千葉県立四街道高等学校
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校長からのメッセージ
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2017/05/15

校長室だより 【5月】

Tweet ThisSend to Facebook | by teacher01

「眉清く」                校長 外山 信司

 四街道高校の校歌(松本千代二作詞・村上正治作曲)の一番は、次のとおりです。
   下志津原の空澄みて 青雲さやに たなびくところ
   集へるわれら 眉清く 平和の庭に声あがる
      四街道高等学校 郷土の誇りよ
 本校に着任し、始業式や離退任式で、生徒たちが大きな声で歌うのを聞いて、シンプルでありながら清々しく力強い歌であると感じました。本校は昭和26年(1951)に佐倉第二高校の千代田分校として創立されましたが、校歌は同41年(1966)に四街道高校として独立した際に制定されたものです。
 ところで、校歌を聞いて「眉清く」という一節が気になりました。現在では耳にしないフレーズだからです。
 言うまでもなく、眉とはまぶたの上に弓状に生えている毛、まゆ毛のことです。目のすぐ上にあるので、顔を見るときに自然に注目を集めます。「蛾眉」とは蛾の触角のように三日月形に曲がった美しい眉のことで、転じて美人という意味です。「眉目秀麗」という言い方もあります。また、「白眉」とは、多数のなかでもっともすぐれた人やものという意味です。しかし、「眉が清い」というのは、どのような意味なのでしょうか?
 結論から言えば、「眉清く」とは「青雲の志に燃える、純粋な若者の気概」を表したもので、「眉澄める」「眉秀でたる」も同じ意味です。本校の校歌にも、「眉清く」の前に「青雲さやに たなびくところ」とあるように、「青雲の志」とセットで多く用いられます。ちなみに、青雲の志とは、①立身出世しようという志、②高潔で俗世間を超越しようとする志、という意味です。
 このように考えると、「眉清く」とは「自身の理想や希望を追求して努力する、気高く潔い、若者らしく純粋な気持ちに満ちた、凛々しい顔立ち」ということになります。
 なお、宮城県の石巻高校の校歌には「朝潮の寄する磯辺に 眉清く 我ら集えり」とあり、神奈川県の城山高校の校歌には「われらみな眉清く 寛い想いと勇気はぐくみ」とあるように、古い校歌には使われているようです。
 本校の校歌を作詞した松本千代二は、明治37年(1904)に千葉県茂原市に生まれ、北原白秋の門下でした。歌集に『駱駝の瘤』『ゆうらしあ』などがあります。また、教育者でもあり、県立教育研究所(県総合教育センターの前身)所長、佐倉高校の校長なども歴任しています。歌人にして教育者であるため、本校の校歌を作詞することになったのでしょう。松本千代二の作詞した校歌をもう一つ見つけました。一番のみ紹介します。
     千葉市立弥生小学校校歌
   弥生が丘の 朝風に 緑の旗が ひるがえる 
   科学のひかり さすところ 
   われら 大きなゆめをもち たゆまず 知恵を みがきましょう
   ああ、われらの弥生小学校
 小学校の校歌なのでやさしい言い回しになっていますが、雰囲気が似ています。
 松本千代二は市川市の国府台に住んでいたため、国府台の里見公園と真間川のほとりの二か所に歌碑があります。里見公園の碑には「川明かり およぶ木群の 寂けさを 安らぎとして ここぞふるさと」という歌が刻まれています。
 四街道高校の生徒全員が、「眉清く」全力で学校生活に打ち込む若者であってほしいと願っています。


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