電 気 科  - Electrical engineering Course -
〇 科の紹介 
電気は現代社会にとってのライフラインであり、あらゆる技術の要にもなっています。テレビや照明、鉄道やエレベーターはもちろん電子制御技術は自動車や環境分野・医療分野にまで広がっています。
電気科では電気工事・電子工作といったものづくり技術以外に情報技術(コンピュータ)や通信技術など常に進歩する技術の基礎となる学習を行いながら各種電気系国家資格の取得も目指します。
(本校の電気科は第三種電気主任技術者第二種電気工事士電気通信に関する工事担任者の認定校に指定されています。所定の単位を取得することによって試験科目の免除される等、国家資格の取得に対して大きなメリットがあります)

〇 コースの紹介
電力コース】
電力技術・電気機器・電気設備などについて学び、電気工事士や電気設備技術者等を目指します。
 →単位修得によって第二種電気工事士の筆記試験免除、実務経験後に電気主任技術者資格の取得が可能です。

【電子情報コース】
エレクトロニクスや情報・通信技術等について学び、電子技術者、情報通信技術者等を目指します。
 →単位修得によって電気通信に関する工事担任者試験において基礎科目が免除となります。

〇 学習内容
電気の基礎分野・・・電気回路や磁気・静電気の基礎基本についての学習
計測・機器の分野・・・測定器の扱い方、電動機・発電機・変圧器などの動作原理とその応用についての学習
電力の分野・・・発電・送電・配電、照明や電熱・電気鉄道などについての学習
電子・通信の分野・・・半導体やIC、電子回路の基礎と応用、通信技術の原理や現状についての学習
コンピュ-タの分野・・・コンピュータの基礎知識、パソコンの操作、C言語などのプログラミングや
マイコンを用いた制御技術についての学習

〇 今年度「課題研究」で取り組んでいる内容
・ライントレースカー(距離の測定) ・風力発電機の製作  ・小学生向けの教材作り
・レゴロボットの製作  ・アプリの制作  ・ギターアンプの制作  ・ロボット製作
・電気工事  ・スピーカーの製作  ・アンプの製作

〇 在学中に取得可能な国家資格
  ・第二種電気工事士 ・第一種電気工事士 ・第三種電気主任技術者 
  ・電気通信に関する工事担任者 ・第2級陸上特殊無線技士 他

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電 気 科  Eニュース!
9月16日(水)「ものづくりマイスター特別授業」




9月12日(土)「中学生体験入学」

  


9月4日(金)「3年実習、電子工作実習(基板加工&ハンダ付け)」

  


9月3日(木)「工業技術基礎(1年生)、第2ローテーション開始」
 第2ローテーションになって電気科には工業3組が来ています。1学期に続いて2学科目での授業です、学科内容や雰囲気も含めて吸収して下さい。2学期初めに学科希望調査を行いますが、今学期中に来年度の学科を決定となります。

  
9月とはいえまだまだ夏真っ盛り、細めな水分補給も忘れずに


8月21日(金)「電気科3年生、進路活動と並行して課題研究活動にも力を入れてます」
 応募前職場見学を終えた生徒達は受験先を決定し履歴書の作成に入っています。清書に入るためには下書きと先生による添削の繰り返しで、特に「志望の動機」については苦労している様子。
 粘り強く頑張って下さい!
履歴書が仕上がった生徒は、面接練習&試験勉強に取り組んでいます。
一方でメンバー同士「時間を作って」課題研究活動も行なえていて素晴らしいと思います。

  
普段使い慣れない工作機械を使っての加工、安全第一でお願いしますね


8月20日(木)「中学生体験入学に向けて(事前準備)」
 2学期、9月12日と10月17日に中学3年生を対象とした「体験入学」が行なわれます。学校の説明だけで無く、実際に専門高校の授業も体験してもらい学校選択の一助にしてもらうための行事です。電気科を含めた工業3科では、それぞれの専門性を活かした製作体験をしてもらい、その製作物を組み合わせた「ワンダーライト」の製作を行なってもらいます。電気科においてはライトの回路作りが体験内容になりますが、夏休み中から高校生達はその準備に当たってくれています。

  
電気研究部の松本部長を中心に準備を進めています(3年目のベテラン)


8月19日(水)「夏期講習・第2日 ~目指せ「全員合格」~」
 第二種電気工事士試験(国家試験)下期筆記試験に向けての夏期講習会、今日は大会と重なったバスケットボール部員以外の2年生が対象です。講習内容は「電気理論」と「電気法令」で、「電気理論」においては1学期に電気基礎で学習したオームの法則や合成抵抗の算出法などを使った問題を中心に、「電気法令」については選択科目で学習した内容の復習になります。10月の試験に向けて1学期に学習した内容を再確認して2学期の本番を迎えたいと思います。
 ちなみにバスケットボール部の大会ですが、昨日に続いて本日も「勝利!」したとの報告を受けています \(^.^)/ 。



8月5日(水)「電気科3年生も頑張っています!」
 夏休みに入ったとはいえ、多くの3年生が毎日登校しています。就職希望者においては、この夏休み中に「応募前職場見学」をすることになっていて、その事前準備のためコンピュータ室等で企業研究を行なっております。また、見学後には「履歴書の提出」もあるため、その下書き等に追われている状況です。新型コロナウィルス対応により、採用試験開始が一ヶ月延期されましたが事前準備については待ったなしです。今年の3年生ならば、コロナに負けず頑張ってくれるでしょう。期待しています!

  
シーンと静まりかえったコンピュータ室の様子(パソコンとスマホを駆使して)


 8月4日(火)「電気科2年生、頑張ってます!(夏期講習・第1日)」
 10月4日(日)に行なわれる第二種電気工事士試験(国家試験)下期筆記試験に向けて夏期講習会が行なわれました。例年だと本校電気科の生徒は6月に行なわれる上期筆記試験を受験していますが、今年度は新型コロナ感染症の影響により上期試験は中止になり下期試験を受験することになりました。受験する生徒はもちろんですが、指導する教員側も過去に経験が無く手探り状態で計画を練っております。
 夏休み中ではありますが、電気科の2年生ほぼ全員が参加し熱心に取り組むことが出来ました。午前中に部活をやった後の講習会は大変でしょうが、試験本番まで最善を尽くし最高の結果を得て欲しいものです。尚、今回の講習会には電気科以外にも機械科と環境化学科の生徒が希望し参加しております。

  
在籍40名の教室に42脚の机が並びます(廊下には「鑑別写真」を掲示中)


7月15日(水)「高校生作文コンクール入賞作」
 学校では昨日より1学期の期末考査が始まっております。「将来の夢や目標」の実現に向けて全力で取り組んで欲しいと思います。
 さて、ここでは作文コンクール入賞作として、石井君(電気科3年)の作品を紹介させていただきます。石井君の場合、授業で得た知識や技術を資格取得や技術コンクールに活かし、更に進路選択の糧にも出来たようです。このように、電気科では授業以外の場(課外活動)においても様々な経験が出来、その結果が進路につながるというケースが少なくありません。
 尚、今回の作品公開に際して、本人及びコンクール主催者である(一財)関東電気保安協会様の承諾を頂いていることを申し添えさせていただきます。



   将来の目標と夢   千葉県立清水高等学校 石井大晴

 僕が電気科に入った理由は、将来一般住宅やマンションなどの屋内配線を組む仕事をやりたいからです。今は第二種電気工事士を取得しており、次は第一種電気工事士を取得できるように頑張ります。
 なぜ僕がこの仕事をやりたいかというと去年、総合技術コンクールの電気工事部門に出場したからです。それまでの一カ月間の練習は最初の一週間はやる気に満ち溢れていて絶対に優勝してやると意気込んでいました。ですが、二週間三週間と練習を重ねていっても全くタイムが縮まらず、気が付けば本番間近。焦りと不安で泣きたくなる時もあり、こんなに難しいなら、やらなきゃよかったと落ち込んでいました。
 そんな状態で迎えた本番当日。会場には僕を含めて十五人くらいおり、皆やる気いっぱいで集中していました。本番十分前には張り詰めた緊張感が漂っていて、圧し潰されそうでした。先生の開始の合図で一斉に作業に取り組む選手達。僕も負けじと懸命に取り組む。作業する前は見えていた隣の選手も見えなくなり、この場には僕しかいないのではないかと錯覚するくらい集中していました、気づけば作業が全て終わり、待機室で昼ご飯を食べていました。
 結果は五位で優良賞。あまり人に自慢出来るような結果ではないですが、僕にとっては一位くらいの価値がある順位です。まず、五位に食い込めるほどの技術を持っていると思っていなかったので、この順位を取れて自信がつきました。
 このコンクールを終えて家に帰ったとき、もう一度やりたいなと思えてその時、「これなら仕事にしても長く続くのではないか」と思い、将来の目標を電気工事士にしました。
 次に僕の夢について書きたいと思います。僕の夢は、頼れる人になることです。仕事面や友人達から頼られるようになりたいです。
今の自分はとても頼れるような人間ではなく、自分が自分に頼りたいかと問われたら、頼りたくないと答えてしまいます。なので、今僕は懸命に努力しています。まず、どうしたら頼られるようになるのか、じっくり考えました。結果、頼れる人は、まず優しく、コミュニケーション能力があってこそなのではないかと思い、これを今年の目標にしています。
 次に仕事面で頼れる人について考えてみました。結果、こちらは先ほど挙げた二点に加えて、仕事の技術が高い人ではないかと思いました。僕は将来電気工事士になりたいと思っているので、学生のうちに出来る限り基礎知識や基礎技術を身につけて、何年後かには後輩に頼られる人になっていきたいです。そのためには、まず、今年の抱負である優しさとコミュニケーション能力を身につけて、段々と夢に近づけるように頑張りたいです。

※ 総合技術コンクール千葉県内の工業系学科を設置する公立高校9校それぞれから選ばれた代表選手が、日ごろの学習活動の成果を競うもので、機械・電気・化学・建設各分野で計10部門の競技が行なわれます。ちなみに各部門の最優秀者には千葉県知事賞が、最優秀団体には千葉県教育長賞が授与されます。昨年度は石井君の頑張りもあって、清水高校(電気科)は電気工事部門で教育長賞を頂くことが出来ました。


7月13日(月)「1学期最後の課題研究」
 各班、研究テーマと年間計画も決まり、試作品の製作等といった作業に入りました。およそ半年後の課題研究発表会に向けて充実した研究活動を期待します。特に3年生にとっては進路活動と並行した取り組みになるので、計画的に活動していきましょう。

  
    ①風力発電の研究       ②レゴロボットの研究      ③スピーカーの研究


7月9日(木)「ライントレースカー完成」
 1年生「工業技術基礎」第1ローテーションの4回目がありました。県内唯一、くくり募集で入学した工業科の生徒達は、3回のローテーション(各4回ずつ)を通して全科(機械科・電気科・環境化学科)での実習を体験します。電気科ではライントレースカー(白線をなぞって走る車)を製作する中で電子工作および組み立て・加工技術を学習します。また、完成したライントレースカーの走行性能を計測し、センサの位置や高さなどの調整技術(セッティング)の大切さも実感出来るでしょう。

  

 ライントレースカーを完成させ、更に余裕のある生徒に対しては、宮島先生による電気工事の基礎実習を行いました。学科選択で電気科を希望する生徒に対しては、3学期から電気工事実習を本格的に行い、2年時の電気工事士国家試験「合格!」を目指します。

  

「ライントレースカーの走り」 今回(工業科2組)の最高タイム、1周14秒台が出ました!



7月6日(月)「課題研究、研究テーマ&計画の決定」
 2ヶ月以上遅れたスタートとなってしまいましたが、課題研究の班も決まり各班の研究テーマも一通り出揃いました。例年電気科では実習棟2階の廊下へ各班の研究状況を掲示し、在校生をはじめ来校された方々に紹介させて頂いております。研究の内容や進捗状況が判り、生徒同士にとっても大きな刺激になっています。

  


7月2日(木)「施工管の資格説明会を実施」
 電気科では今年度から電気工事施工管理技術検定(国土交通省)についても対応していきます。この国家資格は建設技術者にとって重要なもので、現場監督等(主任技術者・管理技術者を含む)になるためには必須の資格となっています。現在、高校3年生(満17歳以上)ならば「学科試験のみ」受験が可能です。資格取得のためには学科試験以外に実地試験に合格する必要がありますが、実地試験を受けるためには実務経験が必要なため、資格取得は高校卒業後になります。生徒達にとっても馴染みの薄い資格であったため、今回は資格説明会を実施しました。受験希望者がいれば、合格に向けてしっかりとサポートしていきます。


7月1日(水)「速報! 高校生作文コンクールで5名が入賞」
 (一財)関東電気保安協会様が毎年行なっている「高校生作文コンクール」。8回目となる今年は21校から665作品が提出され、本校では電気科3年の石井君が優秀賞、同じく電気科3年の吾妻君、小野田君、松本さん、山口さんが奨励賞を受賞しました。新型コロナの関係で休校中だったにもかかわらず、しっかりとした作品に仕上げ提出できたことは賞賛に値します。入賞おめでとう!
★結果はこちらに → 
2020年度高校生作文コンクール入賞作品


6月26日(金)「千葉県電業協会様が来科」
 (一社)千葉県電業協会会員企業の方が電気科に来られ、今年度の交流計画等について打ち合わせを行いました。千葉県電業協会は本県を代表する主要な電気設備工事会社の団体であり、現在の会員数は133社。工業高校と連携し技術的な指導だけでなく、進路指導面でもお世話になっています。電気科でもインターンシップで協力していただいており、今後は出前授業も検討していく予定です。職場体験や現場のプロからの直接指導は生徒達にとっても大きな刺激になるでしょう。

 
6月22日(月)「卒業生による特別授業」

 今春、(株)きんでん に就職したOGが来校され、電気科の3年生を対象に進路講話をしてくれました。自身の進路活動を振り返りつつ、「学生と社会人の違い」や「進路活動におけるポイント」等について話してくれました。来週7/1にも求人票が届く3年生にとって、大変有意義な時間になりました。
 先輩は現在新入社員研修期間中。入社後から印西市にある「人材開発センター」で基礎技術・技能を勉強しているそうで、7月からは兵庫県にある「きんでん学園」に移るそうです。