日誌

2018年6月の記事一覧

海洋科学系列 アイゴの解剖

海洋科学系列の実習ではアイゴの解剖を行いました。

水産業に重大な被害をもたらす、「磯焼け」の原因の一つとして、
植食性のアイゴの大量発生があげられています。

地域の漁業者より提供いただいたアイゴを解剖し、
今回は外部形態の確認や、食性の調査を行いました。

▲危険なヒレの棘条は、先に切り取ります。


▲2年生は初めての魚類解剖です。
 先生の指導の下、少しずつ切り開きます。


▲植食性の特徴である長い腸が確認できます。
 胃内容物からは、未消化の海藻も確認できました。

今後は、他の水産高校でも取り組まれているアイゴの
利用(調理)についての実習も考えています。

関東地方では未利用魚種、不人気種、危険生物と良い
イメージの無いアイゴですが、有効利用することで新たな
ビジネスのチャンスも残されています。

海洋科学系列 釣り実習(3年)

海洋科学系列の実習では、漁業の授業の延長として釣り実習を行います。

漁場の探索、集魚、漁獲、鮮度保持とそれぞれの意味を体験的に学んでもらいます。

▲漁具準備

▲3隻の実習船に分かれて実習します

▲実釣

▲漁獲

▲釣果もまずまずです

海洋科学系列 磯の観察

海洋科学系列の実習では磯の観察を行いました。

海綿動物や軟体動物、棘皮動物など、
海洋生物の教科書に出てくるような生物を観察することができました。


▲ボウシュウボラ・トコブシ・ムラサキウニ・バテイラ


▲マダコ


▲石の下からウニを発見!


▲生物について解説してもらっています

海洋科学系列 ウニの受精・発生実験

海洋科学系列の実習では、ウニの発生実験を行いました。

 

実験に用いるのは、梅雨時期に産卵期を迎えるムラサキウニです。

 

このムラサキウニは、実習場前の虫浦湾で採集しました。(千葉県特別採捕許可)

 

実験室で塩化カリウムを、口器(アリストテレスのランタン)付近に注射すると産卵・放精が始まります。

 

それぞれの発生段階を確認することができました。

 


▲塩化
カリウムの注射

(筋の収縮を起こし産卵と放精をさせます)

 

 ▲線状に放出される精子

 

 ▲塊状に放出される卵

 

 ▲未受精卵

 

 ▲受精中

(静止画ではわかりにくいですが、卵の周辺に精子が集まり、受精しようとしています)

※この精子は濃度が濃すぎてしまっています

 

 ▲受精膜を持った受精卵

 

 ▲予備実験から発生させていたプルテウス幼生

海洋科学系列 カラー魚拓実習

海洋科学系列の実習では、カラー魚拓実習を行いました。

生物の細かいところまで観察することや、色の変化などを
学習するために行っています。

生徒それぞれの作品が出来上がりました。


布を張り付けた後、タンポで丁寧に色をのせていきます。


ウロコの様子がよく出て自信ありげなようです。


生徒それぞれの作品が出来上がりました。


優秀作品1

優秀作品2