〒270-1147 千葉県我孫子市若松18-4 TEL:04-7182-5181 FAX:04-7185-4640
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2018年度から普通科に「教員基礎コース」を設置する千葉県立の我孫子高校(我孫子市)と君津高校(君津市)は11日、教員輩出実績のある千葉敬愛短大(佐倉市)と密接に連携する「接続教育」協定を結んだ。同短大が高校生向けに専門講座を開いてノウハウを提供し、学習状況も評価するのが特徴。教員を目指す高校生と短大生が一緒に学んだり、受講を高校の単位に認定する仕組みも目指す。
三者が県庁で調印式に臨み、記者会見して説明した。同短大が受講高校生の出席管理や学習状況評価を行い、修了証明書を発行することを協定に盛り込んだ。両校生徒が合同で短大キャンパスを訪れる方式を検討、受講票を示せば図書館や食堂も利用できるという。
本格運用は18年度から。本年度中に、準備委員会を発足して詳細を詰める。今後2年間も試行的な体験会などを開いていく方針。
我孫子高の中山公央校長は「協定を生かし、高校時代から高い意識を持った骨太の教員を養成したい」と抱負。君津高の廣部泰紀校長も「両校の生徒が(同短大で)一緒に学ぶことは刺激になる」と期待した。同短大の明石要一学長は「高校3年間と短大・大学での教育を結びつけたい」と強調。受講生の同短大への進学は前提にしないという。
進学した上で将来的に教員を目指す生徒らが、早い段階で基礎的な素養を身に付ける狙いがある県立高校の教員基礎コース。選択した生徒は授業の一部が教育に関連したものになり、実習などにも参加する。
県教委によると、本県では14年度に千葉女子高(千葉市稲毛区)と安房高(館山市)に初設置。この2校は教育学部のある千葉大と連携協定を結んでおり、大学側の教員を迎えた講座などが行われている。
第2弾となる我孫子高・君津高への設置は、今年3月に改定された県立学校改革推進プランで決まった。