうと坂を下る

4周目終了地点の給水所。トップは長島慧明選手(北桑田)、島崎将男選手(帯広南商業)2名

4周目終了地点の給水所。辻選手(中央奥)33番目、苦しそうな表情で通過

5周終了地点の給水所。トップから42番。思うような走りができず一人でのレースになってしまった辻洸之介選手

6周目で1分以上離れた6名の先頭集団を佐藤選手(石狩南)が追走集団を形成して追うが届かず、終盤は3分差まで開く

6周目の給水所でトップから6分47秒の差をつけられ、ÐNFで途中棄権となり、7周目を走ることができなくなってしまう辻選手

120mの標高差がある上りと35℃近くまで上がった気温により、多くの選手がDNFにより途中棄権となる。辻選手も最後まで走り切ることができなかった

優勝を狙った辻選手でしたが、思うような走りができずDNFに終わる

完全に一人でのレースになってしまいDNFとして途中棄権となる

給水所手前のコーナーを曲がり公園に入る先頭集団。8周が終わり給水所にに入る先頭集団、9周目に入る。

先頭集団は6人のまま本部席を通過し、9周目に入る

先頭集団は9周目の下りを6名で牽制し合いながらレースは進んでいく

9周目の上りを先頭集団が進む

9周目の最後の給水所へ向かう先頭集団、いよいよ最終週に入る

 10周目の下り、最後まで6名の駆け引きは続く

ゴール直前の最後の上りで島崎選手・岩村選手・長島選手がアタックをかける

最後の上りで3名の選手がアタック、優勝は3名に絞られる

上りの終盤で、岩崎選手がアタック、長嶋選手と岩村選手が離れ、島崎選手がトップで坂を上り切る

島崎将男(帯広南商業)が後続の岩村元嗣(初芝立命館)を引き離してフィニッシュへ 

地元開催のインターハイで、島崎将男(帯広南商業)が優勝

島崎選手は、優勝し天を仰ぐ


 【辻洸之介選手のコメント】

今回のスタートはウェーブスタートであったが、前の方の良い位置につけることができ、まずまずのスタートが切れたと思います。しかし、1周目から、上りに入った時の集団のペースが想定外に速かったことと、上りのインターバルの繰り返しによって、身体が動かなくなってしまいました。いつもなら思った通りに体の動きに対して、足が追い付いてくるのですが、身体が重く足が追い付いてこなくなってしまいました。3周目では、集団のペースが速かったので、上りと公園の出入り口で水分補給がうまくできなかったことも身体が動かなくなってしまった原因でもあったかもしれません。4周目から先頭集団と離れていったので、「このままではまずい」と思ったのですが先頭集団についていくことができませんでした。関東大会で落車してから怪我の治療等で練習ができなかった時期があったことも今回のレースに影響してしまったのかもしれません。今回の敗因から、また多くのことを学びました。暑さ対策の不足と身体の部分的なパワー不足です。まだまだ、ベルギーでの強化試合や日韓戦、国体と重要な試合が控えているので、このインターハイの教訓を活かし皆さんの応援に応えられるように良い結果を出していきたいと思います。




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