学校長より

 

校長より

1 はじめに

 本校は、大正14年に地元の方々の強い要望により私立一宮実業高校として設立されたのがスタートです。昭和28年には千葉県立一宮商業高等学校となり現在も校名は変わりません。令和6年に創立100周年を無事迎えた伝統ある単独商業高校です。情報処理科は、全国に先駆けて、昭和46年に設置し、プログラミング教育に力を注いでおります。特に、電算部は、全国商業高等学校協会主催のプログラミング・コンテストにおいて、最優秀賞を最多受賞、そして、第1回大会から44年連続入賞を継続している日本一のプログラミング・教育伝統校であると自負しております。他の部活動も盛んで、それぞれの目標を持って熱心に活動しており、生徒1人ひとりが充実した高校生活を送っています。

 2 地域産業を支える人材づくり

①中学校の学習活動と大きく違う点は、本校の学習活動は将来に向けた社会の即戦力となる人材育成を目指していることです。誰でもいつかは就職します。そこで発揮できるコミュニケーション能力をはじめ、会計の知識、簿記、ワープロや表計算ソフト、プログラミングといった商業教育の知識を身に着け、実社会ですぐに適応できる生徒を育てることなのです。
②検定を取得できることも商業高校の強みです。簿記、情報処理、商業経済、情報処理、ワープロといった検定資格、さらにITパスポート試験、情報処理技術者試験といった国家試験に合格する生徒もいます。履歴書を書く際は資格欄にたくさんの資格を書くことができます。自動車免許証のように書き換える必要はありませんので、いつでも一生涯の自分の宝物として、自分の誇りとして証明することができます。
③本校は、商業高校ですので、共通科目の授業時間を減らして、商業の勉強をしていますが、大学進学もできます。本校は指定校推薦が多いことや、他の大学の推薦要件に合致することが多いです。また、大学が指定する評定平均値も関係しますが、多くの生徒がそれをクリアしており、大学進学を希望する生徒も3年間部活動に精一杯楽しんでいる様子が伺えます。
④専門学校へ進学する人もいますが、専門学校も商業高校で学んだ知識をベースに明確な目標を持って進学する人が多いです。例えば、商業の会計の知識やコンピュータの知識などを携え、将来、医療や美容で活躍するに進むといった生徒などです。とりあえず専門学校を選ぶといった安易な選択は本校生徒には見られません。
⑤就職ですが、地域産業を中心に就職内定率は毎年ほぼ100%となっています。本校では進学、就職、ともにできる2刀流の学校です。
⑥普通高校と違う点として、普通高校は進学することが基本であり、全国に羽ばたいていきますが、求人票をもって来られる方は本校の卒業生だという方が多く、地元の産業を支えているのは本校の卒業生であると考えることが多いです。もし、地元に残って地域産業に就職したいと思うのであれば、ぜひ本校を受験してもらいたいと思います。

3 観光コースについて

令和6年度入学生より2年時に観光コースを選択することができます。同時に2年時より商業科、情報処理科に分かれます。もちろん、どちらの学科にしても観光コースを選択できますので安心していただければと思います。今年度は観光コース設置に向けてJR東日本様の企画「駅からハイキング」を本校生徒も企画面から参加し実施する予定です。

4地域とともに歩む一宮商業高校

昔から一宮町との連携は密接であり、地域の行事には積極的に参加しています。地域の行事に参加している生徒は地域活性化のために自分は力に役に立ったという思いをもって取り組んでいます。

5 学科選択について

本校の学科は、商業科と情報処理科がありますが、くくり募集を行っていますので、入学者選抜試験の直前でも学科を決めなくていいシステムになっています。
 入学者選抜試験では、「商業科・情報処理科」として志願して、入学後、商業と情報処理に関する学習をしてから、2年に進級する際に学科を選択し、それぞれの科の勉強をすることになります。
これからも一宮商業高校は、地域と共に歩む学校として、発展して参ります。

校長 森 豊巳